今回は,1円もお金を使わずにTOEIC対策する方法について考えてみようと思います。
TOEICは普通に受験するだけで検定料(通常だと6,490円)がかかりますし,交通費も少なからずかかるでしょう。
それに加えて,多くの方が購入するであろう公式問題集でも3,300円くらいしますから,これに単語帳や対策本などと足していくと,すぐに10,000円,15,000円と費用がかさんでしまいます。
しかし現代はアプリが無料で利用できる時代です。
うまく使うことができれば有料の参考書と同じだけの効果を,もしかするとそれ以上の実力アップを図れるかもしれません。
どんな無料アプリがあるのか,勉強法のおさらいもしつつ確認してみましょう!
目次
TOEIC対策すべき分野
早速ですが,TOEIC対策する上で注視すべき分野としては,大きく分けると以下の4つになるように思います↓↓
- 総合対策
- 単語
- リスニング対策
- リーディング対策
ここで言う「総合対策」は各パートの出題のされ方について知り,具体的に問題を解きながら形式に慣れていくことです。
例えばTOEICの公式問題集はこれにあたりますが,狭い意味での総合対策は「解き方のコツや勉強法についての解説があるもの」のみを指し,予想問題は「模試」として別とする考え方もあります。
なお,無料アプリでそこまで学べてしまうものは残念ながらありません。
ですが,当サイトでは以下のカテゴリーにおいて,TOEICの解き方や解く順番についてまとめているので,そちらを読んでいただければ問題なく対応できるかと思います。
是非参考にしてください。
続いて「単語」についてですが,これは言わずもがな重要です。
TOEICでは受験英語とは毛色の違う単語が出てきます。
curbが出てきたらすぐに「縁石」と答え,accountときたら「預金口座」がすぐに浮かぶように反応できなければなりません。
そのため単語帳は,アプリであってもTOEIC用のものを選びます。
その他,TOEICが前半(パート1~4)でリスニング,後半(パート5~7)でリーディング能力が問われることも総合対策をすればすぐにわかることですから,どちらもバランスよく鍛えていきましょう。
まだ1度もTOEICの問題に目を通したことがない方は,TOEICの公式サイトでサンプル問題がありますので,まずはこちらからやってみるとよいでしょう↓↓
参考
もっとも,細かいことを言えば同じリーディング対策であってもパートごとに出題のされ方が変わってくるので,例えば文法(パート5)の対策とパート7に代表される長文問題の対策が同じ内容になるはずもありません。
現時点での実力や試験までの残り時間により,色々な戦略が考えられるのは勉強法の記事で書いてきた通りです。
詳しい状態に関しては,他でもない自分にしかわからないことなので,記事内で私がどれほど強調していようとも,最終的な判断は必ず自分で下すようにしてくださいね。
TOEIC対策アプリの使い方
敵を知らなければ対策のしようもありませんので,まずは総合対策を行います。
その際は,実際のTOEICにそっくりのアプリを使いましょう。
出題形式としてパート1~7がちゃんと揃っていて,全部で200問からなる模試ですね。
もちろん,マークシートに記入するわけではありませんし,1問解くごとに休みが入ったりするアプリもあるので,2時間ぶっ通しで解く本番とは勝手が違くなるところも出てきますが,これはアプリの性質上やむを得ません。
ただ,それは試験直前(1ヶ月前)になって初めて紙の問題集を買うかどうかで悩めばよいわけで,最初は細かいところは気にせず解いてみることが大切です。
目の前の1問をとにかく最速で解くように努める。
その結果,実力が付いてきて,より1問が速く解けるようになればあとはそれを200問繰り返せばいいだけの話です。
また,問題を一通り解いたら,自分がどこが苦手なのかわかってくるので,その分野を1つずつできるようにしていくのが無駄のない勉強になります。
一般的な傾向として,TOEICは問題の後ろに行けば行くほど難しくなり,リスニングではパート1より4の方が,リーディングではパート6より7の方が難しいです。
さらにパート7の中だけで見ても,後に出てきている問題(176~200問目)の方が,前にある問題(147~175問目)よりもずっと難しかったりします。
模試の分析方法や,残り時間が少ないときの勉強法についても別記事にまとめているので,それらを参考に学習すべき順番を決めてみてください。
合わせて,単語に関しても,広く浅くやるのがポイントで空き時間に取り組みやすいものでしょうから,毎日100語以上はやりましょう。
おすすめの無料アプリ
当サイトではこれまでにTOEIC対策アプリのレビューを結構してきましたが,半数くらいは2年も持たずに消えていきました。
その都度,書いた記事をゴミ箱に放り込んではうんざりすることを繰り返しましたが,その経験から学んだのは,長く提供され続けているアプリというのは希少であり,更新され続けてきただけで一定の評価ができるということです。
これから紹介する無料アプリは,数は少ないものの,そういった長い年数に耐えて信頼を勝ち取ってきたもので,自信を持っておすすめできるものだとお考えください。
なお,以下で紹介しているアプリでリンクがないものは以下のページで紹介しています↓↓
総合対策用
総合対策におすすめのアプリは全部で2つです↓↓
- Flipout LLCのトレーニングTOEIC test
- Life BCのTOEIC Test
どちらも優劣つけがたいものですが,後者はAndroidのみの提供なので,iPhoneユーザーであれば前者1択でしょう。
やってみるとわかりますが,同じアプリで単語対策までできてしまうので使いやすいです。
不便なところは,どのアプリも名前が似通っているくらいでしょうか。
単語対策用
単語対策アプリとしておすすめするのは以下の3つ↓↓
- Flipout LLCのトレーニングTOEIC test
- mikan
- Quizlet
先述したFlipout LLCのアプリは単語対策としても利用できます。
加えてmikanでも無料で単語対策が2,500語できますし,そもそも基本単語すら危うい方は,以下の200単語から覚え始めてください↓↓
参考
また,わからなかった単語はカード化してアプリで利用できるようにする「Quizlet」というアプリも無料で使えます。
他人が作成した単語セットも利用できますので,是非使ってみてください。
リスニング対策用
そもそも総合対策のアプリだけでも数百問ありますから,それを何度もリスニングし続けるだけでも対策になりますが,それでも不十分だと感じた時は,以下の無料アプリを使いましょう↓↓
- ENGLISH Upgrader
- (語学プレーヤー)
実質English Upgrader一択ですが,これはTOEICの公式が提供しているアプリになります。
問題形式は実際のTOEICに沿ったものではないのですが,このアプリはリスニング力の底上げを図るためのものです。
教材としての質は高いですので,安心して勉強しましょう!
また,やや変則的にはなるのでカッコ書きにしましたが,公式問題集のCD音源が手に入るような場合であれば,「語学プレーヤー」というアプリを使って速度を変えて練習することができます。
遅く再生してシャドーイング,速く再生すれば加圧トレーニングになり,本番の音源が遅く聞こえてくることでしょう。
上級者の方は是非試してください。
リーディング対策用
リーディングは特に数が少ないですが,総合対策のアプリを基本に,以下のアプリで語彙力を補強しましょう↓↓
- 1タップスタディ
ここでWeb辞書の便利さに気がつけば,総合対策のアプリでも同じようにして学ぶことができます。
スタディサプリ
やや反則気味の方法にはなりますが,これらの対策アプリでカバーできない分野のみをスタディサプリの無料体験期間(7日間)を使って対策するのもよしとすれば,さらに万全を期した状態で本番に臨めることになります↓↓
このアプリは全対策がアプリ1つでできてしまう優れものですので,いざというときの最終手段として覚えておいてください。
まとめ
以上,無料アプリを使ったTOEIC学習法の紹介でした。
今回の記事の要点をまとめると以下のようになります↓↓
- 総合対策・単語・リスニング・リーディングに注力
- まずは総合対策で弱点を把握する
- 単語は毎日,広く浅く
- リスニングとリーディングも補強すべき
最後に1つ言っておくと,「無料でやらなければ!」というのは絶対的なルールではありませんから,変に縛られて本質を見失わないようにしてください。
逆に無料アプリで勉強したからこそ,今自分が真に必要としている教材が見えてくるわけであって,「余計な参考書を買わずに済んでよかった」くらいの考えで,必要なものには投資するようにしましょう。
なお,今回の勉強法の効果については,あくまで私自身が実際に使ってみて良いと思ったものにすぎません。
人それぞれ,これまでに色々な勉強体験を経てきていますから,最終的には自分の直感を信じて頑張っていただけたらと思います。
無料アプリなだけに使い比べることも簡単にできるはずなので,是非色々試してみてください!
最後までお読みいただきありがとうございました。