今回は,関正生先生の世界一わかりやすい授業シリーズから「Part5&6文法」をレビューしていきます。
最初に本書について簡単に紹介してから,本書の特徴についてみていくことにしますが,本書の難易度であったり,神講師と呼ばれる著者がどのような攻略法を伝授してくれるのかなど,これから詳しく分析していきましょう!
なお,本書にはいくつかバリエーションが出ています。
詳しくは以下の記事で確認してください↓↓
世界一わかりやすいPart5&6文法とは
- 名称:世界一わかりやすいTOEICテストの授業Part5&6文法
- 著者:関正生
- 出版社:KADOKAWA
- 定価:1,400円(税抜)
- ページ数:191ページ
- 対象スコア:600点以上
本書が対象とするのは,基本的にTOEICスコア600~700点を狙う初心者の方ですが,書かれている内容はそれ以上のスコアを狙う際にも有益なものなので,800点以上の中級者以上の方も使うことができます。
分厚くなりがちな文法関連の参考書ですが,本書に収録されている問題は良問が厳選されているため,数をこなさずともポイントが理解できるところは嬉しいですね。
公開テストまでの時間が限られている人や,あまり普段勉強していない人にとって,いきなり2時間の模試を解くのは大変ですし,頑張って解いた割に,問題のどこに注意しながら解くのかという練習になりません。
そこで参考書の出番となるわけですが,選ぶ時のポイントは効率良く攻略法を学ぶことができ,その恩恵をすぐに本番で受けられるものとなるはずです。
本書はそれに加えて,他所ではあまり目にしないネイティブ目線の解説が出てくるなど,純粋に楽しい知識も散見されます。
こういったところも世界一わかりやすいシリーズの魅力なのでしょう。
対象はPart5&6とありますが,英文法に精通することの魅力はリスニングやPart7の長文読解の理解度も自然と高まることです。
文章を誤訳していた原因が,実は文法知識が少ないことに起因するという話はよく耳にします。
文法とはありますが,Part6の文脈把握問題ももちろん取り扱っているので,Part7以外のリーディングパートの攻略法について関する理解を深められるのでご安心ください。
本書の目次は以下の通りとなっています↓↓
本編に入る前に,本書の使い方と,文法問題を解く際の前提知識である「品詞」について別にまとめられているのが1つ特徴です。
著者は予備校の講師ということで,解説内容も教科書的なものとは一線を画しています↓↓
受験勉強などで予備校に通った方であれば聞かされた内容ですが,そうでなかったり勉強から離れて久しい方などにとっては,この段階まで戻って説明してもらえるところを大変ありがたく感じるのではないでしょうか。
ちなみに,本書の最後にはおまけページがあり,もっと文法の勉強をしてスコアアップをしたい人のために,どの文法項目を念入りに勉強したらよいのかのヒントを得ることができるわけです↓↓
先に述べた文法の副次的効果についても説明がありました。
こういうページの内容は,他の参考書で学ぶ際にも役立つものなので,使い方によってはかなり広範囲に良い影響を与えてくれる指南書となるかもしれません。
メインとなるPart5とPart6はそれぞれ独立した章として勉強していきます↓↓
- 問題の全体像について把握する
- 例題の解説を通して解き方を学ぶ
- 演習問題で実際にやってみる
これらについては次章から別々にレビューしていくことにしましょう!
Part5の対策について
パートごとの対策ですが,まずはポイントが明示され,目標スコアごとにどのくらい正解するべきかの目安が提示されるのがモチベーションを上げてくれます。
「600点目標であれば,3問に1つは間違えてよいのか!」と知るだけでも,心の余裕が生まれるものです。
攻略法については,かなり具体的な手順が書いてあったりするので驚くかもしれません↓↓
自分1人で学んでいたら,おそらく気づくことのない視点でしょう。
その他,著者自身の経験に基づいたTOEIC試験での時間配分が書いてあったり,効率的な暗記を助けるまとめなどの工夫が魅力です↓↓
もちろん解説だけではありません。
例題では問題を20問ちょっと解くことになりますが,誤った選択肢を含む全部の和訳と語句リストが載っているほか,解説は構造分析までされているのが予備校の授業らしく感じます。
解説はこれぞプロといった内容で,さすがの一言です。
最初の解説と例題で大体の解き方のコツを理解しましたが,最後にいよいよ本番さながらの演習問題を解いて,理解を深めていきます↓↓
このときに時間を測りながら,正解数を計算してみてください。
先述の通り,目標スコア別にどのくらい正解できればよいのかは提示されているので,今の実力が客観的に把握できます。
ちなみに演習問題の数ですが,20問のセットが2回分で計40問です。
Part6の対策について
続いてPart6のレビューに移りますが,基本的な進め方については前章で説明したものと同様です。
ただし,Part5に比べて長文を扱う都合上,語句リストがより充実しています。
ここまで丁寧に構造分析をしているTOEIC本はあまり見たことがありません↓↓
例題は英文3つで質問は全12問。
それもすべて同じタイプの問題ではなく,パターン別の問題で学べます↓↓
- 形だけで判断できるタイプ
- 意味と形の両方で判断するタイプ
- 時制に注意するタイプ
本番でもこれらのいずれかに属する長文が出題されるので,それぞれの解き方のコツに精通しましょう。
最後に時間を意識しながら演習問題を解きます。
量はもちろん本試験1回分と同じ量(長文4つで全16題)です↓↓
まとめ
以上,関正生先生による世界一わかりやすいTOEICテストの授業からPart5&6文法のレビューでした。
これまで述べてきた本書の特徴をまとめると以下のようになります↓↓
- 600点目標の初心者から800点ごえの中級者が使える
- 解説が予備校の授業並みの詳しさ
- 品詞の説明や文構造の分析がある参考書は珍しい
- 問題数はPart5で20+40の60問,Part6は12+16の28問
- 少ない問題から多くを学べる
- 語句リストやおまけページを使えば知識量はどんどん増やせる
いまいち文法力が不足していると感じる方は是非本書で学んでみてください↓↓
最後までお読みいただきありがとうございました!