関正生先生のTOEIC対策本の種類と評判について

スタディサプリのCMでおなじみの関正生先生ですが，受験英語に限らずTOEICの講座も担当しています。

元々は予備校で教えていた方なので，これまでの著書のラインナップには大学受験英語に関連したものが多く並ぶものの，TOEICのための参考書も結構な数が出版されており，どのようなものがあるのか気になる方は，私を含めて少なくないでしょう。

そこで当記事では，「関先生が書いたTOEIC対策用の参考書」を中心にまとめてみたいと思います。

併せて，それら書籍の評判についても調べてみましょう！

関正生先生のプロフィール

関先生のことをあまりご存じでない方のために，まずは先生のプロフィールを紹介しておきます↓

彼の予備校時代の評判（教室の混雑ぶりや好評なアンケート結果など）を聞けば聞くほどに，「超」がつくほどのトップ講師であることがわかってくるでしょう。

ちなみに，私が最初に先生を知ったきっかけは，スタディサプリのとある動画でした↓

上の解説を聞いたとき，知識が豊富であることはもちろん，

と深く感心したことを今でもはっきりと覚えています。

これまでに140冊を超える数の参考書を出版されたとの話ですが，どの本においても彼の教え方の軸はブレていません。

それどころか，近年の大学受験ではビジネス英語のような英文が出題されることも少なくなく，その攻略にTOEIC対策が役立つことがあるほどです。

補足

実際，2025年9月5日発売の英語長文必修英文100（最難関レベル）の中で，似た内容の記述を確認することができました。

ならば，大学受験やTOEICのような枠組みで捉えず，「ただ英語を学ぶのだ」という意識でもって勉強するのが良い結果に繋がりやすいと言えるでしょう。

読むことに限らず，英語4技能のすべてが重要視されている，現在の受験事情です。

以下に，関先生が携わっている主な参考書についてまとめてみましょう↓

上記表の「目標」ですが，例えば，KADOKAWAから出版されている「世界一わかりやすいシリーズ」では，TOEIC受験者向けのタイトルが多いものの，大学入試や英検対策に使えるものも含まれていることに注意してください。

加えて，出版年数のところは，最近になってようやく電子書籍化されたものや改訂版も登場しているので，あくまで目安です。

補足

新しいものでないからといって，現行の試験に対応できないことにはなりません。もしもその論理が正しければ，英語を教えるベテラン講師のほとんどは昔に書かれた本で学んでいるわけで，年齢が若い講師ほど優秀なことになってしまいます。

次章以降では，関先生の著書からTOEIC関連の本に焦点を当て，どのような種類のものが発売されているのか，評判とともに詳しくみていくことにしましょう！

関先生のTOEIC本とその評判

我が家にも関先生が書いた書籍がいくつかあるのですが，ここでは「単語帳・パート別対策本・模試・文法書」の4つに分けて，それぞれの特徴をまとめていきます。

本ごとに多少使い勝手は変わるものの，関先生が教えている内容が本によって違うことはないですし，決めたシリーズで揃えるようにすれば，内容が重複することを避けられるはずです。

主な目標スコアも，例えば，世界一わかりやすいシリーズでは「初心者～800点超え」，神速シリーズは「600～880点」などと大差ありません。

単語帳

2025年6月までに累計500万部を突破した「世界一わかりやすい」シリーズですが，TOEICテスト用の単語帳が上のものになります。

詳細はそちらの記事に譲りますが，この本ではすべての見出し語に解説があるため，単語のイメージや使い方，さらには公開テストでの尋ねられ方にまつわるエピソードがきっかけとなり忘れにくくなるところが特徴的です。

目次を見ると，超重要単語から，勘違いしやすい単語，基本単語や応用単語から難単語まで，色々な切り口で紹介されていることが伝わってきます。

ところで，この本のUnit2で「鉄板単語」という言葉が出てくるのですが，これを意識してスタディサプリのTEPPAN英単語のネーミングをしたのかもしれません。

なお，世界一わかりやすいシリーズの最新作は上級英単語を扱ったものになっている他，TEPPAN英単語の書籍版や神速シリーズの単語帳も販売されており，いずれもハイペースで単語を覚えていける構成です。

想定している読者ですが，TOEICの初心者から600点突破を目指す人をはじめ，600点を保有している人が800点の壁を越える際に使うことができます。

神速シリーズの神単語（2023年1月発売）や世界一わかりやすいシリーズの上級英単語は，どちらも900点以上を狙えるものです。

Amazonの星の数はどれも4個以上で，

などと評判でした（2025年8月調べ）。

目標スコアが低めのものは頻出単語を特に多く取り扱っている関係で「試験で目にする頻度が高い」との口コミも多かったです。

中には，「やたらと分厚い単語帳に挫折してしまった経験がある人や，最小限の努力で最大の効果を上げたい人にはぴったり」という評判もあり，収録されている単語を完璧に覚えることでスコア800点くらいまでなら取れそうだと感じている購入者が多かったように思います。

ボリュームゾーンに向けた本の収録語数は，世界一わかりやすいシリーズと神単語が約800語，TEPPANが約1100語，神速が100問です。

なお，関正生先生が実際に教えている様子を動画で確認できる，スタディサプリENGLISHのTEPPAN英単語（オンライン教材）では，目標スコア別に全1500語（英熟語が追加で530語あります）が載っていました。

その最初の動画において，1週間で100単語を覚えるための方法や，1500個の単語を5ヶ月で効率的に身に付ける学習法などを学ぶことができるので，アプリでの学習が苦にならない方は，そちらも是非検討してみてください↓

パート別対策本

上記は，TOEICのリスニングセクションを苦手とする人が，どのようにしたら得点アップできるのかを根本から理解できる指南書です。

Part1が15問，Part2が37問，Part3が63問とPart4の54問を通して基礎固めを行うことができますが，関先生がTOEICテストを10年以上受け続けていることから，自らの体験に基づいた正確な分析ができていることが，この本の評判に繋がっているように思われます。

このシリーズには文法や読解を扱うものもありますが，中でもこのリスニング本は

と人気が高く，発売から10年近くが経っても購入者が後を絶ちません。

わかるから楽しいし気楽にできるから続けられるとなれば，所詮はコミュニケーションツールにしかすぎない英語をやたらと難しく考えるようになってしまった人であっても，初心に帰るきっかけになるでしょう。

先ほど話題に挙げた文法対策本ですが，こちらも解説の分かりやすさが評判です↓

TOEICのスコアが800点以下の人であれば特に多くの学びが得られるでしょうし，本のコンパクトさは書名通りの印象を与えてくれます。

結果的に，学習者は何度もこの本を繰り返し復習することが可能となり，特にTOEIC初心者の方や文法に苦手意識がある受験生に向いているように感じました。

以下はPart7の長文読解用の参考書になります↓

本書に寄せられた評判の多くは，これまでに紹介してきた本シリーズを全部やることで，

という謝辞めいた内容でした。

使う対策本の種類によっては早く読むテクニックを授けるだけが目的の，英語学習の本質から外れたやり方を推奨するものが一定数存在しますが，そういった本で勉強してしまうと学ぶ楽しさはほとんど感じられません（それでも，TOEICスコアが上がれば嬉しいものですが）。

そういった意味で，自分の英語力を向上させてハイスコアを目指すという正攻法でもって800点を目指したい学習者に勧められるシリーズだと思います。

全部やっている時間がない方は神速シリーズの全パート徹底攻略が総合対策本となっていますし，難しい問題に挑戦したくなった場合には，イ・イクフン氏との共著である「極めろ！TOEIC TESTシリーズ」に進むのが良いでしょう↓

これらはTOEICで満点狙いの人も使うもので，詳しい解説が上級者に好評です。

私も旧版の方でお世話になりました。

模試

難易度を調節したTOEIC模試として，関先生が著者のものが2冊出版されています↓

どちらも模試の2回分（400問）を収録している点は変わりませんが，1は600点突破に必要な問題を，2は800点突破に必要な問題を収録したものです。

後者は，TOEICですでに900点を取得している人でも難しいと感じる難易度で，取り組み甲斐がかなりあります。

リスニングセクションの解説が少なかったり，CDの再生に不具合があるなどの不満も見られましたが，スコアが140点アップしたなどの喜びの声は当然ながらに寄せられています。

問題の質はもちろん，ナレーターの音声を実際に聞きながら関先生が解説を書いたということで，本書の解説もこれまでの例に漏れることなく高評価です。

2018年の5月に1冊目，2019年の1月に2冊目が出ましたが，TOEICの模試で関先生が関係しているものとして，他にスタディサプリの実戦問題集が知られています。

文法書

TOEICに出てきそうな英文を用いて一般的な文法力を磨いていこうという趣旨の参考書もいくつか出ており，Part5に限らず，基礎体力を付けて総合的なスコアアップを狙うというのがこれらの書籍を使う目的です。

世界一わかりやすいシリーズの文法書は，初心者も対象にやさしく詳しく解説してくれるのが特徴で，TOEICに頻出の内容のみを扱うために学びやすい量ですが，「音声がないのが残念だ」という声が挙がっていました。

文法問題神速100問は保有スコアが450～700点である読者をメインに，中途半端に文法を理解してしまった方の間違いを正すための本です。

扱うのはPart5の問題に限られますが，1問から必ず2つのポイントを学ぶことができ，本書で身に付けた知識はPart4や6，そしてPart7にも当てはめることができます。

これは，上の単語帳のところで述べた語彙問題神速100問も同じ方針の本でした（語彙力が高くなると全パートのスコアが上がるとされています）。

究極は真・英文法大全で，網羅的にすべての文法事項を学びたければこちらを使いましょう。

2022年の著書ですが，関先生の集大成とも言える内容となっています。

関正生先生の解説にはこれまでに聞いたことがない話がたくさん出てくるので，何が現状打破に繋がるか予想もつかないという意味で，これら参考書の実力は未知数と評価できるはずです。

補足

これらの本を読むと，関先生が格闘技を習っていることさえ知ることができます（笑）

まとめ

以上，関正生先生がこれまでに出版したTOEIC対策本の紹介と評判についてまとめてきました。

私が今回の記事の為に確認した書籍は以下の20冊です↓

また，今回紹介した書籍に高評価を付けていた方が一体どのような人であったかを箇条書きにしてみると，

となります。

今やあまりに多くの数の対策本が出ているため，どの本で学ぼうと本人の勝手ですし，執筆の依頼が来る方というのはみな実力者であることがほとんどのため，得られる情報にそこまで大きな違いはありません。

なので，ここでは1つ，関先生という人物に惹かれるかどうかを基準に選んでみるようにしてください。

先にも触れましたが，今回紹介した英文法やパート別の解き方については，スタディサプリのTOEIC対策コースでほぼ同じ内容のテキストを購入することができます↓

これらは書店には並んでいないので，存在していることがあまり知られていませんが，スマホやPCを介して動画やアプリを使って学ぶことができるため，書籍だけを使って学ぶよりも多くの体験ができるはずです。

個人的な感想ですが，やはり関先生は黒板を使って授業をしているときが最も輝いているように見えるわけで，彼の動画を観てからテキストで復習するようにすることで理解度がより深まるでしょう。

普通に問題集を買うよりも費用を抑えたTOEIC対策が可能になるはずです。

私自身，いきなりスタディサプリの方から入り，紆余曲折を経たものの，スコアは結果的に90点以上アップしました。

目標スコアが600点以下のTOEIC初心者の方であればパーフェクト講義の英文法編や基礎英文法という学習コンテンツを使うことで，中学範囲からTOEIC頻出の英文法まで素早くやり直すことができて便利です。

キャンペーンコードについてまとめたページも参照して，まずは無料体験から始めてみてください↓

最後までお読みいただき，ありがとうございました！