TOEICの公式問題集はなかなかに高価なものですし,こういった模試は「買ってただ解いただけ」では不十分で,しっかり復習までやって初めて効果が出るものです。
とはいえ,2時間という長時間を集中して解ききった後に行う復習作業は,思いのほか困難です。
丸付けまでは楽しくできても,その後は間違えた問題の解説をざっと読んで終わりにしてしまう方が大半ではないでしょうか。
以前の私のように,問題の英文や音声には目もくれず,ただ解説の日本語を読むだけを復習と思っているようでは,どんなに評判の良い模試を使ったところで宝の持ち腐れになってしまいます。
そこで今回は,公式問題集とは別物でありながら,本番形式の演習量を増やしやすく,復習まで進めやすい「スタディサプリの実戦問題集」を紹介します。
実戦問題集がTOEIC模試として使いやすい理由
20回分の本番形式演習に取り組める
実戦問題集は,スタディサプリENGLISHのTOEIC対策コースでのみ利用できる学習コンテンツです。
実際は「実戦問題集NEXT」と書かれたものも含まれますが,無印のものと難易度や形式に大差はなく,Vol.11~20と呼んでも良いくらいです↓

つまり,全部で20冊分の模試が用意されていることになります。
1冊につき1回分(200問)の模試が収録されているため,TOEICの公式問題集(1冊に2回分収録)に換算すると10冊分に相当します。
いずれも現在のTOEIC形式に対応しており,コースに申し込めば月額料金内で利用可能です。
仮に2日で1冊のペースで消費していくとすれば,1ヶ月で15回分もの模試がこの値段で体験できてしまうことになります。
テキストは1回分から送料無料で購入可能
ただし,真の意味での模試(紙ベースでの演習)として使いたいと思ったら,テキストの購入が別に必須となります。
アプリの画面上だけでは,マークシートを鉛筆で塗ったりページをめくったりする本番特有の作業は経験できないからです。
なお,実戦問題集テキストの中身やレイアウト,アプリ版との具体的な使い分けについては,以下の記事で詳しくレビューしています↓
テキストの定価は1冊あたり1,320円(税込・送料込)です。
学習期間的に全巻揃える必要はなく,本番前に1〜2冊を選んで通し演習に使うだけでも十分でしょう。
なお,本屋さんに行っても大体は2〜3回分がセットになっているものがほとんどで,「1回分だけの模試」というのはそうそう見つけられないはずです。
「本番までにせめて1度は,本番と同じ形式で解いておきたい」という直前期の方にとっても,1冊からサクッと送料無料で購入できるのは大変お得で無駄がありません。
実戦問題集の購入方法は簡単で,学習コンテンツ一覧に出ている「テキスト販売へ」のボタンを押せばすぐに注文できます↓

紙の模試として本番に近い演習ができる

実戦問題集のテキストを購入することで,アプリだけの場合よりも本番に近い形で模試演習ができます。
大型本である公式問題集と比べると,持ち運びのしやすさを重視している分,本体やマークシートはやや小さめですが,解くのに不自由さを感じるほどではありません。
音声に関しては,専用サイトからmp3形式でダウンロードできます。
最初から最後までを全選択して流すようにしたところ,最初の問題指示(Directions)を含めて本番同様のタイムマネジメントで練習することができました(リーディングセクションはストップウォッチを使ってください)↓

なお,本書でも公式問題集と同様に予想スコアが計算できます。
アプリ復習が続けやすい理由
解説と講義動画で弱点をつかみやすい

実戦問題集がTOEIC模試として使いやすい大きな理由は,テキストで解いた後に,アプリ版のトレーニングを使って効率よく復習できるところにあります。
テキストの解説を読むだけでも学習はできますが,怠けがちな私からすれば,アプリで「強制的に復習させられる」仕組みが非常にありがたかったです。
まずはテキストの解説を読みます。
話者の国籍が国旗で示されていたり,間違い分析に利用できるヒント(画像右にある「イディオムは一瞬で解く」などの青字)があったりと,テキストならではの良さがあります↓

ちなみに,正答率の低い難問には,アプリ内で関正生先生の「講義動画」が用意されているため,つまずきやすいポイントも短時間でスッキリと理解できます。
アプリでの各トレーニングには制限時間が設けられているため,復習といえども常に緊張感を持って練習できる点も,学習効果を大きく高めてくれます。
ディクテーションやシャドーイングをスマホで行える
英文の意味がわかったら,いよいよ本格的なトレーニングの開始です。
リスニングの復習ではディクテーションとシャドーイングを行うのが効果的とされています。
通常であれば,紙と鉛筆を用意し,音源を再生しては巻き戻すといった地道な作業が必要で,外出時にはとても行えません。
2時間模試を解いた疲労状態では,そこまで手が回らない方も多いはずです。
しかし実戦問題集のアプリでは,こうした煩わしい作業がかなり簡略化されています。
例えばディクテーションでは,聞こえたアルファベットをスマホでタップするだけ。
ヒントを利用したり音声速度を変えたりすることも可能です↓

シャドーイングも,イヤホンをしながら自分の声を録音し,お手本と聞き比べることができます。
リーディングも音読や単語チェックで復習できる
リーディングセクションにおいても,単語のチェックテストや,意味のまとまりごとに早く読む「スピード音読」が用意されており,1文ごとに即座に音声が聴ける機能は大変便利です。
単語をテキストの語注で確認しただけだと「わかった気」になりがちですが,制限時間付きのクイズ形式で出題されることで,覚え損ねている語句に気づきやすくなります。
また,目で追うだけの復習になりがちな長文読解も,アプリのスピード音読を使うことで「英語の語順のまま理解する速読力」をしっかりと鍛え直すことができます。
公式問題集と実戦問題集の使い分け

最後にTOEICの公式問題集(IIBC出版)と,スタディサプリの実戦問題集の使い分けについて考えてみましょう。
公式問題集は本番直前の確認に向く
TOEICの問題を制作しているETSが発行している公式問題集は,本番と全く同じプロセスで作られているため絶対的な信頼感があります↓
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試験1〜2週間前に「本番の感覚を確認する」ための最終チェック用として使うと,実戦問題集と相性が良いです。
ただし,公式問題集にはアプリのような復習のサポート機能がないため,間違えた問題の分析や音読トレーニングなどはすべて自力で計画立てて行う必要があります。
復習を後回しにして「解きっぱなし」になってしまうリスクがある点には注意が必要です。
実戦問題集は演習量と復習量を増やしやすい
一方で実戦問題集は,「とにかく大量の問題を解いてパターンに慣れたい」「復習を習慣化して弱点を確実につぶしたい」という方に最適です。
先に見た通り,実戦問題集は演習量を確保しやすいうえ,ディクテーションや音読といった手間のかかる復習も,アプリの機能によって進めやすくなっています。
公式問題集で本番の感覚やナレーターの癖をつかみ,実戦問題集で圧倒的な演習量と濃密な復習をこなす。
このように役割を分けて使うと,どちらの良さも生かしやすくなります。
まとめ
以上,スタディサプリENGLISHの実戦問題集が,TOEIC模試として使いやすい理由について紹介してきました。
今回紹介した内容の要点をまとめると,以下のようになります↓
実戦問題集が使いやすい理由
- 月額料金内で20回分(4,000問)の模試形式問題に取り組める
- テキストは1回分(1,320円)から送料無料で購入可能
- 無料会員でもテキストを購入できる
- テキストを使えば,本番に近い形で通し演習ができる
- スコア換算表があり,直前期の力試しにも使いやすい
- 講義動画や制限時間付きトレーニングで復習しやすい
- ディクテーション・シャドーイング・スピード音読までアプリで行える
公式問題集は,本番直前の確認用として非常に頼れる教材です。
一方で,実戦問題集は,演習量を増やしながら,解いた後の復習まで続けやすいところに強みがあります。
特に,模試を解いた後に復習が雑になりやすい方にとって,アプリでディクテーションや音読まで進められる仕組みは大きな助けになるはずです。
「テキストで本番に近い形で解き,アプリで弱点を復習する」という流れを作れれば,実戦問題集はTOEIC対策の心強い味方になります。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。