今回ですが,「TOEICまで2ヶ月残っている場合の勉強法」についてみていくことにしましょう。
当サイトでは,最短1週間から最長3ヶ月までの勉強法を紹介していますが,2ヶ月残っているとパート別対策にかなりの時間を費やすことができます。
もっとも,全部のパートを網羅する時間は残っていないので完璧とまではいきませんが,単語帳の復習回数や模試による実戦演習の回数も,残り時間が1ヶ月しかないときよりも確実に多くなるはずです。
当記事を読み,本番までにできることとできないことを理解して,これからの時間を有効に使っていきましょう!
もくじ
TOEICまで残り2ヶ月ある場合の勉強方針
2ヶ月は約60日ということで,当サイトではTOEICの試験本番までに8週間残っていると仮定して計画を立てていきます。
1日の勉強時間は平均2時間に設定しますが,残り時間が1ヶ月以上残っていると,TOEIC対策に必要な
- 単語暗記
- パート別対策
- 模試演習
のすべてを行うことが可能です。
ダラダラと勉強するのでない限り,長い時間をかけるほど勉強の質は良くなるため,TOEICまで1ヶ月の勉強法と比べると,2ヶ月勉強法では特にパート別対策により力を入れる余裕が生まれます。
その反面,TOEIC本番まで3ヶ月残されている場合の勉強法と比べてしまうと,全パートをもれなく対策するにはやや時間が足りませんし,自分の英語力を底上げをする時間も取れません。
ところで,世の中にあるサービスに目を向けると,個別スクールの中で短期間で大きなスコアアップが狙えるRIZAPのTOEIC対策が最低2ヶ月の通塾期間となっていますが,料金は入会金なども併せて数十万円が必要です。
これが3ヶ月となるとアプリと連動した個別指導が選択肢に入ってきますし,4ヶ月あると通信教育が利用できるなど,対策手段が増えてくるわけで,ある意味,中途半端な位置にあるのが「2ヶ月」という勉強期間なのかもしれません。
とはいえ,200点アップのような劇的なスコアアップは独学では期待が薄いという話であって,50点~100点アップなら十分目標になり得る数字です。

次章からは,上で挙げた「単語暗記・パート別対策・模試演習」の項目ごとに,詳しい実践方法をみていくことにしましょう!
2ヶ月でできるTOEICの単語暗記法
単語暗記ですが,自分のスコアにあったTOEIC専用のものを1.5ヶ月間(=6週間)毎日使うようにします。
市販の単語帳であれば1000~1200語くらいの収録数であるものが多いですが,それほどの量ともなると,2周するには2ヶ月では足りません。
例えば,ある単語帳の使い方のところで,約2ヶ月で1000語覚えられる勉強法が紹介されていましたが,これは2ヶ月を10週間として計算しており,当サイトの場合,本番まで3ヶ月残っている場合の勉強法の中で採用しています↓
単語学習の時間配分ですが,毎日30分かけるのはやや長めで,それならば20分程度に抑えて余った10分をパート別対策の方に回した方が良い結果に繋がるでしょう。
記憶力に自信がない方は,単語の収録数だけでなく,目標スコアを控えめに設定した単語帳を選ぶようにし,その分,周回数を増やすようにしてください。
単純計算で,半分の収録数であれば4周は繰り返せることになります。
とはいえ,これは1冊の単語帳のすべてをやろうとせず,一部範囲に限定することでも対応可能でしょう。
例えば,以下の単語帳では目標スコアごとに語数が定められており,こういった記述が見られるものを選びましょう↓
なお,上の単語帳で目標スコアの低いところに登場してくる単語というのは,TOEIC本番で目にする頻度が高くなる傾向にあるので,学ぶ順番として最初に来るのが自然な流れとなります。
例えば,990点を目標とする単語帳に出てくるconsecutive(連続した)やdetach(取り外す)といった単語よりも,470点目標のところに出てくるput on(身に着ける)やresume(履歴書)を暗記する方がずっと有用なのです。
目標スコアが高いものを購入したくなる気持ちはわかりますが,今の実力に合わせて決して背伸びすることなく,2ヶ月(正確にはそのうちの6週間)で2回以上繰り返せる量の単語帳を選ぶようにしてください。
2ヶ月でできるTOEICのパート別対策
TOEICは全部で7つのパートから構成されますが,2ヶ月かけられる場合は,広く浅く学ぶ総合対策本ではなく,より充実した内容のパート別対策本を用いるようにしましょう。
一般的に,対策してスコアが上がりやすいパートは,2・5・6・3・4・7・1の順だとされており,2ヶ月で対策する場合,Part2と5に限らず,Part6と3,そしてPart4の途中くらいまでは対策できるように思われます。
パート別対策に費やす期間ですが,こちらも単語暗記と同様,6週間を目安にしますが,TOEICの保有スコアが高い人ほどパートをより絞って対策できるようになるため,より効果が出やすいです。
保有スコアが高くなるほど,解説を隅から隅まで読む必要はなくなるように思うので,どんどん先へと進むようにしてください。

逆に,現時点でのスコアが500点を切っていたり,Part5の文法問題が苦手だったりする方の場合,Part2と5を対策するだけでも大変で,あまり勉強が進まないでしょう。
ところで,たとえパート別対策のコツをすべて身に付けたように感じても,本番の問題でどのコツを使うべきかを判断できないといけません。
そのために模試を解く必要があるわけで,中には習ったコツが通用しない問題もあるでしょう。
ゆえに,教材で学んだコツで解ける問題が出てきたときには確実に正解できることが重要で,「精通したコツを1つでも増やすことができたらOK」といった考えができるように,頭の中をいったんリセットしましょう。
つまり,パート別対策を行うにあたって1日に何ページ進めたか(何個のコツを学んだか)はあまり重要でなく,決めた時間内で理解した内容を実際の問題で実践し,確実に自分のモノにすることを意識してください。
使用する問題集としては,特にリスニングセクションの場合,1つのパートだけを取り扱う教材は見つけにくいはずです。
例えば,Part1だけを扱った問題集を私はこれまでに見たことがありません。
とはいえ,2つのパートを扱ったものは容易に入手することができ,リスニングセクションを扱う教材を利用しても構いません。
ただし,上述した通り,効率面を考えるとPart2・3・5・6あたりがおすすめで,10日間くらいかけて1つのパートに取り組める問題集を2~3冊用意するのが良いかと思います。
2ヶ月でできるTOEICの模試演習
ここまでに紹介した単語とパート別対策のどちらも,使える2ヶ月のうちの6週間を費やして行うものでした。
あと2週間かけることができれば,もう少し学べる内容が増えることは確かでしょう。
ですが,それまでの6週間と同じくらい重要なのが,残った2週間を使って行う「模試演習」なのです。
パート別対策において,何度か問題を解かされることもあったでしょうが,それはあくまで,著者の都合が良いように内容を編集された不自然な問題にすぎません。
本番では時間配分を考えなければなりませんし,2時間ぶっ通しで集中しなければならない疲れとの戦いでもあります。
実際に模試を解くことで,それまでとTOEICの印象が大きく変わることも珍しくありません。
ですが,2ヶ月勉強法においていきなり模試演習から始めてしまっては,ただただ難しいテストだったと感じるだけでしょう。
ここまでの6週間があるからこそ,
覚えたはずの単語が出てこなかった
とか
見知った単語でも,音で聞くと気づけなかった
などの分析ができるわけですし,テストを2時間ぶっ通しで解くスタミナはこれからの2週間で身に付けることになります。
なお,週の最初に2時間を測って模試を解く必要がありますが,その週の残りはすべて,その模試の復習に充ててください。
よく,問題を解いたら丸付けをして解答だけ眺めて終わりにしてしまう人がいますが,それだけでは実力はアップしません。
ただの現状確認になってしまいます。
そうならないよう,解説を丁寧に読み込み,これまでに身に付けたコツとの関係性について考え,何か真理に気がついたときに初めて,応用力が身に付くものです。
模試は解き終わってからが始まりだと覚えておきましょう。
折角2時間もかけて解いたわけですから,知識が自分のモノになる経験をしてください。
なお,7週目と8週目に計2回分の模試を行うようにしますが,試験前日には総復習の意味で,7週目に行った模試を再度2時間かけて解き直しましょう。
8週目にやったものと比べてより内容を忘れているはずですが,解く際はできるだけ記憶に頼らず,本番で行うものとまったく同じ作業をすることで,当日の時間の流れを実感することができます。
問題によっては答えがこれだとすぐにわかってしまうこともあるでしょうが,誤った選択肢にも目を通し,どこがダメなのかだったり,正解の根拠だったりを考えるようにしてください。
それに,完璧に復習したように思っていた模試であっても,意外と間違えてしまうものです。
是非とも,990点満点を狙ってやってみてください。
まとめ
以上,TOEICを2ヶ月かけて勉強する方法でした。
まずは最初の6週間をかけて単語暗記とパート別対策を行って知識を増やし,残りの2週間で模試に全力で取り組み,それまでに学んだ知識を使える知識に変えていきます。
ここまで書いてきて,1つ大切なことを言い忘れていたことに気が付きましたが,使用する教材のうち,少なくとも単語帳とパート別対策問題集はすぐにでも手に入れなければなりません。
当サイトでも,定評ある参考書をいくつか紹介してはいますが,そうはいってもどの参考書が良いかは近くの書店に見に行く方が早いでしょうし,口コミを調べて良さそうな本があっても在庫がなければ取り寄せる必要があります。

なお,今の自分の実力がどのくらいかわからないようであれば,真っ先に模試を購入してすぐに解き,換算表を使ってスコア目安を知ることも有効です。
このときに使った模試ですが,結果は丸付けをするだけに留めるようにして,あえて解説を読まないことで,7週目に再利用することができます。
試験本番まで2ヶ月残っているという方は,基本的に,危機管理能力に優れている方が多いです。
普通は1ヶ月,中には2週間前から焦って対策をしだす方も少なくありません。
是非,これからの2ヶ月を充実させ,濃密なTOEIC対策を実現していただけたらと思います。
なお,スマホ学習に抵抗がない方であれば,スタディサプリというアプリを使って同様のTOEIC対策を行えるので,興味のある方は以下の記事内容に従って学んでみてください↓
最後までお読みいただき,ありがとうございました。