今回は「TOEICの日」と呼ばれる記念日について学んでみたいと思います。
認定した機関は日本記念日協会になりますが,登録された2021年以降,TOEICを運営するIIBCは10月19日前後に様々なイベントを企画するようになりました。
当記事では,TOEICの日に関する基礎知識に加え,最近のものを含めたこれまでの開催内容を簡単にまとめています。
折角学ぶTOEICですから,このようなイベントを楽しんでみるのも一興です。
目次
TOEICの日の設立について
「TOEICの日」が初めて誕生したのは2021年のことです(参考)。
日本記念日協会が10月19日をTOEICの日と定めました↓
日本記念日協会と記念日
記念日文化の発展を願って,1991年の4月1日に発足した組織です。2020年の3月までに2100件以上が認定されていて,例としては江崎グリコの「ポッキー&プリッツの日(11月11日)」やアマゾンジャパンの「Cyber Monday(12月第2月曜日)」などが知られます。記念日を軸とした継続的な活動を定番化することで,年中行事のように世の中に新しい文化を生み出そうとする試みです。
登録するにあたっては当然ながら日付けを決めなければならないわけですが,何かしらかの由来が必要です。
例えば上で紹介した2つの記念日においては,「お菓子の形」と「オンラインショッピングの売上が急増する冬のボーナス時期」に因んでいます。
TOEICの日の場合,10(とお)+19(いく)という音に由来していることが明らかですね。
同じように音を由来とした記念日の例を挙げると,「Doleバナ活の日(毎月7日)」や「カクレシアワセの日(9月4日)」などが最近登録されました。
由来といっても,そこまで判定が厳しめというわけではなさそうです。
さて,記念日として認定されたらお次はイベントを決めるわけで,IIBCはTOEICの日を記念して,「英語は楽しい」をコンセプトに様々なイベントを行っています。
とはいえ,開催時期を記念日当日だけに限定する必要はないようで,10月19日をメインとしつつもその前後数ヶ月にわたって設定されているところが特徴的です。
TOEICの日まで残り何日かというカウントダウンがされるのがお決まりとなっている他,毎年新しい試み(クリエイターやプレゼント)でもって我々を楽しませてくれます。
具体的な内容については,次章以降でみていくことにしましょう!
まずは直近のものからです。
最近のTOEICの日
ここでは直近のTOEICの日として2023年のものをまとめますが,以下の企画が行われました↓
TOEICの日オリジナルソングの作成
今年選ばれたクリエイターは山口夕依氏です。
CM音楽や振り付け,映像にPRまで幅広く担当している方で,TikTokの「She Share Story」という作品は実に100億回もの再生数を誇ります(以下はYouTubeのものになります)↓
そんな彼女が作成したTOEICの日オリジナルソングは,大人になってついつい現実を見がちになってしまう若者に対して,夢を持つことの素晴らしさを改めて呼びかけるというのがコンセプトです。
公開日は10月19日ということで早速聞いてみましょう。
タイトルはTokimekiです↓
明確な4ビートはダンス向きだと言われますが,歌詞の合いの手部分などに英語の歌詞が使われているあたりにTOEICらしさを感じます。
全体的に明るい曲調ですし,笑顔が素敵なMVですので,頑張るための勇気をもらうことができたのではないでしょうか。
#TOEIC公式教材で勉強中
2023年の9月12日~10月19日にはキャンペーンも実施されました。
参加するための方法は簡単で,学習計画や普段使っている教材または学習している様子をInstagramに投稿するだけです。
ただしこのとき,キャンペーン公式アカウントをフォローすることと,「#TOEICの日」または「#TOEIC公式教材で勉強中」のハッシュタグを付けることの2つを忘れないようにとのことでした。
商品ですが,人数としては100名様にTOEICの公式ボキャブラリーブックと手のひらサイズの公式教材がセットで当たるという内容です↓
後者は豆ガシャ本「TOEIC公式教材」という商品名でしたが,これはBANDAIとのコラボ商品となっていて,全高わずか5cmほどの本体に0.5mmの文字が書かれていて,実際に中身を読むことができます。
カプセルトイとして販売もされているので,街中でガチャガチャを見つけたらチェックしてみてください(全4種)。
これまでの開催内容
2022年
開催期間は2022年8月19日~11月7日で,3つのイベントが行われました↓
- #英語で書いてみた:楽しいひととき,幸せを感じた場面,好きなモノ・コトについて写真や動画に収めたら英語を添えてInstagramに投稿するとステーショナリーセットが抽選で当たるというもの。8月19日~10月19日に実施。
- #TOEICの日に目標宣言:英語で実現したいことをXに投稿。抽選で教材やステッカーがもらえた他,スマホの壁紙も配布され,当選人数は計1019名の,壁紙は無料でダウンロードが可能でした。こちらの投稿期間は9月26日~10月19日まで。
- #TOEIC公式みんなで模擬受験:事前のエントリーで,模擬受験とその後の相談会に参加が可能。前者は10月19日の18時40分~21時の間,YouTubeにて開催されました。
すべて「#」で始まっていることからも分かるように,3種類のSNSが使われていた点がユニークでした(参考)。
なお,実際にプレゼントされたグッズに関しては,以下の記事でまとめています↓
2021年
開催日時は2021年10月13日~11月1日で,以下の3つのイベントが行われました↓
- 1019人で英語謎解き:3~6人でチームを組み,英語で出題される謎を解く。チームの会話はLINEまたはZoomで行う。参加募集をかけた人数は,TOEICの日に因んだ1019名。抽選式でした。配信サービスとしてはVimeoを使用し,英語レベルは初級から参加が可能となっていました。10月29日と30日の19時~20時30分の開催です。
- オンライン講演会:TOEICの普及活動に勤しむ千田潤一氏を講師に迎え,TOEICのスコアアップに効果的な英語勉強法を紹介。アーカイブ動画のため,10月19日15時から11月1日10時までの間,視聴が可能でした。
- #TOEICの日に目標宣言:TOEICの目標スコアと実現したいことをX(当時はTwitter)に投稿するキャンペーンです。抽選で10名に公式問題集と特製ファイルが当たりました。
初めてのイベントとなりましたが,コロナ禍の真っ只中だったため,開催はすべてオンラインでした(参考)。
とはいえ,この流れは自粛期間が終わった後も引き継がれています。
まとめ
以上,TOEICの日の基礎知識から始めて,最近のものと過去にあったイベント内容をまとめてきましたが,いかがだったでしょうか。
TOEICの日が日本記念日協会の認定を受けたのは2021年ということでまだ歴史は浅いですが,オンラインかつSNSを使ったイベントを中心として行われるのが特徴のようです。
毎年新しいクリエイターやSNS映えするグッズなどが企画され,これまでにあった,TOEICの堅苦しいビジネスライクな印象を払拭するのに一役買っています。
多くの方にとってみれば語学は所詮ツールにすぎません。
義務教育における勉強とは性質が異なりますから,ヒーヒー言って辛い思いをしながら学ぶのではなく,夢が実現することを楽しみに学んでいけるのであればそれに越したことはないでしょう。
そのための工夫は自らの手で施すというのももちろんですが,運良くそれが10月19日のTOEICの日に被るようであれば,今回紹介したイベントを活用しない手はありません。
この記念日の力で,みなさんが良いスコアを取れることを祈って締めの言葉とさせていただきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。