今や誰もが認めるスタディサプリの顔となった関正生先生ですが,これまでにどれくらいのTOEIC対策本を出版してきたのでしょうか。
ここでは参考書の種類を「単語帳,パート別対策,模試,英文法」の4つに分けてそれぞれみていくことにします。
併せて,それら書籍の評判についてもどのようなものになっているのかみてみましょう!
目次
関正生先生のプロフィール
まずは関先生のプロフィールからです↓
- 1975年7月3日東京生まれの英語講師
- 埼玉県立浦和高校を卒業し慶應義塾大学文学部で英米文学を専攻
- スタディサプリではTOEIC対策コースや小中高生向け講座で活躍中
- TOEICは2006年からほぼ毎回受験し安定的に990点満点を取得
- 中学や大学受験英語そしてTOEIC関連の著書も多数
予備校時代の評判を聞けば聞くほどに,「超」がつくほどのトップ講師だということがわかります。
私が最初に彼について知ったきっかけは,スタディサプリのとある動画でした↓
関先生の解説を聞いたとき,知識が豊富であることはもちろん,「相手にどう伝えればわかりやすいかということを物凄く考えてきた人なんだなぁ」と深く感心させられたことをはっきりと覚えています。
これまでに130冊を超える数の参考書を出版されていますが,どの本においても彼の教え方の軸はブレていません。
以下にめぼしいシリーズと出版社についてまとめてみました↓
シリーズ名 | 出版社 | 目標 | 最新巻発売 |
ポラリス | KADOKAWA | 大学入試 | 2023.10 |
SPARTA | かんき | 大学入試 | 2023.3 |
世界一わかりやすい | KADOKAWA | TOEIC | 2016.4 |
神速 | ジャパンタイムズ | TOEIC | 2023.1 |
The Rules | 旺文社 | 大学入試 | 2021.7 |
上記表の目標部分ですが,例えばKADOKAWAから出版されている「世界一わかりやすいシリーズ」はTOEIC受験者向けのタイトルが多いものの,大学入試や英検対策に使えるものも出ていることに注意してください。
加えて出版年数ですが,最近になって電子書籍化されたものが新着で表示されてきたり改訂版が出ていたりもするため,あくまで目安に過ぎません。
次章からは関先生の著書からTOEIC関連の本に焦点を当て,どのような種類のものが発売されているのか,評判とともに詳しくみていくことにしましょう!
関先生のTOEIC本とその評判
我が家にも複数の書籍がありますが,ここでは「単語帳・パート別対策本・模試・文法」の内容別にその特徴をまとめます。
本ごとに多少使い勝手は変わるものの,関先生が教えている内容が本によって違うことはないため,決めたシリーズのもので揃えるようにすれば大丈夫です。
目標スコアも例えば世界一わかりやすいシリーズは「初心者~800点超え」,神速シリーズは「600~880点」などと大差ありません。
単語帳
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世界一わかりやすい英単語
今回は,関正生先生のTOEIC対策本の中から「世界一わかりやすいTOEICテストの英単語」について詳細なレビューをしていきたいと思います。 スタディサプリENGLISHにおいて「神講師」として人気を博 ...
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2023年10月には累計300万部を突破した「世界一わかりやすい」シリーズですが,TOEICテスト用の単語集が上のものとなります。
詳細は上の記事に譲りますが,この本ではすべての見出し語に解説があるため,単語のイメージや使い方,さらには公開テストでの尋ねられ方にまつわるエピソードがきっかけとなり忘れにくくなるところが特徴です。
目次を見ると,超重要単語から,勘違いしやすい単語,基本単語や応用単語から難単語まで,色々な切り口で紹介されていることがわかります。
ところでこの本のUnit2で「鉄板単語」という言葉が出てくるのですが,これを意識してスタディサプリのTEPPAN英単語のネーミングをしたのかもしれません。
なお,TEPPAN英単語も書籍版が出ている他,2022年2月には語彙問題神速100問の問題集も発売となりました。
どちらもハイペースで単語を覚えていくためのものです。
対象レベルですが,TOEICの初心者から600点突破を目指す人をはじめ,600点を保有している人が800点の壁を越える際にも使うことができます。
神速シリーズとしては,2023年1月に神単語という単語帳も登場し,こちらは目標スコアが920点までと伸びました(ただし著者が3人いるので教え方はやや平坦になりがちです)。
Amazonの星はどれも星4以上で,「語源や語呂合わせが記憶に残る・解説が手厚いなど」と評判でした(2024年調べ)。
頻出単語を数多く扱っているので「試験で目にする頻度が高い」という口コミも多かったですね。
「やたらと分厚い単語帳に挫折してしまった経験がある人や,最小限の努力で最大の効果を上げたい人にはぴったり」という評判もあり,収録されている単語を完璧に覚えることでスコア800点までは取れるようになると感じられた方が多かったように思います。
収録語数は,世界一わかりやすいシリーズと神単語が約800語,TEPPANが約1100語,神速が100問です。
なお,関正生先生が実際に教えている様子を動画で確認できるスタディサプリENGLISHのTEPPAN英単語(いわゆるオンライン教材)では,目標スコア別に全1500語が載っていました。
その最初の動画において,1週間で100単語を覚えるための方法や,1500個もの単語を5ヶ月で効率的に身に付ける学習法について学ぶことができますので,アプリでの学習が苦にならないようであれば,是非そちらも検討してみてください↓
パート別対策本
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世界一わかりやすいPart1-4 リスニング
今回は,関正生先生の著書である世界一わかりやすいシリーズから「Part1-4リスニング」のレビューをしていきたいと思います。 同シリーズの中でも特に不動の人気を誇る本書ですが,一体どのような特徴がある ...
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上記はTOEICのリスニングパートが苦手な人がどのようにしたら得意になるのかを根本から理解できる指南書です。
パート1が15問,パート2が37問,パート3が63問そしてパート4の54問を通して基礎固めが行えるわけですが,関先生がTOEICテストを10年以上受け続けていることから,自らの体験に基づいた正確な分析ができていて,それがこの本の評判につながっているように思います。
このシリーズには文法や読解のものもありますが,中でもこのリスニング本は「説明がとにかくわかりやすい!」と人気です。
わかるから楽しいし気楽にできるから続けられるとなれば,所詮はコミュニケーションツールにしかすぎない英語をやたらと難しく考えるようになってしまった人でも初心に帰るきっかけにできるでしょう。
先ほど話題に挙げた文法対策本ですが,こちらも解説の分かりやすさが評判です↓
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世界一わかりやすいPart5&6文法
今回は,関正生先生の世界一わかりやすい授業シリーズから「Part5&6文法」をレビューしていきます。 最初に本書について簡単に紹介してから,本書の特徴についてみていくことにしますが,本書の難易度であっ ...
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TOEICのスコアが800点以下の人であれば学ぶことが特に多いでしょうし,本のコンパクトさは書名通りの印象を与えてくれます。
そのため,学習者は何度もこの本を繰り返し復習することが可能となり,特にTOEIC初心者の方や文法に苦手意識がある受験生に向いているように感じました。
以下はパート7の長文読解用の参考書になります↓
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世界一わかりやすいPart7読解
前回,世界一わかりやすいシリーズの文法編のレビューをしましたが,そちらが対象としていたのはパート5と6のみでした。 今回は同じシリーズから「Part7読解」を紹介していきたいと思います。 リスニングや ...
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本書に寄せられた評判の多くは,これまでに紹介してきた「世界一わかりやすいシリーズ」を全部やることで,「TOEICがどのようなテストなのかはっきりと理解することができた」というものがほとんどでした。
使う対策本の種類によっては早く読むテクニックを授けるだけが目的の,英語学習の本質から外れたやり方を推奨するものも一定数存在しますが,そういった本で勉強してしまうと学ぶ楽しさはほとんど感じられません(それでも,TOEICスコアが上がれば嬉しいものではありますが)。
そういった意味で,「自分の英語力を向上させてハイスコアを目指す」という正攻法で800点を目指したい学習者に勧められるシリーズだと思います。
さらに難しい内容に挑戦したくなった場合は,イ・イクフン氏との共著である「極めろ!TOEIC TESTシリーズ」に進むこともできます↓
これらはTOEICで満点狙いの人も使うもので,詳しい解説が上級者に好評です。
私も旧版の方でお世話になりました。
模試
難易度を調節したTOEIC模試として,関先生が著者のものが2冊出版されています↓
どちらも模試の2回分(400問)を収録している点は変わりませんが,1は600点突破に必要な問題を,2は800点突破に必要な問題を収録したものです。
後者はTOEICですでに900点を取得している人でも難しいと感じる難易度で,取り組み甲斐はかなりあります。
リスニングパートの解説が少なかったり,CDの再生に不具合があったなどの声もありましたが,スコアが140点アップしたなどの喜びの声も当然ながら寄せられています。
問題の質はもちろん,ナレーターの音声を実際に聞きながら関先生が解説を書いたということで,本書の解説もこれまでの例に漏れることなく高評価です。
2018年の5月に1冊目,2019年の1月に2冊目が出ましたが,TOEICの模試で関先生が関係しているものは現在,他に見つけることはできません。
英文法の関連書籍
TOEICに出てきそうな英文を用いて一般的な文法力を磨いていこうという目的の参考書もいくつか出ています。
パート5に限らず,基礎体力を付けて総合的なスコアアップを狙うというのがこれらの書籍を使う目的です。
「世界一わかりやすい英文法」の方は,これまでに紹介したのと同じレベルの読者層を念頭にやさしく詳しく解説するものですが,「音声がないのが残念だ」という声が挙がっていました。
もう一方の「文法問題神速100問」は現スコアが450~700点である読者をメインに,中途半端に文法を理解してしまった方の間違いを正すための本です。
扱うのはパート5の問題に限られますが,1問から必ず2つのポイントを学ぶことができ,本書で身に付けた知識はパート4や6,そして7にも当てはめることができます。
上の単語帳のところで述べた「語彙問題神速100問」も同じ方針でした(単語力が付けば全パートのスコアが上がるという意味です)。
関正生先生の解説にはこれまでに聞いたことがない話もたくさん出てくるので,何が現状打破に繋がるか予想もつかないという意味でこれらの参考書の実力は未知数と評価できるかもしれません。
関先生とスタディサプリ
以上,関正生先生がこれまでに出版したTOEIC対策本の紹介と評判についてまとめてきました。
今回紹介した書籍は以下の13冊です↓
関先生のTOEIC関連本
語彙問題神速100問,TOEIC L&Rテスト神単語,TEPPAN英単語,文法問題神速100問,世界一わかりやすいシリーズ(英単語・英文法・総合模試1と2・Part1-4・Part5&6・Part7),極めろ!リーディング解答力(Part5&6・7)
なお,今回紹介した書籍に高評価を付けていた方が一体どのような人であったかを箇条書きにしてみると,
- TOEICを初めて受けるか久しく受けていない人
- 現在のスコアが600点以下で目標800点の人
- 分厚い参考書に挫折した苦い記憶を持つ人
- 丸暗記に頼らず理屈をしっかり学びたい人
となります。
今やあまりに多くの数の対策本が出ているため,どの本で学ぼうと本人の勝手ですし皆実力者なので得られる情報に差はありません。
なので,関先生という人物に惹かれるかどうかを基準に選んでみるようにしてください。
なお,今回紹介した英文法やパート別の解き方については,スタディサプリのTOEIC対策コースでほぼ同じ内容のテキストを購入できることはご存知でしょうか↓
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これらは書店には並んでいないので,あまり存在が知られていないかもしれません。
実際はスマホやPCを用い,動画やアプリを使って学ぶことができるため,書籍だけを使って学ぶよりも多くの体験ができます。
個人的な感想ですが,やはり関先生は黒板を使って授業をしているときが最も輝いているわけで,彼の動画を観てからテキストで復習するようにすることで理解度もより深められるでしょう。
普通に問題集を買うより費用を抑えたTOEIC対策も可能になるはずです。
私自身,いきなりスタディサプリの方から入り,紆余曲折を経たものの,スコアは結果的に90点以上アップしました。
目標スコアが600点以下のTOEIC初心者の方であればパーフェクト講義の英文法編や基礎英文法という学習コンテンツを使うことで,中学範囲からTOEIC頻出の英文法まで素早くやり直すことができて便利です。
キャンペーンコードについてまとめたページも参照して,まずは無料体験から始めてみてください↓
最後までお読みいただき,ありがとうございました!