スタディサプリTOEIC対策コースの「パーフェクト講義」は,関正生先生がTOEICの出題を53個のパターンに分類し,各パートの解き方を解説してくれるメイン講座です。
パーフェクト講義の内容は,関先生の市販本と重なる部分も少なくありません。
ただし,アプリ版では動画講義に加えて,ディクテーションやシャドーイング,本文チェック,スピード音読といったトレーニングまで一体化しているのが特徴です。
そのため,ただ解説を読んで終わるのではなく,目・耳・口・手を使いながら,同じ問題を何度も別の角度から復習できる点が,市販本との大きな違いです。
当記事では,基本的な使い方から一歩踏み込み,「各パートで具体的にどのような対策・トレーニングを行うのか」について,Part1からPart7までレビューしていきます。
はじめに

パート別の学習量と主なトレーニング
- Part1:5パターン/約3時間/ディクテーション・シャドーイング
- Part2:7パターン/約4時間/ディクテーション・シャドーイング
- Part3:8パターン/約9時間/先読み・本文チェック・シャドーイング
- Part4:9パターン/約9時間/先読み・本文チェック・シャドーイング
- Part5:15パターン/約4時間/文法・語法の判断練習
- Part6:3パターン/約5時間/本文チェック・スピード音読
- Part7:6パターン/約7時間/速読・根拠探し・スピード音読
なお,各パートの最初には「概要と学習法」の動画が用意されています。
ここでは,そのパートでどのような問題が出るのか,どこに注意して解くべきなのか,普段の学習で何を意識すればよいのかを先に確認できる仕組みです。
いきなり問題演習に入るのではなく,出題の全体像をつかんでから個別パターンに進めるため,TOEICに慣れていない方でも,学習の方向性をつかみやすくなります。
Part1・2のレッスン内容(短文リスニング)
Part1・2の学習の流れ
- 例題 → 例題講義 → ディクテーション → シャドーイング
- 演習 → 必要に応じて講義 → ディクテーション → シャドーイング
Part1は5パターン(所要約3時間),Part2は7パターン(所要約4時間)を学びます。
Part1の例題講義は数分程度で終わりますが,短い時間の中で,写真描写問題でどこを見るべきかがかなり具体的に示されるのがポイントです。
その後に行うディクテーションでは,聞き取った英文をスマホで入力していきます。
入力候補が表示されるため負担は軽いものの,冠詞や前置詞,三単現の-sなどをあいまいにしたままでは進められない仕様になっています。
スマホで入力できるディクテーション機能により,自分が苦手とする音が浮き彫りになるのもメリットの1つです。
なお,間違えた問題は「復習トレーニング」にチェックを入れて,後でまとめてやり直せます↓

私が実際に進めたときは,例題と演習をそれぞれ15分程度で終えることができました。
短時間でも,問題を解く・講義を見る・書き取る・声に出すという流れを一通り回せるのが,アプリ教材ならではの魅力です。
Part3・4のレッスン内容(長文リスニング)
Part3・4の学習の流れ
- 例題 → 例題講義 → 単語・イディオムチェック → ディクテーション → 本文チェック → シャドーイング
- 演習 → 必要に応じて講義 → 単語・イディオムチェック → ディクテーション → 本文チェック → シャドーイング
Part3は8パターン(所要約9時間),Part4は9パターン(所要約9時間)です。
長文音声になるため,英訳と和訳を同時に確認する「本文チェック」が追加されます。
Part3・4では,設問の先読み時間がアプリ上で用意されています。
本番では,音声が流れる前に設問と選択肢を確認しておくことが重要になりますが,独学だとこの時間管理を再現しにくいものです。
パーフェクト講義では,演習の中で自然に先読みの流れを体験できるため,「聞いてから考える」のではなく,「何を聞き取るべきかを決めてから聞く」練習につながります↓

Part5のレッスン内容(短文リーディング)
Part5の学習の流れ
- 例題 → 例題講義 → 問題演習
文法問題のため音声トレーニングはなく,テンポ良く進められます。
全部で15パターンあり,所要時間は4時間弱。
「なぜその答えになるのか」という根拠を短時間で見抜く練習が可能です。
なお,Part5の解説が難しく感じる場合は,いきなりパーフェクト講義にこだわらず,英文法編や基礎英文法で土台を確認してから戻る方法もあります↓
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Part6・7のレッスン内容(長文読解)
Part6・7の学習の流れ
- 例題 → 例題講義 → 単語・イディオムチェック → 本文チェック → スピード音読
- 演習 → 必要に応じて講義 → 単語・イディオムチェック → 本文チェック → スピード音読
TOEIC最大の難所である長文読解セクションです。
Part6は3パターン(所要約5時間),Part7は6パターン(所要約7時間)が用意されています。
ここで初登場するのが,英文の意味を理解しながら制限時間内に発話する「スピード音読」です。
長文を返り読みせず,頭から理解するためのトレーニングとして使えます。
Part6は3パターンだけなので,一見すると分量が少なく見えるかもしれません。
ただし,実際には1つの例題に対して複数の演習が用意されており,1問あたり4つの空所を処理する必要があります。
Part5のように短文だけを見て判断するわけではなく,前後の文脈を踏まえて答える場面も多いため,見た目以上に時間がかかるパートです。
一方,Part7では,本文全体を読む力だけでなく,設問に対してどこを根拠に答えるかを探す力も問われます。
パーフェクト講義では,本文チェックで内容を確認した後にスピード音読まで行うため,ただ日本語訳を見て終わるのではなく,英文を前から処理する練習に移れるところが便利です。
まとめ
パーフェクト講義は,TOEICの各パートでよく出る問題を53個のパターンに分け,動画講義とトレーニングを通して学べるコンテンツです。
Part1・2では短文リスニングをディクテーションとシャドーイングで復習し,Part3・4では先読みや本文チェックを通して長めの音声に対応していきます。
Part5では文法・語法の判断力を鍛え,Part6・7では本文チェックやスピード音読を使いながら,長文を頭から理解する練習を行います。
全53パターンをすべて進めるには,私の場合でトータル約40時間かかりました。
実際に取り組んでみると,1つのパターンを終えるまでに,例題・講義・演習・復習トレーニングを何度も行き来することになります。
特にリスニングセクションでは,ディクテーションで聞き取れなかった音がはっきりしますし,リーディングセクションでは本文チェックやスピード音読を通して,英文を頭から処理する感覚をつかみやすくなります。
ただ模試を解くだけでなく,「この問題はどのパターンなのか」「どこを根拠に選ぶのか」を意識しながら演習できるところが,パーフェクト講義の大きな強みです。
一通り終えた後は,復習トレーニングや実戦問題集を使い,苦手なパターンを何度も解き直していきましょう。