英語学習の老舗として知られる「アルク」のTOEIC対策通信講座の実力をレビューします。
アルクの公式サイトで販売されていたTOEIC講座は,現在はJMAM(日本能率協会マネジメントセンター)の通信教育講座として購入できるほか,一部コースについては「STUDYing(スタディング)」版でも学習できます。
かつての公式受講生の体験談と,私自身が実際に教材を使ってきた感覚を総合すると,アルクのTOEIC講座が持つ強みは「教材内容の緻密さ」と「結果に対するコストパフォーマンスの高さ」にあります。
この記事では,JMAM版とスタディング版の違い,市販の参考書やスタディサプリENGLISHとの使い分けも含めて,アルクTOEIC講座の特徴を整理します。
アルクのTOEIC対策講座が持つ際立った特徴

アルクの語学講座は,長年の指導ノウハウを基に幾度もの改訂が施されており,紙の通信講座としては,現在でも完成度の高い部類に入ります。
TOEIC試験を熟知した実力派講師陣が監修を務めており,最新の第二言語習得理論に裏付けられた学習メソッドを採用。
独学時の効果を最大化するための日々の学習ペースが1日単位で細かく指定されているため,市販の参考書をただめくるだけでは得られない丁寧なナビゲーションが大きな魅力です。
受講生の口コミを見ると,アルクの通信講座セットを用意するだけで,試験対策に必要な教材がひと通り揃う点が高く評価されていました。
メインテキスト,語彙用の副教材,音声素材,模擬試験まで一式がパッケージ化されているため,学習開始時点で「どの教材を買えばよいか」と迷いにくい構成です。
受講者はアルクの学習方針に沿って,指定されたタスクを順番に消化していくことで,目標スコアに向けた学習を進められます。
本来,TOEICで現在のスコアが400点前後の初心者が,基礎を飛び越えていきなり730点や800点を目標に据えても途中で挫折してしまいます。
公開テストの本番では,基礎的な文法問題から高度な長文速読問題までが1つの試験内にバランスよくミックスされて出題されるためです。
そこで,自分の現在の実力よりも少しだけ負荷の高い水準(i+1)を確実にクリアしていくアプローチが求められますが,アルクの通信講座は目指すべき目標スコアの段階設定が非常に緻密です。
コースは現在の英語力に不安がある方向けの超入門レベルを起点とし,500点・600点・700点・800点,そして最上位の900点コースまで,100点刻みで全6段階の個別カリキュラムが構築されています。
ここまで細かくレベルが分かれている理由は,現在の保有スコアから100点を上乗せするために「本当に必要な要素」だけを教材内に厳選して詰め込んでいるためです。
無駄なオーバーワークを排し,最小限の努力で最大の成果を出すための仕組みと言えます。
各コース間で収録問題の重複がほとんどないため,段階を追って上のコースへ進むステップアップ教材としても使いやすく,レベルごとに監修者やアプローチが変わる仕様のため飽きずに継続できる点も強みです。
通信講座ならではのユニークな成功事例として,「最初にすべての教材が箱で一気に自宅へ届くため,まとまった時間が取れる期間に毎日数時間ずつ集中して解き進めた結果,予定よりも大幅に短い期間で目標スコアを達成できた」という大学生の体験ログも確認できました。
就職活動のエントリーシート提出を間近に控え,短期間で履歴書に書けるステータスを作りたいシチュエーションにも綺麗にハマる活用法です。
かつて本講座は厚生労働大臣指定の「教育訓練給付制度」の対象講座としても認定されていました。
国の給付金対象となるからには,一定以上の修了実績や確実なカリキュラムの信頼性が厳格に審査されていた証左でもあります。
個人の実力に見合った教材で無理なく階段を上れるからこそ,多くの受講生から支持されてきました。
「提示されたカリキュラム通りに,毎日の決められた分量を淡々と消化していくだけで本当に結果が出た」という受講生の感謝の声は,アルクの通信講座の再現性の高さを何よりも物語っています。
全パートを網羅するアルク教材の具体的な構成内容

アルクの学習スケジュールは,多忙な社会人でも継続しやすいよう「1日あたり約1時間」の演習量に調整されています。
特筆すべきは,リスニングの音声対策から文法穴埋め,長文読解にいたるまで,TOEICの全パートを毎日バランスよく並行学習できる仕組みを敷いている点です。
この精密な配分は,個人の独学ではなかなか真似ができません。
市販の参考書を使って完全に独学で挑む場合,どうしても「今日は気が乗るから単語帳だけを眺めて終わりにしよう」「リスニングだけをなんとなく聴き流して満足した」といった,学習内容の偏りや自己満足が生じがちです。
単語暗記のプロセスを例に取っても,本教材ではそのレベルのスコアアップに直結する重要語句のみを厳選。
メインテキストの長文スキットと専用の単語帳の双方で形を変えて多角的にアプローチするため,見出し語だけでも1,000語を超えるような市販の分厚い語彙本にありがちな,暗記の途中で進捗が途絶えて挫折してしまうリスクを低減させてくれます。
音声素材に関しては,現在の試験トレンドである多国籍ナレーター(アメリカ・イギリス・カナダ・オーストラリア)のアクセントの訛りを網羅した実戦的なトレーニングが可能です。
模擬試験は,短時間で手軽にウィークポイントを炙り出せる「ミニ模試」と,本番と全く同じ200問で正確な予測スコアを出力する「ファイナル模試」の2種類を目的別に使い分ける仕様になっています。
まだ本番の試験形式に慣れていない段階で,いきなり休憩なしの2時間のフル模試を解く行為は精神的な負担が大きいため,段階的なシミュレーションができる設計は初中級者にとって非常に親切です。
ミニサイズであっても,現時点の実力チェックとしての実用性は十分に果たせます。
当サイトでは,実際の講座キットを用いた詳細な構成レビューを以下の記事で公開しています↓
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通常,TOEICの勉強を開始しようと思い立った場合,まずはインターネットのレビュー等で評価の高い市販の参考書やパート別問題集を自分で探すところからスタートします。
しかし,ストアには膨大な種類の英語書籍が並んでいるため,その中から「自分の現在のレベルに適合し,かつ各パートを網羅できる組み合わせ」を自力で選別・用意する作業だけで,下調べにかなりの時間と労力を消費してしまうことになります。
さらに盲点となるのは,それらの教材選びがうまくいった後の進め方です。
市販の書籍に記載されている学習メソッドは,あくまで「その本を単独で1冊丸ごと解く場合」にのみ最適化されたものにすぎません。
実際の試験対策では文法・単語・読解の複数冊を同時並行で回していく必要がありますが,「どの本を,どのタイミングで,毎日どれだけの比率でこなせばよいか」という具体的なスケジューリングは,アルクのようなオールインワンの通信講座や特化型の総合学習アプリを使わない限り客観的な正解が分かりません。
結果として自己流の配分に頼らざるを得なくなり,先述した学習の偏りを引き起こす原因になります。
スクール通学や独学と比較した料金コスパと最新の購入ルート

続いて,受講コストの面からアルクのTOEIC講座の費用対効果を検証します。
「通信講座という形態をとるため,実教室の予備校スクールに通う場合と比較して出費を大幅に抑えられた」という受講生の評価は非常に合理的です。
一般的な通学型のTOEIC専門校に通って指導を仰いだ場合,数ヶ月の受講で入学金や授業料を合わせて10万円〜20万円以上のまとまった高額費用を要するケースがほとんどです。
一方,最も安価に収まると思われる市販書籍による独学であっても,アルクのカリキュラムと同等の学習インフラ(総合対策・リスニング・リーディング・単語帳・公式模試)を揃えようとした場合,以下の通り簡単に1万円前後の実費に到達します↓
市販参考書を個別調達した際の一般的な費用目安
- 全パート総合攻略本:約2,000円
- リスニング特化問題集:約2,000円
- リーディング・文法長文問題集:約2,000円
- TOEIC頻出単語帳:約1,000円
- 公式TOEIC問題集(模擬試験2回分):約3,300円
アルクの通信講座には,これらの書籍内容を網羅しているだけでなく,Web提出レポートによる理解度チェックが受けられたり,教材選びに迷う無駄なタイムロスを完全に排除できたりする付加価値が存在します。
何よりも,メインテキストの紙面を開けば「今日やるべきページと演習量」が迷いなく明示されている点は,独学でありながら個別指導を受けているかのような手厚い学習インフラとして高く評価できます。
現在,アルクのTOEIC完全攻略シリーズは,主にJMAMの通信教育講座として購入できます。
各コースの正規料金体系は以下の通りです↓
- 超入門コース(目標400点):33,550円(税込)
- 500点突破コース:44,550円(税込)
- 600点突破コース:52,250円(税込)
- 700点突破コース:50,050円(税込)
- 800点突破コース:56,650円(税込)
- 900点突破コース:65,450円(税込)
一方,600点コースと800点コースについては,スタディング版も用意されています。
スタディング版は紙教材が郵送されるタイプではなく,スマートフォン・PC・タブレットで学ぶオンライン講座です。
確認時点では,通常版の600点コースが42,900円,800点コースが49,500円で案内されており,時期によってキャンペーン割引が行われることもあります↓
紙の教材を手元に置いてじっくり進めたい方はJMAM版,スマホ中心で動画・問題演習・学習管理をまとめて進めたい方はスタディング版を選ぶとよいでしょう。
受講コースを選定する際の重要な鉄則として,最終目標スコアが「700点」であったとしても,現時点での公式スコアや模試の実力が500点台にとどまる場合は,背伸びをせずに「600点突破コース」から開始することをおすすめします。
アルクのテキストは各スコア帯のハードルを確実に超えるための知識が非常に深く濃密に詰め込まれているため,600点コースの内容を完璧にマスターすれば,本番では700点台の手前までスコアを伸ばせる実力が十分に身につくはずです。
まとめ:王道のアルクと,機動性と演習量で凌駕するスタサプのデジタル戦略

アルクのTOEICテスト完全攻略シリーズは,長年のノウハウに基づいた紙教材を使い,毎日の学習量を確認しながら計画的に進められる通信講座です。
一括での初期費用は必要になりますが,通学型スクールに比べると費用を抑えやすく,自分で複数の参考書を買い集めて学習配分に迷う独学よりも,進め方が明確な点に安心感があります。
一方で,近年のTOEICではリスニングの処理速度やPart7の情報量に慣れる必要があり,紙教材だけでは演習量を追加したくなる場面もあります。
スマホで問題演習,ディクテーション,シャドーイングまでまとめて進めたい方は,スタディサプリENGLISH TOEIC対策コースを併用または比較対象にするとよいでしょう↓
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