今回ですが,「ソースネクスト社のTOEIC対策ソフト(※現在は販売終了)」について,当時の学習の様子を振り返ってみたいと思います。
ソースネクスト社のTOEIC対策ソフトには,「ロゼッタストーン テスト攻略」と,「キクタン」「至高の模試」などのTOEIC対策シリーズがありました。
前者は攻略ポイントの学習と問題演習を軸にしつつ,一部でロゼッタストーン流の語彙トレーニングを取り入れた構成でした。
後者は,アルクの人気教材をアプリ形式で使いやすくしたもので,日本語解説,自動採点,復習機能などに強みがありました。
当記事では,概要についてまとめた後,当時の学習の様子を記録として紹介します!
ソースネクスト版の販売終了について
ソースネクスト社で販売されていた「ロゼッタストーン テスト攻略」および「TOEIC対策シリーズ(キクタン・至高の模試など)」は,2026年2月12日をもって販売を終了しました。
さらに,2027年2月12日にはサービス自体が完全終了し,ソフトが起動できなくなります。
現在,「キクタン」や「至高の模試」をスマホアプリで学習したい方には,以下の代替アプリをおすすめします↓
- キクタン系の単語学習:booco
- 模試や総合演習:abceed
- 講義付きの総合対策:スタディサプリENGLISH TOEIC対策コース
当記事は,すでに販売終了したソースネクスト版TOEIC対策ソフトがどのような教材だったのかを,実体験ベースで記録したレビュー記事です。
ソースネクスト社のTOEIC対策について

ソースネクスト社のTOEIC対策は,
- ロゼッタストーン テスト攻略
- TOEIC対策シリーズ
の2種類に分けられていました。
ロゼッタストーン テスト攻略
「ロゼッタストーン」の伝統的なメソッドを採用していますが,以前にレビューした中上級編(ビジネス編)や初中級編とまったく同じように学ぶことにはなりませんでした↓
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それこそ,出題形式はTOEIC本番に似せたものになっていましたし,実際,ロゼッタストーン・メソッドが登場するのは,語彙トレーニング編に限られていました。
攻略ポイントや練習問題はアルク社が監修したものとなっていて,むしろこちらで学ぶ機会の方が多くなりました。
目標スコア別に500点・650点・800点突破の3コースが利用でき,攻略ポイントの数と収録問題数に差があるものの,料金は同一でした。
なお,アルクの教材に魅力を感じる場合は以下の選択肢もあります↓
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さて,ソースネクスト社のものは攻略ポイントの数が,500点のものから順に28・37・39項目となっており,収録問題数はそれぞれ2700・3000・3200問でした。
1日30分の学習を週に5回行えば,どれも2ヶ月半くらいかかる計算になりました。
以下に示したのはレベルごとの攻略ポイントの一部になりますが,ほぼ被りがなく,そのスコアを目標とする学習者に最も役立つ内容が選ばれてきていることに気が付きます↓

TOEIC対策シリーズ
一方,TOEIC対策シリーズで利用できるソフトとしては「キクタン(500・600・800・990の4つ)」と「至高の模試600問」がありましたが,至高の模試は上で紹介したテスト攻略シリーズに含まれているものと同一でした。
さらに言えば,キクタンも至高の模試も,内容的には書店で売られている書籍と同じものとなっています。
しかし,ソースネクスト社が販売していたものは,アプリ化されていることで,音声の再生や自動採点,さらには復習機能が強化されているなど,使いやすさの点で工夫がみられるのが特徴でした。
PCからだけでなく,スマホからも利用することができ,その場合,「ロゼッタストーン・ライブラリー」のアプリをダウンロードする仕様でした。
ちなみに,当時の私は
- ロゼッタストーン テスト攻略800
- キクタン800
を購入しました。
テスト攻略800のレビュー

まずはテスト攻略シリーズのレビューをしますが,人により勉強時間はそれぞれであるものの,攻略ポイント1つにつき30分かかると見積もれました。
800点目標のものは39項目あり,1日に1項目を学んでいく感じですが,すべてを一通り学ぶのに20時間程度がかかりました。
基本的な学習の流れは以下の通りでした↓
- ウォーミングアップ
- 攻略ポイント学習
- 攻略ポイントエクササイズ
- 本番演習
- 語彙トレーニング
以下で,当時の「学習を開始」ボタンからの流れを紹介します。
ウォーミングアップ
ウォーミングアップでは,練習問題を数問解いて現在の実力をチェックすることができました↓

TOEICのPart1の内容に似ていますが,本来4問あるはずのところが2問になっていました。
このようにやや難易度を下げることで,取り組みやすく工夫されていたことがわかります。
解説も付けられていて,「A/あ」というマークをクリックすることで,英文と和文の表示切り替えが可能でした。
なお,ここで完璧に正解できる必要はなく,こうした問題の解き方を以降のトレーニングを通して学んでいく設計でした。
攻略ポイント学習
続いて,攻略ポイントの学習です。
日本語の解説があり,目標スコアに沿った内容になっていました↓

800点超えを目指す場合にどのくらいの正解率が必要になるかに加え,TOEIC上級者が聴き取るべき進行形の話も出てくるなど,学習者のレベルに沿ったものになっていました。
攻略ポイントエクササイズ
攻略ポイントを理解したら,練習問題を解いて実践しました↓

reachやfaceといった基本動詞が特殊な意味で使われていたり,動作主が書かれずに受動態の進行形を取る形があったりと,こちらも800点以上の学習者に適した内容でした。
本番演習
最初にウォーミングアップとして解いたものが,今度は本番同様の出題形式になって再登場してきました。
Part1のものだと問題数が2問から4問になるわけですが,攻略ポイントで学んだことを思い出しながら全問正解を目指しました。
ここでは,制限時間を特に意識しながら解くことが推奨されていたものです。
というのも,これが本番における時間配分の目安となるからでした。
ところで,リスニングセクションでは問題なかったものの,長文が出てくるPart7を解く際,スマホの画面が狭いために多少のやりづらさを感じました。
以下はパソコンで表示される画面ですが,スマホで表示されるのは赤で示した部分に限られていたわけです↓

とはいえ,TOEIC本番でも問題文は数ページに及びますし,見直しの際には冊子を行き来することが多くなるはずです。
書き込みもできないので,どこにどの情報が書かれていたかを,ある程度記憶しておく必要があることを考えると,長文問題はそもそも学びづらいものなのかもしれません。
むしろ,スマホを使うことで外でも学習できるようになるので,そちらのメリットの方が大きいと言えました。
すべてを解き終えると,これまでの出来について確認できるため,自分の成長を実感できました。
なお,間違えてしまった問題があるときや解説や和訳を確認したいときは,問題番号をクリックすることで,ウォーミングアップのときと似たページが表示されてきました。
ここでのポイントは,先ほどの攻略ポイントを意識して,解き方のプロセスを自分の口で言うようにすることでした。
どうしてその答えに至ったのか,論理的に根拠を述べられる状態を目指しました。
語彙トレーニング
語彙トレーニングでは,その日の学習に登場した語彙がまとめて登場してきました。
正解の選択肢以外からの出題もあり,このときはロゼッタストーンメソッドで学ぶことになり,日本語を極力介さずに進んでいくのが特徴でした↓

単語や熟語を最もよく表したイラストを選択する以外に,スペルを入力したり,音声を正しく発音したりするなど,同じ語彙が様々な形式で出題されることで,より理解を深められました。
crate(木箱)やmezzanine(中2階)など,他教材ではあまり目にしない単語も見られました。
なお,パソコンで学ぶ際にマイクが接続されていないとフリーズしてしまったので,あらかじめマイクを用意しておくか,このトレーニングだけはスマホで学習するなどと工夫が必要でした。
その他の注意点は以下の通りでした↓
- 発音は子音を強めにする
- スペル入力では大文字と小文字に注意
- どうしてもわからないときはskipを使う
苦手克服
本ソフトには,以上でみてきた基本的な学習以外に「苦手克服」というメニューがあり,こちらは
- 本番演習編
- 語彙トレーニング編
の2つから成りましたが,どちらも既習範囲を復習するものでした。
学習が進んでくると,間違えたものがデータとして蓄積し,苦手部分が明確になってきて,例えば,語彙力に関しては以下のようなグラフが作成され,現在の実力がどうであるかが一目でわかりました↓

苦手克服を行うタイミングですが,毎日やる必要はなく,私は1日のノルマをやり終えてまだ時間が余っているときにのみ,語彙トレーニング編を見直していました。
一方の本番演習編に関しては,各パートの全項目をやり終えないと利用できないため,次のパートの学習に移る前のタイミングで利用するか,最後に総復習として利用することが多かったです。
ここでの出題方式は,以前の本番演習のところで間違えた問題からの出題にするのか,はたまた完全にランダムな出題にするのかを選択できました。
すでに一度解いたことがある問題とはいえ,出題範囲が広くなると途端に難しくなったように感じられました。
キクタン800のレビュー

1日に16単語学ぶと10週間で終えられるキクタンですが,書籍版とオンライン版とで収録単語数に変わりはありませんでした。
しかし,音源の再生や重ばる書籍を持ち運びすることがないオンライン版は,ゲーム感覚で学べる他,進捗状況や苦手データが計測されるところが特徴的でした。
メニューの数は全部で5つありました↓
- テスト
- マイページ
- 苦手克服
- プレーヤー
- 単語リスト
例によって,個別にみていきましょう!
テスト
上の5つのうち,メインとして使うのは「テスト」で,チャンツテスト・フレーズテスト・センテンステストの3種類から成り,特にチャンツテストが楽しかったです。
流れるリズムにノリながら,テンポ良く正解を選ぶことができました↓

簡単じゃないかと油断していましたが,全くの誤解でした。
3秒以内に正解を選ばなければならないため,即座に反応できないと時間切れになりやすく,全問正解するのは大変難しかったです。
なお,4語ごとにそれまでの単語を振り返る時間が設けられ,2回目の発音がアメリカ英語からイギリス英語に変わるなどと,書籍版で人気の音源はそのままになっていました。
書籍版のレビューは以下を参照してください↓
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残り2つのテストは,チャンツほどではないものの,制限時間があるおかげで緊張感をもって取り組めると同時に,自信がない答えは「勘」の部分を押すことで独自フォルダー内に分類され,あとで復習しやすくなる仕組みでした。
これもオンライン版にしか見られない機能でした↓

結果的に,同じ16語を3回繰り返すことになり,ほどよい達成感がありました。
マイページ

マイページでは進捗状況を確認し,好みの日付のトレーニングを選択することが可能でした。
全10チャプターは70日分の進捗状況から,クリアしたDay数,苦手な単語数,勘で解いた単語数を確認でき,上の画面右にある「i」を押すと正解数が,「>」を押すと実際のトレーニング画面に移動する仕様でした。
苦手克服

これまでに学んできた単語のうち,間違えたもの(苦手単語)と勘で解いた単語は,単語・フレーズ・センテンスのそれぞれに自動で分類され,それを解き直すことができるのが「苦手克服」でした。
上はそのうち,フレーズテストで間違えたものを解き直したときのものですが,このような具合で効率良く弱点を無くしていけました!
プレーヤー

キクタンプレイヤーには,全部で1120個ある単語のチャンツとセンテンスの音声が収録されていました。
内容は書籍版に付属しているCD-ROMと同じもので,チャンツは先のテストで流れた音声と同じものが収録されているものの,センテンスはアメリカ→カナダ→イギリス→オーストラリア出身の話者が代わる代わる読み上げていくところが特徴でした。
同じ文を4回読むのではなく,1文ごとに別の話者に交代するのですが,この工夫により,訛りのある英語に慣れることができました。
右の3本メニューからは,再生する音源を指定できたり,リピートさせるかどうかを変更することも可能でした。
特にチャンツは,スマホの画面を見ることなく単語チェックを行う際に利用することができるため,重宝したように思われます。
単語リスト

最後は単語リストの紹介です。
キクタンの書籍版には,1つの単語に複数の意味が書かれていることが普通ですが,そうした詳細までまとめているページが,この単語リストとなっていました。
書籍版と異なり,発音記号が書かれていませんが,その分,右のスピーカーマークを押すことで実際の発音が確認できるので,デメリットとまでは言えませんでした。
オンライン版の至高の模試のレビュー

最後に,ソースネクスト社版の至高の模試についてです。
これは,先述の通り,ロゼッタストーンテスト攻略内に収録されていましたが,単独で購入することもできました。
ただし,問題内容は以下の書籍版と変わらないことに注意してください↓
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とはいえ,分厚い参考書や音源再生装置を用意する必要なしに,全てがオンライン上で完結してしまう点は大きな違いでした。
学習内容は上記記事に譲りますが,3回分の模試に加えて3つのコラムがあり,
- TOEICテストの概要
- 3回チャレンジ法
- 必勝TIP
について学ぶことができました。
中身について少し言うと,パートごとの特徴やテクニックに加え,模試を効果的に使う勉強法,さらにTipsではマニアックな知識に出会うことができました↓

オンライン版では,最初にテストデータをダウンロードすることで動作が安定するようになっていました。
試験の経過時間は画面上部で自動カウントされ,問題番号をクリックすることで問題の先読みをすることも可能でした↓

リーディングセクションの全ての問題を解き終わった後,前のパートに戻りたいときは,上記画像の下部に示した矢印をクリックすることで簡単に行き来できましたし,Part7の長文をスマホで解く場合にも,問題を簡単に呼び出しては消せるので,解きづらさは感じませんでした。
マークシートに塗る作業は体験できませんが,その分,自動で採点されたり,タップする動作があったりするので,全体的にかかる時間としては,書籍版とオンライン版とで大差はありませんでした。
解き終わると予想スコアが表示され,パート別の得点率や評価を確認することができました↓

解説は書籍版と同じものを利用できましたが,色が付いている分,より見やすいように思いました↓

2時間もかかる模試は解くにあたって大きな覚悟が必要になるので,できるだけ簡単に始められる状態を作ることで,精神的なハードルを下げることが可能でした。
まとめ
サブスクリプション型の教材が増える中,ソースネクスト社のTOEIC対策ソフトは買い切り型でした。
スマホゲームでもそうですが,終わりが見えないものは,結局いくらかかるのかがわからないところが不安で,かといって,万を超える教材をいきなり買うのに抵抗がある人は少なくないでしょう。
そんなとき,数千円で購入できてしまうソースネクスト社のTOEIC対策ソフトは,真っ先に検討すべきものの1つでした。
今回の記事でみてきたように,本ソフトにはアルク社の監修が入っており,オンライン販売に長けたソースネクスト社のノウハウやロゼッタストーンの学習メソッドも,その完成度の高さに寄与していました。
しかしながら,非常に残念なことに,本教材は販売終了となり,2027年2月にはサービス自体が終了してソフトも起動できなくなります。
現在,「キクタン」系の単語学習をアプリで進めたいならboocoが有力候補です。
一方,模試や総合演習まで含めて進めたいなら,abceed やスタディサプリENGLISH TOEIC対策コースも検討してみてください。
これからTOEIC対策を始める方は,ぜひこうした最新の代替アプリを活用してスコアアップを目指しましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。