TOEIC本番まで残り2週間となると,できることと,さすがに間に合わないことがはっきり分かれてきます。
今から単語帳や文法書を一冊やり切るのは現実的ではありませんが,対策するパートを絞り,解く技術を身に付ければ,スコアを伸ばせる余地はまだあります。
本番までほとんど時間が残っていない方はTOEICまで1週間の勉強法をお読みください。
当記事では,残り2週間で優先したいパートと,本番での失点を減らすための勉強法をまとめます。
TOEICを2週間で勉強する際の基本方針

TOEICのパートごとの問題数がどれくらいで,どのような形式の問題が出題され,さらには時間配分をどうするかということを決めるだけにとどまらず,以下のような方針でもって挑むのが「2週間勉強法」の鉄則です↓
- パートを絞って対策する
- 解く技術を身に付ける
- 模試を解いて実践する
それぞれについて,以下で詳しくみていきましょう!
パートを絞って対策する
TOEIC対策ですが,2週間という制限時間付きで考えると,スコアを上げやすいパートと上げにくいパートが混在しています。
残された時間が少ないわけですから,対策しやすいところから取り組むのは大変理に適った方法論で,具体的には以下の順番で行うのがポイントです↓
2週間で伸ばしやすいパートの優先順位
これは,上のボックス内で前に出てきているパートほど後のパートに応用できるテクニックを多く含み,逆に後ろの方になればなるほど時間をかけた分の見返りが少ないことを意味しています。
例えば,リスニングセクションは全部で100問ありますが,Part 1が占める問題数はそのうちわずか6問です。
基本的には簡単とされるパートですが,たまに上級者でも落としてしまう難問が出ることもあり,そういった問題は今から頑張ってみたところで正解できないでしょう。
その点,続くPart 2は25問もあり,高得点者や定評のある参考書によって出題パターンがかなり分析されています。
残ったPart 3と4ですが,これらに含まれる問題はどれも難しく,普段からどれだけ努力しているかが問われます。
TOEICでは全問が同じ配点なので,どのパートの対策に時間をかけるべきかは明白なのです。
一方,リーディングセクションにおいては,Part 5の文法問題で頻出のものを網羅的に,しかしスピーディーに学習することが重要になります。
それと同時に,難問とされる文法問題に関しては捨て問とし,時間を少しでも後のパートに回す工夫も必要になります。
その甲斐あって,一般的に「時間をかければスコアが上がる」とされるPart 6以降のスコアアップに間接的に貢献してくれるわけです。
Part 6にも文法問題は出てくるため,その際,Part 5で学んだ方法論を当てはめることができるところも効率的と言えるでしょう。
まとめると,試験まで2週間しかなくても,Part 2(余裕があればリスニング全般)とPart 5を重点的に対策することで,スコアアップの幅をより大きくすることができます。
解く技術を身に付ける

2つ目の方針ですが,TOEIC攻略のためにわざわざ難しい文法書や英文解釈の本を読まなくても,解く技術を身に付けるだけでスコアアップができるとわかれば,そこまで抵抗なく学んでいけるでしょう。
しかも,それら技術は「知識として身に付けたら,あとは本番で実践するのみ」という大変潔い性質を備えています。
もちろん,2週間でも実践レベルまで持っていきやすい技術です。
このうち最も有名なのが,リスニングのときに鉛筆をマークシートの選択肢に置きながら聴くというものでしょう。
これは主にPart 1と2で使うことになりますが,鉛筆をまずは選択肢Aの上に置いておき,それよりも確からしい答えが聞こえてきたら,その選択肢に鉛筆を移すというものです。
最初2つのパートは消去法が有効で,間違いなのか判定できない曖昧な選択肢に出会った時においても,この技術を使って解いてさえいれば,聞き終えてから
あれ,これ以外にどの選択肢と迷っていたんだっけ?
などと混乱せずに済みます。
TOEICでは問題用紙への書き込みが禁止されているからこそ,この技術が効果を発揮するのでしょう。
個人的におすすめしたいのは「先読み」という技術で,これは主にPart 3と4で使うものです。
ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが,これらのパートを解く際は,質問の先読みが必須級とされています。
そのため,少しでも早く問題の正解を見つけては,次の問題の質問を先読みする時間を作り出さなければならないわけです。
この一連の流れに慣れるためには,予め訓練しておかなければなりません。
そのように時間に余裕がない局面では,マークで迷う時間を減らし,解答をその場で素早く確定させて次の先読みに移る流れを作ることが重要です。
先読みの時間を少しでも確保できると,Part 3・Part 4の正答率は安定しやすくなります。
最初は高を括って,
こんな小手先の技術でTOEICのスコアが変わるのなら,誰も苦労しないよ!
と懐疑的だった私ですが,実際にやってみると先読みの作業が捗ること捗ること。
結局,915点を取得するに至るまで手放さなかったテクニックの1つとなりました。
ちなみに,リスニングセクションは終了の放送が流れ終わるまではリーディングセクションに進めないので,その間にマークの確認をして気持ちを切り替えるのも有効です。
ただし,これら技術は実際に模試を解いてマークする練習を積み重ねておかなければ,安易に他人に勧められる方法ではないことに,くれぐれもご注意ください。
模試を解いて実践する

これまでに挙げた理由から,上で見知った技術を模試を通して実践しておく必要があります。
頭ではわかっていても,実際やるとなると難しいものです。
勉強のスケジュールとしては,前半1週間で対策と技術を身に付けたら,後半1週間を模試を使った実践期間に充てます。
ルーティン作業になるよう,愚直に体に叩き込むだけなので,模試は1回分あればOKです。
ただし,マークシートに鉛筆で色を塗る作業が必要なので,テキスト冊子になっている模試(電子書籍ではない)を用意し,ちゃんと時間を測って行うようにしましょう。
同じ問題セットを使って構わないので何回か解き直し,必要に応じて本番のイメージトレーニングも行いながら,前章で紹介した「解く技術」を自然と実践できるようになってください。
TOEICのパート別対策を行う際のポイント

ここまでやや駆け足で説明してきましたが,2週間前にすべき対策について,各パートのポイントをここでもう少し詳しくまとめていきましょう!
残り2週間という制約上,スコアを伸ばしやすい優先順位(Part 2・5から)に従って解説します。
【最優先】Part 2
出だしの聞き取りが特に大切で,1つのミスを引きずってしまい,次の問題以降に影響を及ぼすことがないように気を付けたいパートです。
Part 2のみ選択肢が3問しかないだけに,ひっかけの選択肢が多く用意されています。
そのため,以下に示すような「ひっかけのパターン」を先に学んでしまい,「迷ったら,ひっかけではなさそうな選択肢の方をマークする」といった,出題者の意図を逆手に取る手法も有効です↓
- 質問文にある聞き取りやすい語(キーワード)を含む選択肢は避ける
- WH系の疑問文では基本,YesやNoの答えは誤り
- YesやNoで答えられる文で,YesやNoで始まらないものが答えの場合もある
- 平叙文が答えになるとき,他2つの選択肢は明らかに不自然な内容となる
こうした作戦は自分なりの整理で構わないので,問題を解くときは「どのようなタイプに分類される問題」で「どういった選択肢が正解だったのか」を分析しておくと良いでしょう。
先述したように,勉強効率の面からPart 2の演習量が増えることが予想されるので,本腰を入れて取り組むことになります。
【最優先】Part 5
Part5は選択肢から読み始め,以下の3つにパターン分けします↓
- 読まずに解ける問題
- 判断が必要な問題
- 読んで解く語彙問題
問題が1のパターンであれば,品詞や格に注目すると5秒程度で解けるので,そうやって節約できた時間を2や3のパターンの問題に割り振るのがポイントです。
2にある「判断」を具体的に言えば,動詞の形や接続詞・前置詞の区別などが該当します。
このパートの文法問題は,先述したように,解法パターンを先に身に付けてしまうのが効率的でしょう。
TOEICでは,定番の問題が何度も出題されている事実を忘れないようにしてください。
逆に,細かい文法事項まで頑張って覚えたとしても,出題されないのであれば,限られた時間の使い方としては失敗です(単語と比べて文法事項の暗記は大変です)。
【優先】Part 6
Part 6の半分はPart 5と同じ文法問題で,同様の方法論で解くことができます。
一方で,本パート独自の文脈問題があり,前後の文の流れ(文脈)を把握しない限りは解けません。
わざわざ長文で出題されるわけですから,それ相応の理由があるのです。
特に,文を丸ごと1つ選んで入れる問題は,最後まで文章を読まないと答えが導けないことが多く,正答率は低いくせに時間だけかかってしまうという厄介な性質を備えています。
目標スコアによっては捨て問とした方が,総合スコア的に高くなる場合もあるほどです。
【優先】Part 3
先読みが必須なパートです。
Directionsや質問文が読まれている間に,次の問題の質問文を先読みしておきます。
選択肢まで先読みするのは時間的に難しいので必須とはしませんが,時間が余ったらできるだけ目を通してほしいものですし,全部は読めなくてもせめて動詞くらいは見ておくなどの工夫ができるでしょう。
なお,「次の行動」が問われている場合,英文の後半にヒントがあることが多いです。
【優先】Part 4
Part3と基本的には同じ方針で解いていきますが,設問の順番とヒントの順番が一致することを覚えておきましょう。
文中の表現を別の言葉で言い換えたものが正解になる可能性が高いので,迷ったときは言い換えがある選択肢に賭けてみるのが吉です。
グラフ問題は選択肢を先に見るようにして,そこに出てくる語句と図表内の項目名や数値に注目してリスニングするように心がければ,精神面で多少の余裕が生まれることになるでしょう。
【余力で対応】Part 7
知らなければできない文法問題と違い,時間をかければ正答率が上がるのがPart 7です。
そのため,本パートを攻略する上で,Part 5や6をどれだけ早く解いてこられたかが重要になってきます。
問題自体は,解きやすい問題を確実に正解し,それでいて時間がかかる問題には時間をかけないことがコツで,問題によってはPart 6のときと同様,捨て問と割り切ってしまって構いません。
ちなみに,以下のような問題は比較的解きやすいものとされています↓
- 文脈で解くもの
- 意図を聞くもの
- 同義語を選ぶ問題
- 1つの場所を参照すれば解ける問題
逆に,NOT問題(正解でないものはどれか)や英文の意図を問う問題が「時間がかかる問題」に分類されますが,人によってはさほど難しいと感じない方もいるので,自分が苦手とする問題のタイプをあらかじめ把握しておくことも大切と言えるでしょう。
そのためにも,問題演習を行った後はどのような問題なのかを分析することを忘れないようにしてください。
ちなみに,復習を頑張るのでしたらこのPart 7がおすすめです!
長文を解くことで純粋に英語力が高められますし,文章を前から読んでいくスピードが上がれば,Part 4のような長いリスニングを行う際にも役立ちます。
【余力で対応】Part 1
音声を聞く前に写真をチェックします。
この時,以下に挙げたような「目立つもの」に注目するのがポイントです↓
- 大きく映った人物の状態や動作
- 人がいない場合は物の状態
人物の動作では,受け身の進行形を表す「be動詞+being」が頻繁に出てきます。
その他,「crate(木箱)」や「awning(日よけ)」などのTOEIC特有の単語に注意を払いましょう。
gala(祭り)みたいな単語なんて,絶対出題されない!
とつべこべ言いながら学んでいても,本当に本番に出てきて驚かされることになるわけです。
2週間の勉強期間では「単語帳を1冊やる」ような網羅的な学習はできません。
そのため,新しく知った単語だけは書き出すようにして,それらだけは完璧にしておくといった些細な努力が明暗を分けます。
まとめ:残り2週間で逆転するためのアクション

以上,TOEIC対策を2週間で行う際の勉強法について,基本的な方針と具体的な対策をまとめてきました。
今回紹介した内容を,かける日数の目安とともにまとめると以下のようになります↓
TOEICの2週間勉強法 スケジュール
- 1~4日目: Part 2とPart 5対策
- 5~7日目: 解く技術(先読み・消去法など)を学ぶ
- 8~13日目: 模試と復習
- 14日目(前日): 持ち物確認と軽い見直し。新しいことには手を広げない
Part 2と5が期間内に終わるようなら,点の取りやすいリスニングセクション全体を対策してみてください。
また,解く技術についてはすべてを身に付けようと気負わず,簡単に実践できそうなものから始めるようにしましょう。
問題内容を分析することを求める技術は上級者向けとなるため,残り2週間の勉強期間では身に付けられないものが多いです。
なお,今すぐ対策を開始したい方には,オールインワンで対策できるスタディサプリがおすすめです。
2週間前の具体的な使い方を以下の記事に書いているので参考にしてください↓
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残り2週間あれば,対策するパートを絞り,本番で使う解き方を練習する時間はまだ残されています。
すべてを完璧にしようとするのではなく,伸ばしやすいところから優先して取り組んでください。
早めに動き出せば,試験当日の落ち着きも変わってきます。
できることから着手して,本番に備えていきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。