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洋楽でTOEIC対策する方法!聴いて歌って書き取ろう

「好きこそものの上手なれ」という格言はよく耳にしますが,確かに人間は,楽しいと思えることに対して驚くほどの集中力を発揮することができ,そこに注いだ多くの熱量が人生を大きく変えてくれることも十分起こり得るものです。

ある1つの洋楽と出会ったことがきっかけに,英語教員や通訳者や翻訳者になることを決めたという人も,周りを探せば意外と見つかるのではないでしょうか。

もちろん,そういった人たちは洋楽を聴いて自分の英語力をアップさせようとか,ましてや洋楽をディクテーションしてTOEIC対策しようなどとは考えてもいなかったでしょうが,TOEICを受ける予定がある方の中には洋楽好きの方もいるかと思います。

そこで今回は「洋楽を聴いてTOEIC対策する方法」についてまとめてみることにしましょう。

洋楽をTOEIC対策に役立てるメリット

ライブ会場の様子

洋楽(ここでは英語の歌詞のある歌と定義します)でTOEIC対策を行うメリットですが,ただ1曲聴いてみただけでも,

  1. 語彙力が高まる
  2. 発音やイントネーションを学べる
  3. 学習のモチベーションが上がる

といった効果があることに気がつくはずです。

まずは1つ目ですが,洋楽の歌詞は英語で書かれているので,そこに出てくる単語や語句の意味を覚えることでどんどん語彙力を高めていくことができます。

また,学校や参考書で学ぶ英語とは一味違った生の英語ですので,多くの人が知らないけれど自分だけが知っているような単語まで身に付けることができ,他人と差をつけたいような場合におすすめです。

第2に,洋楽は歌の入った楽曲のわけですから,そこに音やリズムが存在します。

聴いているだけで,ネイティブ(かつ自分が好きな人物)による正しい発音が学べるだけでなく,リズムとメロディーに乗ってイントネーション(抑揚)まで学べてしまうのが大きなメリットです。

加えて,キャッチーなサビを持つ音楽であれば,印象的なサビが何度も繰り返されることになるので,同じ単語に何度も触れられますし,AメロやBメロに韻を多用した曲であれば,似たような音をした単語を一度に覚えられることにもなります。

そして3つ目が一番のメリットですが,洋楽を聴いて楽しい時間が過ごせるということです。

自分が好きなアーティストであれば何度聴いても苦になりませんし,英語を学ぼうとするモチベーションも自然と高まるでしょう。

またMV(ミュージックビデオ)のような動画形式で視聴すれば,視覚を通して曲の内容も頭に入ってきやすく,歌詞の意味を予想しやすくなりますし,音楽がそもそも持つメッセージ性は聴く人の心を大いに揺さぶってくれるものです。

私は,純粋にアーティストが歌っているときの口の形を見て,苦手だった発音が得意になったという貴重な経験をしました。

次章からは,一体どのような勉強法でもって,洋楽をTOEIC対策に生かしていけばよいのかについて学んでいきますが,その前にまずは楽曲を探してきましょう!

昔はCDの歌詞カードで学ぶしかありませんでしたが,今はYouTubeを使って簡単に楽曲を見つけられますし,歌詞もインターネットで検索できてしまう時代です。

アーティスト自身が公式に発表しているものも増えており,これからも多くのレーベルが,自らの楽曲を動画でアップロードするようになると思うので,大いに利用させてもらいましょう。

ここではEaglesの「Hotel California」という名曲を例にみていきたいと思います↓

 

 

洋楽を何度も聴いてみる

まずは楽曲を何度も聴いてみましょう!

反復はあらゆる学習の基本です。

洋楽では生きた英語が使われているので,音法における「連結」や「脱落」が容易に起こります。

例えばYou can find it hereを歌う際は,「ユーキャンファインドイットヒアー」とは聞こえず,「ユーキャッファイニヒー」のように聞こえるはずです。

特に単語と単語のつなぎ部分に意識しながら聴くようにすることで,耳はどんどん鍛えられ,TOEICのリスニングスコアも上がっていくことになります。

朝でも夜でも自分の好きな時に,できればイヤホンを使って,細かな息遣いも聴き取ろうとする姿勢で臨むようにすると効果大です。

 

 

ディクテーションを行う

せっかく何度も聴くわけですから,ディクテーションも行うようにしてください。

やり方は簡単で,

  1. 洋楽を用意する
  2. 一時停止を駆使しながら歌詞を書き取る
  3. 聴き取れなかったところは推測する

です。

気になるタイトルの洋楽を用意して再生しながら,聞こえた英語を紙にどんどん書き取っていきます。

一次停止や巻き戻しは何度使っても構いません。

もうこれ以上聴き取れないと思うところまで聞き直しましょう。

とはいえ,先に挙げた音法上の関係で,聞こえない音(アーティストが発音していない音)もあるわけです。

ゆえに,仕上げで文法的に見て,正しい英語になるよう修正を加えていきます。

「意味的に考えて,もしくは聞いた感じで何か単語が入るはずだけど聞き取れない」ところを,文法的な知識を総動員して推測し,その後リスニング素材を聞き直して正しいかどうか確認してみましょう。

例えば,

(誤)The school be heaven or this could be hair.

とディクテーションした後に,「助動詞もないのにbeが来るのは変だし,意味もよくわからないな。or は確実に聞けたけど,もしかするとこの文は対比になっているんじゃないか。」,そして「heavenは天国の意味だから反対は地獄だよな。英語だとなんて言うんだっけ」などと推測していくわけです。

(正)This could be heaven or this could be hell.

結果としてこのように正しく直せたとしますが,ディクテーションを行ったことで初めて英文の細かいところにまで意識が向くようになったと言えるでしょう。

 

 

歌詞に合わせて歌う

カラオケで熱唱する女性

次にアーティストになったつもりで,声に出して歌ってみます。

音読と同様の効果が期待できるので,英語の単語と単語の繋げ方などを含めた発音のルールが自然と身に付きます。

日本語と違って英語は吐く息の強弱によって(腹式呼吸によって)歌うのが特徴な上,繰り返ししばらく歌っていると,「この歌詞は何と言っているのだろうか」などと,単語や歌詞の意味についても知りたくなってくるので,より気持ちを歌に乗せられるようになっていくはずです。

また,忘れてはならないのは,洋楽では韻を踏んでいる歌詞が多いということで,日本だとMr.Childrenやラップミュージックを思い浮かべてみてください。

ホテルカリフォルニアの1番のサビで言うと,placeとfaceといった単語レベルのものに限らず,time of yearとfind it hereといった連語レベルにおいても似た言い回しになっていることがわかります。

 

 

気になった単語の意味を調べる

Googleの検索画面

意味が気になった単語は,Webの辞書で調べたり,日本語訳があるようならそれも参考にしてみるのがおすすめです。

Hotel Californiaの2つ目の文において,早速「colitas」という見知らぬ単語に出会いましたが,辞書を引いても出てこないのでネットで検索してみると,解釈について以下のようなコメントを見つけました↓

According to information gleaned from several websites, 'Colitas' is the diminutive feminine plural of the Spanish word 'cola' which means 'tail' (as in 'Colitas de Langosta Enchiladas' - baby lobster tails). According to one report, the Eagles had the word translated as 'little buds' by one of their Spanish-American managers at the time of writing the song. However, 'cola' is also the word given to the tip of the marijuana branch which contains more sap (and hence is more potent). The latter explanation may have greater appeal to any true fan of the band!(by Johe Stevens

舞台はカルフォルニアですが,ロブスターかマリファナの匂いなのか考えさせられますね。

海外においては,アーティストが曲を発表した時点で,それは聞き手のものとみなされることがほとんどです。

そのため,歌詞の解釈は自由に行って構いません。

また,colitasのような特殊な語は別にしても,今回の楽曲から,

Hotel Californiaの語句例

in the distance(遠くに),down the corridor(廊下をくだる),plenty of rooms(十分な部屋),courtyard(中庭),in the middle of the night(真夜中に),ceiling(天井),gather(集まる),passage(通路)

といった語彙を増やすことができました。

上に挙げたものは,実際のTOEICでも使われる可能性のある単語や表現だと思います。

曲によっては,TOEICに役立てやすいものとそうでないものがあると思いますが,あまり細かいことは気にせずにやっていきましょう!

 

 

和訳を見ながら歌う

「楽曲名+日本語訳」で検索すれば日本語の歌詞を見つけることができ,それを使うことで,英語の歌詞を見て歌ったときとはまた別のトレーニングができます。

和訳のみを見ながら英語の歌を口ずさむということは,ある意味,通訳をしているようなものです。

ここまでにリスニングやディクテーションに加えて調べ学習までを終えてきていますから,曲の歌詞や意味を知らなかったときと比べて,だいぶイメージが浮かんでくるようになっているのではないでしょうか。

このように,なんだか理解できるようになったという実感が沸くと,「また頑張ろう」というやる気が高まるわけで,普段かっちりとした勉強ばかりしている中に,洋楽を歌うような楽しい勉強法を取り入れることは良い気分転換にもなるはずです。

最終的には歌詞を見ずに歌えるようになるわけですが,単なる音の羅列ではなく,自分なりに解釈した意味を持った歌を自分の洋楽レパートリーに1曲ずつ丁寧に加えていくことで,TOEICスコアのアップにも繋がります。

 

 

まとめ

ギターと楽譜

以上,洋楽を聴くことをTOEIC対策に生かすメリットと具体的な学習方法についてみてきました。

学びたい楽曲を決めては何度も聴き,ディクテーションをしてから歌うことで,TOEICのリスニングセクションで話し手のスピードについていけないという問題は解決されます。

気になる単語の意味を調べて和訳を見ながら歌えるようになったら,最終的には何も見ずに歌ってもイメージが浮かぶ状態を目指すことで,語彙力アップや英語の音についての感覚を磨くことも可能です。

もちろん,洋楽を聴くだけでTOEIC本番に挑むという話ではありません。

他に模試を解いたり,パート別に対策することが絶対に必要ですが,週に数日だったり,1日の特定の時間は洋楽を聴く時間に割くという学習法は,間接的であっても十分にTOEICのスコアアップに役立つと思います。

モチベーションにも良い影響を及ぼしてくれるでしょう。

それほどまで,音楽というものは大きな力を秘めています。

なお,今回紹介した方法は,海外ドラマをTOEIC対策に用いる方法と同様,あらゆる語学学習に応用できますので,例えば韓国語について学びたければ,K-POPを素材に用いればOKです。

最近はYouTubeでもカナルビを振った動画がファンによって数多く作成されていますので,是非,好きなアーティストで学んでいただけたらと思います。

もちろん,こういった方法は,とにかく楽しくやることが前提です。

辛いと感じたらすぐに止めてしまいましょう!

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