スタディサプリTOEICアダプティブ講座の使い方!パート別対策と復習法

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東大院修了(農学修士)・指導歴20年の教育メディア運営者 さんくす

さんくす

東大院修了(農学修士)・指導歴20年の教育メディア運営者 さんくす。かつて英語に苦手意識を抱えていたところから,TOEIC L&R 915点・S&W 340点(IIBC AWARD OF EXCELLENCE 2022受賞)に到達しました。20年以上の学習経験と,100以上の教材・アプリ・講座を実際に検証してきた一次情報をもとに,国内独学でも続けやすいTOEIC学習ルートを整理して発信しています。詳しいプロフィールは運営者情報をご覧ください。

スタディサプリのTOEIC対策コースに含まれるアダプティブ講座は,パート別対策に使いやすい演習コンテンツです。

AIが自分に適した難易度の問題を出題してくれるだけでなく,同じパターンの問題を連続して間違えると,練習問題や講義動画での復習を促してくれます。

さらに,短時間で多くの問題を解き進められる点も見逃せません。

後ほど比較するように,これらはパーフェクト講義や実戦問題集とは異なる,アダプティブ講座ならではの強みです。

記事の後半では,アダプティブ講座の上手な使い方についても考えてみることにしましょう。

なお,基本的な機能を知りたい方は姉妹サイトの記事をお読みください↓

アダプティブ講座はパート別対策に向いた演習コンテンツ

スタディサプリのTOEIC対策コースには様々な学習コンテンツが用意されていますが,アダプティブ講座の最大の強みは「特定のパートに絞った徹底的な問題演習」ができる点にあります。

リスニングのPart 3だけがどうしても苦手…

リーディングのPart 5の解答スピードを上げたい!

といった明確な課題がある場合,この講座を使うことで自分の弱点をピンポイントで補強することが可能です。

以降では,スタディサプリ内にある他の代表的な学習コンテンツ(パーフェクト講義・実戦問題集)と比較しながら,アダプティブ講座の立ち位置や具体的な使い方について深掘りしていきましょう。

 

 

アダプティブ講座はパーフェクト講義の後に使う演習コンテンツ

パーフェクト講義とアダプティブ講義のトレーニング内容比較

アダプティブ講座は,TOEIC各パートの解き方を学ぶ「パーフェクト講義」とは役割が異なります。

パーフェクト講義は,出題パターンや解法を学ぶための講座です↓

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一方,アダプティブ講座は,すでに基本的な解き方を理解した人が,パート別に問題演習を重ねるためのコンテンツです。

そのため,TOEICを初めて受ける方や,パートごとの特徴をまだつかめていない方は,先にパーフェクト講義を終えてからアダプティブ講座に進む方が無理がありません。

すでに出題形式を別教材で学んだ方や,実際にテストを受けたばかりの方であっても,まずはパーフェクト講義にある関先生の講義動画を視聴してみてください。

別の視点でTOEICを捉えられるようになるでしょう。

ただし,以下の記事で紹介している関先生の著書(『世界一わかりやすい』シリーズなど)をすでに読んだ方であれば,内容がほぼ重複するため,その場合はアダプティブ講座または実戦問題集を使って問題演習を中心に行うようにしてください↓

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アダプティブ講座はパーフェクト講義と異なり,問題を解くことがメインです。

動画も弱点部分にのみ提示されますが,基本的には,問題を解いて間違えた部分があれば解説を読んで確認するにとどめ,実戦感覚を掴むことに専念することになります。

ゆえに,意識したいのはスピード感と集中力です。

大量に問題を解いているとどうしても雑な解き方になってきてしまうので,決めた回数が終わるまでは集中を切らさずに頑張りましょう。

これらコンテンツの大きな違いについてまとめると,以下の通りです↓

パーフェクト講義とアダプティブ講座の違い

  • パーフェクト講義:関先生の講義動画による丁寧な解説がある。単語学習やディクテーションにシャドーイングといった復習用のトレーニングが充実していてレッスン数は全150個。
  • アダプティブ講座:パート別に問題演習を繰り返せる。復習トレーニングはないが,自分のランクに応じた問題が出題される。出題元の問題数には限りがある。

 

 

アダプティブ講座と実戦問題集との違い

実戦問題集とアダプティブ講座の概要

続けて,アダプティブ講座と内容が似通っている実戦問題集を比較してみましょう。

前提として,アダプティブ講座で出題される問題は,実戦問題集系の問題をもとにしています。

そのため,完全に別教材の新作問題というより,実戦問題集に収録されている問題を,AI演習用にパート別・難易度別に出題してくれるコンテンツと考えるとわかりやすいです。

ただし,その出題のされ方は大きく異なります

実戦問題集の場合,模試形式でまとめられた1冊ごとに問題を解いていくため,Part 1からPart 7までの計200問を順番に解くことになります

加えて,アプリ学習する場合には,いくつかの問題を解いて切りが良くなったタイミングで復習目的のトレーニングが入るので,1つの問題から多くを学ぶことができます。

解説用の動画を始め,ディクテーションやシャドーイングのトレーニングが用意されている他,誤答の選択肢の内容まで含めた復習が可能です↓

実戦問題集に含まれるトレーニングの例

また,パーフェクト講義と同様,実戦問題集もテキストを別に購入することができるため,その場合は,時間を測って2時間ぶっ通しの模試として使うこともできます↓

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英語の実力をアップさせられるだけでなく,本番での得点力も高められるのが実戦問題集です。

一方,アダプティブ講座は特定のパートに絞って,短時間で多くの問題を解くことができる点が特徴です

例えば,同じPart 2の問題であっても,実戦問題集では25問解くとPart 3の問題へ移ってしまいます。

別の実戦問題集を使っても構いませんが,同じパートの問題ばかり解きたいのであれば,実戦問題集を何冊も横断するより,アダプティブ講座を使う方が向いています。

同じPart 2対策としてアダプティブ講座を利用する場合,10問を1セットとして解くことになります↓

Part 2のAI演習の内容

これは本番よりも少ない数ではありますが,程よい長さで学習を終えることができるので,私は学んでいて集中力が切れにくいように感じました。

なお,1つの問題が終わると次に解答と解説のページが1つあるだけで,時間がかかりがちな復習トレーニングは存在しません。

すぐに2問目へと移ることができます。

さらに,上の1セットを解き終わるとまた別のセットに挑戦できるので,延々とPart 2の問題だけを解き続けることができるわけです。

しかも,そのときの問題は自分の実力に適した難易度のもの(ちょっと難しいと感じる問題)がAIによって自動で選ばれるとあって効率良い実力アップに繋がります。

このとき,15段階に分けられたランクによって問題セットが決定される他,これまでに解いたことのない問題が優先的に選ばれるという親切設計です。

本コンテンツは600点以上の中上級者を対象としているため,個人的にはもっと高難度の問題が増えると良いなとは思います。

とはいえ,実戦問題集NEXTも含めて全部で20冊分(計4,000問)が用意されているため,ボリュームとしては十分すぎるほどです。

さんくす
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ただし,ランクが最初からずっと高いままだと簡単な問題に出会えないことや,SSランクになるとこれまでに解いた問題を見かけることが多くなるなどの弱点があることに注意してください。

参考までに,私が3ヶ月間スタディサプリに取り組んだときでも,実戦問題集は5冊程度しか終わりませんでした。

もちろん学習時間によって差はありますが,20冊すべてを短期間で消化するのは簡単ではありません。

アダプティブ講座が登場するまでは,多くの実戦問題集が使われないまま修了していたことを考えると,本コンテンツの存在意義はかなり大きいです。

以下に違いをまとめましょう↓

実戦問題集とアダプティブ講座の違い

実戦問題集:Part 1からPart 7までバランス良く解くことが可能。復習用トレーニングで1問から多くを学べる。1冊あたりのレッスン数は全54個。NEXTを含めて20冊分の量がある。

アダプティブ講座:特定のパートのみを延々と学習可能。1度の学習時間は短く済む(Part 1以外)。問題の難易度が自分に合ったものに変わる。

 

 

アダプティブ講座1セットにかかる時間

アダプティブ講座のPart 7を解くのにかかった時間

ここでは,実際にアダプティブ講座で学ぶにあたって,パートごとにどのくらいの時間がかかるのか調べてみましょう。

まずPart 1からです。

こちらは6問の写真描写の問題を解くだけ(とはいえ,本番と同様の問題数)なので時間はそれほどかかりません。

間違った場合は音源を聴き直すことになりますが,5~10分で学び終えられるでしょう。

次にPart 2ですが,こちらは先述したように全10問です。

選択肢は3つですが,問題数が多いのでPart 1よりやや時間がかかり,8~15分くらいで終わります。

Part 3と4にはどちらも2つの大問があり,それぞれに3問が付いてくる構成です。

本番の大問数はPart 3が13,Part 4は10なので,1回の出題数はだいぶ少ないですが,理論上,100回程度解けるほど,数に余裕があります。

Part 4の方が難しい問題が多いので時間も多くかかったものの,私の場合,ほとんどが5~10分で終わりました。

ここまではリスニングセクションでしたが,ここからはリーディングセクションとなり,Part 5は文法問題です。

全部で10問があり,これは本番の3分の1の量になります。

加えて,1問につき20秒の制限時間が付いているためパッと答えを選ばなければならず,こちらも所要時間は5~10分程度です。

Part 6と7は両者とも大問が2つあり,問題数としてはPart 6が8問で固定ですが,Part 7は4~10問と問題によってバラつきが見られます。

本章の最初の画像で示したように,問題数が10問もあるときは,素早く解いても解説を確認するのに時間を取られ,15分程度がかかりました。

あくまで私なりに使ってみた場合のデータになりますが,これまでに紹介した計測結果をまとめると,アダプティブ講座を1セット終えるのにかかる時間は以下の通りです↓

パート 目安時間
1 5~10分
2 8~15分
3 5~10分
4 5~10分
5 5~10分
6 10~20分
7 10~20分
さんくす
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長くても20分みておけばどのパートの問題セットも解き終えられるでしょう。

 

 

アダプティブ講座の効果を高める使い方

すべてSSランクに達したアダプティブ講座

最後に,アダプティブ講座の上手な使い方について考えてみたいと思います。

全パートでSランク以上を目指す

試しに2セット分,全て「わからない」を選択してみたところ,1セット目は何もなかったのですが,2セット目の結果でランクが2つも落ちてしまいました(苦手な問題形式も見つかっています)↓

アダプティブ講座でランクが落ちたときの様子

ここから元に戻すために,4セットは全問正解を続ける羽目になり,結構骨が折れました。

このように,ランクは上がるだけでなく下がりもするわけですが,アダプティブ講座で学ぶにあたっての基準として,「すべてのパートでSランクを取ると800点レベル」と書かれていたので,ひとまずこのランクを1つの目安として頑張ってみましょう。

体感上,ランクは81%以上の正答率で上昇する可能性がありますが,あくまで直近数十問の出来から総合的に判定されるので,上がらない場合もあります。

 

リスニングの再生速度を上げる

これはリスニングセクションでしか試せない方法ですが,音声の流れるスピードを通常よりも高速にして聴くことで,より負荷を高めた状態で練習できます

さんくす
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速度調節は,AI演習の画面右上の設定変更をクリックしてください。

1.6倍などに設定した音声は,少し不自然に聞こえる部分もありますが,あえて音声の速度を上げるトレーニング法は色々な語学教材でも推奨されており,実力アップに効果的です。

特に高スコアを目指す方におすすめで,本番の音源が遅く聞こえる恩恵を受けられます。

 

実際の出題数を終えるまで止めない

短時間で終えられるのがアダプティブ講座の良さですが,本番を意識するなら,あえて同じパートを数セット続けて解く方法も有効です。

これはつまり,本番と同じ長さ分だけは集中するという覚悟の表れであり,各パートの正規の問題数は1回で解いてしまおうという試みです。

以下に,実際の問題数にするために繰り返すセット数(アプリでは「学習回数」と表示)をまとめておくので参考にしてください↓

本番を見据えたパート別セット数の目安

  • Part 1:1セット
  • Part 2:3セット
  • Part 3:7セット
  • Part 4:5セット
  • Part 5:3セット
  • Part 6:2セット
  • Part 7:8セット

実際の本番問題数に近づけるため,半端なセット数になるパートは繰り上げています。

もちろん,Part 1からPart 7までをすべて連続で行う必要はありません。

苦手なパートだけを選び,本番に近い分量まで集中して解くための目安として使ってください。

 

スピード重視の勉強法

もうお分かりかと思いますが,実戦問題集などをやっているときと同じ感じで学びたいのであれば,わざわざアダプティブ講座を使う必要はありません

例えば,リスニングで何を言っているかわからないものや,論理的に答えの根拠を説明できなかった問題があったときのみ,聞き直したり解説を読み直したりと時間をかけます。

それ以外の問題は基本的に解説を飛ばすようにすることで,より短時間で多くの問題が解けるようになります。

問題ごとに設定された制限時間は守るようにし,時間が来てしまったらその場で答えをマークするなど決めることで,自分の実力通りの判定が出てくるでしょう。

さんくす
さんくす
共通テストと同じで,時間を無制限にかければ正解できる問題でも,本番では得点につながらないことがあります。TOEICでは,制限時間内に判断する練習も重要です。

なお,スピードを優先するがあまり,リスニングの問題で答えがわかった瞬間にマークしてしまうと,その後の音源を聴くチャンスが失われてしまうのでお勧めしません。

たとえ,選択肢のAを聴いた瞬間に答えだと思っても,B以降の選択肢もちゃんと聞き取れたことを確認しましょう。

スピードは重視しつつも,本番でしないことは行わないのがコツです。

 

 

アダプティブ講座の復習は自作ノートで補う

英文と和文を照らし合わせて確認する作業は,復習機能がないアダプティブ講座ではやりにくいです。

というのも,英文と和文を同じ画面内で同時に見ることができず,過去に解いた問題の音源だけをピンポイントで聞き直す機能もないからです↓

英文のみが表示され和文が表示されていないページ

それならば,せめて単語くらいはメモしておこうということで,私は以下のようなまとめノートを作るように工夫していました↓

自作の単語まとめノート

このとき,縦に揃えて書くことで手や紙で隠しやすくなります。

もし仮に同じ単語を間違えた場合には,再度ノートに残すようにするのがコツです。

苦手な単語は多くの回数をやり直すくらいがちょうど良いでしょう。

 

 

まとめ

以上,スタディサプリTOEIC対策コースのアダプティブ講座を使って,パート別対策を進める方法についてまとめました。

アダプティブ講座は,パーフェクト講義のように解き方を一から学ぶコンテンツではなく,実戦問題集のように1回分の模試をじっくり復習する教材でもありません。

強みは,Part 2だけ,Part 5だけ,Part 7だけというように,苦手なパートを短時間で集中的に解けるところにあります。

一方で,ディクテーションやシャドーイングなどの復習トレーニングは付いていないため,間違えた問題の解説確認や,知らなかった語句のメモは自分で補う必要があります。

まずは各パートを1セットずつ解き,自分のランクと苦手な問題形式を確認してみてください。

そのうえで,伸ばしたいパートを数セット続けて解くと,アダプティブ講座の良さを実感しやすくなります。

TOEIC600点以上を持っていて,パーフェクト講義を終えた方であれば,スコアをもう一段引き上げるための演習コンテンツとしてかなり使いやすいはずです。

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