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ポケット語学とは?評判について検証してみました

今回ですが,NHKの語学講座をスマホで多聴できる「ポケット語学」の評判についてみていきたいと思います。

ところで,スマホを使ったアプリはすでに多くが世に出ており,後発であるポケット語学に厳しい目が向けられていることは明らかです。

しかしそこは歴史あるNHK出版が制作しているだけあって,コンテンツの質の高さは他のアプリを凌駕していますし,信頼に足る学びが得られるところが高く評価されています。

もちろん,アプリの使い勝手も良好です。

ここでは,収録されている講座の特徴だったり,実際に教材を使ったときの様子だったりに触れながら,これまでに寄せられた評判を検証してみることにしましょう!

ポケット語学の評判について

ポケット語学に対するApp Storeでの評価

アプリをダウンロードできるページでは,いくつかのレビューをみることができますが,2020年に初お目見えとなったポケット語学なだけにコメントはさほど多く寄せられていません。

特に出始めの頃は厳しい評価が寄せられることが多いものですが,本アプリは星にして3以上の評価(5個が満点)を得ており,ユーザーのコメントに対して公式が丁寧に返答している姿勢には好感が持てます(ただし,直近2年分のコメントに関しては回答が見られません)。

補足
補足
2024年10月7日時点で64件の評価があり,星の数は3.3となっています。

良いところ

ポケット語学の良いところとして多く挙げられていたのは,

ココがおすすめ

  • 教材の質
  • リーズナブルな料金設定
  • 使いやすさ

が主たるものでした。

やはり,超一流講師陣による良質なスクリプトと詳しい解説は本アプリの一番の魅力のようで,主に不満を訴えているユーザーであっても,この点については多くが納得していました。

ポケット語学で利用できるコンテンツのボリュームは年々増える一方であるため,多くのユーザーが「値ごろ感がある」と判断するのも当然でしょう。

3つ目に挙げた使いやすさには「画面の見やすさ」と「機能」の2つが影響しているように思いましたが,前者ではフォントに代表されるデザインだけでなく,広告が表示されない点も好評のようです。

補足
補足
ユーザーインターフェイスは2024年に入ってからも改善されてきているので,過去にコメントされたときよりもはるかに良くなっています。

機能は全体的にシンプルですが,特に速度調節と表示切替機能は特に高く評価されていて,2023年の秋ごろにプレーヤー機能が改善されたときには,私自身,リスニングがしやすくなったことを強く感じさせられたものです。

基本的な学習手順については,後で別に章を設けて確認したいと思います。

 

悪いところ

一方で,悪い意見としては,

ココがダメ

  • 誰の台詞なのかがわかり辛い
  • テストの完成度が不満
  • 各種機能にもう一工夫欲しい

という3点が主に指摘されていました。

教材が良質なため,あとはアプリの学習機能の使い勝手さえ改善されるだけなのですが,これが難しいようで,一度良くなっても後のアップデートでエラーが多発することもないわけではありません。

スマホとの相性もあり,新機種に変えたりOSが新しくなったりしたことで,これまでに見られなかった問題が生じることもあります。

もちろん,更新も頻繁に行われていますが(直近1年間の履歴では9回),ユーザーの不満を解消するまでには至っていないようです。

ラジオで放送された通りのままに教材を作ってしまえば良いのではとも思いましたが,それならラジオを聞けば良いわけですし,ニュースで学ぶ現代英語の使い方で紹介したような公式のサイトやアプリが別に出ています。

NHKゴガクで出来る内容をわざわざポケット語学を使って行なうようでは芸がないわけです。

もっとも,本アプリは有料であるためユーザーの声が反映されやすいように感じます。

もしも要望があればNHK出版の問い合わせフォームを利用するようにすれば運営側に届きやすいでしょう。

次章からは,上に挙げた評判について検証してみたいと思います。

 

 

ポケット語学の教材の質を検証してみた

ポケット語学のアプリとiPhone

実際のNHKのラジオ放送ではフランス・ドイツ・イタリア・ポルトガル語など,英語以外の言語も講座のラインナップに含まれていますが,ポケット語学がカバーしているのは英語のみです。

とはいえ,収録されている番組の数は増加傾向にあり,最近では「杉田敏の現代ビジネス英語」や基礎英語の新シーズンが加えられています。

講座名と担当講師ですが,以下の通りです↓

  • ラジオ英会話(大西泰斗)
  • 中学生の基礎英語レベル1(本多敏幸)
  • 中学生の基礎英語レベル2(高田智子,中野達也,松元茂)
  • 入門ビジネス英語(柴田真一)
  • ラジオビジネス英語(柴田真一)
  • 実践ビジネス英語(杉田敏)
  • 杉田敏の現代ビジネス英語(杉田敏)

ところで,同名の番組が現在進行形で放送されていたりもする中,わざわざポケット語学を利用する意味はあるのでしょうか。

ここでは杉田講師による「実践ビジネス英語」に注目してみますが,元々の番組は2020年度をもって30年以上ある歴史に幕を下ろしています。

なので,このポケット語学は過去の番組を今になって学べるところが1つの魅力なわけです

逆に現在進行中の講座は含まれていませんが,昔お世話になった講座を再度聴いてみたい方や,今のラジオ番組を通して初めて出会った講師の教えに感銘を受け,彼らの昔の番組に興味を持った方にしてみれば,願ってもいないチャンスの到来となります。

補足
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NHKのラジオ番組で学べる英語というのはその時代において最高レベルの内容であり,その情報が流行りものですぐに使えなくなってしまうことも少ないです。

そして,ポケット語学に収録されている講座のボリュームやレッスンの追加日は以下のようになっています(2024年10月7日時点)↓

講座名 レッスン数(除まとめテスト) 最新更新日
ラジオ英会話 1092 2024年10月3日
中学生の基礎英語レベル1 440 2024年10月1日
中学生の基礎英語レベル2 440 2024年10月2日
入門ビジネス英語 96 2021年8月25日
ラジオビジネス英語 96 2023年8月25日
実践ビジネス英語 350 2023年2月3日
杉田敏の現代ビジネス英語 80 2024年3月22日

当初のラジオ放送は15分枠でしたが,1週間におけるレッスン数が2~5つと異なっていたがために上記においてもレッスン数に差が生じているとお考えください。

なお,シーズン数が2つと少ないラジオビジネス英語でも19週分が,長めのラジオ英会話(シーズン1~6)ともなると273週分の収録となっているため,かなりのボリュームです。

特に基礎英語やラジオ英会話はレッスンが継続的に追加され続けています。

収録されている年度については,ラジオ英会話が2018年~2023年度の放送分,実践ビジネス英語は2018年~2020年度分,入門ビジネス英語については2017年と2018年度の2年分で,他の講座は2021年~2023年度分の収録が中心です。

これらの講座内容について,もう少し詳しくみていきましょう!

ラジオ英会話

ラジオ英会話を担当する大西泰斗先生

ラジオ英会話を担当する大西泰斗先生は,大手の大学受験予備校で教鞭を取られていたこともあって,「氏の英文法解説を聞くと,ネイティブ感覚に近づけたような気持ちになる」といった評判をよく耳にします。

実際,以下の著書は10年以上のベストセラーです↓

一億人の英文法の表紙
一億人の英文法のレビュー!独自の文法体系がわかりやすい

今回は,英語を話す目的で書かれた文法の参考書である「一億人の英文法」のレビューをしていきましょう。 なお,本書が他の文法書と異なる点は,英語を話せるようになる目的で書かれているところです。 そのため, ...

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もっとも,大西先生はビジネス英語にも明るいように見受けられます(上述した予備校にはビジネススクールもありますし,Eテレの方でも「しごとの基礎英語」という番組を過去に教えていました)が,ポケット語学ではあくまで日常英会話に限定しての登場となります。

この講座をおすすめできる人物像としては,英文法を学びたい方でビジネス英語には特にこだわらない方です。

なお,レッスンの「はじめに」のところをみると文法用語やイメージの説明(ガイダンス)が載っていますが,氏の講義を受けた経験がある方にとってみればやはりと思う内容でしょう。

シーズンごとに何かしらのテーマが定められているのはNHKラジオ講座の特徴ですが,例えば2018年度分であるシーズン1は「会話に役立つ英文法」,2019年度のものだと「自由に話すための英語力」となっています。

難易度にしてはCEFRで言うところのB1レベルに該当する講座で,著書においてもお馴染みのイラストを使った解説がわかりやすかったです。

 

入門ビジネス英語&ラジオビジネス英語

入門ビジネス英語を担当する柴田真一先生

ビジネス英語の講師は柴田真一先生となります。

2021年度からラジオビジネス英語(B1~C1レベル)を担当されていますが,入門ビジネス英語の方はB1レベルの難易度です。

前者については以下の記事でレビューしているので,興味があれば参照してください↓

ラジオビジネス英語のテキスト
NHKのラジオビジネス英語で学べる3つのこと

今回は,NHKラジオから「ビジネス英語」を取り上げ,何が学べるかについてまとめてみたいと思います。 2021年の4月から新しく始まった講座ですが,週に5日とみっちりあり,1回の放送時間は15分です。 ...

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入門では,学校で習うような英語をビジネスに通用する形にまで昇華させ,例えば単語や例文はビジネスで使われる内容になっていますし,相手に良い印象を与える英語の紹介もあります。

年度のテーマは,2017年度が「前に進めるビジネス英語」,2018年度が「相手を動かすビジネス英語」となっており,すぐにでも仕事で使い始められるテクニックが満載の講座のように感じられました。

 

実践ビジネス英語&現代ビジネス英語

実践ビジネス英語を担当する杉田敏先生

実践ビジネス英語は扱う内容が高度で,NHKの講座の中では最高となるC1レベルに相当しています。

複雑な英語を通して語られる内容はビジネスパーソンの間でも「大変為になる話が多い」と評判で,私が学生だった頃には,この講座を聴きながらTOEIC対策をして990点満点を取得しては,マッキンゼーのような外資系に入社した同級生もいたくらいです。

アメリカ人以外にも日本人や欧米人が会話に登場してくるため,純粋な音声素材として考えてもかなりの有用性があります。

社会・経済・文化の最先端の話題から色々なテーマが取り上げられますが,具体例を挙げると2018年度は「自然災害・スマホ依存症・ロボット革命」,2019年度は「キャッシュレス社会・観光公害・遠隔勤務」,2020年度は「ペットの献血・フードロス・退職後も働く人」などとなっていました。

数年前のテーマではありますが,まだまだ議論の余地があるものばかりで古びた感じはしません。

もう1つの現代ビジネス英語は後継企画のような位置づけですが,オリジナル版は年4回(3・6・9・12月)に刊行されるテキスト本を使って学んでいく内容となっています。

2024年においても継続中で,最新刊となる秋号が9月13日に発売されました。

ネイティブの洗練された英語で最新のトピックをリスニングし,高い英語力を身につけましょう!

補足
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このように,ポケット語学の教材はすでに市販されて完結したものであって,さらには最高の講師によって解説されたものです。繰り返しになりますが,教材の質については疑う余地はありません。

 

中学生の基礎英語

中学生の基礎英語レベル1を担当する本多敏幸先生

中学生の基礎英語は「レベル1」と「レベル2」の2部構成です。

最近の流行りは英語4技能なので,スピーキングやライティングまでしっかり学ぶことができる本講座は,中学生や英語を学び直したい方に支持されています。

特に学校や家事などの外せない用事があると,決まった時間に始まるラジオを毎日聴くのはどうしても難しくなりますし,ストリーミングで後から聴こうにもほぼ1週間分しか遡ることができません。

その点,ポケット語学であれば「この時間に必ず1レッスン聴こう」などと自分本位に決めることができるので,習慣化もしやすいでしょうし,平日休日に関係なく毎日一定数聴くことができるわけです。

ちなみに,レベル1の講師である本多先生は40年近く中高の教員をやっておられた方で,新学習指導要領の作成にも委員として関わられています。

レベル2を担当する高田先生も20年以上の教員経験の他,教員の養成に取り組まれた経験もあるようですし,中野先生は駒沢女子大で教えた経験を持ち,速読や多読の論文も多数ある方で,松本先生に関してはNHKラジオの常連で,現在の基礎英語レベル2の講師です。

いずれにおいても,これまでの経験で培われたノウハウめいたものを本講座の構成中に見て取ることができました。

 

 

ポケット語学の料金を検証してみた

ポケット語学の料金プラン

次にポケット語学の料金について検証していきます。

私は最初,利用できる内容に制限がかかるものと誤解していましたが,実際そのようなことはありませんでした。

コンテンツの量だけでなく視聴できる講座の種類にも制限はなく料金は一律となっており,月額プランだと1078円,年額プランだと10780円と2ヶ月分お得に(月換算にすると約899円で)利用でき,すべての講座が聴き放題になります。

学習頻度が増えるほどに得をするサービスなので,ポケット語学は多聴に向いたサービスと言えるでしょう。

最近,サブスクリプションの料金は当初に比べて高額化していく傾向にあり,ポケット語学の2倍以上の料金を取る語学アプリも数多く存在する中,月1000円程度の価格設定は高く評価することができます。

フリープランに申し込んでアプリを起動させることも可能ですが,その場合,各レッスンの1つ目しか視聴できず,単なる動作確認くらいにしか利用できないため実用性は皆無です。

逆に,有料プランに申し込んだ場合でも7日間は無料で体験でき,その間に解約すれば課金されないので,是非とも有料コンテンツに触れてみてください。

なお,申し込む際はアプリ内決済ではなく以下の公式サイトから行うことが重要です(キャンペーンがやっている場合はバナーに表示されます)↓

PRサイト

というのも,スマホのアプリから直接申し込んでしまうと,解約条件と支払い額の両面で不利になってしまうからで,解約と退会の両方を行う必要性が生じることに加えて,例えばApp Storeから申し込んだ場合の月額は「1300円」と割高です。

使い始めるまでの手順ですが,NHK出版サイト会員に登録した後,アプリをダウンロードすれば準備完了となります。

なお,10ヶ月以上使う場合は年額プランの方がお得になりますが,以下の条件に当てはまる方に特におすすめです↓

  • 実践ビジネス英語や英会話を受講したい方
  • ポケット語学を日課として取り入れたい方

各講座を終えるのにどのくらいの時間がかかるかですが,詳しくは次章の最後で紹介している「使い方」の記事を参照してください(実際の画面を使って説明しています)。

なお,ラジオ英会話であれば1レッスン10分程度で終えられますが,毎日2レッスンずつ進めたとしても1年以上かかる計算です。

逆に,入門ビジネス英語は1レッスン15分くらいになりますが,レッスン数が少ないので,終了後にラジオビジネス英語の方を利用したとしても年間プランだと持て余してしまうことになるでしょう。

一方,実践ビジネス英語に関しては,英語力やまとめのテストをどう使うかにもよりますが,毎日1時間の勉強時間を費やしても,私の場合,1日で1レッスン進めるのが限界でした。

そのペースでほぼ1年,休日は復習に費やすなどとすればさらに日数は延びます。

もっとも,当アプリが「ポケット」という名を冠していることから考えても,焦って全部を終わらせようと意気込みながら取り組むのではなく,毎日少しずつでもアプリを開く方が本来想定されている正しい使い方なのではないでしょうか

なので,それこそ毎日1講座ずつを1年間続けて行くといった習慣を身に付けようと考えている方には,迷うことなく年額プランがおすすめです。

補足
補足
通常であれば1ヶ月で1000円以上する教材を1年分,それも7講座が利用し放題になります。テキストはありませんが,中古を探せば当時のものを買うことができますし,語学アプリの相場からみてもポケット語学の料金設定は破格です。

 

 

ポケット語学の使いやすさを検証してみた

最後に,ポケット語学の画面を実際に使いながら,その評判について検証してみましょう!

使いやすさについては良い面も悪い面もあることがわかっていますが,中には無料会員で登録した人の意見も含まれており,実際のところは使ってみないとわかりません。

ポケット語学では基本的に,以下の3ステップで学んでいくことが推奨されています↓

  1. 会話文で学習する
  2. 解説を読む
  3. テストを受ける

1について補足すると,会話文を聴いて音読する際,外出先だとできないように考えがちですが,ボソボソ声であっても同等の効果は得られると言われているので是非やってみてください。

すぐ後で出てきますが,最高峰の講師陣による解説はさすがの詳しさとわかりやすさです。

テストでは正解状況をもとに出題内容が変化するように作られているため,出来なくても気にせずに挑戦しましょう!

また,毎回のレッスンに「学習のポイント」がまとめられており,To doリストとして使うことができます。

会話文学習

ポケット語学の会話文比較

まずはSTEP1「会話文で学習する」を選択して聴いてみましょう!

スマホ画面の下に再生ボタンを押すことで連続して会話を聴くことができますが,このとき読まれる英文をあえて見ないように工夫することでリスニング力のチェックができます。

その他,右上にある設定(歯車)から文字表示を日本語や英語のみにしたり,再生速度を3段階で変えることも可能です。

前者については私はあまり使用しませんでしたが,再生速度に関しては,ラジオ英会話では速く,実践ビジネス英語では遅くするなどと使い分けていました。

リスニングの時間にして1分弱は語数にして100語程度に相当しますが,実践ビジネス英語(上の画像だと最右列にあるもの)だと1分を超えて200語程度の英文となります。

すべてを聞き終えたら,今度は通し再生ではなく1文ごとに(フレーズ下のスピーカーマークを)クリックするようにし,意味と音のチェックを細かくしていきましょう。

ハートマークをおすと「お気に入り」に登録され,それらだけを別にリスニングすることができるようになります↓

お気に入り機能

設置を変更すれば,シャドーイングとロールプレイのトレーニングも簡単です。

前者では一文ごとにタップしながらお手本に声を重ねるように付いていきますが,これはすべての講座において有効な方法だと思います。

一方,後者はラジオ英会話で特に役立つ勉強法で,設定にあるミュートボタンを使って自分が演じる登場人物の音声をミュートにするのがポイントです。

ところで,2つ前の画像をみていただくとおわかりのように,登場人物の見分けがつきにくいと感じるときがあります。

改良案としては1人ずつ色分けするか会話の吹き出しの向きを変えるか,せめて男女で色を別にすると良いように思いました。

 

音声解説

次にSTEP2の「解説を読む」に移りますが,「再生する」というボタンが示すように,ラジオ番組で聴くような音声による解説があります。

以下はラジオ英会話のものになりますが,時間にして5分程度の長さがあり,かなり充実していました↓

ラジオ英会話の解説例

NHKラジオでは,講座ごとに焦点を当てる内容が異なっており,

  • ラジオ英会話:語句と発音,文法チェック,語彙のイメージを掴む,英語で表現する
  • 入門ビジネス英語:語句と発音,今日のフレーズ,類似表現,意思疎通の強化,意思疎通のヒント
  • 実践ビジネス英語:語句と発音,語句の解説,穴埋め問題

といった具合になっています。

以下は実践ビジネス英語のものですが,先の英会話のものと比べるとその差は一目瞭然でしょう↓

実践ビジネス英語の解説

ポケット語学には紙のテキストは存在しませんが,書き込めない代わりにスクリーンショット(画像)として残すことができるので,適宜メモしておくだけでも十分用に足ります。

アプリの使い勝手に関しては改善の必要があると述べましたが,そこはノートとペン(または別アプリ)を使って対応しましょう。

 

強化テスト

学習の最後にSTEP3としては強化テストを受けます。

これはその日の内容を元に作られた小問5つから成るのですが,1問20点の100点満点です。

途中で間違えてしまうと得点は少なくなりますが,正解できるまで別の問題に切り替わって難易度が下がっていくという面白い仕様でした。

つまり,質問の数は不正解を続けるほどに多くなっていき,例えば以下の画像では,1・4・5・7問目で間違えたことを意味しますが,4問目にはより難易度の低い問題が続けて2問出題され,計8回問題を解いています↓

強化テストの採点方法

難易度の下がり方ですが,例えば最初は日本語から英単語のスペルを書き込むものだったのが,4択問題か空欄を減らしての出題となり,それでもダメなら2択問題や並び替え問題に変わるといったものです。

とはいえ,続けて解くと問題自体が変わるなど,複数パターンが用意されていますし,正解の選択肢の位置も変わるなど,単純な仕組みではありません。

テストは4問目以降ともなると,全文をディクテーションする問題がほとんどとなり,問題の難易度はかなり高いように感じました↓

強化テストのディクテーション例

ただし,強化テストについては「発音が確認できない・スペルがうまく覚えられず正解しにくい」といった不満の声が挙がっていました

なので,ここでストレスを感じてしまう方には本アプリはあまり向いていないかもしれません。

確かに,有料アプリの中には間違えた問題だけを分類して再度出題してくれる機能を搭載しているものだったり,間違えた単語を自動的に単語帳に登録してくれたり発音を自動判定してくれたりするものもありますが,月額1000円程度のポケット語学にそのレベルを求めるのはやや酷なことのように思われます。

たとえ最後まで正解できなくても,こうして解説ページへの誘導も表示されてくるわけですし↓

テスト問題の正解と解説ページ

あくまで私の意見ですが,1回1回のテストはチェック作業にすぎないと考え,間違えた問題を通して,自分の受講態度のどこに問題があったかについて考えることで次回以降に生かすことができます

それを繰り返していけば,自然と正しい受講態度が身に付けられるのではないでしょうか。

理不尽な難易度に見える問題に遭遇しても,必ずしも正解すべき問題ではないなどと自己判断できますし,完璧さを求めない姿勢も時には必要です。

最後には総得点が計算され,メニューにある学習履歴のところにも記録されてきました。

その他,5レッスン進むごとに,それまでの回のまとめテストが入るなど,適宜復習できるところが私的に高評価です。

補足
補足
人物の見分けがつきにくいものの,広告がなくて画面も見やすいです。速度調節機能は実践ビジネス英語でよく使っています。

なお,私なりに考えたポケット語学の使い方を別の記事にまとめているので,興味がある方は参考にしてください↓

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まとめ

ポケット語学とNHKラジオ英語会話

以上,NHK出版のポケット語学の評判について検証してきました。

コンテンツの量や質に関してはさすが歴史あるNHKのラジオ英語ということで,今でもまだまだ追加されていて,現代ビジネス英語のように,今後新たな講座が使えるようになる可能性も否定できません。

たとえ同じ講座であっても,さらに遡って2014年くらいのNHKラジオのラインナップだと,ラジオ英会話の講師は遠山顕先生,入門ビジネス英語は関谷英里子先生がそれぞれ務められているとあって,もしも追加されるとなれば胸熱です。

余談ですが,我が家に残っているラジオ教材は1991年の大杉正明先生の英語会話が最古のものになりますが,とある図書館の資料室を利用させてもらった際,松本享先生や東後勝明先生の番組を視聴させてもらった経験もあります。

そのときはスクリプトをノートに全て写し取り,音声はMDに録音するまでした私ですが,当時のことを今になって振り返ってみるとなんだか微笑ましくて懐かしいです。

いずれにしても,その時代を象徴する英語の達人がNHKラジオの講師になっていたことは確かであり,この伝統は今でも変わっていません。

周りを見渡すと,大手ではない近場の塾ですら力を持った英語講師を数人抱えている時代になってきてはいますが,それでもやはりNHKラジオを担当する講師というのは別格です

加えて,スキマ時間を利用したスマホ学習は効率的で,料金的にも大変リーズナブルとなり,例えば上の画像に示したテキストは当時わずか240円で購入できたものの,カセットテープは1400円で送料も250円かかるなど,物価が安かった時代においても1ヶ月に1890円がかかっています。

物として後に残るというメリットはありますが,たった1つの講座だけでポケット語学の2倍近くの値段です。

その時代と比べると現代では価格が崩壊しているといいますか,なんとも教材が手に入りやすく学習しやすい世の中になったものです。

その一方で,スマホゲームに1日数万円を課金してしまうこともあると聞きますし,お金の使い方について考えさせられることが多い今日この頃です。

もっとも,楽しいと思えるものにお金をかけること自体は,幸せに生活していく上で至極当然なことでしょう。

英語を学ぶ意欲のある方は,ぜひともポケット語学を使って,最高レベルの英語講座を堪能する毎日を過ごしていただけたらと思います。

もちろん,NHKラジオ講座をリアルタイムで聞くのでも構いません(その場合はテキストが必須です)↓

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最後までお読みいただいた方,ありがとうございました。

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