英語関連の通信教育といえば有名どころの「アルク」がすぐに浮かびますが,TOEIC対策にも利用することができます。
公式サイトでの販売は2022年12月に終了しましたが,今ではJMAMのオンラインショップや一部コースをSTUDYINGで購入することが可能です(後述)。
今はなき公式サイトでの体験談と私が実際に使った感想を合わせると,アルクのTOEIC講座の特徴は教材の質の良さと料金の2つが特徴的であるように思います。
以下で詳しくみていきましょう!
もくじ
アルクのTOEIC対策講座の特徴
アルクのTOEIC講座ですが,2022年までに50年以上の歴史があり,長い時間をかけて少しずつ改善を積み重ねてきたものだけあって,教材の質は現存するものも含めても最高レベルです。
実績がある人気講師が監修した教材では最新の学習理論が採用されていたり,独学の効果を高める学習ペースが細かく指示されていたりするなど,市販の参考書からは得られない情報量の多さと丁寧な作りに驚かされます。
過去の公式サイトに寄せられた口コミでは,アルクのTOEIC通信講座だけでテストに必要な準備がすべて揃ってしまうところが特に高く評価されていました。
これはつまり,追加で何か購入する必要がないことを意味します。
教材として,テキストから単語帳,音声素材に模試までが用意されているので,購入者はアルクの教えをひたすらに信じて,指示通り頑張っていくだけで目標点が取れるわけです。
とはいえ,TOEICで400点くらいしか取れない初心者が700点や800点をいきなり目指すことはできません。
というのも,TOEICでは,大学入試問題のように,基礎から応用,そして発展レベルの問題がバランス良く出題されるからです。
そこでまずは,自分の実力のちょっと上のレベルの問題に正解できることを目標とするのですが,アルクの通信講座では,目標スコアが非常に細かく設定されています。
コースは400点程度を目標とする入門レベルから始まり,500点,600点,700点といった具合に,上は900点までの100点刻みは全6コースです。
これだけ細かくレベル分けする意味ですが,現在保有しているスコアから100点上を目指すのに必要な内容だけが教材として厳選されているからであり,最小限の努力で望む結果を出すためのカリキュラムが組まれています。
コースごとに問題が重複する可能性が低く,続けて進むことでステップアップがしやすく,監修者もレベルごとに異なるため,飽きにくい仕様です。
公式サイトでの一風変わった口コミとしては「最初に教材が一気に全部届くので,自分の判断で毎日数時間学習することにした結果,短期間で目標スコアを達成できて良かった。」というものがありました。
時間がある大学生が,就活におけるエントリーシートの資格欄に書けるようにと一気にスコアを高める使い方もできるわけです。
話は変わりますが,かつてこのコースは教育訓練給付制度の対象とされていました。
国が絡んでくるからには,やはり実績が高い確率で保証されていなければならないわけで,受講者のレベルに見合った教材を細かく用意することで,誰もが無理なくスコアアップできることが可能になっています。
「カリキュラム通りに決められた量を1つ1つこなしていくだけでしたが,本当に結果が出ました!大変感謝しています。」という口コミが,アルクのTOEIC対策コースの特徴をよく表しているように感じました。
アルクのTOEIC講座の教材内容
アルクの通信教育についてもう少し説明を加えますと,毎日1時間程度の学習で終わる量に調整されており,リスニングから文法そして読解までの全パートを毎日バランスよく学習できる教材は,アルク以外だとほとんど見当たりません。
TOEICを独学していると,「今日はこの単語帳だけにしよう」とか「リスニングだけひたすらやって終わり」となってしまうことが多く,どうしても学ぶ内容に偏りが出てきてしまいます。
単語学習を例に取っても,本教材ではスコアアップに必要な単語(100語)のみを,テキストと単語帳の両方を使って多角的に学ぶことになるため,収録語句が1000語を超える市販の単語帳で学習していると陥りがちな,単語学習の途中で挫折してしまう危険性が低くなるわけです。
音声素材では,最近のトレンドである4ヶ国語の訛りを含んだトレーニングもできますし,模試はミニサイズのもの(数十問で手早く終えられるもの)からフルサイズのもの(200問で予想スコアが正確に出るもの)の2種類を使い分けることができます。
後者に関してですが,慣れないうちは休みなしで2時間の模試を解くのは大変ですので,助かるでしょう。
ミニサイズであっても,実力チェックの目的は十分に果たせています。
当サイトでは実際の教材のレビューもしていますので,具体的なイメージは以下の記事で確認してみてください↓
私も経験がありますが,独学でTOEIC学習しようと考えた場合,通常は高い評価が得られている市販の参考書・問題集を探すところから始まります。
とはいっても,思った以上にたくさんの書籍が検索結果に表示されてくるわけで,しかもその中から自分のレベルに見合ったものを分野ごとに用意しなければならず,下調べの段階からかなりの時間がかかってしまうことになるでしょう。
しかも,それだけにとどまりません。
それらを上手く購入できたとしても,それら書籍に書かれている学習法というのは,あくまでその本を単独で使った場合にのみ有効とされるものです。
普通複数の参考書を同時に進行させる必要がありますが,どの参考書をどのタイミングでどれだけの量やればよいかについては,アルクのTOEIC講座やスタディサプリのようなオールインワンの教材を使わなければわかりません。
結局は自分で配分せざるを得なくなり,先述した学習の偏りが生じてしまうことになるわけです。
アルクのTOEIC対策講座の料金
教材の次に,アルクのTOEICコースの利用料金についてみていきますが,ここでは「通信講座であるため,通塾する場合に比べて安く済んで助かった。」というコメントについて考えてみましょう。
もし仮にTOEICの予備校に通って学習したとすると,10万円以上かかってしまうところが多いです。
なお,最も安く済むと考えられる独学であっても,市販の参考書だけでアルクの教材と同じような内容を揃えようと思ったら,このような感じで簡単に1万円に到達してしまうでしょう↓
TOEIC独学にかかる費用
総合攻略本:約2千円
リスニング問題集:約2千円
リーディング問題集:約2千円
単語帳:約1千円
公式TOEIC問題集:約3千円
アルクの通信講座には,上記参考書の内容以外に,添削してもらうサービスがあったり,参考書・問題集を選ぶのにかかる手間が省けたり,総合的な使い方まで学べたりするメリットが加わります。
とりわけ,メインテキストにおいて毎日やるべき範囲と量が明示されているところは,個別指導的なサービスとして評価できるように思います。
JMAMのオンラインストアで購入できる6コースの料金を箇条書きにすると以下の通りです↓
- 超入門:33550円
- 500点コース:44550円
- 600点コース:52250円
- 700点コース:50050円
- 800点コース:56650円
- 900点コース:65450円
なお,600点と800点コースはSTUDYINGのサイトの方が安く,それぞれ42900円と47600円と設定されており,時期によっては割引もみられます↓
コース選びの際は,例えば目標が700点だとしても現時点での実力が500点台であれば,600点コースを受講するようにしてください。
内容さえしっかり押さえられれば,700点に近い点数も狙える教材です。

まとめ
以上,アルクのTOEIC講座の特徴のうち,教材内容と料金の2つを中心にみてきましたが,いかがだったでしょうか。
スコアアップが約束された信頼のおける教材を手にし,あとは受講者の成功体験に裏打ちされたカリキュラムに従って毎日のノルマをこなすだけで,最終的には目標スコアが達成できてしまうというのが,アルク教材の魅力です。
料金的に予備校に通うより安いですし,市販の参考書や問題集と比べても,アルクの教材はコスパが高いように思います。
色々な教材を買い漁ってみたものの,調子が良かったのは最初だけで,試験日までに使いこなせずに結局は挫折してしまうことのないよう,やるべきことがわかりやすい教材を使って進めていくことがTOEICで結果を出すためのコツです。
気になっている方は,是非学んでみてください!
最後までお読みいただきありがとうございました。