今回ですが,英字新聞を使ってTOEIC900点を超える方法についてまとめてみましょう!
通常のTOEICにはリスニングパートとリーディングパートの2つがありますが,こちらは後者に効く方法となります。
着実に点数を伸ばしてきていることと思いますが,800点を超えたレベルともなれば,1分間に250語以上の速さで英文が読めるほどの実力です。
しかし,それからさらなる高みを目指すのであれば,話すように英文が書ける力が重要になってきます。
前回の記事ではL&Rテスト対策にスピーキングを強化する大切さについて書きましたが,本記事において注目するところも「聴く」と「読む」ではありません↓↓
英字新聞を使ってライティングの力を伸ばすことが,900点を超えるために大切になってくるわけです。
英字新聞と日本語の新聞を用意する
早速やり方についてみていきますが,まずは英字新聞と日本語の新聞の2つを用意しましょう。
同じ記事について2ヶ国語で書かれたものを見比べることで,ライティングの学習効率を高めることが目的です。
ここでは,以前紹介した「The Japan Times Alpha」を例に説明していくことにしますが,まずは英字新聞の記事の中から,自分が興味があるタイトルを選びましょう↓↓
この次に同じ記事の日本語版のものを用意したいのですが,この新聞の場合,英語の記事の最後に「和訳を見る」という文字が用意されています。
それをクリックすることで,簡単に日本語の新聞(訳)が得られるのですが,他の新聞の場合は日本語のタイトルで検索し,近い内容のものを探してください(直訳である必要はありません)↓↓
ここでは新型コロナウイルスにまつわるニュースを選ぶことにしましたが,選ぶ基準としては難しそうなもの(英文の難易度が付けられている本誌では星3のもの)にするか,ビジネスの話題関連のものにするのがよいでしょう。
記事を速読し英文を選ぶ
次にすべきことは,英字新聞の記事を速読することです。
1分間に250~300語以上のスピードで読むのが目安になりますが,これは先に選んだ文章の最初の4行(Global casesからReuters tallyまで)を7~8秒程度で読むくらいの速さに相当します。
読むスピードを測りたければ,選んだ記事をコピーペーストしてWordなどに貼り付け,「文字カウント」に出ている語数を5で割った数字(単位は秒)で読んでみてください。
それが毎分300語読めるスピードになります。
例えば,全部で100語の文章で考えると100÷5=20秒を目標に読まなければなりません。
さて,このとき読んだ文章の中で初めて出会った表現を含む文を2~3個選んでみてください(もし足りないようでしたら,別の記事を使って同じことを繰り返してください)。
ここでは以下の文章を含む数文を選んだことにしましょう↓↓
The number of global infections continues to rise at a rate of around 1%-2% a day since the beginning of June, even as many countries are taking steps to ease lockdown measures.
赤字で示した部分が初めて出会った表現と仮定します。
理解した英文を音読筆写する
そうしたら次に,日本語で同じ記事を読んでみましょう!
英語ではわかりづらいところであっても,日本語だと簡単に意味が理解できます。
先の英文で赤字にした"rise at a rate of X% a day"という表現は「1日にX%の割合で増える」だとわかりますし,"take steps to ease lockdown measures"は「都市封鎖の措置の段階的な緩和を進める」といった意味でした。
さて,このように英文を読んで意味を確認したら,多くの方はそこで勉強を終わりにしてしまうでしょう。
ですが,それは大変にもったいないことです。
むしろここからが本番と言っても過言ではありません。
日本語で読むことで完全に内容を理解した英文を声に出しながら,素早く5回以上ライティングすること(音読筆写すること)で,初めて未知の英語表現が自分のものとなります↓↓
1度目に写したときには,まだ英文をどこで切るのかすらままならず,途中で英文を何度も見返すことになりましたが,3回目を過ぎたあたりからだいぶ内容も覚えてきて,5回目には一度も本文を見ずにすらすらと書けるようになりました。
ライティング力がアップした瞬間ですが,これをこの調子で数ヶ月続けていけば,確実にリーディングスコアも上がっていくことになります。
1文を声に出しながら5回書き写すだけでも10分近くかかってしまう上,手もかなり疲れますが,それだけの価値があるのがこの勉強法だと思ってください。
まさに"No pain, no gain."です。
まとめ
以上,TOEICで900点を超えるために英字新聞を使ってリーディングスコアを伸ばすための方法について紹介してきました。
再度手順についてまとめてみると,
- 英字新聞と日本語新聞の2つを用意する
- 英字新聞を速読し,知らない表現を含む文を選択
- 日本語の新聞で内容を理解し,音読筆写する
という3ステップが基本となります。
この中では特に1の作業が地味に大変で,私もThe Japan Times Alphaに出会うまでは,ライティングのトレーニングをTOEIC対策に取り入れることは敬遠していました↓↓
逆に言えば,1さえクリアしてしまえば2と3の作業は簡単です。
もちろん,1回の学習時間は全部で30分近くかかることになるでしょう。
ですが,音読筆写をやり遂げた暁には,その場で成長が実感できてそれまでの努力が報われたように感じるはずです。
TOEICで900点を超えたい方(リーディングで420点以上取りたい方)でスコアが伸び悩んでいる方は,是非とも英字新聞を普段の学習に取り入れてみてください!