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TOEICはいつ受けるのがおすすめ?スコアが出やすい月は

今回は「TOEICの受験月とスコアの影響」について考えてみたいと思います。

もちろん実際は,どのテストを受けても評価基準に影響を及ぼさないよう配慮されているとのことですが,それでも本気の受験生が多く集まる時期があることは確かで,世の中にある占いではないですが,スコアが出やすい時期を気休めに利用する選択肢も十分考えられるのではないでしょうか。

実際,自分が勝手をよく知った会場で受けるのと,初めて行く会場ではやりやすさが異なるものですし,私個人はできるだけ受験生が少ない時期に受けたいというのが本音です。

なので,「あくまで最近はこのような傾向にある」ということを知っておくことは別段おかしなことではないように思われます。

TOEICのおすすめ月の算出方法

春のオフィス街の様子

今回利用するのは「2023年6月~2024年5月」の1年分のTOEIC結果です。

IIBCの公式HPから平均スコアとスコア分布を確認できるため,そちらをもとにおすすめ月を算出しました。

具体的には最もスコアが高く出る月はもちろん,午前と午後実施の比較や受験人数の傾向についても併せて調査しています。

ここで1つ断っておくと,TOEICでは次のように一貫した評価基準を敷いており,今回述べているのはあくまで測定期間においてそのような傾向がみられただけに過ぎないということです↓

TOEIC Programでは,各試験回のテスト問題や受験集団の違いが評価の基準に影響を及ぼさないよう,専門家による統計処理や採点管理を行っております。その結果,どの試験回を受検いただいても,一貫した評価基準にてスコアが算出されます。(出典:各試験回における平均スコアの際について) 

なので,今後も同じ結果になるとは限りませんし,ましてや実際にあなたが「解きやすさ」を感じることの保証はいたし兼ねます。

その点をご了承の上,以下のデータをお読みください。

まずはL&Rから始めて,次にS&Wのものをまとめています。

基本的にTOEICは各月1回の実施(午前と午後)ですが,同一月に2日間開催される場合もあり,その場合,「前」と「後」に行われた回とで別に集計した値を用いていることにご注意ください(3前と3後など)。

なお,統計処理を行う際はt検定を用いています。

 

 

最近のデータに見るTOEC L&Rのおすすめ月

まず,午前実施と午後実施ですが,なんとすべての回で午前受験のスコアの方が午後受験よりも高くなっていました

午前の平均が「617.2点」だったのに対し,午後は「606.7点」です(P値=0.0015)。

次に,午前実施分における月ごとのスコア平均を示したのが以下のグラフになります↓

TOEIC L&Rの月別平均スコアと受験人数

すべて午前開催の値を示していますが,3前(3月10日実施)・4月・10前(10月1日実施)のスコアが高くなっています。

一方で,3後(3月17日実施)・5月・6月・9月は低い傾向にありました。

受験人数は1月が最多で,5月・4月と続きます。

ちなみに午後受験における平均スコアが高かった月のトップ3は「3前・10後(10月29日実施)・10前」で,ワーストは「6月・11月・3後」でした。

受験人数は1月・4月・12月の順です。

以上から,以下のように結論付けられました↓

  • 午前実施の回は平均スコアが高くなる
  • 月でみると4月のスコアが高かった
  • 2回実施される月はスコアが荒れがち
  • 受験人数は1月が最多で,4月も多い

日曜日の午前に試験を受ける人は英語学習のモチベーションが高い方か,実力が高い人が集まるようです。

やる気の観点でみれば,新学期(4月)も高まっている方が多いでしょうし,新年一発目にTOEICを受けようと思う人が多いのも納得できます。

逆に,受験者が混雑するのを嫌う方は1月や4月付近を避けるのが良いでしょう。

とはいえ,4月は平均点が高くなるのでどちらを優先するかはあなた次第です。

なお,目標とすべきスコアについて知りたい方は以下の記事をどうぞ↓

 

 

最近のデータに見るTOEIC S&Wのおすすめ月

TOEIC S&Wの月別平均スコアと受験人数

続いてTOEIC S&Wの平均スコアと受験人数の傾向ですが,Writingは10月~12月が高く,Speakingは4月~5月が高くなる傾向にありました。

とはいえ,両者ともに高くなる月はこれといって見つかりませんでした

私もS&Wの受験を別の月に何度か経験していますが,当日の質問(例えば「バスの方が電車よりも優れている理由」)に対して自分が答えを用意できるかどうかによって結果が大きく左右され,難しい月はあっても,明らかに簡単な月というのは存在しないのでしょう。

ただし,受験者数が12月に極めて高くなっていることは明白で,これは毎年のIIBC AWARD OF EXCELLENCEの受賞を狙っての駆け込み受験が増えたためだと考えられます。

とするとWritingの平均スコアが年末にかけてゆるやかに上昇しているのも,勉強を積み重ねた結果と言えるのかもしれません。

補足
補足
個人的に,Speakingテストの方は時間をかけたからといって努力が報われるようなものではなく,運要素が強めのように感じています。

分析してみてわかったことは以下の通りです↓

  • 12月は受験者数が多くなる
  • S&Wにおいておすすめ月は存在しない

S&Wでどのくらいの点数を取れば良いかについては以下の記事をご覧ください↓

 

 

まとめ

以上,TOEICの平均スコアと月の関係をみてきました。

L&Rの場合,午前実施で4月に受験する人の平均スコアが高くなり,受験者数は1月が最多でした。

一方,S&Wは目に見えて平均スコアが高くなる月というのは存在せず,受験者数は12月に高くなる傾向が見られました。

とはいえ,原因として特定月だけTOEICの問題が簡単になるようなことは考えられないので,実際は受験者の質が変わるのでしょう。

いずれにしても,学習者側は必死に頑張るだけです。

ですが,例えば4月にL&Rを受ける際,「今月は気合の入った受験者が多くなるはずだから,自分も負けじと頑張ろう」と考えられれば精神的に安定しやすいでしょうし,「自分は人混みが苦手で実力を発揮できないから1月の受験は避けよう」と考えることもできるでしょう。

そういった意味で,今回の調査から分かった情報を上手く活用して本番に挑むようにしてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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