スタディサプリENGLISHでTOEIC対策をする場合,学習の中心になるのはやはり「TOEIC対策コース」です。
パーフェクト講義や実戦問題集,TEPPAN英単語などを使えば,TOEIC L&Rで必要になる語彙・文法・パート別の解き方を効率良く学べます。
ただし,スタディサプリENGLISHには,TOEIC対策コースだけを見ていると見落としやすい教材があります。
それが,追加コンテンツとして利用できる「(旧)日常英会話コース」です。
現在は補助的な位置づけになっていますが,もともとは独立した有料コースとして提供されていた教材で,今でも会話理解・音読・発音・表現暗記の練習に使えます。
特に,TOEIC L&Rだけでなく,TOEIC S&Wまで視野に入れると,本コースの価値がかなり見えやすくなるはずです。
当記事では,(旧)日常英会話コースの基本仕様や評判については別記事に譲り,TOEIC対策にどう使うかという視点に絞って整理します。
(旧)日常英会話コースはTOEIC対策の補助教材になる
(旧)日常英会話コースは,現在,新日常英会話コース・ビジネス英語コース・TOEIC対策コースなどの有料コース内から利用できる追加コンテンツです↓

レベル1から7まで幅広く用意されており,英語初級者から上級者まで,自分に合ったレベルを選びやすい構成になっています。
詳しいレッスン数やトレーニング内容,現在利用できる機能については,以下の記事でまとめています↓
また,(旧)日常英会話コースの評判や,現在は単体契約できない点などは,以下の記事を参考にしてください↓
TOEIC対策として使う場合に大切なのは,本コースを「TOEIC対策コースの代わり」にしないことです。
TOEIC L&Rでスコアを上げたいなら,Part1からPart7までの出題形式に慣れる必要がありますし,時間配分や先読みの練習も欠かせません。
一方で,(旧)日常英会話コースには,TOEIC対策コースだけでは鍛えにくい次のような力を育てる役割があります↓

TOEIC対策での使いどころ
- 会話理解クイズ:Part3・4の場面把握力を鍛える
- 会話文チェック:聞き取れなかった原因を確認する
- ディクテーション:音の抜け・語尾・冠詞などに気づく
- シャドーイング:音読・発音・リズムを整える
- リード&ルックアップ:英語を語順通りに理解する力を育てる
- オートリスニング:移動時間やスキマ時間に英語を聞く量を増やす
つまり,TOEIC対策コースが「試験に向けた主軸」だとすれば,(旧)日常英会話コースは英語を聞く・話す・素早く処理するための補助エンジンです。
会話理解クイズで内容把握を鍛え,リード&ルックアップやシャドーイングで声に出す練習を積み,オートリスニングで英語に触れる時間を日常の中に差し込めるのが強みです。
こうした学習を重ねることで,L&Rのリスニング・リーディングだけでなく,S&Wの音読・応答・意見問題・ライティングにも良い影響が出てきます。
会話理解クイズはPart3・4対策に使いやすい
(旧)日常英会話コースの中で,TOEIC L&R対策に最も直結しやすいのが「会話理解クイズ」です。
会話理解クイズでは,ある程度まとまった長さの会話を聞き,その内容に関する設問に答えます。
ここで求められるのは,英文を1語ずつ完璧に聞き取る力だけではありません。
誰が話しているのか,どこで話しているのか,何について話しているのかを,音声を聞きながら素早くつかむ必要があります。
これは,TOEIC L&RのPart3・Part4で必要になる場面把握力そのものです。
TOEIC本番では,設問や選択肢を先読みできるのが理想ですが,実際には先読みのリズムが崩れることもあります。
そのときに頼りになるのが,音声を聞きながら大枠をつかむ力です。

会話理解クイズに取り組む際は,次の3点を意識してください↓
会話理解クイズで意識すること
- Who:誰と誰の会話なのか
- Where:どのような場面なのか
- What:何が問題になっているのか
TOEICのPart3・4でも,話者の職業,場所,目的,問題点,次に取る行動などがよく問われます。
会話理解クイズも,細部の単語暗記だけでなく,会話全体の流れをつかむ練習として使うのがおすすめです。
解答後は,正解・不正解だけを見て終わらせず,「なぜ聞き取れなかったのか」まで確認してください。
単語を知らなかったのか,音がつながって聞こえなかったのか,それとも話の流れを途中で見失ったのか。
原因を特定することで,単なるクイズからリスニング改善の材料に変わります。
会話文チェックとディクテーションで聞き取れない原因をつぶす

会話理解クイズで間違えた箇所は,「会話文チェック」を使って復習します。
ここでは,会話のスクリプトや和訳を確認しながら音声を聞き直せるため,聞き取れなかった部分を目で確認できます。
TOEIC対策でありがちなのは,音声を聞いて「なんとなく難しかった」で終わらせてしまうことです。
しかし,実際には聞き取れなかった原因はいくつかに分かれます↓
聞き取れない原因の例
- 単語そのものを知らなかった
- 知っている単語だが音で認識できなかった
- 前置詞や冠詞などの弱い音を落とした
- 音の連結や脱落についていけなかった
- 文の途中で意味処理が止まった
会話文チェックは,この原因探しに向いたトレーニングです。
ディクテーションまで行うと,自分が聞き落としやすい音もさらに見えやすくなります。
たとえば,複数形のs,過去形のed,冠詞,短い前置詞などは,読めば簡単に思えても,音声では急に存在感が薄くなるものです。
こうした細部に気づけるようになれば,Part1・Part2の短い英文だけでなく,Part3・Part4の長めの音声でも情報を拾いやすくなります。
さらに,S&Wまで考える場合,ディクテーションはWritingのスコアアップにもつながります。
自分が聞き落としている冠詞や前置詞は,自分が書くときにも抜けやすい部分です。
そのため,(旧)日常英会話コースのディクテーションは,リスニング練習でありながら,英文を書く精度を上げる練習にもなると考えておくとよいでしょう。
リード&ルックアップはPart7とS&Wに効く
TOEIC対策として見逃したくないのが「リード&ルックアップ」です。
リード&ルックアップは,キーフレーズを見て音読した後,文字から目を離して英文を再現するトレーニングです↓

一見するとスピーキング練習ですが,TOEIC L&Rにもかなり役立ちます。
理由は,英文を日本語の語順に戻さず,英語の語順のまま処理する練習になるからです。
詳しくは以下の記事をお読みください↓
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TOEIC L&R対策にスピーキング練習が効く理由と5つの勉強法
TOEIC L&R対策において,リスニングとリーディング以外のトレーニングを行うことは,一見すると遠回りに感じるかもしれません。 しかし,リスニングのスコアが伸び悩んだときは,あえて「スピーキング練習 ...
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TOEIC Part7で時間が足りなくなる人の多くは,英文の構造を細部までじっくり確認しすぎています。
もちろん精読は大切ですが,本番では大量の英文を限られた時間内で処理しなければなりません。
リード&ルックアップで短い英文を何度も声に出していると,主語から述語へ,述語から目的語へ,修飾語句へという英語の流れに慣れていきます。
この感覚が育つと,Part7の読解スピードだけでなく,リスニング中の情報処理も楽になるものです。
S&W対策として見ると,リード&ルックアップの価値はさらにはっきりしてきます↓
S&Wでの活用先
- 音読問題:英文を自然なリズムで読む練習になる
- 応答問題:短い英文を口から出す準備になる
- 意見問題:理由や具体例を英語で組み立てる土台になる
- Writing:よく使う語順や表現を文単位で覚えられる
S&Wでは,頭の中にある内容を,限られた時間で英語として形にする必要があります。
そのとき,単語だけを知っていても,文の形が体に入っていないと声に出てきません。
リード&ルックアップで短い英文を何度も再現しておくと,話すときにも書くときにも使える表現の型が増えていきます。
TOEIC L&Rだけを受ける人にとっても有効ですが,将来的にS&Wを受ける可能性がある人はもちろん,このトレーニングを飛ばさない方がよいです。
シャドーイングはSpeakingの土台作りになる
TOEIC S&Wを見据えるなら,シャドーイングも積極的に使いたいトレーニングです。
お手本の音声を聞きながら,少し遅れて英文を声に出していきます。
最初は難しく感じるかもしれませんが,英語のリズム,強弱,音のつながりを体で覚えられる点が大きなメリットです。
TOEIC Speakingでは,単に英文を読むだけでなく,聞き手に伝わるように発音する力が求められます。
そのため,普段から英語の音を真似して声に出しておくことは,音読問題や応答問題の準備として有用です。
また,シャドーイングはL&Rのリスニングにも効きます。
自分で発音できる音は,聞いたときにも認識しやすくなるからです。
特に,以下のような音は,見て理解するだけでは身に付きにくいところです↓
シャドーイングで身に付けたい音
- 弱く読まれる冠詞・前置詞・代名詞
- 単語と単語がつながる部分
- 文末が落ちるように聞こえる部分
- 相手に伝えるための強勢やイントネーション
シャドーイングを行う際は,いきなり完璧を目指す必要はありません。
まずはスクリプトを見ながら声に出し,慣れてきたら字幕を頼りすぎないようにするくらいで十分です。
通勤中や外出先では声を出しにくいので,その場合は会話理解クイズや会話文チェックを中心に行い,シャドーイングやリード&ルックアップは自宅でまとめて行うと続けやすくなります。
オートリスニングは耳のスタミナ作りに役立つ
TOEIC L&R対策としてもう1つ活用したいのが「オートリスニング」です。
これは,(旧)日常英会話コースで学んだ会話音声をまとめて聞ける機能で,移動時間や家事の時間にも英語に触れられます↓

TOEICのリスニングは約45分続くため,短い音声だけに慣れていると,後半で集中力が落ちやすくなります。
そこで,オートリスニングを使って英語音声に触れる時間を増やしておくと,英語を聞き続けるスタミナ作りにもつながるわけです。
ただし,まったく理解できない音声を流しっぱなしにしても,効果は限定的です。
おすすめは,一度デイリーレッスンで学習した範囲や,自分の実力より少し易しいレベルを聞くことです。
内容をある程度知っている音声であれば,聞こえてきた英語と意味が頭の中でつながりやすくなります。
また,S&W対策としても,オートリスニングは表現の定着に使えます。
会話で使われた自然なフレーズを繰り返し聞いておくと,SpeakingやWritingで表現を思い出しやすくなるからです。
聞き流しだけで英語力が一気に伸びるわけではありませんが,学習済みの音声を何度も聞く使い方であれば,TOEIC対策の補助として十分に価値があります。
レベル選びは「少し易しめ」が使いやすい

(旧)日常英会話コースをTOEIC対策に使う場合,レベル選びで背伸びしすぎないことが大切です。
TOEIC対策をしようと思うと,つい難しい英文に挑みたくなります。
しかし,このコースを補助教材として使うなら,内容を7〜8割理解できるレベルを選ぶ方が効果的です。
理由は,このコースで鍛えたいのが「難しい英文を時間をかけて解読する力」ではなく,「英語を素早く聞き,声に出し,語順のまま処理する力」だからです。
おすすめの使い分けは次の通りです↓
目的別のレベル選び
- L&Rのリスニング補強:少し易しめのレベルで会話理解クイズを多めに行う
- Part7の速読補強:短い英文をリード&ルックアップで何度も再現する
- S&WのSpeaking対策:シャドーイングとリード&ルックアップを飛ばさない
- S&WのWriting対策:使えそうな表現を会話文チェックで拾ってメモする
TOEIC700点以上を目指す方であっても,必ずしもレベル1から順番に進める必要はありません。
一方で,難しいレベルだけを選ぶ必要もありません。
音読やシャドーイングの練習では,自分の実力より少し易しい英文の方が,英語のリズムや語順を体に入れやすくなります。
特にS&W対策として使う場合,難解な英文を理解するよりも,自分が本番で使えそうな表現を増やすことの方が重要です。
TOEIC対策コースとの併用メニュー

ここまで紹介した通り,(旧)日常英会話コースは便利ですが,TOEIC対策の主役にする必要はありません。
基本はTOEIC対策コースを進め,その補助として本コースを使うのが最も無理のない形です。
たとえば,L&R中心で学習するなら,次のような使い方ができます↓
L&R中心の使い方
- 平日:TOEIC対策コースでパート別講義・演習を進める
- 週2〜3回:(旧)日常英会話コースで会話理解クイズを行う
- 復習時:会話文チェックとディクテーションで聞き取れない部分を確認する
- 余裕がある日:リード&ルックアップで英文処理の速度を上げる
- 移動時間:オートリスニングで学習済みの会話を聞き直す
S&Wまで視野に入れるなら,以下のように声を出すトレーニングを増やしてください↓
S&Wも意識する使い方
- 音読対策:シャドーイングで発音とリズムを整える
- 応答対策:リード&ルックアップで短文をすぐ口に出す
- 意見問題対策:使えそうな表現を会話文から拾う
- Writing対策:ディクテーションで文法上の抜けに気づく
TOEIC L&Rだけを受ける方でも,声に出す練習を完全に切り捨てるのはもったいないです。
英語を口に出すことで,語順や音の記憶が残りやすくなり,結果的にリスニングやリーディングにも返ってきます。
逆に,S&Wを受ける方は,L&R対策だけでなく,日頃から英語を口から出す時間を確保しておきたいところです。
使う際の注意点
(旧)日常英会話コースは優れた教材ですが,TOEIC対策として使う場合には注意点もあります。
まず,このコースはTOEIC専用教材ではありません。
TOEIC L&Rの出題形式そのものに慣れるには,TOEIC対策コースや公式問題集を使う必要があります。
特に試験直前期は,パートごとの形式,時間配分,マークのリズム,先読みの感覚を優先してください。
次に,現在の(旧)日常英会話コースは,かつての独立アプリ時代と完全に同じではありません。
以前存在した一部機能は使えなくなっていますが,オートリスニングのように現在も活用できるものは残っています。
最後に,S&W対策として使う場合でも,本コースだけで本番形式の練習が完結するわけではありません。
Speakingでは制限時間内に答える練習,Writingではメールや意見文を書く練習が別途必要です。
(旧)日常英会話コースは,あくまで音声・表現・語順処理の基礎体力を作る教材として位置づけてください。
まとめ
スタディサプリENGLISHの(旧)日常英会話コースは,TOEIC専用教材ではありません。
それでも,TOEIC対策コースと併用すれば,L&R・S&Wの両方に役立つ補助教材になります。
L&Rでは,会話理解クイズをPart3・4の場面把握に活用できます。
会話文チェックやディクテーションは,聞き取れなかった原因を確認し,リスニングの弱点を細かくつぶすのに便利です。
リード&ルックアップは,英語を語順のまま処理する練習になるため,Part7の読解スピードやリスニング中の情報処理にも良い影響が期待できます。
さらに,オートリスニングを使えば,移動時間やスキマ時間にも学習済みの会話を聞き直せるでしょう。
机に向かう学習だけでは不足しがちなリスニング量を補えるため,TOEIC L&Rの耳慣らしにも使いやすい機能です。
もちろん,S&Wまで視野に入れるなら,シャドーイングやリード&ルックアップはかなり有用です。
音読問題,応答問題,意見問題,Writingで使う表現の土台作りに役立つため,声を出すトレーニングを飛ばさずに取り組んでください。
TOEIC対策として使う際の基本方針は,以下の通りです↓
(旧)日常英会話コースのTOEIC活用法
- TOEIC対策コースをメインにする
- 会話理解クイズでPart3・4の場面把握を鍛える
- 会話文チェックとディクテーションで聞き取れない原因を確認する
- リード&ルックアップで英文処理を速くする
- シャドーイングでS&Wにもつながる音読力を育てる
- オートリスニングで英語を聞く量を増やす
「英会話コースだからTOEICには関係ない」と切り捨ててしまうには惜しい教材です。
TOEIC対策コースで試験形式に慣れつつ,(旧)日常英会話コースで「聞く・声に出す・語順のまま処理する」時間を日々の学習に足していきましょう。
スタディサプリを使ったTOEIC対策については,期間別勉強法の記事も参考にしてください↓
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