S&Wテストで330点(S160W170)を突破する方法

今回は,「TOEICのS&Wテストで330点を超える方法」について紹介します。

このスコアをどうして取り上げたのかと言う理由ですが,TOEICの表彰制度の条件になっていることであったり,通訳案内士試験の英語の筆記試験が免除されるための条件になっていたりするからなのですが,運営元の評価をみると,330点に到達した受験者は英語を通した意思伝達をおおむね上手く行うことができるレベルです。

確かに,スピーキングとライティングテストの両方で200点満点を目指せば良いだけの話なのかもしれませんが,ひとまずはこのスコアを目標として頑張ってみてはいかがでしょうか。

S&Wスコア330点について

TOEIC S&Wの概要

冒頭でも触れましたが,TOEICのS&Wにおける「330点(正確にはSで160点かつWで170点)」というスコアは,目標として設定するに十分値するものです。

TOEICの公式HPでは,スコアレンジ別評価一覧表を確認できるので,スピーキングとライティングの順でそれぞれ引用してみると,

一般的にスコアが160~180のレンジ内に該当する受験者は,一般の職場にふさわしい継続的な会話ができる。的確に意見を述べたり,複雑な要求に応えることができる。~中略~また,質問に回答し,基本的な情報を提供することができる。書かれたものを読み上げる際の英語は大変わかりやすい。

一般的にスコアが170~190のレンジ内に該当する受験者は,簡単な情報を的確に伝達することができ,理由や例をあげて,または説明をして,意見を裏付けることができる。簡単な情報を提供する,質問する,指示を与える,または要求するときは,明確で,一貫性のある,的確な文章を書くことができる。さらに,理由や例をあげて,または説明をして,意見を裏付けるときは,おおむね上手な文章を書くことができる。概ねよくまとまった文章で,さまざまな構文や適切な語彙・語句を使用している。

のようになります。

実際はこの上にもう1段階上の評価があるので最高とは言えませんが,書かれている内容をみる限りは,おおむね高評価であることが伝わってくるわけです。

ところで,最近になってようやく「CEFR」という国際的な基準を目にすることが多くなりましたが,我が国では古くから英検の級が英語力の基準として用いられることが多く,今や多くの受験者数を誇るTOEICのL&Rテストのものも併せてS&Wのスコアと比べてみたのが以下の表となります↓

英検 TOEIC L&R TOEIC S&W
1級 945 360
準1級 785 310

このようにして並べてみると,S&Wでの330点というのは,英検準1級よりは高いけれども1級ほどではないことがわかりますが,もし仮に英検の1.5級などというものがあったとすると,L&Rは中間の865点に相当し,S&Wがちょうど330点くらいになるので,当サイトではこれを1つの目安として利用することにしました。

ただし,これらの数値はすべて実力通りの力が出せたときの話であることに注意してください。

というのも,私が初めてS&Wを受けた際,その数ヶ月前に受けたL&Rが885点だったにもかかわらず,S&Wの結果は300点(S150のW150)と散々なものだったからです。

数回S&Wの過去問を解いたくらいでは,本番で十分に実力を発揮することができず,その数年後にリベンジという形で,S&W専用の参考書で十分に対策して臨んだ結果,IIBC AWARD OF EXCELLENCEの表彰条件を満たすだけのスコアをしっかり取ることができました。

ちなみに,TOEICで公式に表彰されるためには,「L375点・R425点・S160点・W170点」というスコアが必要です。

これらの数値を単純に足し算すると,L&Rで800点取ればS&Wで330点が取れてしまうような感じを受けがちですが,リーディングの点数がリスニングより50点も高く出てくる人を周りで見たことはありません

一般的にはリスニングの方がリーディングよりも高いスコアが出ることを考慮に入れると,先ほど導き出した「L&R865点のS&W330点」という目安はなかなか良い線をいっているように感じます。

ギリギリで表彰される人は大体このくらいのスコアになっているはずです。

参考までに,2022年8月時点で最新となる平均スコアを調べてみると,「L324.8点・R270.7点・S130.3点・W143.8点」のようになっていました。

ここでS&Wのスコアにさらに注目してみますが,スピーキングの方がライティングより10点くらいスコアは低くなることが予想でき,現にS160W170を超えた人の割合は,

  • スピーキングで17.3%(800人中138人)
  • ライティングで21.5%(609人中131人)

でした。

上の表彰や目安となるスコア到達のことを考えると,TOEICではリーディングとスピーキングが壁となることが予想できます。

バランス良く学習するのは大切ですが,どちらにより時間をかけるべきかと問われれば,一般的には上の2つだと答えておくのが無難でしょう。

もっとも,後者に関してはスピーキングテストだけを受けることができるので,受験料や手間の面で少しは優遇されています。

 

 

S&W330点を取るための基本方針

TOEIC L&Rの概要

少し奇妙に思われるかもしれませんが,S&Wの攻略の基本方針としてL&Rの話を避けて通ることはできません

というのも,そもそもリスニングができなければ相手の言うことが理解できず,スピーキングで答えることも不可能だからです。

同様に,リーディングセクションのパート5に代表されるような文法知識がしっかり入っていなければ,ライティングの問題すべてが減点だらけとなってしまいますし,論理的な考え方ができないと,最後の大きな課題であるエッセイが上手に書けないでしょう。

そういったわけで,S&Wの勉強を始める前に,基本方針としてまずはL&Rである程度のスコアが取れるくらいの実力を付けておくべきだと考えることは至極当然のことのように思われます。

S&Wテストにおける解答時間というのは,L&Rのものよりは緩いと感じるはずなので,必ず時間以内に解き切れるようになれとまでは言いませんが,S&Wで330点を目指すのであれば,時間無制限の状態でL&Rを解いて865点が取れるくらいの実力には達しておきたいものです。

また,リスニングセクションのパート3や4の問題を集中的に解くようにすれば,そこでの学びはS&Wテストにおいても十分に生かされます。

以上のような理由で,L&Rの勉強をすることでS&Wのスコアを上げると言うのが,330点を目指す人が採用すべき最初の勉強法です。

確かにTOEICのL&Rが500点もあれば十分S&Wに挑戦する資格はあります。

ですが,330点を取るというのであれば,根本的な実力を付けるか海外に住んでいた経験があるなどの特殊能力なしにはほぼ不可能でしょう。

次章からスピーキングとライティングそれぞれを勉強する際のポイントについてみていきますが,その前の基本方針として,まずはL&Rを解けるようにすることを忘れないでいただけたらと思います。

ただし,S&Wの対策をまったくしないのは,本番で実力が十分に発揮できないという点で避けるべきです。

加えて,TOEICのスピーキングテストやライティングテストの詳しい問題内容についてあまり知らない方は,次章の内容に進む前に以下の記事を読んでおくことをおすすめします↓

 

 

TOEICのスピーキングで160点を超えるコツ

TOEICスピーキングテストの問題例

TOEICのスピーキングテストは全部で5つの出題形式があるわけですが,160点を超えるためのコツを1つ1つみていくことにしましょう!

音読問題

まずは音読問題(Q1~2)からになりますが,発音とイントネーション&アクセントの両方で最高評価となる採点スケール3を取れる人というのは全体の2割もいないことが知られています。

つまり,満点を狙うのがとても難しいわけですが,ここで問われる基準は,この後のすべての問題の出来栄えにも関わってくるものです。

音読問題を制することができれば,ある意味全体的なスコアアップが約束されるようなものなので,ここで満点を目指す努力自体は継続していくべきでしょう。

今やスマホで自分の声を簡単に録音できるので,CDと自分の音声を聞き比べて違いに注目する練習法を採用するようにしてください。

ちなみに,スピーキングテストの類題が手に入らない人はL&Rのパート4が内容的に近いので,それを使って練習することができます。

 

写真描写問題

続いて写真描写問題(Q3~4)になりますが,30秒の解答時間に変更になり,複雑なことまで話す必要はなくなりました。

これまでは,写真のめぼしいところを指摘しただけでは時間が余りがちだったので,推測できることを付け加えて答えていたものです。

ですが現行のテストの場合,高スコアに繋がるコツは「流ちょうに話せること」ただ1つに尽きるように思われます。

最初に早くしゃべって一気にペースダウンしてしまうとマイナス評価に繋がりやすいことも知られているので,簡単な文をいくつか繋げていくという戦法で臨み,70~75語くらいを話すことから挑戦してみましょう!

 

応答問題

続いて応答問題(Q5~7)ですが,個人的にはここが一番の難所です。

質問される内容は画面上でも確認できるため,英語を聞き取らなくても答えられる点は良いのですが,準備時間が3秒しかないので大変で,私が前回受験したときは映画について聞かれたのですが,虚を突かれてまともに答えられなかったことをよく覚えています。

頭が真っ白になってしまって何も言えないと最悪です。

私と同じように応答問題が苦手だという方は,ここでは満点は決して狙わず,最低限の答案を作って乗り切るという作戦を採用し,すらすら言える内容までをしゃべり終えたら回答を止め,変な文章を最後に付け加えてしまって評価を落とすようなことは避けてください。

とはいえ,最後のQ7に関しては30秒間も話す時間があるため,意見に加えて,それに関する説明や具体例の追加をしなければいけません。

なお,この問題で高スコアを目指す方であれば,自分の意見と逆の主張を取り上げた上で,「そのような考えがあるのはわかるが,それでも自分の考え方が正しい」などとまとめるのがコツです。

 

提示された情報に基づく応答問題

Q8~10は提示された情報に基づく応答問題となります。

こちらは質問の内容を聞き取ることが重要になりますが,それさえできてしまえば,答えは資料や文書中に必ずあるわけで,決まった答えができれば良いという点で,そこまで難しくはありません。

必要な情報さえ言ってしまえば,後は黙っていても満点がもらえるので,ここは質問の内容を聞き取ることに専念しましょう(もちろん図表の読み取りも正確に行う必要があります)。

ちなみに,勉強法として私が最も重要だと思うのは「模範解答の音読」です。

これを繰り返していると,ある程度,自分なりの答え方というものがパターン化してくるので,自分のお決まりの言い方を身に付けるようにし,今度はそれを使って話す練習を繰り返しましょう。

そのときの回答は録音し,固有名詞をはっきりと発音していることや,論理展開が破綻していないことを接続詞や副詞の使い方に注目して見直すようにします。

 

意見を述べる問題

Q11は意見を述べる問題となり,最終問題にふさわしく45秒の準備時間と60秒もの回答時間があるわけですが,自分の意見を言った後に加える理由と例を複数個用意することができさえすれば,そこまで困難な状況には陥らないはずです。

最悪,多くの理由が浮かばなくても,例や説明を複数個追加するなどして,それぞれの状況を詳しく,そして一定のリズムでもって説明していけば何とかなります。

この問題においては採点スケールが0~5の6段階も存在するので,最高得点を目指すのはもちろん大変ですが,スピーキングで160点を目指す場合にそれは必須ではありません。

内容よりも構成の方に重きをおき,同じ表現を繰り返さないだとか,論理展開を示す語句に気を配る方がずっと楽です。

ところで,試験本番までの練習期間に自分が作り上げた英文または解答例に載っていた英文を本番において使うことは結構あります。

ゆえに,いくつか問題を解いて解答例のストックを増やしていくことが良い勉強法になるわけですが,自分の回答で用いら表現でいまいち自信がないようなものがあった際は辞書などで調べて,より完璧なものに置き換える作業が必要です。

スピーキング問題ではありますが,私は文書化するように工夫しました。

なお,これらをはライティングテストのときにも役立つように思います。

そして,それらの内容を何も見ないで言えるまでに練習していくのがコツです。

語彙力に制限があり,あまり多くを答えられないような場合,気持ちゆっくり目に話すようにし,その一方で会話の速度が最初から最後まであまり変わることのないように話してください。

 

 

TOEICのライティングで170点を超えるコツ

TOEICライティングテストの問題例

続いてライティングで170点を超えるコツについてみていきますが,スピーキングより10点(1ランク)ほど高いものの,実現の困難さは幾分かは緩和されます。

出題パターンも3つに減りますし,スペルにケアレスミスがあったくらいでは減点されないので,文法力さえしっかり身に付けて挑むようにすれば大丈夫です。

また,スピーキングと比べると,TOEICのライティング問題は出題形式があまり変わらないため,古い問題集や参考書が今でも使える場面が多く,取り組みやすい点も特筆すべき事柄でしょう。

写真描写問題

Q1~5は写真描写問題です。

与えられた2つの語句を用いて完璧な英文を作りますが,もし仮に2文作ってしまった場合には,1文のみが採点されます。

書きたいと思った表現を英語に直したとき,文法に自信がない部分が出てきてしまったらどうしたらよいでしょうか。

その場合は,近い意味の別な表現に書き換えるのがコツです。

例えば,「天気が悪い」と本当は書きたかったのだけれども,頭に真っ先に浮かんできたbad weatherの前に冠詞を付けるべきかどうかで迷ってしまったような場合においては(正解は無冠詞),より無難なit is rainingという表現を代わりに使うことにします。

こういった際のアイディアの出し方や発想の転換については,スピーキングの方の写真描写問題を解くことで十分に鍛えられるはずです。

また,本問においては必ず見直しの時間を取ってください。

簡潔で文法的に自信がある表現選びにこだわったあまり,指定された語句を使っていない回答になってしまうことも結構あります。

その他,文法ミスだけは決してしないよう,全問満点を目指しましょう!

 

Eメール作成問題

ビジネス英語で大切な要素の1つとして,Eメール作成能力があります。

実際,業務で使う頻度は会話以上に多いはずです。

といったわけで,TOEICのライティングテストでもQ6~7はEメール作成問題になっていますが,聞かれた内容に回答できていることと,決まったフォーマットで書けているかどうかに気を配りましょう。

文法や語法のミスが2~3個あっても最高スケールが取れますが,内容よりも形式重視で臨むのがコツです。

英文はできるだけ短くまとめ,あて名や締めの言葉などの抜けがないようにします。

こちらも時間が許す限り見直しをして,ケアレスミスがないようにしてください。

1つくらいスケールが下がっても170点は超えられるでしょうが,気持ちとしてはこちらも満点スケールを目指しましょう!

 

意見を記述する問題

Q8は意見を記述する問題ということで,300語以上のエッセイを書く問題です。

1回あたり30分もかかってしまうので,どうしても対策が疎かになりがちなのがこのQ8ですが,ここまですべて満点で来ていれば,無難な仕上がりでも170点を十分に超えることができます。

本問においては,どちらかといえば論理や書いた内容が評価的に重要となってくるので,国語の勉強ができる人ほどスコアが高くなることも普通にあり得るわけです。

そこで,いきなり書き始める前に,どういった内容で書いていくかをメモとして残し,その青写真をもとに書き上げていきます。

そこまでスムーズにはいかないのですが,この時点で理由を3つ,そして例を3つ挙げられれば,もう勝ったようなものです。

なお,この問題においても,過去の解答例にあった表現をそのまま拝借することがあるので,スピーキングのQ11の時と同様,複数の解答を覚えられるだけ覚えてしまうのがコツとなります。

自分が折角書いた解答も覚える対象にしますが,少し時間が経ってから新たな目で見直すことで,より変なところは際立ってくるもので,怪しげな表現は辞書などで調べてより良い表現に変えてから暗記するようにしましょう。

もちろん,ネイティブ目線で見ればそれすらヘンテコな英語なのかもしれませんが,自分が作った文章というのは本番でも書きたくなる局面が多いので,「前よりは良くなったはずだからそれで良し」とする姿勢こそが大切だと感じています。

解答例には和訳が付いているものも多いと思うので,日本語を見て即座に英語にできるように練習しておくだけでも,本番で「こういう日本語を言いたい」と思った時,対応する英語表現がすぐに浮かんできて助けてくれるものです。

特に,自分が苦手とするジャンルの解答例はいざというときの保険になります。

例えば文系の人なら理系的な内容を,そして,自分の職業とは違う人が書いたエッセイなどを覚えるようにするのがコツです。

 

 

まとめ

S&Wの学習に使ったメモなど

以上が,TOEICのS&Wでスピーキング160点のライティング170点の計330点を超えるために,私が実践した勉強法となります。

まずはL&Rで実力の底上げをすることが意外な盲点で,S&Wの出題形式を把握してから,そのあとは表現をひたすらにストックしていくことが基本的な作業の流れでした。

スピーキングの勉強であっても,文書化して覚えるようにすればライティングの勉強に役立つのは確かです。

L&Rの勉強と異なり,S&Wのテスト勉強を通して身に付けた能力というのは,すぐにでも使える実践的なものとなりますし,試験自体の長さは短くて取り組みやすい(それでも,意見を述べる系の問題は大変ですが)ので,できない自分をみたくない気持ちはよくわかりますが,「失敗をしてもいいじゃないか」と,とりあえず数多く挑戦してみてください。

過去問などを使い切ってしまっても,前回とは違う言い方をするように心がけることで,同じ問題を何度も使いまわすことが可能です。

みなさんの良い報告を祈っております。

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