スタディサプリENGLISHのTOEICコースには,英文法を1から学べるコンテンツが2つあります↓
- パーフェクト講義-英文法編
- 基礎英文法
これらを受講することで,中学や高校で学ぶ英文法を学び直したり,TOEIC本番で目にするような文法項目に慣れ親しむことが可能です。
TOEICのパート5のスコア対策になると言うよりかは,土台となる英語力が底上げされることによって,総合的なスコアアップが実現できると言った方が正しいでしょう。
英文法については,学生時代にあまり勉強していなかった人や,時間が経ちすぎて忘れてしまった方が多いかと思います。
とはいえ,いざ文法をやり直そうにも,軽く1000を超える問題が収録された分厚い参考書を前にすると,「色々やるべき対策がある中で,果たして文法だけに大きな労力を費やす必要があるのだろうか」などと躊躇してしまうはずです。
そんな文法恐怖症の方こそ,上で挙げた「スタディサプリENGLISHの英文法講座」を使ってみて欲しいと思います。
その魅力は何と言っても,必要な英文法だけを素早く学習することができ,頑張った分だけTOEICスコアのアップが期待できるようになるからです。
これらを実際に使い始めるにあたって,あらかじめ概要について理解しておきましょう。
当記事では,そんな2つの英文法講座で扱うことになる内容について,様々な観点から比較してみることにしました。
各講座の進め方に興味がある方も是非ご覧ください!
スタディサプリの英文法講座が扱う範囲の比較
スタディサプリENGLISHには複数のコースがありますが,今回紹介する英文法講座が2つとも存在するのは「TOEIC対策コースのみ」です。
ところで,実際の公開テストにおいてはパート5がまさに文法問題であり,その具体的な対策(「選択肢が品詞別に並んでいたら,全文を読むことなくすぐに正解をマークせよ」的なもの)は,通常のパーフェクト講義の方で行います↓
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パーフェクト講義でTOEICのパート別対策をしよう
スタディサプリのTOEIC対策コースの口コミに挙げられていたものに,関正生先生のわかりやすい講義がありました。 そして,今回紹介する「パーフェクト講義」には,そんな関先生の講義動画が多く含まれており, ...
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しかし,この学習コンテンツは,ある程度ちゃんとした文法知識があることを前提として,実践的なテクニックを授けることを目的としていて,いわゆる普通の英文法を身に付けるためのものではありません。
そもそもTOEICでは,どこのパートを解くかに関係なく,様々な英文法を駆使した文が出てくるのですが,そこでよく見かけるもの,つまりは知っておくと役立つ英文法を扱っているのが,今回紹介する「パーフェクト講義-英文法編」というわけです。
なお,通常のものと英文法編のパーフェクト講義だけあれば,TOEIC受験者が望む文法対策はほとんどできてしまうでしょう。
しかしそうなると,残った「基礎英文法」の方では一体何を扱うことになるのでしょうか。
まさにその名前通りといった内容になりますが,中学英語を中心に英文法の基礎を見直すことができます。
基礎英文法はスタディサプリENGLISHのその他有料コースにおいても利用可能なのですが,中学英語のみで会話の7割は成立すると言われることがあるように,日常英会話やビジネス英語を扱う講座では,この「基礎英文法」だけ学べば十分だというわけです。
それでは,両者で扱う文法項目を比較してみましょう↓
スタディサプリENGLISHの文法講座の内容
英文法編:時制・仮定法・助動詞・不定詞・動名詞・分詞・受動態・関係詞・比較・冠詞・名詞・代名詞・形容詞・副詞・語法・前置詞・接続詞・文型
基礎英文法:名詞・形容詞・副詞・前置詞・接続詞・動詞・時制・助動詞・受動態・不定詞・動名詞・分詞・代名詞・比較・関係詞・仮定法・文型
このうち,赤字にした部分は片方だけにしか存在しない項目になりますが,比べてみた感想としては,ほとんどが同じで網羅的な内容になっていることがわかります。
学び方については次章以降で詳しくレビューしていますが,大きな違いはずばり「難易度」です。
例えば,以下は接続詞のレッスンを並べてみたものですが,テーマを比べてみただけでも受ける印象は大きく異なります↓
どちらがどちらかであるについては言うまでもないでしょう。
扱う項目自体は同じでも,英文法編(左列)では,より具体的な内容まで突っ込んで学ぶことになります。
次章では,両者の講義内容を比較することで,実際のトレーニング内容の違いについてみていきましょう!
スタディサプリの英文法講座のトレーニング内容を比較
文法講座のトレーニングに関してですが,どちらの学習コンテンツで学んだとしても「チェック問題・解説講義・問題演習」の3つがあることに変わりありません。
とはいえ,微妙な違いもあるので,これらについて1つずつ比べてみることにします。
チェック問題はどちらも3問ほどですが,4択問題である英文法編(上)に対し,基礎英文法(下)の方は2択です↓
文法のテーマ的には,四角の後ろが文なのか名詞であるかをまずは確認して,文であれば接続詞を選ぶようにすればよいのですが,英文法編の方では,さらに文意まで把握しなければ解けません。
もちろん,ここで正解できなくても続く解説を読んで理解すればいいだけの話ですが,トレーニングの2つ目には解説講義の動画もあります。
SやV,等位接続詞や従属接続詞といった専門用語が飛び出し,予備校さながらの講義が行われる英文法編(上)に対し,基礎英文法(下)では日本語で接続詞について考えるところからのスタートです↓
動画の長さ(6分36秒と2分37秒)にも表れているように,得られる情報量にはそれだけの差があると理解してください(ただし,英文法編の内容を理解しようと思ったら,ある程度の基礎知識が必要です)。
なお,パーフェクト講義-英文法編は通常通り関正生先生が,そして基礎英文法では講師の姿こそ見えませんが,山田治先生が解説してくれています。
動画を観終わると,その日の仕上げとして問題演習を行うことになりますが,こちらも最初のチェック問題とやり方は同じです。
とはいえ,両者とも問題数は10問あり,前半5問は2択ですが後半は4択問題でかなり難度の高い問題も含まれていました。
なお,学習がある程度進んだタイミングで「確認テスト」が登場してくるのですが,形式自体は先の問題演習(4択)と同じでも,それまでの文法項目(複数範囲)からランダムで出題されるので一気に難しくなります。
とはいえ,間違えてしまった場合でも,どこまで戻って復習すればよいのかわかるようにしてある点が親切です↓
さて,ここまでが大まかなトレーニング内容のレビューでしたが,英文法編ではテキストを購入することができることも付け加えておきましょう。
解説講義は動画でしたが,関先生が話した通りの内容が,雑談めいたものも含めて一言残らず文字に起こされていて驚きました↓
アプリだと1問1問表示されていた問題演習も,このように数問分をまとめて見開きで確認できるので,復習のしやすさはテキストの方が上でしょう↓
テキストは2冊に分かれていますが,値段はセットで2420円となっていますが,詳しくはパーフェクト講義のテキストをアプリや市販本と徹底比較をお読みください。
スタディサプリのTOEICコースにおける英文法の学び方
それでは最後に,今回レビューした英文法講座を使った学び方について考えてみましょう!
基本的な学習の流れをここでまとめてみると,以下の通りです↓
- チェック問題を解き,何がわからないかを明確にする
- 解説講義を視聴して完璧に内容を理解する
- 問題演習を使って全問正解できるか確認する
- 確認テストで間違えた問題はその都度戻って復習する
なんとなくではなく,答えに至るための根拠までを言えた上での全問正解であれば,解説講義は飛ばしても構いません。
とはいえ,動画内で新しい知識を得ることも多いので,時間に余裕がある方はすべての講義動画を視聴しましょう。
どんなに詳しい文法書であっても,やり終えるのに多くの時間がかかってしまうようでは,できるだけ短期間で終えたいTOEIC対策の役に立たないでしょうが,スタディサプリENGLISHにある学習コンテンツは,速習することを念頭に置いて作られていることが明白です。
たった5分の動画は,1.5倍速で観れば3分強で終了となります。
加えて,基本的に3つのトレーニングから成るレッスンは,英文法編の数が53個で基礎英文法だと30個です。
英文法編の最初のレッスンにある使い方動画によれば,2週間で終わらせることが1つの目安として提示されていました。
基礎英文法に限っては,ある程度の知識がある方ならば1レッスン10分ちょっとで終えることができるでしょう。
いずれにせよ,1日30分も学習すれば2週間で中学英文法の基礎が身に付けられてしまうことになります。
段階を踏んで基礎英文法からパーフェクト講義-英文法編にステップアップする場合でも,1ヶ月あればすべてやり終えることができるでしょう。
もちろん人によって学習ペースは様々なため,それ以上の期間をかけてゆっくり進めても構いませんし,TOEICの模試を解いて,苦手だと感じた文法項目に絞って再度復習することもできます。
そして英文編の内容まで完璧になったら,是非,通常のパーフェクト講義で本格的なTOEIC対策を行うようにしてください。
まとめ
ここまで,スタディサプリENGLISHのTOEIC対策コースから,TOEICに役立つ文法知識を素早く確認できる「パーフェクト講義-英文法編」と「基礎英文法」についての比較レビューを中心にみてきました。
これら2種類の英文法講座が存在するおかげで,本コースが対応できる受講者層も「TOEIC初心者からスコア600点を目指す方まで」と幅広くなり,多くの方におすすめできる内容になっているように感じます。
今回の要点を箇条書きにすると以下の通りです↓
- スタディサプリの英文法講座は中高の全範囲を網羅
- TOEIC頻出の内容に絞ってあり,正解の根拠まで学べる
- 担当はパーフェクト講義が関正生講師で基礎英文法は山田治講師
- 1レッスン10~20分程度の分量で,1ヶ月もあればやり終えられる
- 演習問題・解説講義・問題演習を基本に,確認テストも使える
- 文法講座が終了した後は通常のパーフェクト講義に進む
TOEICにおける英文法は,リスニングを含めたあらゆる問題の正解率にも影響してくる要素を含んでいます。
まだ使ったことがない方は,スタディサプリTOEICコースのキャンペーンコードも参考に,充実したTOEIC対策を実感してみてください!
最後までお付き合いいただき,ありがとうございました。