今回は「1円もお金を使わずにTOEIC対策をする方法」について考えてみようと思います。
TOEICは,普通に受験するだけでも結構な検定料(通常だと7810円)がかかりますし,交通費も必要です。
それに加えて,多くの方が購入するであろう公式問題集は最新のものが3300円しますから,これに単語帳や対策本などと揃えていくと,すぐに10000円,15000円と費用がかさんでしまいます。
しかし,現代は無料でアプリが利用できる時代です。
昔は大学生がデパートの試食コーナーで腹を満たすようなことがあったように,今や無料体験も併せればTOEIC対策も可能となっています。
もちろん使い方を工夫する必要がありますが,何も考えずに教材を買い揃えるよりも良い対策ができる可能性が高く,どんな種類の無料アプリがあるのかここで確認してみましょう!
もくじ
TOEICで対策をするべき分野とは
TOEIC対策は,大きく分けて以下の4つに分類されます↓
- 総合対策
- 単語
- リスニング対策
- リーディング対策

最初の「総合対策」ですが,各パートの出題のされ方について学び,具体的に問題を解きながらTOEICの出題形式に慣れることができます。
解き方のコツや勉強法についての解説があるものもこれに含まれますが,TOEICの公式問題集はいわゆる「模試」です。
先の4つの対策のうち,もしも1つしか選べないのであれば総合対策を行う方がほとんどでしょう。
続いて「単語」ですが,こちらは本番で目にする可能性が高い分,重要です(例えば,読解問題を同じ時間かけてやってみたところで,同じ文章が出ることはないでしょう)。
TOEICでは受験英語とは毛色の違う単語が出てきます。
curbが出てきたらすぐに「縁石」と答え,accountときたら「預金口座」が浮かぶ状態になっていなければなりません。
そのため単語帳は,アプリであってもTOEIC用のものを選ぶ必要があることに注意してください。
その他,TOEICでは前半(Part1~4)でリスニング能力が,後半(Part5~7)でリーディング能力が同じスコアでもって算出されてきますから,どちらもバランスよく鍛えていきましょう。
とはいえ,アプリで特定のパートに特化したものはあまり数がないのが悩ましいところです。
いずれにせよ,まだ1度もTOEICの問題に目を通したことがない方は,当サイトで解き方をまとめた記事があるので読んでみてください↓

TOEIC対策アプリの使い方
パート別に対策する前に,TOEICの全体像を知っておく必要があります。
なのでまずは,実際のTOEICにそっくりのアプリを使いましょう!
Part1からPart7までがちゃんと揃っていて,全部で200問からなる模試形式のものです。
アプリという性質上,マークシートに記入することはできず,1問解くごとに休みが入るアプリもあるので,2時間ぶっ通しで解く必要がある本番とは多少勝手の違いが出てきますが,そこには目を瞑りましょう。
目の前の1問をとにかく最速で解くように努めていると,結果的に実力が付いてきて1問をより速く解けるようになり,あとはそれを200問繰り返せばいいだけの話です。
その他,問題を一通り解くと自分がどこが苦手なのかわかってくるので,その分野を1つずつできるようにしていけば無駄のない対策になります。
自分の語彙力が低いとわかることもその1つです。
単語アプリは特に充実していますから,広く浅くやるで構わないので,スキマ時間を利用して毎日100語くらい学ぶようにしましょう。
おすすめの無料アプリ
当サイトではこれまでに無料のTOEIC対策アプリについて色々とレビューしてきましたが,半数くらいは2年も経たずに消えていきました。
その都度,書いた記事をゴミ箱に放り込んでうんざりすることを繰り返してきた私ですが,その苦い経験から学んだことは,長く提供されているアプリというのは希少であり,更新され続けてきただけでも一定の評価ができるということです。
これから紹介する無料アプリは数は少ないですが,長い年数に耐えて信頼を勝ち取ってきたもので,自信を持っておすすめできるものとお考えください。

総合対策用
総合対策におすすめのアプリは全部で2つです↓
どちらも優劣をつけがたいものですが,後者はAndroidのみの提供なので,iPhoneユーザーであれば前者1択になります。
使ってみるとわかりますが,同じアプリで単語対策までできてしまうのは驚きです。
不便なところは,アプリの名前がどれも似通っていることくらいでしょうか。
単語対策用
単語対策用の無料アプリでおすすめできるのは以下の3つです↓
先述したFlipout LLCのアプリは単語対策としても利用できます。
2つ目に挙げたmikanは,無料で2500語を学べますし,また,わからなかった単語はカード化してアプリで利用できるようにするQuizletというアプリも無料で使用可能です。
TOEICの基本単語すら危うい方は,TOEICの基本単語(200語)でわからなかったものをカード化するところから始めてください。
後者においては,他人が作成した単語セットも利用できます。
リスニング対策用
そもそも,総合対策のアプリを使うだけでも数百問がありますから,それを何度もリスニングし続けるだけで結構な対策になるものの,それでも不十分だと感じた時には以下の無料アプリを使いましょう↓
上の記事を読むとわかるように,公式アプリには公式コンテンツと公式教材の2つがあり,前者ではEnglish Upgraderが使用できます。
問題形式は実際のTOEICに沿ったものではありませんが,このアプリを使うとリスニング力の底上げが可能です。
教材としての質は高いので,安心して勉強しましょう!
また,後者においては公式問題集の音源が利用できます。
問題集を買わないとスクリプトは確認できませんが,速度を0.8倍にまで落とすことができるので,中級者以上であれば何度も聞くことで多くの内容は聞き取れるでしょう。
遅く再生するだけでなく,1.5倍速にして聴く練習をすれば加圧トレーニングになり,本番の音源が遅く聞こえてくるはずです。
上級者の方は是非試してください。
リーディング対策用
リーディング対策ができるものは特に数が少ないので,総合対策ができるアプリのものを基本に,以下のアプリで語彙力を補強しましょう↓
前者でWeb辞書の便利さに気がつけば,総合対策のアプリでも同じようにして学ぶことができます。
また,後者は生成AIの1つで,意味が分からない英語を日本語に翻訳してくれる他,日本語を英語に変換してくれる機能を使えばTOEICのスピーキングやライティング対策に使用することも可能です。
スタディサプリ
やや反則気味の方法になってしまいますが,ここまでに紹介したアプリでカバーできない分野をスタディサプリの無料体験期間(7日間)を使って対策すれば,さらに万全を期した状態で本番に臨むことができます。
例えばパーフェクト講義で模試を解くもよし,パート別対策を動画で学ぶこともできるでしょう↓
スタディサプリは全種類の対策がアプリ1つでできてしまう優れものですので,いざというときの最終手段として覚えておいてください。
まとめ
以上,無料アプリを使ったTOEIC学習法の紹介でした。
今回の記事の要点をまとめると以下のようになります↓
- アプリは総合対策,単語,リスニング,リーディングができるものに分けられる
- まずは総合対策で弱点を把握する
- 単語は毎日,広く浅く学ぶ
- リスニングとリーディングも補強すべき
最後に1つ言っておくと,無料で学ぶというのは絶対的で唯一のルールではありませんから,変に縛られて本質を見失わないようにしてください。
逆に,無料アプリで勉強したからこそ,今の自分が真に必要としている教材が何か見えてくることもあるわけで,「余計な参考書を買わずに済んでよかった」くらいの考えで,必要なものには投資を惜しまないようにしましょう。
TOEICで高いスコアが取れれば,昇進や昇給など,支払った代金以上の元が取れるものです。
なお,今回の勉強法の効果については,あくまで私自身が実際に使ってみて良いと感じたものを紹介しているにすぎません。
人それぞれ,これまでに色々な勉強体験を重ねてきていますから,最終的には自分の直感を信じて頑張っていただけたらと思います。
無料アプリなだけに使い比べることも簡単にできるはずなので,今回の記事内容を参考に,是非色々と試してみてください!
最後までお読みいただきありがとうございました。