ビジネス英語の教材を選ぶ際は,
- 専門的な知識を増やせるか
- Eメールが書けるようになるか
- 外国人と自由に話せるようになるか
という点に注目するのが良いと考えられています↓
とはいえ3点目に関しては,英語4技能すべての能力をバランス良く高めていく必要があるわけで,1日のうち自由に使える時間が限られている社会人としてはあれもこれもと手を伸ばして勉強することはできません。
もちろん会社が休みの日にはその限りではないでしょうが,ビジネス英語を習得するためには,平日・休日を問わず細々とでも毎日続けることの方が大切です。
今回の記事では,最近注目を集めているオンライン学習のうち特に人気が高いスタディサプリを取り上げることとし,「ビジネス英語コースで学ぶメリットとデメリット」について考えてみることにしましょう!
目次
スタサプのビジネス英語コースで学ぶメリット
まずはメリットからみていきますが,スタディサプリのビジネス英語コースの世界では「エッジフロントライン社」という架空の企業で,とあるデバイスの開発に携わるダイスケを中心にストーリーが展開していきます↓
モブも含めると総勢20人を超える登場人物の中には癖の強い取引相手や上司,さらには人情味あふれるボブであったり,CPU界では右に出るものがいないリタや超一流企業のCEOであるレベッカだったりがいて,彼らとの先が読めないやり取りの中に数多くのビジネス用語が登場してくるわけです。
加えて,下に示した会話のように同僚や他社との話し合いを通して,相手をどのように説得するかという論理的な交渉術を自然と学べてしまうところが1つ目のメリットだと言えるでしょう↓
1レッスンに1つは「あ,このセリフ,実際に使ってみたいな」と思える表現に出会えるはずです。
ところで,本コースのレッスンに出てくる単語に目を向けてみると,メインレッスンに用意された「単語・イディオムチェック」という簡単なトレーニング以外に「ビジネス英単語」という独立したコンテンツを使うことでしっかり学ぶことができます↓
「単語を覚える秘訣は文の中で覚えること」であるとよく言われますが,解説部分に選ばれてくる例文(または連語)は実際のストーリーで使われているものであることも多く,メインレッスンとの相乗効果で記憶に残りやすくなること間違いなしです。
なお,ビジネス英語コースは英検3級レベルから使うことができますが,語彙力の土台部分にあたる中学・高校で習う英単語についても,「基礎英単語」というコンテンツを使えば学び直すことができます↓
これら2つのオンライン単語帳の語数を合わせると3500語近くになるわけですが,これらはすべてスマホ上で学べるため発音や例文を確認することも容易です。
実際に使ってみるとすぐに分かるのですが,簡単だと思っていた単語も使い分けについてまでは理解できていなかったりするもので,多くの語句を学べるだけでなく,細かな意味の使い分けまで理解できるようになるところもスタディサプリのビジネス英語コースを使うメリットだと言えるでしょう。
後者の例として「キーフレーズチェック」というトレーニングを紹介しますが,以下の例ではネイティブのマシュー先生が日本語だと同じ「会う」という意味になるmeetとseeの違いについて解説してくれました↓
これまでに相手と会った回数や,明確な目的があるかないかで使い分けることができるのですね。
大変勉強になります。
しかもこのような基本的な単語こそ,現場での使用回数も多くなるので,上記内容を知らなかった方はスタディサプリで学ぶ意味が大いにあると言えるでしょう。
同じような例で言うと,外国人の取引相手と話しているときにshouldが連呼されることが多いように感じますが,shouldを「~すべき」,そして類似表現のhad betterを「~した方がよい」と覚えているだけでは不十分です。
これらの日本語訳だけで判断するとshouldが失礼な表現で,had betterの方が柔らかい英語に見えてしまうかもしれません。
ですが,事実は全く逆となります。
私は中学校でshould=had betterと教わったのですが,それは大きな誤解だったことをビジネス英語コースの講義動画を担当するマシュー先生がビシッと指摘してくれました↓
こういった内容は,誰かに習わない限り一生知らないまま過ごすことになっていたかもしれません。
日本語への訳し方といい,さすが日本人相手に長年英会話を教えてきた先生だなと思わされました。
毎回のように感心させられっぱなしの私です。
なお,このトレーニングのテキストは印刷できるので,キーフレーズチェックの内容だけ全てダウンロードして学ぶこともできます。
こうすれば暗記もしやすいというものです。
中学~高校初級レベルの英文法が怪しい方は,全範囲を効率的に学べる「基礎英文法」というコンテンツを使うようにしてください↓
数分で学べてしまうレッスンが全部で30個用意されています。
名詞や副詞などの解説から始まりますが,最終的には仮定法や文型まで,動画で素早く学んでしまいましょう。
リスニングについても「基礎リスニング」を使うようにすれば,ネイティブ並みの発音の仕方を身に着けることができます↓
これらの動画を担当する講師の方はマシュー先生とは別の方々となりますが,多くのスタッフが協働して様々な知識やスキルを伝授してくれるところに手厚さを感じるはずです。
ここまでで英会話の準備は完了となるため,そうしたらいよいよ肝心のスピーキング練習へと入っていきましょう!
新日常英会話コースと同様,ビジネス英語コースでは「話す」練習がしっかりと積めるところがメリットです。
例えば「瞬間発話プラクティス」というトレーニングでは,とある状況が予め設定されており,相手に尋ねられた質問に対して英語で即座に返答するという練習が積めます↓
内容もビジネスシーンに合った内容なので,将来的に使う可能性は多いでしょう。
上の画像の一番下のところに「録音開始」のボタンが確認できますが,この時の自分の答えはしっかりと録音されるので,あとから聴き直して反省することが可能になるわけです。
日常的に英語を話さざるをえない状況が作れるため,このレッスンは大変有意義なものと思われます。
レッスンに出てきた質問だけでも完璧に答えられるようにしておくと,多くの場面に対応できるでしょう。
とはいえ,自分の発言次第で相手の答えが様々に変化したり,型にはまらない返答が飛んできたりした際の会話練習は上のトレーニングだけではできません。
しかし,そのために「英会話セットプラン」が用意されているわけで,フィリピン人を始めとする生身の外国人相手に24時間いつでもレッスンすることができます。
内容はビジネス英語コースで学んだ表現が身に付くように設計されているので,瞬間発話プラクティスからステップアップするのにぴったりです。
スタディサプリと連携が取れている点は非常に良い工夫であると感じています↓
なぜなら,相手の講師に1から状況を説明する必要がないからであり,目的が明確になった状態で毎回レッスンを開始できる点もメリットです。
スタサプのビジネス英語コースで学ぶデメリット
ビジネス英語の勉強には終わりがありません。
何か1つ完璧な教科書が用意されていて「ここからここまでやったら終了ですよ」とはいかないので,結局のところ,自身の成長を感じられる限りは1つ1つ使える表現を増やしていくことしかできないのだと感じています。
とはいえ,忙しい人が延々と続けていくのもおかしな話なので,学ぶことがなくなったと感じるか「ここまででもう十分」と感じられた際は無理に続けることなく,別ジャンルの勉強に取り掛かるべきです。
一応スタディサプリのビジネス英語コースには教材的な終わりがありますが,必ずしもそこまでやる必要はないかもしれません。
しかしそのタイミングを見極めるのは難しく,これは明らかにデメリットとみなせるでしょう。
ここで,冒頭に挙げた3つの注意点の話に戻りますが,最初に挙げた専門知識が増やせるかどうかについては,本コースが万人向けの教材であることが仇となり,経済学や電子工学といった特定の学問に絞って学ぶようなことはできません。
加えて,触れられる英文の量はそれほど多くないと言えます。
著名な脚本家の手によってストーリー性を持たせた内容に仕上げられているとあって会話の割に量がありますしリスニング素材としてみればまあまあの量と言えますが,洋書を読んだりスピーチを聴いたりするのと比べれば雲泥の差です。
それこそ,何かの製品マニュアルを読み込めるほどの知識が得られたり,国際的な論文を読みこなしてようやく身につくような専門知識が得られたりはしません。
続いて,Eメールについての書き方指導的なものはありませんでした。
メール独自の形式についてや,文面や構成をどのようにするかといった技術面に対する言及はほとんど見られません。
書店に行けばビジネスにおけるEメールをテーマにした参考書が売られており,書き方に対する説明は必ず載っています↓
これはビジネスにおける「電話のマナー」についても同じです。
もしも実践的な電話の受け方について学びたいと思うなら,他の教材で学ばなければなりません。
また,前章でメリットとしてお伝えしたオンライン英会話を利用するためには,ビジネス英語コースのベーシックプランよりも高い利用料(月額7128円)を支払わないとならないのはデメリットと言えるかもしれません。
スタディサプリのビジネス英語コースは,知識が不足している初心者の初めの一歩や毎日やるべき課題の1つにすぎないとみなすようにし,日々の学習の根幹に据えつつも,より末端の知識なり技術に関しては別教材で補う必要があるというのが学んでみての結論です。
ビジネス英語コースに追加したいサービス
実際世の中に完璧な教材というものはありませんし,世間から高い評価を集めている教材であっても自分に合うかどうかは使ってみないことにはわかりません。
それこそ,世界で最も美しいとされる顔のパーツをすべて合わせるとなんとも味気のない顔になってしまうことと変わらないでしょう。
そもそもスタディサプリだけで学ばなければならない道理もありません。
なので,複数の教材を組み合わせてどんどん使っていきましょう!
先述した本コースのデメリットを補うためのサービスとして,専門用語の問題に関しては,例えば経済学の教科書として「Macroeconomics」という洋書が利用できます。
生物学であれば「Molecular Biology of the Cell」などの専門書を1冊読めば完璧でしょう。
全部読むと1年以上かかるかもしれませんが,それだけ難しい本だけに得られる知識は膨大です。
ただしそれだけやっているわけにもいきませんから,やはりメインとなる教材は1つ決めておくべきでしょう。
また,Eメールについては各種参考書が利用できます↓
最終的には海外のネットラジオをずっと聞き流すことになるかと思うので,こういった追加の教材を購入する際にはしっかりと終わりが設定されているものに限ることがポイントです。
まとめ
以上,スタディサプリENGLISHのビジネス英語コースで学ぶ際のメリットとデメリットについてまとめてきました。
時間が限られている中で勉強する場合には,「毎日やるのはこれ」といった教材を1つ決め,それを中心に押さえるべきところは押さえておき,冒険したいところは大いに攻めてみるという姿勢が良い結果につながります。
「読む・聞く・書く・話す」のすべての能力が必要とされるビジネス英語ですから,どれか1つの技能の習得に集中するあまり,他の技能の習得がおざなりになってしまうようでは問題です。
今回紹介したビジネス英語コースはトレーニング内容が広範囲に及ぶこともあって,総合力を簡単に高められるというメリットがあります。
通勤中や休憩中にスマホでちょこちょこ学ぶようにすれば,1日1時間の学習を継続することも難しくありません。
仕事で疲れて家に帰ってからまとめて長時間勉強しようとすると,1時間は地味にきついですが,「朝に20分,休憩時間に10分,通勤中に20分,寝る前に10分」などと細かく分けて学習するようにすれば,これでもう1時間です。
ビジネス英語コースのレッスンは学びやすいように小分けになっているので,ぜひともその特徴を生かした勉強スタイルでもって学ぶようにしてください。
もちろん,週末や休日にオンライン英会話の予約を入れるようにすれば完璧です。
スタディサプリのビジネス英語講座は料金的にも他のサービスに比べて抑えられているので,初めの一歩に適した教材だと言えるでしょう。
実際の人間相手に話す自信がない方は,まずは本コースで実力を高めてから本格的なオンライン英会話なり英会話スクールに通うなどしてみてください。
本コースの最新のキャンペーンについては以下でまとめているので宜しければどうぞ↓
これから一緒に頑張っていきましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。