Flipout LLCが提供するTOEIC®対策アプリ「トレーニングTOEIC test」をレビューします。
アプリ名はシンプルですが,中身はPart1からPart7までの演習問題に加え,目標スコア別の英単語・英熟語まで収録した本格的な学習ツールです。
基本機能は広告付きながら無料で利用でき,リスニング・文法・リーディング・単語などの問題を一通り学べる点が大きな強みです。
一方で,リスニング問題の解説不足や音声操作の制限など,メイン教材として使うには気になる点もあります。
この記事では,実際の使用感,収録内容,口コミの傾向をもとに,トレーニングTOEIC testのメリットと注意点を整理します。
トレーニングTOEIC testとは

- 名称:トレーニングTOEIC test
- 提供元:Flipout LLC
- 料金:無料(広告あり)または月額500円(広告非表示)
- 特徴:新形式に対応したTOEIC対策アプリ。Part1〜7までの全パートをカバーしており,一部解説付き。問題数はリスニング400問,リーディング383問。目標スコア400点〜800点レベル別の英単語・熟語(計2,900語)学習も可能。
- 展開:App StoreとGoogle Playでダウンロード可能
学習内容は非常に王道で,本番のテストと同じ形式の問題がパート別に収録されています。
アプリのリリース当初はPart5までの収録でしたが,現在はPart6やPart7の長文読解にも対応しました。
さらに,単語の収録数は市販の単語帳に匹敵するボリュームを誇ります。
TOEICスコア400点から800点まで100点刻みで5段階にレベル分けされており,各レベルに500問,合計2,500語の英単語(問題としても2,500問)を学ぶことが可能です。
熟語もレベルごとに50~100問の計400問の用意があります。
無料アプリの特性上,画面全体に表示される広告がやや目立ちますが,実質すべての機能を無料で使えるアプリとしては際立った完成度を誇ります。
続いて,このアプリに寄せられている実際の口コミや評判を分析していきます。
トレーニングTOEIC testの口コミ・評判を分析

良い口コミ・メリット
- 動作が軽快でサクサク動き,隙間時間の学習に向いている
- 無料でリスニングの演習量を十分に確保できる
- 全パートの収録問題数が多く,コンテンツが充実している
本アプリが「TOEICトレーニング」という名称だった初期の段階から使用していますが,Android版の評価数は更新のたびに着実に増加しています(59件→1,296件→1,457件→1,670件→2,579件→3,249件と推移)。
iOS版も含めて,平均評価はおおむね4.6〜4.7前後の高い水準で推移しており,ユーザーからの評価は安定しています。
口コミで目立つのは,無料でリスニングや文法問題を多く解ける点を評価する声です。
有料教材の補助として使う人や,スキマ時間にPart1〜Part5を反復する目的で使う人には相性がよいアプリだと感じます。
ただし,英文スクリプトや解説の誤りを指摘するレビューもあり,開発側が修正対応してきた履歴も確認できます。
無料アプリとしては十分に便利ですが,内容をすべて鵜呑みにするというより,演習量を補うためのツールとして使うのが現実的です。
悪い口コミ・デメリット
- リスニング音声のシークバー移動(途中再生)や速度調整ができない
- 一部の単語問題で選択肢の整合性が取れていない箇所がある
- スクリプトや日本語訳,解説に一部誤植が見られる
無料の学習アプリにありがちな不満点として操作性の悪さが挙げられますが,本アプリも機能面で多少の使いづらさが残るのは事実です。
例えば,リスニング音声の特定の位置へ進めたり戻したりする操作はできません。
音声の再生速度変更や細かな途中再生には対応しておらず,公式問題集ほど多様なアクセント対策を期待するアプリではありません。
過去のレビューで指摘されていた「BGMをミュートできない」という問題については,現在はアプリ内の設定から効果音や広告音量とともにオフにできるよう改善されています。
設定の詳細は次章を確認してください。
また,英文スクリプトや解説に一部誤りが残っているケースもありますが,ユーザー評価欄から場所や内容を詳しく報告すると,次回のアップデートで修正対応が施される傾向にあります↓

これらの特徴から,本アプリは解説を読みながら基礎から理解するタイプの教材ではありません。
自力で英文の間違いや文法ミスに気づくことができる,ある程度基礎力のある中上級者向けのツールと言えます。
アプリの基本操作と設定項目
アプリを起動すると,メインコンテンツが一列に配置されたシンプルな初期画面が表示されます。
学習したいパートを選んですぐに演習を始めることが可能です↓

問題内容については次章で紹介します。
画面左上にある歯車マークをタップするとメニューが開きますが,主な機能は以下の通りです。
「表彰状」は,分野ごとの達成度確認コンテンツになります(全3,683問)。
「設定」項目では,サウンド調整(音量やバックグラウンド再生の有無)や,これまでの学習データのリセットが可能です。
なお,音声のより詳細な消音設定などは,初期画面右上にあるスピーカーマークからアクセスしたページで行う仕様になっています。
学習データのリセットを実行すると正解数などの実績がゼロになるため,最初から問題を解き直したいときの復習用として活用できます。
「本気で勉強プラン(月額500円)」に加入すると,学習中の全画面広告が出なくなるため,演習のテンポを重視したい場合は検討の余地があります。
各学習コンテンツの詳細レビュー
実際に収録されている問題の質や操作画面について,前半のリスニングセクション,後半のリーディングセクションに分けて解説します。
リスニングセクション
リスニングセクションのパート別問題数は以下の通りです↓
- Part1(写真描写問題):50問
- Part2(応答問題):50問
- Part3(会話問題):150問
- Part4(説明文問題):150問
問題画面のレイアウトは視認性が高く,選択肢の配置も整理されています。

右上にあるスピーカーアイコンをタップすることで,音声を何度でも繰り返し再生できます。
また,上部のボックスにチェックを入れると「チェック問題」として保存され,後から間違えた問題だけを抽出して復習する用途に使えます↓

ただし,チェックした問題の並び替えやランダム出題の最適化は弱いため,あくまで補助的なストック機能として捉えておくのが賢明です。
Part2は本番同様の音声のみの出題スタイルで,こちらもチェック機能に対応しています。
Part3とPart4は,1つの音声に対して3つの設問に答える長文リスニングです。
これらの複数設問パートには個別のチェックボタンが用意されていませんが,解答後は,以下のように問題文と正誤の結果を一覧で確認できます↓

スクリプト表示と音声再生を同時に行えるため,原稿を見ながらの音声確認はスムーズです↓

「回答終了」ボタンを押すまでは選択肢を何度でも選び直すことができ,音声データの読み込みによる遅延もなく,サクサクとテンポよく進められます。
ただし注意点として,リスニングセクションには「なぜその正解になるのか」という根拠の解説や,重要な語句注釈が一切ありません。
英文を読んで即座に意味を理解できる英語力がないと,間違えた原因を自力で特定できず,学習効果が薄れてしまう懸念があります。
リーディングセクション
リーディングセクションのパート別問題数は以下のようになっています↓
- Part5(短文穴埋め問題):300問
- Part6(長文穴埋め問題):40問
- Part7(1〜3つの文書を読む問題):43問
最も問題数の多いPart5では,スマートフォンの画面に1問ずつ表示される形式です↓

解答画面では,正解の選択肢と和訳だけでなく,文法的な根拠を含む解説が掲載されています↓

Part5のような文法・語彙問題では,正解に至る理由の理解が不可欠なため,解説が最初から付いている点は心強い仕様です。
リスニングのPart1と同様にチェックボックスやランダム出題も利用できます。
Part6やPart7の長文読解問題は,スマートフォンの画面サイズの関係上,本文と設問を同時に見渡すのが難しい場面もありますが,スクロールの挙動自体は良好でストレスは少ないです↓

こちらも設問ごとの解説に加え,長文全体の日本語訳が用意されているため,読解内容の答え合わせに困ることはありません↓

英単語・熟語コンテンツ
英単語は4択形式で,目標スコア(400点・500点・600点・700点・800点レベル)に応じた5段階の構成になっており,それぞれ500問ずつ収録されています。
発音の読み上げもあり,初心者向けの400点レベルからスタートできますが,最高峰の800点レベルになると難易度の高いTOEIC特有の語彙が数多く並びます↓

1問ごとに意味と成否が出力されるほか,10問ごとのブロック単位でランダム出題する機能も搭載されています。
間違えた単語をチェック機能で集約すれば,苦手な語彙だけをまとめたオリジナルの単語帳としても機能させられます。
派生語や発音記号,例文などの詳細な情報が省かれているからこそ,テンポよくスピーディーに語彙のインプットを進めたい場面で役立つ仕組みです。
英熟語も仕様は同様で,400点レベルから800点レベルまで,50語~100語が用意されています。
まとめ:無料アプリとしての価値と効率的な活用法
Flipout LLCの「トレーニングTOEIC test」は,無料で全パートの演習量を増やせる貴重なアプリです。
ただし,リスニングの根拠解説や語句注釈,音声操作の自由度は限られるため,基礎から理解を積み上げるメイン教材というより,演習量を増やすサブ教材として使うのに向いています。
特に基礎からしっかりスコアを伸ばしたい初中級者の場合,このアプリ単体での学習は挫折の原因になる可能性があります。
そのため,講義動画や手厚い解説,シャドーイング機能などが一通り揃っている「スタディサプリENGLISH TOEIC対策コース」のような本格的な有料アプリをメインの学習軸に据え,本アプリを「出先での腕試し・演習量を確保するためのサブツール」として併用するのが最も効率的です↓
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