サラリーマン特急から新形式リーディングのレビュー

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今回の記事では,TOEICのリーディングセクションを満遍なく対策できる「サラリーマン特急新形式リーディング」をレビューしていきましょう!

著者は,出るとこ集中10日間シリーズの文法編リスニング編でおなじみの八島晶氏で,TOEIC特急シリーズは3冊を手掛けています。

本書は特にPart6とPart7の解説に特徴があるのですが,まずは本書の基本データからみていくことにします。

サラリーマン特急新形式リーディングとは

サラリーマン特急新形式リーディングの表紙

基本情報

名称:TOEIC L&R TESTサラリーマン特急新形式リーディング

著書:八島 晶

出版:朝日新聞出版

ページ数:304ページ

発売日:2018年4月

価格:924円

音声:ダウンロード可能,abceedにも対応

対応スコア:600~860点

タイトルにもあるように,本書がカバーしているのはPart5~7までのリーディングセクション全てです。

なので,満遍なく学習したい方に向いています。

補足
補足
本書も含まれるTOEIC特急シリーズには数十種類の用意があるので,各自のレベルや対策したいパートに合わせて選ぶようにしてください。

なお,著書の八島晶氏はこれまでに6000人以上(本書執筆時には3000人以上)のサラリーマンに指導してきており,学習者のデータを分析していて気が付いたことがあるとのことです。

それはずばり,

  • 実力的には十分解けるはずの問題を結構な数間違ってしまうこと

で,文法的な知識があって英文をしっかり読めているにもかかわらずミスしてしまうのはなぜなのか考えてみたと言います。

そして著者が至った結論は,基礎知識を応用できないことが原因であるというものでした。

なので本書は,課題となる「応用力の育成」を目標に,繰り返し出題される基本問題以外に,基礎知識の応用力が試される問題を多数収録しています。

ちなみに,基礎知識の応用力が問われる問題というのは以下のようなものです(本書230ページより引用)↓

Office space in the Spire Office Building is (     ) more expensive than our current location.

(A)considerably (B)consideration (C)considers (D)considerable

自信を持って正解を選べたでしょうか。

(A)のconsiderablyが答えです。

基礎力のある方は,

これは品詞問題だ!

と即座に判断し,主語とbe動詞があることを確認した上で,形容詞の(D)を選びがちだと言われています。

このような問題は,中学や高校レベルの文法知識や読解力を備えている方で,TOEICについてあまり多くを知らない方やリーディングセクションで正答率の高い問題を間違えてしまう方が優先的に取り組むべきものです。

それでは,次章で本書の使い方をみていきましょう!

 

 

サラリーマン特急新形式リーディングの使い方

サラリーマン特急新形式リーディングの目次

本書の構成ですが,まず最初に前置き的なものがあった後,早速TOEICのリーディングセクションの問題を解くことになります。

このとき,同時に各パートの攻略法も学ぶことになるのですが,これはTOEICの公式問題集に載っているような一般的な解き方ではありません

問題の解説では「どういう考え方でもって正解を選んでいくのかという根拠」,簡単に言えば「正解への道筋」を学ぶことができます。

より実践的な解き方だと言えばわかりやすいでしょうか。

具体的なページ数ですが,

  • Part5が36ページ
  • Part6が8ページ
  • Part7が24ページ

のようになっていて,Part6は5と7の中間の立ち位置ということもあって量的に少なめになっているものの,3つのパート全てにちゃんと紙面が割かれています

第1章から第3章にかけて定番問題と攻略法を学んだ後は,10回分(10日分)のミニ模試で練習を積むことが可能です。

この「10日」という数字は,最初に述べた「出るとこ集中10日間シリーズ」を意識したものなのかもしれませんが,いずれにせよ,1ヶ月で3周できる分量は取り組みやすく,使い方は以下のように単純明快なものとなっています↓

  • 第1章から第3章の問題を完璧に解けるようにする
  • 第4章のミニ模試で弱点を補強する

この2つにただ集中すればよいのですが,ただ愚直にやるのではなく,取り組む際に時間を計測するようにしてください。

次章で詳しく説明しますが,本書は各問題に目標時間が設定されているところが特徴で,時間制限をより厳しく設定することで,高スコア保有者であっても瞬時の判断力を磨くことができる仕様になっています

そのため,本書がカバーできる学習者のレベル設定は幅広く,600~860点を目標とする学習者が利用可能です

参考として,八島氏の手がけた他の特急シリーズを以下にまとめておきましょう↓

  • サラリーマン特急新形式リスニング:2019年8月発売。問題の難易度が表示され,自分の実力に応じて解くべき問題がわかる。また,正解率60%以下の超難問や重要単語の聞き取りも練習可能。
  • 5分間特急 超集中リスニング:2021年10月発売。毎日5分の学習時間で,新形式の問題を学習可能。50個のアドバイスがコラムになっており,音源は早口のオーストラリア人とハイトーンのイギリス人が収録している。

これら2冊ともリスニング対策ができるものとなります。

 

 

サラリーマン特急リーディングの内容

ここでは,サラリーマン特急新形式リーディングの中身を詳しくみていきましょう!

Part5対策のページ

Part5における目標解答時間

先述した時間設定ですが,第1章のPart5の場合,全24問を8~12分で解くことになります。

600点のスコア目標ですと1問を30秒で解く計算ですが,860点を狙う方は1問あたりに20秒しか時間をかけられません。

以下のように,問題が見開きの形で提示されるので,ストップウォッチを片手に一気に解くことができます↓

Part5の問題とレイアウト

その後,以下のような解答・解説ページが続くので,一問ずつ丁寧に確認しながら実践的な解き方を学んでいきましょう↓

Part5の解答と解説

特徴として,文構造の解説に力を入れていることがわかります。

和訳の他に語注が付いているものが多く,1つの英文から多くの知識が得られるように工夫されているわけです。

ちなみに,「ここがポイント!」という項目には,基礎力を応用力に変えるためのヒントが書かれています。

これは全問に1つずつ用意されており,類問に応用できる形でまとめられている点が便利でした。

 

Part6対策のページ

Part6ですが,英文が1つで問題数は4問のみとなっています↓

Part6の問題

攻略法を学ぶには少ないかと思いきや,このパートは上記画像の131番のように,Part5的な文法問題もあればPart7の読解問題に似たものも出てくるとあって,Part6でのみ必要とされる解き方はほとんどないわけです。

なので,これだけの問題量でも事足りるのでしょう。

本書では,第4章のところで最終的に毎日1題ずつの計10題(問題数にして40問),Part6の問題を解くことになるわけで,習うより慣れよの方針となっています。

とはいえ,本パート独自の文挿入問題に関しては,上の問題を通してその難しさを存分に味わっておきましょう。

目標スコアによって変わる時間設定ですが,600点目標ならば4分,730点なら2分40秒,860点目標であれば2分となっています。

 

Part7対策のページ

TOEICのPart7の問題では,設問数が2問のもの(いわゆる,Part7の最初のところに出てくる簡単なもの)から,会話(チャット)形式のものや,以下のようなマルチプルパッセージの難しいものまでが収録されていました↓

Part7のマルチプルパッセージ

4つの大問に計13個の質問が付いていて,時間を測って一気にやってみては解説を読むようにしましょう。

制限時間は600点から860点まで順に,17分20秒→15分10秒→13分といった具合に負荷が高くなっていきます。

解説部分には,正解を選ぶための根拠がしっかりと書かれていました↓

Part7の解説

和訳は選択肢まで全てにあり,語注も豊富でした↓

Part7の和訳と語注

個人的にはNOT問題の解き方が役に立ちました。

 

ミニ模試

これまでで各パートの問題と解き方について理解を深めてきましたが,最後となる第4章において,毎日ミニ模試を解いていくことになります。

Part5からPart7まで大体15問弱を時間を測りながら一気に解いていきますが,10日分の問題セットが用意されているので,問題数は150問ほどの分量です↓

ミニ模試の1日目の様子

本番は200問ですが,それに近い量になっています。

なお,目標解答時間は日ごとに異なっており,適度な負荷をかけられるようになっているところはここでも変わりありません。

1セットあたり10~15分でできるボリュームですが,復習までを一気にやると最大効率となるでしょう。

しかし,そう考えると1回あたりの学習は数十分に及ぶことになるため,移動中のスキマ時間にやるには少し厳しいように思います。

なお,本書の最後にはマークシートが収録されていました。

 

 

まとめ

サラリーマン特急新形式リーディングの裏表紙

以上がサラリーマン特急新形式リーディングのレビューとなります。

今回紹介した本書の特徴をまとめると,以下の通りです↓

  • 解説が詳しく,解き方(攻略法)が学べる
  • 和訳や語注は復習に便利
  • 類題の解き方を通して応用力がつく
  • 150問ほどのミニ模試で実力を試せる
  • スコア別に制限時間が設定してあり負荷が調節可能

リーディングセクションを扱いながらも音声のダウンロードが可能で,Part7の内容を使うことでリスニングセクションのスコアアップも期待できます

特急シリーズはTOEIC対策本として昔から売れ筋で,大学の生協などにも置いてあり,2025年9月の段階で「700万部突破!」の文字が見受けられました。

当サイトでは他に,900点特急パート5&6やPart7に特化した読解特急2スピード強化編をレビューしています。

リーディングセクションの攻略で大事なのは,制限時間を設けることと,詳しい解説を読んで正解に至る根拠の導き方を知ることの両方です。

本書を使って,Part5~7のスコアを一気に底上げしてください↓

最後までお読みいただきありがとうございました!

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スタディTOEIC®の管理人

TOEICの受験歴は20年以上となり,これまでに100以上の教材を試してきました。ベストスコアはL460 R455 S170 W170で,IIBC AWARD OF EXCELLENCE 2022を受賞しています。

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