TOEIC(L&Rテスト)は990点満点の試験です。
しかし,正解した問題数に4.95点を掛ければスコアが分かるわけではありません。
問題の難易度差を調整する統計処理が行われるため,同じ誤答数でも予想スコアには幅が生じます。
そこで今回は,公式教材の換算表を参考に,目標スコアごとの誤答数の目安を整理しました。
【スコア別】TOEICのミス許容数早見表
各目標スコアを達成するために,全体で間違えてもよい問題数の目安は以下の通りです↓
| 目標スコア | 合計ミス許容数の目安 |
|---|---|
| 500点 | 約95問ミス |
| 600点 | 約78問ミス |
| 700点 | 約60問ミス |
| 800点 | 約42問ミス |
| 900点 | 約23問ミス |
※本番の問題が模試より難しい場合でも,難易度差を考慮した換算が行われます。そのため,本番でこの誤答数以内に収まれば,目標スコアが射程圏に入ると考えられます。
詳しいパートごとの内訳や,TOEIC特有のスコア計算の仕組みについては次章から順に紹介します。
TOEICの誤答数とスコアが1対1で対応しない理由

TOEICは,リスニング(Part1~4)が100問,リーディング(Part5~7)も100問の計200問で構成されています。
それぞれ495点満点,合計990点満点です。
ただし,正解した問題数に4.95点を掛けてスコアを算出するわけではありません。
TOEICの採点は正解数を基に行われますが,正答数そのままの素点ではなく,スコアの同一化(Equating)と呼ばれる統計処理を経て,5~495点の換算点に置き換えられます。
各回の問題には難易度差があるため,英語力が同じであれば,異なる回を受験しても同程度のスコアになるように調整されているのです。
そのため,本番のスコアを「1問ミスするごとに必ず5点下がる」と考えることはできません。
ただし,学習計画を立てる際には,おおまかな目安として「1問約5点」と捉えると計算しやすくなります。
TOEIC攻略の鉄則
難問だけが特別に高く評価されるわけではありません。解ける問題を確実に取り,時間のかかる難問には固執しないことが大切です。
実際のTOEICスコアは5点刻みで表示され,503点や741点といった点数にはなりません。
公式教材の模試を解いたことがある方は,正答数に応じて予想スコアに幅が設けられているのを見たことがあるでしょう。
同じ正答数でも予想スコアに幅があるのは,正答数とスコアが常に1対1で対応するわけではないためです。
したがって,当記事で紹介する誤答数も,目標スコアを保証する基準ではありません。
公式教材の模試で学習計画を立てるための目安として活用してください。
各パートの問題数を一度整理しておきましょう↓
| パート | 問題数 |
|---|---|
| Part1 | 全6問 |
| Part2 | 全25問 |
| Part3 | 全39問 |
| Part4 | 全30問 |
| Part5 | 全30問 |
| Part6 | 全16問 |
| Part7 | 全54問 |
※リスニング(水色)とリーディングセクション(白色)で色分けしています。
この構成を踏まえ,次章からスコア別の具体的なミス数の目安を見ていきましょう。
TOEICでミスできる数について
問題の難易度で正答数は上下するものの,明確な基準があると「どのパートを重点的に鍛えるべきか」が見えてきます。
ここでは500点から900点まで,100点刻みでミス数の内訳を算出しました。
すでに本番のテスト結果が手元にある方は,公式認定証の項目別正答率(ABILITIES MEASURED,通称アビメ)も弱点分析に活用できます。
アビメはPart1~7ごとの正答率そのものではありませんが,有志が作成している換算表と照合すれば,リスニング全体のおおよその誤答数や,Part1・2とPart3・4のどちらで失点が多かったのかを推測できます。
また,TOEIC申込サイトの「あなたへのアドバイス」では,各パートのおおよその正答率も確認できます。
詳しい見方や分析方法は以下の記事で確認してください↓
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500点が目標の場合
500点達成の目安
誤答数の配分例:リスニング約44問/リーディング約51問
| パート | バランスよく失点した場合の配分例 |
|---|---|
| Part1 | 3問 |
| Part2 | 10問 |
| Part3 | 16問 |
| Part4 | 15問 |
| Part5 | 14問 |
| Part6 | 8問 |
| Part7 | 29問 |
※以上のパート別誤答数は,各パートでバランスよく失点した場合の一例です。TOEICにはパート別の合格基準や失点上限はなく,ほかのパートで正解数を増やせば補うことができます。
Part1は全6問のうち半分を間違えても許容範囲内となります。
問題数が多い後半のパートを含め,全体で「半分よりわずかに多く正解すれば500点に届く」と考えれば,本番の心理的なハードルも下がるはずです。
公式教材(例えば,以下のプラクティスリスニング編)を用いて換算すると,リスニングが235点~310点,リーディングが165点~240点というレンジに収まります↓
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600点が目標の場合
600点達成の目安
誤答数の配分例:リスニング約37問/リーディング約41問
| パート | バランスよく失点した場合の配分例 |
|---|---|
| Part1 | 2問 |
| Part2 | 8問 |
| Part3 | 14問 |
| Part4 | 13問 |
| Part5 | 12問 |
| Part6 | 6問 |
| Part7 | 23問 |
※以上のパート別誤答数は,各パートでバランスよく失点した場合の一例です。TOEICにはパート別の合格基準や失点上限はなく,ほかのパートで正解数を増やせば補うことができます。
500点目標の段階と比べ,各パートで許される失点数が一気に少なくなります。
大まかに「各パートで6割以上の正答をキープする」と考えればクリアできる数字です。
本番での多少のブレは気にせず,確実に解ける問題を増やしていきましょう。
公式教材によるシミュレーションでは,リスニングが265~335点,リーディングが220~305点となるなど,平均値は565点前後をマークしました。
700点が目標の場合
700点達成の目安
誤答数の配分例:リスニング約28問/リーディング約32問
| パート | バランスよく失点した場合の配分例 |
|---|---|
| Part1 | 1問 |
| Part2 | 7問 |
| Part3 | 10問 |
| Part4 | 10問 |
| Part5 | 9問 |
| Part6 | 5問 |
| Part7 | 18問 |
※以上のパート別誤答数は,各パートでバランスよく失点した場合の一例です。TOEICにはパート別の合格基準や失点上限はなく,ほかのパートで正解数を増やせば補うことができます。
履歴書への記載を含め,ビジネス英語の基礎としてアピール可能なラインが700点です。
このレベルの対策を進めていると,英語の基礎体力が身につき,一気に800点台が射程圏内に入るケースも珍しくありません。
粘り強く演習を重ねていきましょう。
公式教材を基準にすると,リスニングが320~390点,リーディングが280~365点,平均は680点前後という算出結果になります。
800点が目標の場合
800点達成の目安
誤答数の配分例:リスニング約18問/リーディング約24問
| パート | バランスよく失点した場合の配分例 |
|---|---|
| Part1 | 0問 |
| Part2 | 5問 |
| Part3 | 7問 |
| Part4 | 6問 |
| Part5 | 6問 |
| Part6 | 4問 |
| Part7 | 14問 |
※以上のパート別誤答数は,各パートでバランスよく失点した場合の一例です。
TOEICにはパート別の合格基準や失点上限はなく,ほかのパートで正解数を増やせば補うことができます。
数値上はPart1のミスが許されない設定ですが,上級者でも本番の聞き逃しで失点することはあります。
過度な完璧主義に陥らず,苦手なパートのミスを平均的に減らしていく意識が大切です。
データ上は,リスニングが370~450点,リーディングが335~415点に位置し,平均値は約785点に落ち着きます。
900点が目標の場合
900点達成の目安
誤答数の配分例:リスニング約10問/リーディング約13問
| パート | バランスよく失点した場合の配分例 |
|---|---|
| Part1 | 0問 |
| Part2 | 3問 |
| Part3 | 4問 |
| Part4 | 3問 |
| Part5 | 3問 |
| Part6 | 2問 |
| Part7 | 8問 |
※以上のパート別誤答数は,各パートでバランスよく失点した場合の一例です。TOEICにはパート別の合格基準や失点上限はなく,ほかのパートで正解数を増やせば補うことができます。
900点レベルに到達する場合,特定の得意パートが満点近くまで突出しているパターンが多く見られます。
一律に弱点のみに目を向けるアプローチより,得意な分野を限界まで伸ばしきる戦略が有効に働くケースも増えてきます。
最上位とされるAレベル(860点以上)を突破した先でさらにスコアを追うかどうかは,自身の目的や割ける学習時間と照らし合わせて判断してください。
目安として,リスニングが405~475点,リーディングが395~465点となり,公式模試の平均値は870点ほどになります。
まとめ:自分の弱点パートが分かったら?

TOEICの採点方法と,スコアごとに許容されるミス数の目安を整理してきました。
普段の模試演習で間違えた問題を数え,今回の目安と照らし合わせることで現状の課題が浮き彫りになります。
500~800点台では大きな弱点を補強し,900点以上では弱点を減らしながら得意パートの取りこぼしも防いでいきましょう。
課題となるパートが見つかったら,あとはその穴を最短で埋めるための最適な学習環境を選ぶだけです。
当サイトでは,本番までの残り日数や現在のレベルに合わせた効率的な勉強ルートを具体的に紹介しています。
学習計画を固定する前に,ぜひ以下の案内所を活用してスコアアップの足がかりにしてください↓
