今回は,TOEIC S&Wテストの前日における準備から当日の様子まで,実際の体験談をもとに注意点を述べていきたいと思います。
L&Rテストと比べると,会場や人数の点で小規模な受験になるという違いがあり,メンタルの影響が結果を大きく左右するようにも感じるため,今回の記事内容を参考に,当日は気持ち良く試験の方,受けてきていただけたら幸いです。
目次
S&Wテスト前日までにすべき準備とは
S&Wテストの3日ほど前になると,「試験日のお知らせ」というタイトルで,IIBC試験運営センターから1通のメールが届きます。
そこには,試験日時や受験番号,会場や当日の持ち物に注意事項も載っていました。
もちろん,申し込んだ時点ですでに試験会場を自分で選んだわけですから,特に新しくするようなことはないと思われるかもしれませんが,試験会場の詳細な位置まではさすがに把握していないのではないでしょうか。
しかし,今回届いたメールには会場の地図のURLまで載っています。
S&Wでは受験票が存在しないため,必要な情報はすべて,メール上に全部載せてあると思っていてください。
個人的に,これからの時代における試験では,このような形式が多数派になっていく気がします。
今回は,東京の試験会場の1つであるテストセンターを例に説明しましょう。
メールに載っていた地図のURLを開くと,Google mapで目的地が表示されてきましたが,小さいと感じる方は,画面上にある「+」を数回押して拡大できます↓
ところで,こうした地図をスマホに表示して確認しながら向かえば,時間通りに会場にたどり着けると考えている方ほど注意してください!
というのも,一度行ったことがある場所ならまだしも,初めての会場でしかも多少なりとも緊張しているとなると,会場の入り口がわからないだけでもあたふたして,普段以上に疲弊してしまうものです。
過去の記憶をたどってみて欲しいのですが,スマホの地図を頼りに歩いていたにもかかわらず,知らず知らずに目的地を通り過ぎてしまった経験はなかったでしょうか。
飲み会の会場やカフェで待ち合わせしたときなど,私はこれまでに結構あります。
わざわざ前もって会場の下見をするほどのことではありませんが,ここでのアドバイスとしては,試験会場の名前をコピーして,ウェブ上で検索するまでは行ってくださいということです。
例えば上記会場の場合,以下のような情報を得ることができました↓
さらにこの会場の場合,HP上に「エレベーター点検の予定が入っており,当日階段をご利用していただく可能性があります」と,緊急のお知らせまでもが掲載されていたので,やはりこういったチェックは事前にしておくべきだと感じました。
あまりにわかりにくい会場の場合ですと,クチコミで誰かが注意喚起してくれている会場もあるほどです。
S&Wテスト当日の持ち物は
先ほども言いましたが,TOEICのS&Wテストには紙の受験票というものが存在しません。
逆にそれが仇となり,当日の本人確認はかなり厳格です。
唯一とも言える持ち物は,公的に自己を証明する,有効期限内かつ写真付きの本人確認書類なのですが,コピーや撮影したものは不可となっている点にはくれぐれもご注意ください(コロナ禍ではマスク持参も必須となります)。
運転免許証や学生証が一般的でしょうが,生徒手帳やパスポート,マイナンバーカードに住民基本台帳カードの他,外国人登録証明書や在留カード,特別永住者証明書,運転経歴証明書,障碍者手帳でも良いですが,社員証だけは不可です。
これらは,会場の受付で提示させられることがある他,現地で証明写真を撮る時や試験室に入った後も,とにかく試験中ずっと手元に置いておいて必要な時に提示できるようにしておかないといけません。
逆に,それ以外の所持品はすべて鞄の中,厳しいところだとロッカーに入れさせられ,スマホはおろか時計や筆記具もその手を離れます。
会場で,持ち帰ることになるような印刷物も配られないので,S&Wの受験の日はほぼ手ぶらでOKです。
ちなみに,試験室に持ち込み可能な物は,
- 本人確認書類
- 受付番号カード(受付でもらう)
- ボールペン(試験会場で配られる)
- 受験同意書(裏にメモを取れる)
が基本で,「メガネ(ケースはダメで本体のみ)・ハンカチ・ティッシュ・目薬」は必要に応じてという感じでした。
なお,最近ではマスクの着用が必須となりましたので,お忘れなく!
次章では,当日実際にやることを時系列順に整理してみましょう!
S&W試験当日の様子
S&Wテスト当日の試験会場の様子ですが,基本的な流れとしては,
- 受付を済ませる
- 待合室で待つ
- 写真撮影して入室する
- 試験を受ける
といった順番です。
ここではそれら1つ1つについて,私が何回か受けたときの様子をまとめてみます。
受付を済ませる
まず最初に試験会場で受付を済ませますが,時間にして,午前受験の場合は10時30分から10時45分まで,午後の実施では13時45分~14時00分の間に入場しないといけません。
なお,実際は少し早く着いてもすでに開場していることがほとんどで,着いた順に受付されてはテスト開始となるので,一番最後に試験を始めたいといった明確な理由がない限りは,ちょっと前に着くくらいで十分です。
会場のエレベーターが来るまでに時間がかかったり,先のように工事中だったりと,思わぬところで時間のロスが発生することもあるので,余裕をもって出かけ,何なら最寄り駅のベンチなどで時間を潰すようにしましょう。
受付の様子は会場によって大きく異なりますが,本人確認書類を見せるか名前を告げると席番号を割り振られ,受験同意書を受け取りました↓
同意書はその場で書くのですが,受験は何度目ですか?職業は?L&Rは何点でした?」などのアンケートが付いていて,書くためのボールペンも貸与されました。
受験回数や職業,さらにはL&Rの点数を聞かれたことも過去にありましたが,多くの場合,主な規則についてや受験者が本人であるという誓約文を読んだのち,定型文を書き写し,後は名前や署名をすれば完了という簡単な作業でした。
待合室で待つ
その後,時間になるまで待合室で座って待つのですが,大体20人くらいの規模の会場です。
L&Rと異なり,明確な意思を持って受験している人が多い印象で,会場はほぼ毎回満席のように感じています↓
トイレは利用できますが,食べ物はダメで,水は飲めるところがほとんどです(ただし試験室では不可です)。
私は入場時間が終了する5分前に着いたのですが,皆さんすでに荷物をロッカー内に入れており,飲食をしている人はいなかったように思います。
受験者層は意外と若めで,高校生から大学生が多かったです。
留学とか何か特別な目的がある方が来ていたのでしょう。
とはいえ,年齢が高い人も毎回数人は見受けられます。
写真撮影を行い入室する
入場時間を過ぎると,先に到着していた人から順番に名前が呼ばれました。
その後,スタッフがWebカメラ的なもので顔写真を個別に撮ってくれます(このときはマスクを外すことになります)。
会場によっては,専属のカメラマン的な人が担当するときもあり,「右肩を下げて」とか「顎を引いて」といった指示があることもありましたが,結局白黒印刷になりますし,そこまで写りについては気にする必要はないでしょう。
写真を撮ったら,上記画像にあるような試験室に直行します。
上の試験室は,私の中では「まともな環境」に分類され,会場によっては視界に写真撮影の様子が入り込んだ状態で試験を受けなければならず,集中できないところもありました。
受験する
清潔でゆったりと使えるスペースがある会場は明らかに当たりで,そんな会場ですと,席の左右にはパーティションが付いていて,前や左右が気にならないように工夫されているはずです↓
席の後ろは大体が通路で試験官が歩きまわったりしますが,たとえ全方向に仕切り板がなかろうと,とにかく試験に集中して受けるようにしましょう。
まず最初に試験官が受付番号などを入力し,その後すぐに自分の名前や住所,そして先ほど撮った写真を確認することになります。
続いて,パソコンに表示されてきた指示の通りにヘッドセットを装着し,注意事項を確認しては,マイク位置を調節して音量をチェックしていきましょう。
マイクは左からニュッと出ているものなので,ぴったりと口の前には来ませんが,この時点ではあまり気にしないでください。
音量は大体が小さめなので,大きくすることが多いです。
次に録音テストがあり,実際に自分の声を聴くことになるのですが,毎回新鮮な体験となり,音質に関しては毎回良く録れています。
CONTINUEのボタンを押すとテストの概要が表示され,さらにもう一度ボタンを押せば試験開始となるので,周りの人と足並みを揃えるのか,一足に先に行くのかなど自分の好みに合わせるようにしましょう↓
Writing Testに移っても,周囲の音が気になる場合はヘッドセットを装着したまま行うこともできますが,私は外すことがほとんどです。
ちなみに,ヘッドセットは結構しっかりとした作りになっていて,音を結構な程度遮断してくれるのですが,声が大きい人の声は少し聞こえてきます。
初めて受験したときは,ダミーの音声なのか,どこかのPCの音が漏れ出ているかと思ったほどです(笑)
全部で90分弱の試験が終わると,挙手して試験官に知らせるように促されます。
「終わりました」と告げたら,ボールペンや受験のしおりなどを返して,試験室を後にしましょう。
受験後は何か声掛けされることもなく,即帰路につくことができます。
会場に着いてからの様子は,受付で渡された「受験のしおり」に書いてある通りでした。
そして,この内容は今の段階から確認しておくことができます。
当日,余計な心配をしないで済むよう,予め目を通しておきましょう↓
まとめ
以上,TOEIC Speaking & Writing Testsの前日から当日の様子までをレビューしてきました。
私は入場時間の15分前に着くよう計算して向かったのですが,誤って違うビルに入って間違った会場に到着してしまい,なんとか正しい会場付近に到着するも,エントランスの位置が分からずにさまよってしまい,会場に着いたのは5分前でとても心を乱されたことがあります。
ギリギリになって焦ってしまい,受験生全員がすでに落ち着いて座っている雰囲気にも飲まれてしまって,初回の結果は散々でした。
試験自体についてもそうでしたが,「あらかじめしっかり準備しておくべきだった」としみじみ感じたことをはっきりと覚えています。
記事で語ってきた通り,前もって試験会場を検索し,受験のしおりも前もって十分に読み込んでおき,試験会場に余裕をもって到着しておけば,ずっと落ち着いて試験に挑めて点数も変わっていたはずです。
S&Wの試験は時間にすると90分程度となかなかのボリュームがあるわけですが,試験室のPC上には残り時間がずっと表示され,焦りながらの受験を強いられることになるからでしょう,体感としてはあっという間だと感じます。
試験内容と結果については別記事にまとめてありますので,興味があれば続けてお読みください↓
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