「Quizlet」は自作の単語カードを使って学習できるアプリです。
自分で一から作ることはもちろん,他人が作ったものを利用することもできますし,基本無料で使うことができます。
もちろん英語以外の言語であったり,数学や社会といった科目もOKで,自学目的以外にも教師が授業で利用することもあるアプリではありますが,当サイトの性質上,TOEIC用途に使う場合をメインに解説していくことにいたしましょう!
Quizletとは
先述した通り,Quizletを使うことで自分オリジナルの単語カード(デジタル)を作成できます。
本アプリの特徴は主に3つあり,
- どんな分野の学習でもOK
- スマホがあればどこでも使える
- 簡単に始められる
といった点が目立つものでしょう。
作った単語カードは「学習セット」と呼ばれますが,友達や家族を含む第3者とシェアしたり,逆に他人が作ったものを利用することもできます。
機能としては基本それだけのシンプルなアプリですが,このQuizletは作成した学習セットの使い勝手がとにかく優れており,パッとカードをアプリ上でめくっては正解できたものとできなかったものとを区別できるところが特に評判となっています。
寄せられたレビューを確認してみると星の数は4.7/5付いており,世界中から約35万件以上の評価が寄せられているのは圧巻です。
PCとスマホのどちらからでも利用が可能で,ダウンロードサイトは以下になります↓↓
また,有料コンテンツも存在し,それぞれで解放される機能は以下の通りです↓↓
1.Quizlet Plus(2200円強)
- オフラインでアクセス可
- 広告の非表示
- 文書をスキャンで取り込める
- フォントの書式(太字・イタリック・下線・マーカー)
- 画像や音声を自分で作れる
- 複雑な図形を作成できる
2.Quizlet Go(1280円強)
- オフラインでアクセス可
- 広告の非表示
教師の方が仕事で使う場合は1の契約(「Quizletの先生」という契約もあります)を,単にオフラインで利用したい方や広告を消したい方は2の課金を考えてみてもよいかと思います。
とはいえ,無料で使っている私的に,広告はそこまでわずらわしいとは感じません。
それでは次章で,詳しい使い方についてみていきましょう!
TOEICの単語帳を作ろう!
QuizletをTOEIC対策として使う方法ですが,まずは単語カードの作成から始めましょう。
無料コンテンツに限って使う場合,上記のようなトップ画面からこのアプリを利用することになりますが,大きく見えている「学習セットを作成」かヘッダーにある「作成する」をクリックしてください。
すると以下のようなページに変わるので,タイトルを付け,公開条件などを設定します。
ここでは「TOEIC単語」という学習セットにし,公開を「自分だけ」に設定しました。
後者については,「誰でも・特定のクラスのメンバー・パスワードで許可されたユーザー」が他に選べるので,友達とシェアする場合は独自のパスワードを設定するといいでしょう。
次に英単語と意味を入力します。
ここでは左側にアルファベット,右に日本語を入力しましたが,どのように使っても構いません。
予測変換が利用できたり,スペルが間違っていると赤い下線が出てきて教えてくれるので,地味に使いやすいです。
仮にハングル検定を受ける方であれば,ここで朝鮮語なども入力できます。
また,これまでにワードやエクセルを使って単語を管理していた方は,インポートして入力することもできるようです。
無事に終了したら完了を押しましょう。
なお,無料にもかかわらず入力できる単語数に限りはありません。
Quizletで学んでみよう!
続いてQuizletを使った学習法についてみていきましょう。
上記画像で表示されているような通常の「単語カード」としての使い方以外に,「学習・筆記・音声チャレンジ・テスト・マッチ・グラビティ」といったメニューも利用できます。
もっとも,これらのいずれかのみを使うということではなく,「単語カード」で練習を積んだ後に他のメニューを選び,その定着具合を確かめるというのがもっともポピュラーな使い方でしょう。
とはいえ,「学習」のように「単語カード」の前に使うべきものもあるので,その限りではありません。
以下で1つ1つの学習方法を簡単に説明しましょう。
学習
「学習」というメニューからは,単語の意味を選択肢から選ぶ使い方ができます。
単語カードはそのまま意味を言わなければなりませんが,その難易度が高いと感じる場合は,最初に「学習」から始めるのが良いでしょう。
筆記
「筆記」では,日本語で表示された意味をアルファベットで入力します。
スペルまでしっかり覚えることができますの,より負荷をかけたい方におすすめです。
音声チャレンジ
「音声チャレンジ」はその名の通り,音を聞いてスペルを入力しますが,学習セットを作成するときに音声を自分で入力する必要はありません。
何もせず,ただアルファベットを入力しただけで,自動で音声にしてもらえるわけですから,リスニング対策の観点からみても大変役立ちます。
スペルを見て意味が言えても,音を聞いてそのスペルが浮かばない単語も意外とありますからね。
テスト
続いての「テスト」ですが,学習セットの中からランダムで出題されます。
意味を聞かれるかスペルで答えるのかもランダムなので,上記で紹介した複数のメニューが一つになったようなものです。
ある程度習熟してきたなと感じたら,その学習セットの卒業を賭けて挑戦してみるのがいいでしょう。
マッチ
「マッチ」では,画面に表示されている四角をドラッグして,意味とスペルを重ね合わせて消していきます。
ゲーム的な要素が加わりましたが,十分TOEICの単語学習に使えるものです。
私は同じ学習セットを友達とやるときに,タイムを競い合って使っていました。
グラビティ
「グラビティ」はもっともゲーム要素が強く,上から降ってくる惑星が地球に当たる前に正解しないといけません。
1文字違えず正解を入力する必要があるので,例えばhighlyの意味を「非常に」と入力していた場合に,「とても」と答えても正解にならないのは不便なところ。
答えが1つに決まっている場合に使うようにしましょう(例えば,元素記号と意味の場合などが考えられます)。
復習する
Quizletでは,間違えやすい単語がこのように分類されて表示されてきますので,しっかり復習することもできます。
ここでアイコンの説明の方させていただきますと,★マークは要復習の印としてチェックを付けられるものです。
自分が苦手だなと感じたものは,とにかくチェックを付けたままにしましょう。
なお,その右にあるスピーカーのマークを押すと,その単語の発音が聴けます。
音声に関しては,先の「音声チャレンジ」のところで説明したのと同じ理屈です。
なお,一番右にある鉛筆のマークは編集するためのもので,復習には関係ありませんが,現在設定してあるスペルや単語の意味を変えることができます。
いずれにせよ,このように結果が分析かつ分類されてくるところに,Quizletが高く評価されている理由を垣間見た気がしました。
その他の使い方
ここまで「Quizlet」というアプリでTOEIC対策をする場合のメインとなる使い方についてみてきました。
勉強中に間違えてしまった単語はどんどん入力してカードにし,沢山練習して慣れていきたいものですね。
単語の意味がわかるだけでなく,早く答えられるようになればなるほど,リスニングやリーディングの最中に思考を停止せずに済みます。
ちなみにその他の案ですが,友達と一緒に学習している方であれば,お互いに学習セットを用意しそれを交換して問題を出し合うこともできますし,「検索する」から他人の作った学習セットを利用するのも面白いです。
検索してみると以下のような学習セットが出てきました↓↓
たった2つの学習セットを利用するだけで,すでに1154語です。
信ぴょう性については自分で判断するしかありませんが,わざわざQuizletを使って人を混乱させようなどという方に出会う確率も低いでしょう。
ともすれば市販の単語帳なんて買わずに,TOEIC対策ができてしまうかもしれません。
単語帳を使った学習が好きな方は,是非使ってみてください!