今回の記事では,本番まで「残り1週間」となった人向けに,TOEICの直前対策をまとめます。
仕事や学校が忙しく,気が付けばもう試験直前という方も多いはずです。
まず前提として,1週間で単語力や文法力を大きく伸ばすのは現実的ではありません。
ただし,これまで形式対策をほとんどしてこなかった人であれば,試験の受け方を知るだけでもスコアが伸びる余地は十分にあります。
特に,英語の実力そのものよりも,TOEIC特有の時間配分や出題形式に不慣れだった人ほど,直前の知識が点数に反映されやすいものです。
当記事では,今からでも実行しやすく,本番での失点を減らしやすい対策だけに絞って紹介します。
1週間前の基本方針:単語・文法は捨てて「テスト慣れ」に全振りする

本番まで1週間を切った状態で,新しい単語帳を買ってきたり,文法書を1ページ目から読み直したりするのはおすすめしません。
今からやるべきことは,英語力の向上ではなく,「今持っている実力を,本番でできるだけ取りこぼさずに得点につなげること」に尽きます。
なお,まだ本番まで2週間ほど残っている方は,直前テクニックだけでなく形式慣れと模試演習の時間も取りやすいため,先にTOEICまで2週間の勉強法をご覧ください。
そのためには,以下の3点だけに集中します↓
- 下調べをして「本番の不安」を取り除く
- 模試を1回解いて「試験形式と時間配分」を知る
- 「捨てる問題」を決める(マイルールの設定)
TOEICは2時間で200問を解く,体力と精神力を大きく削られる試験です。
完璧主義の方に多いのですが,
全然勉強していないから,今回は受けるのを諦めよう…
と試験を放棄してしまう人が毎回一定数います。
しかし,会場に行って2時間座り,英語のシャワーを浴びるだけでも,次回に向けた最高の「試験慣れ」になります。
今日の自分より,明日の自分の方が少しでもTOEICに詳しくなっている。
その積み重ねが何より大切です。
まずは「何があっても会場へ行く」と心に決め,本番の試験さえも自分の経験値に変えてしまうくらいの意気込みで臨みましょう。
ステップ1:まずは下調べで当日の不安要素を潰す

勉強を始める前に,最も手軽で,かつ当日の結果に直結するのが「下調べ」です。
TOEICはただでさえ過酷な試験。
試験内容とは関係ないところでメンタルを乱されてしまうと,スコアはあっけなく崩れてしまいます。
例えば,「証明写真(縦4cm×横3cm)の準備」は盲点になりやすく,当日の朝に気づいてスピード写真機に駆け込む羽目になると,それだけで激しく疲弊します。
事前に当日の持ち物やスケジュールを確認し,試験開始までの流れを頭の中でシミュレーションしておきましょう。
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また,TOEICは「数問間違えても満点が出ることがある」という事実を知っておくと気が楽になります。
すべてを完璧に取りにいこうとするより,取れる問題を確実に取り,難しい問題は早めに見切る発想でいる方が,直前期には現実的です。
「わからない問題は適当にマークして即座に捨てる」という決断ができるかどうかが,直前期の最大の鍵になります。
しかも,下調べには忘れ物防止以上の意味があります。
試験の流れや注意点を事前に知っておくだけで,当日の焦りが減り,本来の実力を出しやすくなるからです。
ステップ2:模試を1回解いて「マイルール」を決める

1週間の対策において,最大の勉強が「模試(フルサイズで2時間かかるもの)を1回分解くこと」です。
公式問題集などの模試を用意し,本番と同じように2時間きっちり測って解いてみてください。
おそらく,時間が全然足りず,後半は適当に色を塗るだけになるはずですが,それで構いません。
目的は「TOEICの絶望的なスピード感」を体感することです。
解き終わった後,解説を丁寧に読み込んだり,知らない単語をノートにまとめたりする時間はないので,復習のメインは,「本番でパニックにならないための『マイルール』を決めること」に絞ります↓
【マイルールの例】
- リスニングで迷ったら,最初の直感を信じてマークする
- 聞き逃した問題は引きずらず,適当に塗って次の問題に集中する
- リーディングでPart 7に最低55分は残せるよう,Part 5は1問20秒を目安にし,わからなければ捨てる
このような「自分との約束」をパートごとに決めておくだけで,本番のスコアは崩れにくくなります。
そして,試験の前日にもう一度同じ模試を2時間かけて解き直し,本番での解くスピードを体感したら十分です。
ステップ3:1週間でできる「リスニング」の直前対策

TOEICの前半45分間(100問)を占めるリスニングですが,直前の1週間でスコアを左右するのは「傾向を知っているかどうか」です。
パートごとの指示文(Directions)は毎回同じなので,本番で真面目に聞く必要はありません。
その時間をどう使うかが勝負です。
Part 1(写真描写問題・6問)
ここは対策してもしなくても出来は大きく変わりません。
指示文が流れている間に,写真にパッと目を通し,「人が何をしているか」「目立つモノは何か」を確認する程度でOKです。
Part 2(応答問題・25問)
直前期に最もスコアを拾いやすいのがここです。
出だしの疑問詞(When,Where,Howなど)を絶対に聞き逃さないこと。
また,質問文と同じ単語や似た発音の単語が含まれる選択肢は,「ひっかけ」であることが多いので,迷ったらそれ以外の選択肢を選ぶという消去法が有効です。
Part 3・Part 4(会話・説明文問題・計69問)
この2つのパートは,音声が流れる前に「設問」を先に読んでおく(先読み)ことが重要です。
TOEIC初心者には難易度が高いですが,「どんなシチュエーションか」「何を聞かれているか」だけでも事前に目を通すようにしてください。
そして,音声が終わる前にマークを済ませ,次の問題の先読みに移るリズムを,模試を通して練習しておきましょう。
なお,1つの英文につき3問出題されますが,設問の順番は音声の流れにほぼ沿って並ぶことが多いため,その感覚も模試でつかんでおくと本番で対応しやすくなります。
ステップ4:1週間でできる「リーディング」の直前対策

後半75分間(100問)のリーディングセクションは,リスニングに比べて圧倒的に時間が足りなくなります。
初心者であれば,最後まで解き切ることはまず不可能です。
「止まったら負け」「捨てる勇気」が最も試されるパートだと考えてください。
Part 5(短文穴埋め問題・30問)
文法と語彙の問題ですが,ここをいかに早く通過するかが,この後の長文のスコアに直結します。
品詞問題(語尾だけが違う選択肢が並ぶ問題)など,文を読まなくても解ける問題は数秒で処理します。
逆に「単語の意味を知らないと解けない問題」は,考えても答えは出ません。
10秒考えてわからなければ,適当にマークして次に進むのが正解です。
Part 6(長文穴埋め問題・16問)
Part 5とPart 7の中間のような問題です。
独立した文法問題はサクッと解き,「文を丸ごと挿入する問題」は時間がかかるため,目標スコアによっては適当にマークして捨ててしまって構いません。
Part 7(長文読解問題・54問)
TOEICで最も難しく,最も体力を奪われるパートです。
時間をかければ解ける問題も多いですが,1週間の対策で速読力そのものを大きく伸ばすのは難しいものです。
そのため,「解きやすい問題を優先して拾う」のが基本戦略になります。
例えば,チャット形式の問題,メールの目的を問う問題,同義語問題などは比較的手を出しやすいので,優先して拾う価値があります。
一方で,NOT問題(正しくないものを選ぶ問題)や,複数の文書を照らし合わせる問題で詰まったら,潔く諦めて,読めば解けそうな別の問題に時間を使いましょう。
なお,本文を先に読むか,設問を先に読むかは人によって合うやり方が異なります。
模試を解いたときに,自分がやりやすいと感じた順番をそのまま本番のルールにしてください。
まとめ

以上が,TOEIC本番まで1週間(数日前)に迫った直前期の勉強法です。
「英語力を上げる」という理想は一旦置き,確実にスコアを拾っていくためのスケジュール案は以下のようになります↓
1週間(直前期)のスケジュール案
【1~2日目:メンタルと環境の準備】
当日の持ち物(証明写真・時計など)とスケジュールの下調べ
【3~5日目:形式の把握とルール設定】
模試を1回分解く → 形式の把握と「捨て問の基準(マイルール)」を設定する(単語暗記や文法理解に深入りしない)
【前日:シミュレーション】
3日目に解いた模試を再度2時間測って解き直し,当日のタイムマネジメントとリズムを体に覚えさせる
TOEICは体力的にもかなり厳しい試験です。
対策せずに当日を迎えると,会場の雰囲気に飲まれて,本来の力を出しにくくなるかもしれません。
しかし,「テストの形式」と「捨てる勇気」を事前に知っておくだけで,当日の立ち回りはかなり変わります。
まったく何の教材も用意できなさそうな方や,本屋に行く時間すらない方は,スマホ1つで模試演習や各パートのテクニック動画が見られる以下のアプリを活用して,今日からすぐに対策を開始してください↓
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模試の復習が満足にできなかったとしても,当日まで諦めずに受験し,2時間戦い抜けば,その経験は必ず次回以降のTOEICにもつながります。
残された時間でできることに絞って,最後まで粘ってみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。