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初心者向け!TOEICのおすすめ参考書

ここでは数あるTOEIC教材の中から,特に初心者の方におすすめできる参考書を用途別にまとめてみました。

具体的には,全体的な理解を深められる総合対策本から,毎日の学習が必要な単語帳,さらにはリスニングとリーディング対策に特化したものまで紹介します。

基本的には最初から順番に読み進めていただいて問題ありませんが,対策したい内容が決まっているような方であれば,目次も適宜利用してください。

ちなみに,ここで紹介しているすべての参考書について,詳細なレビューを別に書いていますので,気になったものがあればリンク先の記事も併せてお読みいただけたら幸いです。

TOEIC初心者の方は,まずは参考書の種類の違いについて知るところから始めましょう!

TOEIC参考書の種類について

TOEICの参考書例

TOEICの参考書といっても,難易度や用途別にたくさんの種類が出ています。

なお,受験者層としては600点付近が多いにもかかわらず,書店では800点や900点を狙うものも多く売れているようです。

この理由として「見栄を張っている方もいるからだ」という意見もあるようですが,個人的にはよくわからずに高いスコアが取れそうな本を買ってしまっていることも多いように思います。

もちろん,スコアが高ければ高い方が良いに決まっているので,それもまた必然でしょう。

当記事を書くにあたっては,スコアにして500~700点を目標に据えた初心者向けの参考書を用途別にまとめてみました↓

  1. 総合対策
  2. 単語帳
  3. リスニング対策
  4. リーディング対策

まず最初に紹介するのが総合対策用の参考書です。

これは,パート別の攻略法を網羅的に扱っているもののことを指しますが,練習問題と詳しい解説が全ページを占めている「手取り足取り型」のものと,攻略法の説明は簡潔に済ませて模試を実際に解くことで身をもって学ぶ「習うより慣れよ型」の2つのタイプに分けることができます。

前者は1問ずつ区切って学ぶことになり,短時間だけ集中してひと休憩するといったやり方で気楽にできますが,後者は得られるものが多い反面,2時間というまとまった時間が必要になる上,復習までやって初めて実力が付くという性質上,1回あたりの負担が大きいです。

まとまった時間が取れるのかそうでないのかでおすすめは変わってきますが,どちらのタイプを使うにせよ,本番でどのような問題が出るかがわかるので,早めに解いて苦手分野を発見するようにしてください。

敵の姿さえ捉えられれば,次にやるべきことは自ずと見えてくるもので,後述するパート別対策に移ることもできますし,本番で解くべき順番や時間配分の工夫もできるでしょう。

以上の意味で,初心者の方は最初の1冊として,総合対策用の参考書を選ぶようにしてください。

続けて,2つ目に挙げた単語帳についてですが,TOEIC用のものを購入することを強くおすすめします。

その理由ですが,TOEICに出てくる単語というのはいわゆる受験英語で習ったものでは対応できないものが多く,ビジネスシーンで見聞きする単語が意図的に多く出題されるからです。

例えば,diversifyは「を多様化する」よりも「に事業を広げる」,matureは「成熟する」よりも「(保険が)満期になる」という意味が真っ先に浮かぶようにしたいもので,逆にそのような頻出単語の意味させしっかり押さえてしまえば,リスニングでもリーディングでも学んだ単語に頻繁に出くわすようになるので,そのたびに「単語をやってて良かった」と,恩恵を感じ取れるようになります。

全体的なスコアアップを目指すためには毎日単語を勉強するのが近道だとされるゆえんは,そのあたりにあるのではないでしょうか。

ところで,TOEICはリスニングパート(パート1~4)とリーディングパート(パート5~7)の2つに大きく分かれますが,各々における部分的な対策が可能になる参考書ももちろん出ています

初心者に限らず,「リスニングで大きくスコアを稼ぎ,リーディングはなんとか最後まで解ききる」という戦略が有効になりますので,前者に関しては毎日数分ずつでも音源を聴くようにしたいものです。

得点パターンとしては,例えば600点が目標なら「リスニング350点のリーディング250点」といった配分になるのが普通です。

とりわけ女性は耳が良いとされるので,リスニングの点数がより高くなる傾向にあります(余談ですが,加齢に伴って難聴になるスピードも女性の方が遅いとされます)。

一方のリーディングについてはパート7の読解問題がとにかく難しく(量が多く),対策が不十分のまま本番に臨むようでは最後の問題までたどり着けずに終わるでしょう。

かといって,そこでパート7の対策に走ってしまうのは早計であるかもしれません。

というのも,TOEICに慣れていない初心者の場合,パート5の文法問題に時間をかけすぎてしまった結果,パート7に取り掛かった時点ですでに十分な時間が残されていないことが多いからです。

ここら辺の事情については総合対策本の攻略法や当サイトにあるリーディングパートの解き方の記事で学ぶようにしてください。

やや前置きが長くなってしまいましたが,次章から,おすすめ参考書を用途別にまとめていきましょう!

 

 

TOEIC初心者におすすめの総合対策本

直前の技術の外観
TOEIC L&Rテスト直前の技術

今回はロバート・ヒルキ,ヒロ前田氏らによる「TOEIC L&Rテスト直前の技術」という参考書についてレビューします。 公開テストまで残り2週間を切っていても,この本に載っている11日間のスケジュールに ...

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  • タイプ:手取り足取り型+習うより慣れよ型
  • 対象スコア:400点
  • 目標スコア:600点

TOEIC本番までの日数がほとんど残っていない方におすすめなのが,この「直前の技術」です。

本の指示通りやれば,わずか11日間で一通りの学習が終わってしまうという取り組みやすさが特徴的で,初心者でも使いやすいと思います。

350ページを超える本編に加えて,模試も1回分付いてくるため,すき間学習で使えるだけでなく模試としても役立つ両方の性質を兼ね揃えている点も魅力的な1冊です。

最近は「直前の模試」という姉妹書も新たにラインナップに追加されました。

 

表紙
マンガで攻略!はじめてのTOEIC全パート対策

今回は,初めてTOEICを受ける方でスコアとしては600点を目標とされている方におすすめの「マンガで攻略!はじめてのTOEICテスト全パート対策」という参考書についてレビューします。 タイトルから大変 ...

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  • タイプ:手取り足取り型
  • 対象スコア:初心者
  • 目標スコア:600~730点

まずはマンガによる簡単な説明があり,より詳しい解説に移っていくという構成を持つ総合対策本が,この「はじめてのTOEIC全パート対策」です。

参考書を選ぶ際,イラストや図が多い方が理解しやすいと感じるビジュアルラーナーの方や「真面目で堅い内容の本は私にはどうも向かない」といった方に向いています。

ただし,模擬試験が付いていない点には注意してください。

ぶっ通しで2時間という過酷なテストで知られるTOEICですから,いくら時間が残っていなかろうと,試験前に少なくとも一度は休憩なしの模試を経験しておきたいものです。

 

至高の模試600問の外観
TOEICテスト至高の模試600問

今回はTOEICテストの新形式問題に対応した「至高の模試600問」のレビューをしてみようと思います。 公式問題集以外の模試を使う際は,より詳しい解説があったり復習のことまで考えられたりしているものを使 ...

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  • タイプ:習うより慣れよ型
  • 対象スコア:特になし
  • 目標スコア:特になし

至高の模試はその名の通り,模擬試験がメインの参考書ではありますが,TOEICの解き方に関しての一般的な情報が最初の9ページにわたってまとめられています。

とはいえ,圧巻なのは収録されている模試の量で,1冊に全3回分(600問)の問題が収録されている参考書は他にあまり類をみません

上のレビューを見ていただくとわかりますが,自分の弱点が分析できるように解答欄も工夫されているため,完璧にやりこなすとかなりの実力が付く名著です。

ただし,これは「やりこなせれば」という条件付きで,使用者のタイプを選びます。

もしも,仕方なくTOEICを受けなければならないといった低いモチベーションの方であれば,途中で挫折してしまうかもしれません。

 

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公式TOEIC問題集

今回は,TOEICを受験する方が最も多く購入するであろう「公式TOEIC Listening & Reading問題集」についてレビューしてみたいと思います。 TOEICの難易度や本番の流れに ...

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  • タイプ:習うより慣れよ型
  • 対象スコア:特になし
  • 目標スコア:特になし

模試については初心者から中上級者まで,誰でも使うことができますが,間違いの数が多くなる分,TOEIC初心者であるほど,得られる知識は多いです。

こちらは,TOEICのテストを開発しているETSが作成した公式の問題集ということで,とにかく安心感があります。

本書を使ってマイナスになるようなことはありませんが,購入する巻によっては本番の公開テストと難易度に差があることが知られており,できるだけ新しい巻を買うようにしてください。

なお,一つ前で紹介した「至高の模試」と比べるとコスパが悪くなってしまいます。

とはいえ,多くの人が購入する参考書だと思うので,周りに同じ境遇の人がいるようならば貸し借りしてみてはいかがでしょう。

 

 

TOEIC初心者におすすめの単語帳

やたらと出る英単語クイックマスターの表紙
やたらと出る英単語クイックマスター

今回は,200個の例文を使ってTOEICの頻出英単語が学べるという参考書である「やたらと出る英単語クイックマスター」をレビューしていきたいと思います(通称:やる単)。 英文に含まれる複数の単語を学んで ...

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  • 収録語数:600語(200例文)
  • 対象スコア:300点
  • 目標スコア:470~730点

単純に,単語帳の収録語数が少なければ良いという結論にはならないのですが,それでもやはり覚える量が少ないと嬉しく感じるものです。

この「やたらと出る英単語クイックマスター」では,たった200例文の意味が言えるようになれば良いわけですから,単語を覚えることにあまり乗り気でない方こそ使ってみることをおすすめします。

なお,上のレビューを読んでいただくとわかりますが,左ページに英文が,そして右ページに3つの見出し語が載っている特殊なレイアウトに関しては,使う人を選ぶかもしれません。

とはいえ,各章の合間にはパート5の予想問題があったりと,色々幅広く学べる仕様にはなっています。

 

出る順で学ぶボキャブラリー990の表紙
出る順で学ぶボキャブラリー990

今回はTOEICの単語帳から,例文に定評のある「出る順で学ぶボキャブラリー990」を使ってみたいと思います。 帯には「最小限の時間で最大限の効果を生む990単語&例文」というキャッチフレーズが付けられ ...

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  • 収録語数:990語
  • 対象スコア:記載なし
  • 目標スコア:470~860点

こちらの見出し語の数はちょっと増えて990単語になりました。

「最小限の時間で最大の効果を」というのがキャッチフレーズで,TOEICの試験形式に左右されないスタンダードな英単語が学べます。

目標スコア別に単語がまとめられているので,一部分だけ学習してみてるのも良いでしょう。

なお,上でレビューしたものはハンディ版で,持ち運びしやすく値段も半額程度に抑えられていますが,前身となる本は2009年に出版されたこともあり,やや古さが気になるかもしれません。

加えて,カラフルな要素やコラムといった余計なものは一切なく(前身版は色刷り),1単語につき1つの意味しか付いていない仕様で,私的には満足でしたが,みなさまはどのように感じるでしょうか。

 

TOEIC®テスト英単語出るのはこれ!の表紙
TOEIC英単語出るのはこれ!

今回は,中村澄子著の「TOEICテスト英単語出るのはこれ!」のレビューをしていきたいと思います。 スコアアップに重要な1,150語がパート別にまとめられているという本書ですが,他の単語帳に比べてどのよ ...

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  • 収録語数:1150語
  • 対象スコア:特になし
  • 目標スコア:特になし

TOEICの中級レベル以下の人でも使いやすいようにと,収録英文は10語前後の長さにあえて抑えられているので,英文の意味を理解するのが困難な方でもお使いいただける親切設計です。

加えて,パート別に単語を学んでいくところや,だんだん難しくなっていくように順番が並び替えられている点など,意図的に工夫されているところが目立ちます。

ですが,こちらもレイアウトがシンプルすぎるあまり面白みに欠け,赤シートや筆者による解説がない点でNGという方もいらっしゃるかもしれません。

本は大きくて見やすいですが,やや値段は高めです。

 

銀のフレーズの表紙
出る単特急 銀のフレーズ

以前,金のフレーズについてレビューしましたが,今回はその姉妹品にあたり,より基礎的な単語を扱うと言う「出る単特急 銀のフレーズ」についてレビューしてみたいと思います。 基本的な特徴の他,勉強法について ...

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  • 収録語数:1000語
  • 対象スコア:300~500点
  • 目標スコア:600点

まだTOEIC学習の日が浅ければ,どのように単語を勉強してよいのかわからないことと思います。

本書は有名な「金のフレーズ」の弟分にあたり,より初心者が学習しやすいように難易度を下げ,学習法についての記載もしっかりとされている単語帳です。

目標とするスコアも,日本人の平均点よりちょっと高い位置にある600点ということで狙う方も多いでしょうし,レイアウトも使いやすい単語帳そのもののイメージだと感じました。

 

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公式問題で学ぶボキャブラリー

TOEICを勉強する際,最も力点を置くべき課題の1つに「単語」があります。 例えば,読解問題において構文がわからないにもかかわらず,単語の意味だけを頼りに推測してなんとかなってしまった経験は誰もがして ...

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  • 収録語数:1500語
  • 対象スコア:特になし
  • 目標スコア:特になし

模試のときと同様,単語帳においても公式が出版しているものがあります。

実は2019年6月に本書の新版が出たのですが,ここではあえて一つ前の旧作「公式問題で学ぶボキャブラリー」をおすすめさせてください。

というのも,本書の構成は大変特徴的で,単に例文を公式問題集から取ってきただけの新版とは一味違うからです。

本書では土台となる200語をまずは普通の形式(見出し語+例文+派生語など)で徹底的に覚え,その後,公式問題のパート3・4・5・7から集めた問題をいくつか用いながら,そこに出てくる単語を一気に学ぶという使い方をします。

難易度にすると先の「銀のフレーズ」と同じくらいで,TOEICの問題自体に慣れていない初心者の方は問題形式にも慣れることが可能です。

出版は2003年と古いのですが,TOEICの必須単語というのは最新版の形式には左右されないものが多いので気にしないでください。

 

世界一わかりやすい英単語の表紙
世界一わかりやすいTOEICの英単語

今回は,関正生先生のTOEIC対策本の中から「世界一わかりやすいTOEICテストの英単語」について詳細なレビューをしていきたいと思います。 スタディサプリENGLISHにおいて「神講師」として人気を博 ...

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  • 収録語数:800語
  • 対象スコア:初心者
  • 目標スコア:600~800点

スタディサプリで有名な関正生先生の著書で,単語帳としては語数がやや少ないものの,一つの単語に良く出る意味が一つだけ付けられている点や,例文は短いフレーズで収録されるなど覚えやすく工夫されているのはさすがの一言です。

さらにはイラストや著者による一言が添えられているので,単語の印象が強まり忘れにくくなったように感じるでしょう。

また,初心者向けの単語帳には必須とも言える「単語帳の使い方」が明示されており,指示に従い1ヶ月に6回繰り返すことで,誰でも「完全に覚えきった」という体験をすることができます。

 

 

TOEIC初心者におすすめのリスニング対策本

リスニング徹底攻略と模試の表紙
TOEICリスニング徹底攻略と模試

今回は,16年以上TOEICを毎回受験している中村澄子氏による「リスニング徹底攻略と模試」をレビューしていきたいと思います。 リスニングの得点が伸び悩んでいる方に向けて詳しく書かれている本書ですので, ...

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  • 音源:CD1枚は64分
  • 対象スコア:特になし
  • 目標スコア:特になし

新形式のTOEICでは,特にパート2が難しくなりました。

本書ではそこを中心に独自メソッドを紹介してくれているので,パート2に苦手意識がある方には特におすすめです。

難問も結構含まれているのですが,初心者であってもリスニングパートは高得点を狙うべきなので,積極的に挑戦していきましょう!

ただし,この後に紹介する2冊と比べて,やや値段が高いところがマイナスです。

 

出るとこ集中10日間リスニング編の表紙
出るとこ集中10日間!リスニング編

今回は,見るからに速習に向いていそうなタイトルの「出るとこ集中10日間!TOEICテストリスニング編」をレビューしていきたいと思います。 帯にもありますが,20個の攻略のツボ(コツのようなもの)を身に ...

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  • 音源:CD1枚は48分
  • 対象スコア:特になし
  • 目標スコア:600点

オールカラーで取り組みやすく,しかも10日間という短期間で一通り終えられるのがポイントです(先の「徹底攻略と模試」の目安は1ヶ月です)。

上のレビューを読んでいただくとわかりますが,1日分が大体30分で終わるので,数時間頑張れば1日で1冊終えられてしまいます。

この出るとこ集中シリーズは,後述のリーディング対策でも取り上げているように全巻おすすめです。

とはいえ,目標スコアは600点となっているので,もっと高いスコアを取るためには別の本も追加して練習する必要があります。

 

世界一わかりやすいリスニングの表紙
世界一わかりやすいリスニング

今回は,関正生先生の著書である世界一わかりやすいシリーズから「Part1-4リスニング」のレビューをしていきたいと思います。 同シリーズの中でも特に不動の人気を誇る本書ですが,一体どのような特徴がある ...

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  • 音源:CD2枚は計131分
  • 対象スコア:初心者
  • 目標スコア:600~800点以上

初心者から使える参考書ですが,対応スコアが800点以上までと幅広いので,長期プランでスコアアップを考えている方だと長い付き合いになります。

本書の特徴は,リスニングを聴き取れることが前提とされていないところです

そのため,どこがどう聴き取りづらいのかの説明であったり(Who's とWhose のような),流れた内容を記憶にとどめておく方法についての記述が見られるあたり,これまでにありそうでなかった参考書だと思います。

パート3と4に割り当てられたページも多いので,これらのパートが苦手な方におすすめです。

 

 

TOEIC初心者におすすめのリーディング対策本

出るとこ集中10日間!TOEICテスト文法編の外観
出るとこ集中10日間!文法編

こんにちは! 突然ですがみなさんは,TOEICの参考書の中に,特定分野を10日間かけて攻略できるシリーズがあることをご存じでしょうか。 短期間で達成感が得られるため,勉強自体に抵抗がある方の初めの1冊 ...

続きを見る

  • 対応パート:part5
  • 問題数:123問
  • 対象スコア:初心者
  • 目標スコア:600点

学んでいる途中に眠ってしまいそうな文法対策ですが,10日間だけなら我慢できるかもしれません。

それでいて,シリーズに共通となるカラフルでイラスト豊富なテキストなので気楽に学んでいきましょう!

ただし,あまりに文法が苦手な方で,例えば「SやVやO」といった文法用語について全く知識がないような方であれば,解説を読み切るのは難しいです。

 

一億人の英文法の表紙
一億人の英文法のレビュー!独自の文法体系がわかりやすい

今回は,英語を話す目的で書かれた文法の参考書である「一億人の英文法」のレビューをしていきましょう。 なお,本書が他の文法書と異なる点は,英語を話せるようになる目的で書かれているところです。 そのため, ...

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  • 対応パート:part5
  • 問題数:0問
  • 対象スコア:中学卒業レベル
  • 目標スコア:記載なし

文法的な基礎知識に乏しい方には,難しい文法用語を極力排除した「一億人の英文法」がおすすめです。

話すための英語を目標としており,大学受験の参考書に分類されることもある本書ですが,TOEIC対策にも十分活用できます。

内容はイラストやイメージによる解説が多く,10日あれば読破できますが,解くような問題が1問も存在しないため,あくまで英文法を網羅的に学びたい初心者向けです。

 

でる1000問の外観
TOEICテスト文法問題でる1000問

今回は,TOEICの文法問題を得意にしたい人で,とにかく演習量を積みたい方におすすめの参考書である「文法問題でる1000問」をレビューしていきたいと思います。 文法ができるようになると,パート5でより ...

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  • 対応パート:part5
  • 問題数:1049問
  • 対象スコア:500~900点
  • 目標スコア:特になし

文法ができるようになると,文章が読めるようになり,文章が読めるようになるとリスニングが得意になります。

リーディングパートだけで考えても,パート5が得意になることで後のパートにより時間をかけられるようになりますし,読解問題の文章を誤訳しにくくなるので正答率が上がるなど良いことづくめです。

「文法問題でる1000問」を使うにあたっては,使用者のTOEICスコアとして最低500点くらいの実力は要るものの,本書を1冊やり遂げた暁には大きなスコアアップが期待できます。

実際,TOEIC900点を目標にする中上級者にも勧められる1冊です。

私的には,全問ランダム順に解き直すことができる別冊本が非常に役立ちました。

 

世界一わかりやすいPart5&6文法の表紙
世界一わかりやすいTOEICの授業 文法

今回は,関正生先生の世界一わかりやすい授業シリーズから「Part5&6文法」をレビューしていきます。 最初に本書について簡単に紹介してから,本書の特徴についてみていくことにしますが,本書の難易度であっ ...

続きを見る

  • 対応パート:part5&6
  • 問題数:約85問
  • 対象スコア:初心者
  • 目標スコア:600~800点

タイトルには文法と入っていますが,対象とするパートは5だけではなく6も含まれているのが特徴です。

苦手な方が多いと思われる文挿入問題も,本書を使えば解くことができます。

問題数は控えめですが,その分,解説が詳しくなっています(パート6は40問ほど)。

ただし,関先生の文法解説は,活字よりもスタディサプリの動画で観てほしいですね!

 

出るとこ集中10日間読解編の表紙
出るとこ集中10日間!TOEICテスト読解編

今回の記事では,短期間でTOEICテストの得点力を高められる「出るとこ集中10日間シリーズ」から,「読解編」のレビューをしていきましょう! これまでにレビューしたリスニング編や文法編は八島晶氏が著者で ...

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  • 対応パート:part7
  • パッセージの数:18
  • 対象スコア:初心者
  • 目標スコア:600点以上

こちらは10日間かけて18個の英文を学んでいきます。

マルチプルパッセージの問題は全部で3つとやや少なめですが,目標スコアが600点に設定されている本シリーズの基本方針から考えると,できる問題を選んで解いていくことを優先した結果でしょう。

本書には「リーディングパートの時間配分」であったり,「600点取得のための正解数の目安」などの気になる情報だったりも載っていますし,細かい情報もすべて拾っていくと,中上級者にも役立つ内容であることがわかってくるはずです。

 

世界一わかりやすい読解の表紙
世界一わかりやすいTOEIC授業 読解

前回,世界一わかりやすいシリーズの文法編のレビューをしましたが,そちらが対象としていたのはパート5と6のみでした。 今回は同じシリーズから「Part7読解」を紹介していきたいと思います。 リスニングや ...

続きを見る

  • 対応パート:part7
  • パッセージの数:22
  • 対象スコア:初心者~700点
  • 目標スコア:800点以上

こちらもリスニングのものと同様,英文を読めることが前提になっていないところが特徴です。

とはいえ内容的には,マルチプルパッセージの問題解説が本書の半分を占めているのは良心的で,パッセージの数で言えば9つあります。

これだけでも本書を買う価値は大いにあるのではないでしょうか。

 

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サラリーマン特急リーディング

今回の記事ではTOEICのリーディングパートを満遍なく対策できる「サラリーマン特急新形式リーディング」という参考書をレビューしていきたいと思います。 出るとこ集中シリーズの文法編とリスニング編でおなじ ...

続きを見る

  • 対応パート:part5~7
  • 対象スコア:初心者~700点
  • 目標スコア:600~860点

サラリーマン特急リーディングでは,毎日15分程度の頑張りを積み重ねていくだけで,リーディングパート全ての対策が無理なくできてしまいます

値段も今回紹介した中ではトップクラスに安く,目標スコア点別に目安時間が書かれているので,時間を気にしながら練習できるのがおすすめポイントです。

「特急シリーズ」といえば,電車の中でも開いて学べるイメージがありますが,本書は時間をストップウォッチで計測しないといけないのであまり向いていません。

短時間で終わらせることを優先した為か,マルチプルパッセージの問題が少なめですが,それは読解特急の5や6が担当し,初心者がおいそれと手を出すものではないでしょう。

状況を見ながら,今の自分にあったものから始めるのがコツです。

 

 

まとめ

本を読む女性

以上,初心者の方におすすめのTOEIC参考書を用途別にいくつか紹介してきましたが,参考になりましたでしょうか。

時間にまだ余裕があるときから計画的に学習していくのが理想ですが,必要に迫られてTOEICを受験しなければならなくなった方であっても,やる気が高まる直前期に何かしら1冊やりこんでみるだけでもスコアは大きく変わってきます。

それこそ,中学高校時代の定期テストの1週間前のような感じで,一瞬ではあっても必死にやることでかなりの集中力が発揮され,意外と何とかなってしまうかもしれません。

もちろんそうならないことも多いでしょうが,現在の頑張りが次回のテストに繋がると思うので,最後まであきらめずに頑張ってください!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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