TOEICの公式問題集をレビュー!各巻の評判も

今回は,購入可能な模試の中から「公式TOEIC Listening & Reading問題集」のレビューをしていきたいと思います。

TOEICの難易度や本番の流れについて知るには,やはり公開テストの開発元が制作した問題集を解くのが一番の近道でしょう。

本記事では公式問題集の使い勝手と収録内容について,思うところをいくつか述べてみたいと思います。

あわせて,各巻ごとの評判についてもまとめていますので,買う時の参考にしてください。

TOEICの公式問題集の評判

英語の勉強をする社会人

本書の帯にも書いてありましたが,TOEIC対策をする上で最も効果的なのは,なるべく本番そっくりに作られた模擬試験を解くことです(参考までに,TOEICは問題を公開しないので,「過去問」というものは存在しません)。

今のご時世,TOEICの模試は書店でいくつも見かけますが,2016年5月以降の新形式に対応していなかったり,問題内容が著者に都合がよいように作られているものであったり,リスニングの収録内容が単一の話し手によるものや訛りがないものだったりには注意してください。

とはいえ,これから初めてTOEICを受ける初心者にとってみれば,どんなに評判だとされる問題集を本屋さんで開いてみても,その収録内容が実際の公開テストに役立つかどうかの判断はできません

加えて,難易度が簡単すぎるものや難しすぎるものも存在しますし,同じ問題集であっても,回によって難易度に差があるものもあります。

「みんなが使っているらしいから,これにしておくか」と,人気ランキングを頼りにするのも無難なようで危険です。

というのも,その根拠となっているところが大衆心理に依っていることが多々あるからで,中に何が書かれているかではなく,「人気No.1」と書かれているかどうかを基準に選んでしまうことも多いでしょう。

よくよく見ると,複数の書籍の帯に「人気No.1」と書かれているわけですが,当の本人はそれに気づかず,実力に不相応な上級者向けの参考書を手にするのですが,これが本屋でなくオンラインショップならなおさら危険で,Amazonのランキングでよく売れているのは,背伸びした受験者向けの対策本ばかりです。

とはいえ,この公式TOEIC L&R問題集は幸運にも正当な評価を受けていて,あらゆる参考書を含めた1冊目に本書を選ぶことは,まったく自然なことでおすすめできます

これはブランド物のバッグを買うことに似ていますが,こちらは何と言っても,TOEICの問題を実際に作成している「公式」が出している模試です。

なお,2022年12月現在,全部で9巻が出ており,各巻の評判については以下の通りとなっております(左の数字が巻数を表しており,易や標準というのは本番の試験と比べた評価です)↓

各巻の発売日とAmazonでの評価

  1. 2016年10月発売。232件で星4.2の評価。リスニングとリーディングともに易。
  2. 2017年2月発売。228件で星4.4の評価。レベルはやや易。ただし,変な難問が少なく,気持ちよく解ける。
  3. 2017年12月発売。305件で星4.4の評価。難易度として2巻との変化は感じず。
  4. 2018年10月発売。399件で星4.3の評価。リスニングパートのうち2が易でそれ以外がやや易。
  5. 2019年6月発売。598件で星4.5の評価。パート2に流行の難問あり。5巻からパート5以降の音声も聞けるようになる。リスニングは易でリーディングはやや易。
  6. 2020年2月発売。814件で星4.5の評価。新しいナレーターが加わる。難易度は標準。
  7. 2020年12月発売。1045件で星4.5の評価。やや易。なお,コロナの影響でTOEICの問題集が売れた時期だけに評価数は多い。
  8. 2021年10月発売。824件で星4.4の評価。こちらは標準。英国女性の読み手対策として上級者の間で注目される。
  9. 2022年10月発売。43件で星4.6の評価。難易度は標準。ただしTEST2だけを見た場合,歴代最難度。

年々難しくなっていると考えられている公式TOEIC問題集ですが,かといって1冊ごとに劇的に難易度が上昇するものではありません。

1冊目と最新刊を比べてしまうと明らかに新しい方が難しいと感じますが,900点以上を狙うのでなければ,最近よく見られる難問に触れておくことは必須ではないです。

ナレーターの人がやや変更ありですが,問題の形式自体に差はありません。

なお,本番こそが一番難しいと感じる方も多く,また,この公式問題集を何回か繰り返したときのスラスラ感を,本番でも味わうようなことはまずありません。

そのことを認識したうえで,購入した1冊をすみずみまで暗記しては音読するなどして使い倒し,究極まで理解を深めておくことが有意義な時間の過ごし方になるでしょう。

 

 

公式TOEIC問題集の構成

公式TOEIC問題集の目次

ここでは公式問題集のvol.3を例に,本書の構成についてみていきましょう(最新刊でも構成に大差ありません)。

最初にTOEICの概要(問題形式など)についての説明があり,使い方に対する簡単な指示が2ページほど続きます。

そのあといきなり本番が始まることにはならず,本番の約7分の1サイズほどにされたサンプル問題(全28問)を解くことで,実際の問題がどのようなものかを簡単に体験することが可能です

サンプル問題では,実際の試験で流れるDirections(問題指示)の全訳が載っているので,あまりリーディングが得意でない方は,あらかじめ熟読しておきましょう。

というのも,実際の公開テストでは,Directionsが流れている間に写真や問題を確認したりする作業が入るからで,どんな問題を解くのかあらかじめ知っておくことで,本番において無用な混乱を引き起こさずに冷静な気持ちでいられます↓

公式TOEIC問題集のサンプル問題の様子

サンプル問題には指示内容以外にもちろん問題も用意されていて,上の画像はパート1のものですが,左がDirection,右が問題です。

なお,サンプル問題をパート別にまとめると,

  • パート1が1問
  • パート2が2問
  • パート3が6問
  • パート4が3問
  • パート5が2問
  • パート6が4問
  • パート7が10問

となっています。

一つ一つに全訳と解説があるので,特にもやもやするところはありません。

サンプル問題の次には,実際の模試が2回分用意されています。

若干異なるところもありますが,解答用紙や問題冊子の厚みやサイズは本番と同様です↓

公式TOEIC問題集の模試部分

解答と解説は別冊となっており,実質これが本体のような感じでしょう。

役立つ知識の宝庫です↓

公式TOEIC問題集の別冊の様子

水をはじきそうな表紙をめくると,本文とその訳,解説に加えて,単語や表現のまとめがついているパートもありました↓

公式TOEIC問題集の解説内容

正解に至るまでの手順も解説されているので,「こういう考え方で正解に至ればいいんだな」と理解できます。

これは,TOEICの上級者になっていくほど(時間の使い方についてまで気にできる余裕が生まれるほど)に重宝する特徴でしょう。

換算スコアもありますが,レンジ幅は広く出てきます。

とはいえ,多くの方はレンジ中央のスコアから10点以内の差に収まるはずです↓

スコア範囲換算表

上の例ですと,405~565点の中央値は485点ですので,現時点の実力は475~495点くらいの間だと思われます。

 

 

公式問題集のおすすめポイント

良い,普通,悪いを示す表情

ここでは具体的に,公式問題集を使う際のおすすめポイントを3つ書き出してみることにします。

問題の難易度が適当

問題集によっては問題自体が難解すぎて,必要以上に時間がかかりすぎてしまうことや,その逆も多くあるのですが,こちらの問題の難易度は実際のTOEICテストを作成しているチームが作っているだけあって「極めて適当」です。

その証拠に実際の自分の得点に近い予想スコアが算出されるので,次の対策や方針が立てやすいように思います。

例えば,結果が450点であれば500点目標の対策本を購入するのが良いでしょう(100点以内が目安です)。

確かに実際の問題は,最新の公式問題集よりも難しいと感じることが多いと思います。

が,それでもスコアは相対的なものとして修正されて出てくるものですし,自分の実力がわからないような人にとって,本書よりも他により良い選択肢があるわけではありません。

 

収録されている音声が秀逸

上の話にも関係しますが,問題集の種類によっては収録されている音声が,話されるスピードや声質,はたまた,訛りの有り無しなどの点で実際のテストと大きく異なることがあります。

本書には実際,公開テストで採用されているスピーカーが登場しますし,CD以外に音声ダウンロードにも対応済みです(5冊目以降はパート5-7にも,アプリ再生ながら音声が付きました)。

実際の本番でも,「あ,この声,聞き覚えがある!」などと話し手に妙な親近感を覚えることもあり,いい意味でリラックスできるでしょうし,初めて耳にする人より聴き取りやすいと感じるはずです。

特にリスニングの点数は伸びやすいとされるので,公式問題集の音源を使ったリスニング対策は,スコアアップに大きく役立つでしょう。

 

別冊の存在

前の章の最後に出てきた別冊が,やはり,この公式問題集の「魂」とも呼べる部分です。

実際これだけ持ち歩いて学ぶことが多くなるでしょうし,別冊だけ何度も繰り返しているだけで1ヶ月くらいはすぐに過ぎてしまいます。

上級者の中には,公式問題集を1冊仕上げるのに半年かける人もいるくらいです。

確かに,シャドーイングにディクテーション,さらにはリプロダクションまでやろうものなら,それだけの時間はかかりますね。

英語力はすぐにガッと上げることはできませんが,TOEICへの対応力は即座に上げることができるので,問題の指示や解き方への思考プロセスなど,知っているか知らないかで大きくスコアが変わるものから完璧にしていきましょう(当サイトの他の記事も読んでくださいね)!

文章を何度も読んでいれば,TOEIC特有のビジネス的なボキャブラリーも少しずつ増えていき,仕事に役立ってくれるはずです。

 

 

まとめ

公式TOEIC Listening & Reading問題集の表紙

以上,公式TOEIC Listening & Reading問題集の評判と特徴についてレビューしてきました。

難易度的に実際のものに近いものをご所望でしたら最新刊を,普通に解きたければvol.6以降を,初心者の方であれば,中古で一番安いもので構いません↓

繰り返しますが,最後に紹介した別冊を読み込むだけでも相当の情報量になります。

世に出ている誰かの(主にTOEIC満点取得者の)到底真似できないやり方を見聞きして学ぶより,実際に模試を解いた上で,「今の自分の実力で,どのように得点していけば良いのだろう」と考える方が,よっぽど有効なTOEIC対策になることは確かでしょう。

もちろん,自分だけでは気づけない攻略法も役には立つので,この公式問題集と単語帳を揃え,余裕があるようなら苦手パートの攻略法を他の教材を使って学んでいくことがおすすめです。

例えばスタディサプリENGLISHの場合ですと,単語帳に加えて,攻略法も含まれているので手順は最少で済みます。

無料体験中に,各パートの動画解説だけでも観ておくと,問題の見え方が変わってきてだいぶ解きやすくなるはずです。

ある程度,TOEICの知識がある方であれば,先にも述べたように,解いた点数を元に,ちょっと上くらいのレベルの参考書を選ぶと上手くいきます。

各自,目標スコアを目指して頑張ってください!

-総合対策
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スタディTOEIC®の管理人

TOEIC歴は20年以上になりますが,これまでに試した教材の数は,当サイトで紹介したものだけでも85個以上あります。海外経験はなく,周りに英語を使う環境もないのですが,いつか英語が話せたらいいなくらいの軽い気持ちでのんびりと学び続けてきました。最新スコアはL460 R455 S170 W170です。

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