今回はアルク愛用者におすすめの教材専用アプリである「ALCO(アルコ)」についてレビューしていきたいと思います。
機能について一言で言えば,スマートフォンにインストールするだけで,アルク関連の教材を無料で便利に使えるようになるアプリとなりますが,一体どのような使い方ができるのでしょう。
ALCOとは
ALCOは「ALC Learners' Companion」の略で,「語学のオトモ」というサブタイトルが言い得て妙なスマホアプリです。
App Storeでみると,2020年10月現在で,レビュー数は30,000件で星4.6個(5個中)の評価があり,かなりの人気アプリであることがわかりますが,ここ最近は1ヶ月に1,000件のペースでレビューの数が増えています。
ALCOを使った勉強法については後で考えるとして,ここではひとまず特徴について理解しましょう!
主となるものは3つです↓↓
- パソコンを介さずに音声をダウンロードできる
- 再生速度を変えられる
- テキストの電子版が読める
アルク出版の書籍(雑誌含む)と通信講座であれば音声をダウンロードでき,その音声の開始時点と終了時点を2つ設定することで,その間をリピートして延々と聞くことができるのがまず1つ目の特徴となります。
そして最も便利なのが2つ目で,再生速度を0.5倍から3.0倍の間で変更できるところです。
リスニングをしていてどうしても聞き取れなかった箇所であっても,再生速度を遅くすることで聞き取れるようになります。
3つ目の特徴として,電子書籍に対応していることです。
例えば以前に紹介したアルクの通信講座のようなものを外出先に持ち歩くことができるようになります。
とはいえ,本屋さんで売られているような一般書籍に関しては対応していないので注意してください。
こちらの例ですと,私がこれまでに当サイトでレビューした「直前の技術」や「やたらと出る英単語」などの参考書は音声だけのダウンロードしかできません↓↓
通信講座はテストコの方からダウンロードできますが,かなり使い勝手が良いです。
さすが高額なだけありますね。
以下は私も使ったことのある「TOEIC®完全攻略コース」のものですが,電子書籍版がダウンロードできる上,スピーカーマークをタップするだけで簡単に音声が聴けてしまいます↓↓
紙のテキストを持ち歩かないで済むのは大変便利です。
音声の再生面については,秒数を2秒から30秒の間で指定して,巻き戻しor早送りする機能も利用できますが,通常書籍の方では模試以外のものだと(例えば単語帳などでは)2秒しか選べなかったりします。
遷移した先も中途半端な位置に飛んでしまうので,私は普通に指でゲージみたいなところ(スライダー)を動かすようにして,あまりこの機能は使っていません。
とはいえ,再生スピードを変えられる効果はTOEIC®のリスニング対策をするのに有効ですね。
「語学プレイヤー」というアプリをレビューする際にも,その恩恵について考察しました↓↓
使用開始までの手順
続けてALCOを使用開始するまでの手順についてまとめましょう!
手順は全部で3ステップ。
インストールから利用登録を経て,コンテンツをダウンロードするだけ。
時間にして数分で済む内容です。
インストール
まずはALCOをスマホにインストールしましょう!
2020年10月時点でAndroid版は6.0以上,iOS版は9.0以降に対応していますが,実際はスマホに入れて使ってみるまでは分かりません。
利用登録
続けて,表示画面にある「新規登録(無料)」ボタンをクリックし,メールアドレスとパスワードを決めてアカウントを登録します↓↓
入力内容の確認と登録したメールアドレスに確認メールが届きますので,そこに記載されたURLにアクセスして登録を完了しましょう。
コンテンツをDLする
最後に学習コンテンツのダウンロードになりますが,ホーム画面の一番下に見えている「ダウンロードセンター(書籍はこちら)」または「テストコ(通信教育はこちら)」のどちらかをタップします。
ここでは前者を選択したとしますが,次に書名で検索するなどして目的の教材を探しましょう↓↓
本が見つかったら「ダウンロード」を行い,ホーム画面に戻ってみると教材の再生や閲覧が可能になります。
ALCOを使った勉強法
それでは最後にALCOを使った勉強法についてまとめてみましょう!
リスニング用
基本となる使い方はやはりリスニングプレイヤー用途だと思います。
リピートボタンをONにすれば延々とリスニングできますが,それでは1つのトラックのみです。
そんなときは「プレイリスト」を作ってみましょう!
ホーム画面に見えている「プレイリスト作成+」を選択し,プレイリストの名称を入力(ここでは「リスニング用」)とし,含めたい音声を追加すれば,色々な音声を比較的自由に聞けるようになると思います↓↓
このときALCOでダウンロードした音声(ALCO)以外に,自分のスマホにダウンロードしてあるオリジナルの音声も含められるのが便利なところです。
驚くべきことに,このオリジナル音源の速度まで変更できてしまいますからね。
ディクテーション用
続いて2つ目の勉強法はディクテーションです。
下記のように開始時点(A)と終了時点(B)を設定すれば,その間を延々と繰り返すことができます(画像では6秒と19秒の間をリピート)。
通常の速度で聞き取れないような箇所があれば,再生速度を遅くすることで対応可能です。
シャドーイング用
シャドーイングはハードですが,練習した分だけその見返りは大きくなるので,是非挑戦してみてください。
再生速度を遅くする場合は「0.5倍速・0.7倍速・0.8倍速」の3つの再生速度が設定できるので,だいぶ敷居を下げて学習できます。
ちなみに,シャドーイングやディクテーションなどといったTOEIC学習に役立つとされるテクニックについては,以下の記事にて詳細をまとめているのでご覧ください↓↓
まとめ
以上,ALCOというスマホアプリのレビューでした。
数分で簡単にインストールでき,基本的な使い方については,今回の記事で紹介した内容でほぼ全て網羅できたように思います。
アルク関連の教材がダウンロードできるだけでなく,最後の章で紹介したプレイリストを使うことであらゆる音源の再生速度を遅くしたり早くすることが可能なところは思った以上に利用頻度が高く,レビューを読んでも「役立つ」と評価しているユーザーが多いように感じました。
完全無料ですのでけちのつけようもなく,しかも珍しいことに更新頻度も多いです。
私も以下の方と同じような口コミを付けたいと思います↓↓
実際にレビューをみていただくと,運営の方がかなり丁寧に対応されていることがわかるでしょう。
ALCOには語学用の音声プレイヤーとしての必要な機能が揃っています。
通勤時のリスニング用途にはもちろん,ディクテーションやシャドーイングといった役立つ勉強法も取り入れて,TOEIC®のスコアアップに是非役立ててください!