勉強を始めなければいけないと頭では理解していても,なかなかモチベーションが上がらないという経験を持つ学習者は少なくありません。
勉強の邪魔になるからとスマートフォンを遠ざけようとしても完全に離れることは難しく,日々の学習量を記録したくても手動での管理は面倒に感じがちです。
このような学習継続の課題を抱えている方にとって,有力な選択肢になるのが「スタディプラス(Studyplus)」です。
累計会員数は1,000万人を突破しており,大学受験生の2人に1人以上が利用するなど,多くの学習者から支持を集め続けています。
今回は,スタディプラスが持つ具体的な機能を紹介しながら,社会人のTOEIC対策においてどのように役立つのか,その実用的なメリットを解説します。
スタディプラスとは・無料版と有料版の違い

スタディプラスの核となる機能は,一言で表現すれば「日々の勉強記録を可視化して管理できるシステム」です。
他にも多くの付加機能が存在しますが,自身の勉強時間を適切にコントロールし,モチベーションを維持することこそが本アプリの本質です。
まずはこの学習管理機能に価値を感じるかどうかが出発点になります。
App Storeの教育カテゴリーのランキングでも常に上位に位置しており,大学受験を控えた高校生が利用するイメージが強いですが,大学生や社会人がTOEIC L&R試験をはじめとする各種資格試験の学習管理に用いるツールとしても非常に優秀です。
アプリストアにおける評価数は桁違いに多く,iOS版が約33万件(星4.7),Android版が約3.4万件(星4.7)という驚異的な高評価を維持しています(数値は2026年6月時点のデータ)。
Google Playのベストアプリ,日本e-Learning大賞,2018年度グッドデザイン賞などの受賞歴もあり,学習管理アプリとしての実績は十分です。
Webブラウザ版(PC)も用意されていますが,隙間時間の学習後にその場でサッと記録できる手軽さを考慮すると,スマートフォンアプリでの運用を強く推奨します↓
学習記録・グラフ表示・タイマー測定などの基本機能は無料で利用できますが,画面内の広告が気になる場合や,アプリ内での電子書籍の閲覧に興味がある場合は,以下の有料プランにアップグレードすることも可能です↓
- プレミアムプラン(月額980円 / 年額7,900円):200冊以上の対象参考書(Studyplusブック)が読み放題になるほか,広告が非表示になり,タイムラインのミュート・お気に入り設定やカウントダウンイベントの複数作成などのカスタマイズが可能。
- ベーシックプラン(月額600円 / 年額4,800円):プレミアムプランから「参考書の読み放題特典」を除いた,広告非表示や機能カスタマイズに特化したプラン。
※有料プランの料金や対象機能は,OS・決済方法・時期によって変わる可能性があります。申し込む際は,アプリ内の購入画面で現在表示されている金額と更新条件を必ず確認してください。
ただし,TOEIC対策として使う場合,読み放題の対象書籍は大学受験向けのものが多くを占めるため,社会人学習者が最初から有料プランを契約する必要性は低いです。
まずは無料プランで開始し,機能不足を感じてからアップグレードを検討すれば十分です。
次章からは,無料プランのまま活用できる実用的なコア機能について解説していきます。
教材ごとの勉強内容を精密に記録する機能
スタディプラスを導入する最大のメリットは,自分が今取り組んでいる教材ごとの勉強内容を細かく記録できる点にあります。
アプリを起動したら,まずは普段使用している教材を登録します。
画面下部の「記録する」タブから「教材を追加」を選択してください。
市販の有名な参考書や定番の学習アプリであれば,キーワード検索をかけるだけで自動的に該当データが表示され,バーコードをスマホのカメラで読み取って登録することも可能です。
また,スタディプラスと公式にシステム連携している外部アプリであれば,連動させて自動的に記録を取り込むこともできます↓

学習に使用する教材やアプリの数が増えてきた場合は,独自の「カテゴリ」を作成して整理するのがおすすめです。
登録済みの教材を長押しして編集画面を開くことで,任意のカテゴリへ振り分けることができます。
TOEIC対策であれば,「英単語」「リスニング」「英文法」「模試演習」といった名前でカテゴリを作成し,それぞれの参考書やアプリを本棚のように整理しておくと,後からの分析が格段にスムーズになります。
参考までに,こちらは英語学習に注力している受験生の実際の登録例です↓

取り組むべき教材をこのようにあらかじめ視覚的に整理しておくことで,今日やるべきタスクが明確になります。
カテゴリの分類数は細かくしすぎず,自分が管理しやすい適切な範囲(3〜5つ程度)にとどめるのが長続きのコツです。
実際の勉強を終えた後は,進んだページ数(学習量)と費やした時間をアプリに入力します。
登録した参考書のアイコンをタップし,日時と数値を入力して「記録」ボタンを押すだけで完了します↓

下部にある「要点・ひとことメモ」の欄には,学習の進捗や気づいた感想を日記のように書き込むことができます。
このメモは自分自身の振り返りだけでなく,同じ目標を持つ他のユーザーとの健全なコミュニケーションの場としても機能します。
また,数値の手動入力だけでなく,アプリに内蔵されているストップウォッチやタイマー機能を利用して,リアルタイムで勉強時間を計測しながらそのまま記録に直結させる使い方も非常に便利です↓

スマホを使って時間を測る行為が,そのまま勉強への集中スイッチとして機能するため,ダラダラとした無駄な時間を削減する効果が期待できます。
学習状況のグラフレポートと目標設定機能
毎日の記録を途切れなく継続していくと,自分がいつ,どの教材を,どれだけの時間勉強したのかが自動的にグラフ化されていきます↓

このデータは,画面下部の「レポート」タブからいつでも閲覧可能です。
当日の合計学習時間はもちろん,週単位,月単位,さらには過去からの累計総学習時間までが正確に記録として残ります。
棒グラフや円グラフは,事前に設定した教材やカテゴリごとに色分けされて出力されるため,現在の学習バランスが一目で把握できる仕組みです。
例えば「今週は単語の暗記ばかりに偏っていて,リスニングの演習が全くできていない」といった偏りに即座に気づくことができるため,TOEICの全パートをバランスよく対策するための軌道修正に役立ちます。
さらに,モチベーションを引き上げるための仕掛けとして「今週の目標」や「試験日カウントダウン」機能が用意されています。
目標設定のコツとして,1週間の目標学習時間をあえて現状より少しだけ高めのきつい水準に設定しておくという工夫が効果的です。
目標達成までの進捗バーが視覚的に表示されるため,「目標達成まであと2時間足りないから,今夜はもう一踏ん張りして公式問題集を解こう」といった適度な心理的強制力を自分にかけることができます↓

また,自分のプロフィールアイコンからアクセスできる「達成報告」のページでは,他のユーザーが残した合格体験記や目標達成ログを閲覧できます↓

同じ目標を持つ仲間と繋がるソーシャル機能
画面下部の「タイムライン」タブを開くと,スタディプラスの特徴であるSNS型のコミュニケーションページに移動します。
本アプリにはユーザー同士のフォロー機能が備わっているため,フォローした仲間のリアルタイムな勉強記録がタイムライン上へ次々に流れてくる仕様になっています。
新しく勉強仲間を探したい場合は,下部の「さがす」メニューから条件を絞り込んで検索が可能です。
居住地や職業・年齢層だけでなく,各自が掲げている「達成目標(例:TOEIC 800点突破など)」を条件に含めてライバルを見つけることができます↓

見ず知らずの他人に自分の記録を見られたり,突然フォローしたりすることに抵抗を覚える方もいるかもしれませんが,プライバシーを重視するユーザーは最初からアカウントを非公開(フォローリクエスト承認制)に設定しているため,公開されているユーザーには気兼ねなく申請を送って問題ありません。
もちろん,実名や顔写真を出す必要はなく,完全に匿名の英語学習用アカウントとして運用できます。
身近な友人と一緒に始める場合は,専用のQRコードを読み合うことで簡単に繋がることができます。
タイムラインを通じて「同じ社会人の仲間が,朝の5時から通勤電車の中で単語帳を回している」「夜遅くまで模試の復習をしている」といった事実が可視化されるため,孤独になりがちな独学環境において,お互いのやる気を刺激し合う強力な相乗効果が生まれるわけです。
投稿に対して「いいね!」を付け合ったり,コメントで励まし合ったりできる機能に加え,「フォロワーに見られている」という適度な緊張感が,サボリ癖を抑え込んで机に向かわざるを得ない環境を自然と作り出してくれます。
まとめ:学習の「器」としてのスタディプラスと,中身としての「スタサプ」の連携戦略
スタディプラスの無料機能を使いこなすことで得られる最大の恩恵は,自分が積み上げてきた努力の軌跡をいつでも客観的に振り返ることができる安心感にあります。
試験の直前や,実力が思うようにスコアに反映されず不安に押しつぶされそうになった時,これまでのグラフレポートを見返すことで「自分はこれだけの時間を費やして対策を重ねてきたのだから大丈夫」という確固たる自信と心理的余裕を取り戻すことができるでしょう。
また,複数の教材を並行していると,ついつい苦手なパートの問題集を開くのを後回しにしてサボってしまいがちですが,スタディプラスの円グラフを見れば,どの教材を後回しにしていたかが一目でわかります。
その客観的なデータに対する申し訳なさや危機感から,再び重い腰を上げて苦手対策に取り組むことができた場面は数知れません。
ただし,TOEIC対策において明確に意識しておきたい点があります。
スタディプラスはあくまで学習時間を記録・管理するためのツールであり,アプリそのものが英語の知識やTOEICの解法テクニックを教えてくれるわけではないということです。
そのため,スコアアップを目指す場合は,学習内容そのものは別に用意する必要があります。
パート別の解法講義,文法解説,ディクテーションやシャドーイングなどをまとめて学べる「スタディサプリENGLISH TOEIC対策コース」をメイン教材に据え,その学習時間をスタディプラスで記録する使い方は非常に相性が良いです↓
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スタディサプリENGLISHで学習内容を確保し,スタディプラスで学習時間と進捗を可視化することで,「何を学ぶか」と「どれだけ続けたか」の両方を管理できます。
SNSのタイムラインやグラフをうまく活用しながら,自分に合った学習習慣を定着させ,目標スコアの達成を目指してください。
