本記事ですが,TOEIC S&Wテストの解き方について,問題内容と時間配分の点からまとめたものです。
S&WはL&Rと異なり,いつ何をするかが厳密に決められているので,自分で自由に使える時間が少なくなります。
そのため,S&Wの解き方としては各問題の概要と準備時間の過ごし方を学び,後はひたすらインプットに専念することが高得点の鍵となるはずです。
ここではまずSpeaking Testについて述べてからWriting Testの話に移りますので,適宜目次なども利用していただけたらと思います。
なお,2019年6月からテスト中にメモを取ることができるようになりました。
それに伴い,スピーキングテストの準備時間が変更になっている点には特にご注意ください(参考書などが新刊でない場合,情報が異なっている場合があります)。
目次
スピーキングテストの解き方
まずはTOEICのスピーキングテストについて説明しましょう。
こちらは全部で6つのタイプの出題があり,問題数は11問,テスト時間は約20分です。
スピーキングで20分という試験時間はかなり長い部類に入りますので,その人の実力が結果に反映されやすいテストだと言えるでしょう。
というのも,あまりに短い試験時間では1問1問の配点が大きくなってしまい,その分,問題との相性によって結果が大きく左右されてしまうことがあるからです。
これから問題の形式や準備時間,そして解答時間について詳しくみていきますが,まずは一覧で確認してください↓↓
いかがでしたか。
これだけ厳密に内容が決められているということは,裏を返せばこういった内容を頭に入れて試験に臨むのとそうでないのとで大きく差が出てしまうことになります。
それでは左の列にある問題内容ごとに解き方をまとめていきましょう!
音読問題
1問目と2問目は音読問題です。
画面に表示された短い英文を音読します。
英検でも最初に解く問題になっていますが,雰囲気に慣れるためにもリラックスして挑みましょう!
上記画像に書かれているような概要(Directions)が流れたら試験が開始になりますが,モニター画面に準備時間(Preaparation time)が45秒と表示されます↓↓
続けて解答時間(45秒)となりますが,同じ時間をかけて実際に自分の声を録音します。
2問目も流れは同じです。
もちろん1問目と内容は異なりますが,量は同じくらいの英文を同様の準備時間で解答します。
写真描写問題
3問目は写真を描写する問題です。
概要についての説明が終わると45秒の準備時間がありますが,このときメモを取ることができます。
実際はカラーになりますが,以下のような画面が映し出されてくるはずです↓↓
解答時間は45秒あるので,かなり長く感じると思います。
準備時間の間に何を話すべきかという候補をいくつか考えておかないと,空白の時間ができてしまうので気を付けたいところ。
スピーキングテストで空白の時間ができることは望ましくありません。
応答問題1
4~6問目では身近な問題について(例えば好きな飲み物について)のインタビューに答えたりします。
1つの状況に対し,3つの質問が続けて問われる形です。
状況設定が読み上げられるとすぐに質問が表示されては読み上げられますが,メモ時間の導入に伴い,そのあとに3秒の準備時間が入ったので,少しは考える時間ができました。
5問目も6問目も質問後に3秒間の準備時間が入るのは同じですが,解答時間には違いがあり,
- 4問目と5問目:15秒
- 6問目:30秒
となっています。
6問目は質問文がより長くなり,解答も同じだけ長く話す必要があることに注意してください↓↓
応答問題2
質問の7~9問目はまたしても応答問題ですが,提示された情報に基づいて解答するところが先のものとは異なります。
スケジュールなどが表示されてくるので,まずはそれを読みましょう↓↓
このときの準備時間は45秒ありますが,その後上の情報に基づいて3つの質問に続けて答えますが,そのときの流れについては先の応答問題(4~6問目)と同じです↓↓
ディレクションを聴く→45秒で情報を読んで理解する→質問7が提示される→3秒間で準備する→15秒かけて解答する→質問8が提示される→3秒間で準備する→15秒かけて解答する→質問9が提示される→3秒間で準備する→30秒かけて解答する
解決案を提案する問題
10問目は,相手に解決策を提案する問題で,ディレクションの後,メッセージや対話が流れます。
その後45秒の準備時間を経て,60秒の解答時間が用意されている仕様です。
PCに表示される写真はおまけみたいなものというか,あくまで雰囲気づくり的なものなので,そこまで気にしないでおきましょう↓↓
問題は1問ですが,解答時間が長いのでどこまで準備できたかで結果が変わってきます。
意見を述べる問題
最後の質問は,あるテーマについて意見を述べる問題です。
何かを聞いて答える問題ではなく,モニターに表示されたテーマと質問を読み,そのことについて30秒の準備時間を経て,60秒かけて解答することになります↓↓
こちらも1分間話すことになるのでなかなかに大変だと感じるはずです。
ですがメモを取れるようになったことで,多くの方がより取り組みやすくなったと感じているのではないでしょうか。
ライティングテストの解き方
次はライティングテストの構成と時間配分について解説します。
問題数は全部で8問,時間は60分です。
こちらもすべてパソコンを使って入力するので鉛筆や消しゴムなどは使わず,またスピーキングテストが終わったらすぐに開始となるので休憩はありません。
写真描写問題
1問目から5問目は写真描写問題です。
問題には2つの語句が与えられるので,それらを使って写真の内容に合う文を1つ作ります。
時間が余るとついつい2文で書いてしまいたくなるので,特に注意してください。
8分で5問を解きますが,時間が許す限りこの5問のどの問題も自由に行き来できます。
なお,パソコンの操作として普段使っているショートカットキーは使えません。
表示されるアイコンである「Cut・Paste・Undo・Redo」の4つから選択しましょう。
Eメール作成問題
6~7問目はEメール作成問題です。
25~50語程度の長さのメールに対し,返信メールを作ります。
時間は10分で全2問を解きますが,Directionsに細かい指示があるので,見落とさないようにしましょう。
また,Eメールですので挨拶や結びの言葉も含めます。
Eメールの書き方はビジネス英語の基本です。
それ用の教材もいくつか出ていますので,しっかり対策しましょう。
意見を記述する問題
ライティングの最後は,意見を記述する問題です。
与えられたテーマに関し,論理的な意見を,理由と具体例などでサポートしながら述べていきます。
時間は30分あり,質問文をみると「300語以上書くようにするとよい」などと恐ろしいことがさらりと書いてあったりするのですが,まずは200~250語を目標に書いてみるのがよいでしょう↓↓
まとめ
以上,TOEICのS&Wテストの内容と解答時間について詳細をまとめてきました。
スピーキングテストの要点は以下の通りです↓↓
- 6タイプの出題
- 全部で11問
- 時間は計20分
一方でライティングテストでは,
- 出題は3タイプ
- 全8問の構成
- 時間は計60分
となっており,出題のタイプごとに細かく時間が分けられていました。
時間配分ですが,L&Rと異なり,パソコンのモニターに残り時間が表示されてくるので,唯一ライティングの写真描写問題のみ自由に行き来できた他は,問題間を飛び越えたりすることはできません。
画面は時間になると切り替わってしまうので,表示されてきた1問に集中するのみです。
実際,他の受験者と足並みをそろえて解くことはなく,試験室に早く入室した人からどんどん進めていく感じになっていました。
なお,TOEIC公式のHPにおいて,S&Wテストのサンプル問題を解くことができます。
当日の細かい状況についてまとめた体験談と合わせて是非ご確認ください↓↓
最後までお読みいただき,ありがとうございました。
当サイトではおすすめのTOEIC教材なども記事にしているので,宜しければどうぞ!