TOEICの種類,日程,料金のまとめ

TOEICとは「Test of English for International Communication(国際コミュニケーション英語能力テスト)」の略語で,英語を母語としない人を対象とした,オフィスや日常生活における英語でのコミュニケーション能力を測るテストです。

ビジネスの世界で注目されがちですが,「日常的な英会話がどのくらいできるのかを知るためにも利用できる」ことは忘れないでおきましょう。

もちろんビジネス界や教育機関からの信頼度が最も高い,英語の実力測定テストの一つとなっています。

なお,世界規模でみると160ヶ国で700万人が受験しており,14,000の企業団体が活用実施していました(2018年度実施分)。

今回は,そんなTOEICテストの種類や実施日程,料金についてまとめていきましょう!

TOEICの種類について

TOEICのL&RのしおりとS&Wのパンフレット

TOEICテストは種類別に細かく分けてみると,全部で5つとなります↓↓

  1. TOEIC Listening & Reading Test (L&R)
  2. TOEIC Speaking & Writing Tests (S&W)
  3. TOEIC Speaking Test
  4. TOEIC Bridge Listening & Reading Tests
  5. TOEIC Bridge Speaking & Writing Tests

しかし,4と5にある英語の初学者向けの「TOEIC Bridge Tests」は英検と比べるとマイナーなテストですし,3のTOEIC Speaking Testは2の一部であることを考慮すると,実質「L&R」と「S&W」の2つがメインだと考えてよいでしょう。

以下に,これらのテストをいくつかまとめておきます。

L&Rテスト

L&Rテストの時間配分

TOEIC L&Rは,Listening(聴く)とReading(読む)能力を測定するテストです。

基本的に企業や大学などで評価されるのはこのテストで,「TOEIC600点」とか「990点満点」とかいったものは,このテストのスコアを表しています。

受験する目的としては,キャリアアップや海外赴任の際の実力証明に加え,就活でのアピールや大学のクラス分け,卒業要件や単位認定などに使用するためです。

もちろん純粋に英語力を測定するために利用されている方もいます↓↓

テストの形式ですが,リスニングが最初45分間で100問あり,続けてリーディングが75分間で100問出題されることになっており,2時間で200問を解くという過酷な試験です。

問題はすべてマークシートに解答し,記述式の問題はありません。

なお,スコアは10点から990点までの5点刻みで採点されますが,1問=5点というわけではなく,実際,数問間違えても990点満点が取れることについて,意外と知らない方も多いのではないでしょうか。

ちなみに最高得点が1,000点になっていないのは「英語学習に終わり(満点・パーフェクト)がないから。」という,なんともアメリカらしい理由からです。

数年ごとにテスト内容は見直され,パートの数が変わるほどの大きな変更はありませんが,最近では2016年に新形式へと変わり,話者の国籍による訛りのある英語が話されたり,問題数や問題内容が変化し,それまでのTOEIC L&Rよりも明らかに難しくなりました。

なお,スコアに有効期限はありません

とはいえ,直近のスコアを提出させられるところもあるので,細かい条件には注意しておきましょう。

時間配分や解き方については以下の記事にまとめました↓↓

S&Wテスト

S&Wの制限時間について

次にTOEIC S&Wについてですが,こちらで測定される技能としては,名前からも分かるように,スピーキング能力とライティング能力が挙げられます。

試験は,ビジネスシーンにおける円滑なコミュニケーション能力を調べる目的で行われ,複数の採点官が採点に関わることが特徴的です。

テスト形式は,スピーキングが20分で11問,ライティング分野が60分で8問を解くテストとなっていますが,試験会場ではパソコンとヘッドセットを使用して受験するところがユニークでしょう↓↓

TOEIC S&Wの受験風景

このことが意味するのは「対人形式ではない」ということであり,スピーキングでは声を録音されますし,ライティングではパソコンで文字を打ち込んで解答することとなります。

受験者の解答データはETS(アメリカの本社)へと送られ,平均して10人もの採点官に評価されることになりますが,1枚の答案であっても1問ごとに違う採点官が採点し,その際,受験生の名前や性別,さらにはそれまでの答案の出来といった,採点判断に影響を与えかねない要因は極力排除する徹底ぶり。

さらには,採点官の方も採点日に試験を受けさせられ,正常な判断ができるかどうかチェックされます。

どちらのテストも0点から200点のスコアで採点されますが,L&Rと異なりS&Wは10点刻みです。

なんとも手間がかかりそうなTOEIC S&Wですが,ビジネス用途以外にも,大学入試において活用される可能性もあり,今後L&R並みに重要視される日が来るかもしれません。

TOEIC Bridge

マイナーなテストと言ってしまいましたが,TOEIC Bridgeも通常のTOEICと同様,L&RとS&Wの2つがあり,ビジネス要素はなく日常シーンのみを扱っているところと,初級者から中級者までを対象とする2つが特徴です。

問題数や試験時間は比較的短くなりますが,S&Wのようにあまり変わらないものもあります↓↓

  • Bridge L&R:リスニングが25分で50問,リーディングは35分で50問
  • Bridge S&W:スピーキングが15分で8問,ライティングは37分で9問

ビジネスではなく,小中高生が気楽に受けるものだという認識を持っておきましょう。

IPテスト

これまでに説明してきたテストには,実は「IPテスト(Institutional Program Test)」と呼ばれるものが別で存在します。

これはいわゆる「団体特別受験制度を利用したTOEICテスト」のことで,受験者側からすると,通常より安い価格で受験できたり,自分の所属する団体会場で受験できたり,申し込みが遅くても大丈夫だったり,結果を早く知ることができるなどのメリットがあります。

ただし公式認定証は発行されないので,履歴書や願書などでIPテストのスコアを用いることができないこともあるのも確かです。

有効期間の話と同様,どこかに成績証明をする際は注意してください。

これ以外に,「公開テスト団体一括受験申込」という制度もありますが,一般で申し込む場合とそこまで大きく変わらないので省略します。

なお,2018年度の受験者数としては「TOEIC L&Rが250万人,S&Wが4万人程度」となっていて,後者においては徐々に受験者数は増え,この5年で1.5倍以上になりました↓↓

一方でTOEIC Bridgeでは9割以上がIPテストの利用,つまり学校などの団体で申し込んでいることになり,受験者数は2011年をピークに減少傾向にあります。

 

TOEICのテスト日程と料金

ここでは利用者の多いTOEIC L&RとS&Wの2つについて,そのテスト日程と料金についてまとめましょう。

L&Rテスト

  • 年10回(2月と8月以外)実施

TOEIC公開テストを受けられる日は年に10回。

暑い月と寒い月以外に行われると考えましょう。

ただし,会場は70~80都市ですので,地方に住まわれている方の場合,自分の地域のみ実施されないような月もあります(コロナ禍では中止や2月実施,さらには午前と午後の時間帯が特別に設定されています)。

また,いきなり申し込んですぐ受験するというわけにはいかず,インターネットで約2ヶ月前に申し込みを済ませておかないといけません(特に個人受験の場合)。

例えば9月実施のテストは7月に申し込みをしなければならないということです。

金額も金額なので計画的に申し込まないといけないのがちょっと残念なところですが,試験官の手配や会場を抑えるのに前もってお金がかかるので仕方ないとも言えるでしょう。

受験料は6,490円(税込)ですが,再受験すると「リピート受験割引制度」を受けることができて,1年後の同じ月から3ヶ月の間に行われる公開テスト1回分が10%程度割引となります。

例えば4月に受験した方は,翌年の4~6月の1回が割引対象月です。

実際の申し込みの様子については,以下の記事を参照してください↓↓

S&Wテスト

  • 毎月どこかの日曜日に実施

TOEIC S&W公開テストは,毎月どこかの日曜に行われていますが,その際に午前か午後まで選べるため,回数としては年に24回実施されている計算になります。

こちらは約1ヶ月前から申し込みが始まるので,L&Rと比べると多少申し込みやすいですね。

料金は10,450円(税込)となり,採点に手間がかかっている分,高めの料金設定になります。

なお,Speakingテストを6,930円で受けることが可能ですが,Writingテストだけを受験することはできません。

S&W については,キャンセルや締め切り後の申し込み,さらには試験日時や会場の変更が可能です(その際,若干のキャンセル料や追加受験料などの手数料が発生してしまいますが)。

より詳しい内容は別記事にしてありますので,興味がある方はお読みください↓↓

TOEIC Bridge

TOEIC Bridgeは基本学校で受けることになるので,料金は個人受験よりも安くなるのですが,参考までに一般的な料金を載せておきます。

  • L&R:4,950円
  • S&W:9,350円

こちらもS&Wにおいては手数料を支払うことで,追加申し込みや試験日時や会場の変更,キャンセルなど実行することが可能です。

 

まとめ

試験会場となりそうなビル群

以上,TOEICテストについて,L&RとS&Wを中心にまとめてきました。

これら2つの試験を両方とも受験することで,英語4技能の能力が客観的に評価されることとなります。

依然「読む」と「聴く」を中心としたL&Rの方が受験者数は多いですが,2020年以降に社会人になる方であれば「書く」と「話す」ためのS&Wにも目を向けていく必要があるでしょう。

ずいぶん前からかもしれませんが,英語力でその人の能力までもが評価される時代になってしまいました。

実際,自分の研究室に大手企業の推薦の話が来た際も,より英語ができる人が採用されましたし,大学受験においても英語の試験が免除されたり,そもそも英語ができないと,一流大学に受かることは非常に難しくなります。

日本の社会自体は,英語ができなくても不自由なく暮らせるにもかかわらず,なぜか英語ができるのが当たり前のように考えられているわけで,そんな世の中の仕組みに疑問を抱くことも多々ありますが,そうなっている以上,英語(特にTOEIC)は頑張らざるを得ません。

ただし受験と異なり,一発勝負ではなく何度も受けられるわけですから,日ごろから準備して,TOEICのスコアアップを目指しましょう!

当サイトの記事がみなさまのお役に立てれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

-TOEIC基礎知識

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