TOEICの公式問題集はなかなかに高価なものですし,こういった模試は,手に入れて解いただけでは不十分で,しっかり復習までやって初めて効果が出るものです。
とはいえ,「2時間」という長時間を集中しきってからの復習作業というのは思いのほか困難で,丸付けまでは楽しくできても,多くの方は,間違えた問題の解説を一通り読むくらいで終わりにしてしまっているのではないでしょうか。
問題の英文や音声には目もくれず,ただ解説の日本語を読むだけが復習となってしまうようでは,どんなに評判の良い模試を使ったとしても宝の持ち腐れです。
そこで今回は,TOEICの公式問題集と同じ内容でありながらも色々な工夫が満載で,復習まで気楽に取り組めてしまう「実戦問題集」を紹介しましょう!
最強などとタイトルに付けましたが,値段とトレーニング内容の2つの点で特に優れています。
実戦問題集がお得な模試である理由
実戦問題集は,スタディサプリENGLISHのTOEIC対策コースでのみ利用できる学習コンテンツです。
「実戦問題集NEXT」というものもありますが,無印のものと大差ありません。
全部で20冊の模試が用意されていて,1冊につき1回分の模試が収録されているので,これは公式問題集(1冊に2回分の模試を収録)に換算すると10冊分に相当します。
その内容はすべて新形式に対応していて,スタディサプリENGLISHの会員になれば,これらが月額3278円で使い放題です。
もし仮に2日で1冊ほど演習していくとしたら,15回分の模試がこの値段で体験できてしまうことになり,かかる費用的に大変お得になると言えるでしょう。
もしも,公式問題集で同じことをしようとすれば2万円以上かかってしまいます。
とはいえ,真の意味での模試として使いたいと思ったら,テキストの購入が必須です。
マークシートに塗ったり,ページをめくったりする作業はテキストなしでは経験できません。
2022年1月からはNEXTの方もテキストが販売されるようになり,どれも1冊あたり1320円です(まとめ買いで安くなることもあります)。
「TOEICの本番までにせめて1度は,本番と同じ形式で解いておきたい」と考えている方は多いと思いますが,1冊から送料無料で購入できるので,これもまたお得だと言えるかもしれません。
本屋さんに行っても大体は2~3回分がセットになっているものがほとんどで,1回分だけの模試というのはおそらく見つけられないのではないでしょうか(総合対策本の付録になっているいるものはありますが,値段的には割高です)。
実戦問題集の購入方法は簡単で,学習コンテンツの一覧に出ている「テキスト販売へ」のボタンを押すと注文できます↓
なお,この際,スタディサプリENGLISHの会員であることが必要です。
無料会員でもOKですが,新規の方であれば無料体験できるので,スタディサプリTOEICコースのキャンペーンコード情報に目を通すようにしてください。
実戦問題集のトレーニング内容が最強な理由
20回分の模試として使える
テキストを購入することで,本番と同じ形式の模試として使うことができます。
大型本と比べると,持ち運びしやすくなっている分,本体やマークシートは本番よりも多少小さくなりますが,解くのに不自由さを感じるほどではありません。
模試にして20回分は,問題数にすると計4000問です。
「回数を多く解けること」は,実戦問題集が最強足る理由の1つになるでしょう。
ちなみに音声に関しては,専用サイトからダウンロードすることができます。
今の時代にCDは不要という方も多く,スマホやPCで音源を再生しつつ問題集を解くことになるので無駄がありません。
なお,1つ音声で心配なのは,時間通りに再生されることですが,最初から最後までを全選択して流すようにすれば,最初の問題指示(Directions)を含めて練習することができます↓
欲を言えば「Go on to the next page」の指示や「This is the end of Listening test」のアナウンスまで入れてほしかったですが,そうなると本のサイズや学習環境も異なってしまいますし,どこかで妥協するのは仕方のないことです。
なお,本書でも公式問題集と同様,予想スコアが計算できます。
100点くらいの幅を伴って出てくることになりますが,本番直前に解いた結果の中央値と実際のスコアがほぼ同じだったというのは,問題の難易度が適切であることを物語っているのではないでしょうか(予想スコアが830~960点で,私の本番のスコアが885点でした)。
アプリを使ってしっかり復習できる
とはいえ,実戦問題集が最強の模試と呼べる最大の理由は,テキストに加えて,アプリ版に存在する数々のトレーニングを用いて復習できるところで間違いありません。
テキストならではの解説だけでも学習できますが,怠けがちな私からすれば,アプリで強制的に復習させられるところが性に合っています。
ここでは,実際行うことになる復習の仕方についてみていきましょう!
まずは解説を読みますが,こちらはテキストの方が詳しく,例えば話者の国籍が旗で示されていて見やすかったり,間違い分析に利用できるヒントがあるなどが挙げられます↓
リスニングではカナダやアメリカの他に,オーストラリアやイギリスの英語が流れるのも本番同様です。
また,上記画像にある解答の横には「イディオムは一瞬で解く・空所の前後から品詞を見抜く」などの攻略のコツめいたものが書かれていますが,これらはパーフェクト講義でパート別対策をするときに語られていた内容に対応しています。
市販本などを読むと,模試を分析して弱点をあぶり出せなどと書かれていることがよくありますが,その弱点というのは,こういったコツのことを指しているわけです。
ちなみに,間違えた問題が正答率の低い問題であれば,アプリ内に講義動画が用意されています。
英文の意味がわかった状態になったら,いよいよ本格的なトレーニングが開始となりますが,リスニングパートの復習では,ディクテーションとシャドーイングが効果的です。
テキストだけで学習する場合は,紙と鉛筆の用意が必要になったり,音源を再生しては戻すといった地道な作業だったりが必要で,シャドーイングを行うに至っては,自分の声を録音するレコーダーも必要になるでしょう。
こういった作業は面倒くさく,外出時ともなればこういった大がかりな復習は行うことができないので,多くの方はここで断念してしまいます。
ですが,実戦問題集のアプリでは煩わしい作業が簡略化されているので,大変楽にトレーニングでき,これこそ,本学習コンテンツが最強たるゆえんなのです↓
例えば真ん中のディクテーションではアルファベットを下の候補の中から選ぶだけですし,ヒントを利用したり音声速度も変えられます。
右列にあるシャドーイングのトレーニングでは,イヤホンをしながら行うことで自分の声を録音することができますが,字幕のON/OFFを切り替えて練習できるなど,TOEIC初心者の方であっても挑戦することが容易です。
パート5以降のリーディングセクションでは,逆にテキストの見通しの良さが際立ちますが,アプリの方にもこれまた講義動画があったり,語彙のチェックテストや音読に役立つトレーニングがあるので,併用するのがベストでしょう↓
単語をテキストの語注で確認するとわかった気になりがちですが,いざそれまでの十数語を一気に尋ねられると答えられなかったりしますし,リーディングパートで音読するときに備えて,1文ごとに即座に音声が聴けるところは大変ありがたいと感じる機能でしょう。
文構造に沿ったまとまりごとにできるだけ早く音読することで,英語本来の語順でかつ速読ができるようになることが知られていますが,それをアプリ上で行う「スピード音読」というトレーニングもおすすめです。
リスニングのところでも先に触れませんでしたが,復習といえども制限時間が設けられているため,緊張感を持って練習できるところも学習効果を高めるための工夫だと言えるでしょう。
スタディサプリTOEICコースのアプリの基本的な使い方についてもお読みください。
まとめ
以上,スタディサプリENGLISHのTOEIC対策コースから,実戦問題集こそが最強の模試である理由について,いくつかの面から考察してきましたがいかがだったでしょうか。
今回紹介した内容をまとめると,
- 月額3278円で使い放題
- テキストは1回分から購入が可能
- 1ヶ月で15回分の模試を解くことも可能
- 模試として使う場合はテキスト必須
- 音声はmp3なので値段も安め
- 問題の難易度も適切
- アプリならではのトレーニングが最高
- 緊張感をもって復習できる
となります。
たとえ正解できた問題であっても,同じ問題を多様な復習トレーニングで様々な角度から復習することで総合的なスコアアップに繋がりますし,学習記録も残るのでズルができません。
講義動画も,あるのとないのとではやりやすさに雲泥の差があります。
特に,1人で勉強していて集中力が切れやすい方やTOEIC初心者の方に,本アプリを是非とも使っていただきたいものです。
値段については,テキストまで購入することを考えると,公式以外にも各社からリーズナブルな問題集が出ているので,決して実戦問題集が最安とは言えませんが,それでもアプリにある各種トレーニングをテキストと併用したときの学習内容は大変充実しています。
こちらも通信教材などに比べれば添削がなかったり,対面レッスンとは強制力の面で劣りますが,料金と教材の質のバランスに注目して総合的にみれば,やはり実戦問題集がTOEIC模試の中では最強でしょう。
面倒な復習を,移動時のちょっとした空き時間を利用してコツコツできるようにしたという工夫は,今の時代に合った勉強体験を提供してくれています。
最新のICT技術を使った,これまでにないTOEIC対策を是非体験してみてください!
最後までお付き合いいただきありがとうございました。