TOEIC L&R公開テストでスコアを左右するのは,英語力だけではありません。
試験当日の準備や,会場で落ち着いて行動できるかどうかも非常に重要です。
特に近年は不正受験対策の強化により,本人確認書類のルールが細かく見直されています。
2026年のルール改定により,現在は「日本国籍の有無」によって使える本人確認書類が異なるほか,2026年9月までにデジタル受験票が導入される予定です。
そのため,昔の感覚で「受験票と筆記用具だけあれば大丈夫」と考えていると,当日になって慌てる恐れがあります。
当記事では,TOEIC L&R公開テスト当日の持ち物,受付から試験終了までの流れ,試験会場で注意したいことを最新情報に基づいて整理しました。
初めて受験する方はもちろん,久しぶりにTOEICを受ける方も,本番前のシミュレーションとして必ず確認しておきましょう。
TOEIC L&R試験当日の持ち物

まずは,当日に必要な持ち物を確認します↓
TOEIC L&R当日の主な持ち物
- 受験票(紙の受験票がある場合)
- 証明写真(4×3cm/紙の受験票を使用する場合)
- 写真付きの本人確認書類の原本(※最重要)
- 鉛筆またはシャープペンシル
- 消しゴム
- 腕時計
- 財布・ハンカチ・上着など
この中でも特に重要なのは,「証明写真」と「写真付き本人確認書類」の2点です。
受験票
紙の受験票の場合,通常は試験日の約2週間前から発送されます。
ただし,IIBCは2026年9月までにデジタル受験票を導入する予定を公表しているため,今後は紙の受験票から運用が変わる可能性があります。
受験票の形式や本人確認のルールは今後も変更される可能性があるため,受験前には必ずTOEIC公式サイトや申込サイトの最新案内を確認してください。
現行の紙の受験票では,外側に試験会場の案内が記載され,内側に当日回収される部分があります↓

最近は紙面に地図が大きく印刷されず,QRコードからGoogleマップ等で会場案内を確認する形が主流です。
会場は自分で細かく指定できないため,駅から近いこともあれば,夏場に15分ほど歩く会場になることもあります。
暑い時期は,早めに到着してクールダウンする時間まで見込んでおくと安心です。
より重要なのは,受験票の内側です↓

右ページは試験当日に回収される部分で,ここに証明写真を貼り,署名や必要事項を記入します。
なお,現在の受験票には「日本国籍の有無」を選択するチェック欄も追加されています。
なお,TOEIC S&Wなど別形式のテストでは,受験票や本人確認の運用がL&R公開テストと異なる場合があります。
必ず自分が受験するテスト種別の案内を確認してください↓
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証明写真
紙の受験票を使う場合,4×3cmの証明写真を貼る必要があります。
当日の朝になってから写真が必要なことに気づくと,駅や会場近くでスピード写真機を探し回る羽目になります。
写真は事前に撮影し,受験票が届いたらすぐに貼っておきましょう。
受験票が未着で会場に向かう場合も,証明写真の持参は絶対に忘れないでください。
写真付きの本人確認書類(※厳格化に注意)
現在のTOEICでは,本人確認書類のルールが非常に厳格化されています。
原則として,日本国内で発行された有効期限内の「顔写真付き原本」が必要です。
コピー,スマートフォンのスクリーンショット,画像データなどは一切認められません。

▼日本国籍の方が利用できる主な本人確認書類
- 日本国内発行の運転免許証(仮運転免許証・運転経歴証明書を含む)
- 日本政府発行のパスポート
- マイナンバーカード(スマホ用電子証明書は不可)
- 障害者手帳
- 顔写真付きの学生証・学生手帳・生徒手帳
デジタル学生証も条件を満たせば認められる場合がありますが,アプリの画面提示が必要であり,スクリーンショットなどの複製画像は不可です。
▼日本国籍ではない方が利用できる本人確認書類(※限定されています)
- 在留カード
- 特別永住者証明書
- マイナンバーカード(スマホ用電子証明書は不可)
日本国籍ではない方の場合,学生証,パスポート,運転免許証,障害者手帳の提示では受験できない点にくれぐれも注意してください。
また,2026年1月のルール改定により,現在は「日本国籍を持つ方,または日本国内に居住実態のある方」のみが日本で実施される公開テストを受験できるようになっています。
そのため,日本に短期滞在していて在留カードを持たない外国籍の方は,日本国内の公開テストを受験できません。
筆記用具
TOEIC L&Rはマークシート形式なので,鉛筆またはシャープペンシルと消しゴムが必要です。
マークを薄く塗ると機械が読み取りにくくなる可能性があるため,迷う場合は「HB〜2B」程度の濃さを選ぶとよいでしょう。
また,芯の太いシャープペンシル(1.0mm〜1.3mm)や鉛筆を使うと,マークを塗りつぶす時間を大幅に短縮できます。
0.5mmのシャープペンシルでももちろん受験できますが,200問のマークを塗り続けるのは意外と時間がかかります。
試験中に芯が折れたり,消しゴムを落としたりするアクシデントに備えて,筆記用具は複数本用意しておきましょう。
腕時計
TOEIC L&Rでは,リーディングセクション(75分)の時間配分がスコアを大きく左右します。
会場によっては壁掛け時計がなかったり,自分の席が一番後ろで時計が見えにくかったりすることが多々あります。
そのため,腕時計はほぼ必須の持ち物と考えておきましょう。
スマートウォッチ,携帯電話,置時計などを時計代わりにすることは禁止されています。
また,普段は腕時計を使わない方が本番だけ着けると,手首の違和感が気になって集中力が削がれることがあります。
そのため,模試演習の段階からアナログかデジタルの腕時計を使い,本番に近い環境で時間配分の練習をしておくのがおすすめです。
その他の持ち物
受験票に書かれていない持ち物にも注意が必要です。
財布,交通系ICカード,ハンカチ,ティッシュ,傘,上着などは,試験そのものには直接関係しませんが,当日の快適さに大きく関わります。
特に会場によっては冷房がかなり強いこともあるため,夏場でもサッと羽織れる薄手の上着があると安心です。
また,試験会場の教室内での飲食は原則禁止です。
夏季の熱中症対策として,ペットボトルの机上への持ち込みと水分補給が例外的に認められる場合もありますが,その場合も必ず公式案内や試験官の指示に従ってください。
TOEIC L&R試験当日のスケジュール

TOEIC L&R公開テストは,午前実施と午後実施の枠があり,それぞれ受付時間が異なります。
公式の受験要領による大まかなタイムスケジュールは次の通りです↓
| 時間帯 | 午前実施 | 午後実施 |
|---|---|---|
| 受付 | 9:25〜9:55 | 14:05〜14:35 |
| 試験説明・音テスト | 9:55〜10:20 | 14:35〜15:00 |
| 試験時間 | 10:20〜12:20 | 15:00〜17:00 |
| 回収・解散 | 12:20〜12:35頃 | 17:00〜17:15頃 |
受付時間を過ぎると原則として受験できないため,初めて行く会場では迷うことも想定して早めに到着するようにしましょう。
また,試験説明開始後は休憩時間が一切なく,トイレ等での退室も認められません。
トイレは受付を済ませた後,試験説明が始まる前(午前なら9:55,午後なら14:35まで)に必ず済ませておくことが大切です。
TOEIC試験当日の会場の様子と流れ
ここからは,会場に到着してからの試験当日の流れを見ていきます。
初めて受験する方は,「会場に着いてから何をするのか」がわからないだけでも無駄に緊張してしまうものです。
事前に流れを知っておくことで,当日の不安をかなり減らせます。
試験前(受付〜着席)
通常,集合時間の目安は午前枠が9時台後半,午後枠が14時台前半ですが,必ずご自身の受験票または申込サイトのマイページで最新の集合時間を確認してください。
試験会場となる大学などに着くと,建物の入口や教室前に案内スタッフが配置されていることが多いです。
周りにも同じ目的の受験者がたくさん歩いているため,時間に余裕を持って到着すれば,会場内で大きく迷うことは少ないでしょう。
教室の入口では,試験官に受験票と本人確認書類を提示し,マスクをしている場合は一時的に外して顔写真の照合を受けます。
自分の席を探して着席すると,机上に解答用紙(マークシート)と「TOEIC Listening & Reading公開テスト 受験のしおり」が置かれています↓

受験のしおりには,当日のスケジュール,注意事項,登録内容の確認方法などが書かれています。
受付時間中にこのしおりを確認しながら,解答用紙のA面(氏名やアンケートなどをマークする面)に必要事項を記入して待ちましょう↓

試験説明や音響テストが始まると,そこから試験終了まで席を立つことはできません。
音響テストの段階でスピーカーの音が聞き取りづらい場合は,遠慮せずにすぐ挙手して試験官へ申し出てください。
リスニング本番が始まってからでは対応が難しくなります。
また,スマートフォンの電源オフ(マナーモードではなく完全な電源オフ),アラーム設定の解除,腕時計のアラーム確認などもこのタイミングで確実に行うよう指示されます。
その後,問題冊子が配られたら,指示に従って表紙に氏名や受験番号を記入します。
問題冊子はシールで閉じられているため,試験開始の合図がある前に勝手に開かないよう注意してください。
開始の合図があったら,冊子の中央に手(または鉛筆)を入れて押し広げるようにするとシールが綺麗に切りやすいです。
試験中
試験開始の合図とともに,リスニング約45分,リーディング75分の長丁場がノンストップで続きます。
リスニングセクションでは,音声は一度しか流れません。
聞き逃したり,わからない問題があったりしても,そこで立ち止まってしまうと次の問題の音声が始まり,連続して失点してしまいます。
わからない時は「適当にマークして次へ意識を切り替える」メンタルが重要です。
リーディングセクションでは,最後まで解き切れない(いわゆる「塗り絵」になる)受験者が大半です。
時間内に終わらないと感じた場合は,難問で粘りすぎず,自分が解ける問題を優先して探す判断も必要になります。
TOEICでは間違えても減点されないため,空欄のままにするメリットはありません。
時間が足りない場合でも,試験終了の1分前には残りのマーク欄をすべて(AやCなどで)適当に埋めておきましょう。
試験終了のアナウンスが鳴った後にマークを書き足したり,消しゴムで修正したりする行為は「不正行為」と見なされます。
終了直前のマークの塗りつぶしは,時間に余裕を持って行ってください。
各セクションの具体的な解き方のコツについては,以下の記事に整理しています↓
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試験終了後は,試験官の指示に従ってそのままの姿勢で待機し,問題用紙と解答用紙が回収されます。
全員分の枚数確認が終わり,問題がなければアナウンスに従って解散です。
まとめ
今回は,TOEIC L&R公開テスト当日の持ち物と,会場での流れについてまとめました。
ポイントを整理すると以下の通りです↓
- 「証明写真」と「写真付き本人確認書類の原本」は忘れると受験不可
- 本人確認書類のルール変更(国籍による違いなど)に注意する
- 腕時計はリーディングの時間管理にほぼ必須(スマートウォッチは不可)
- 試験開始後は休憩なしで約2時間続くため,トイレは早めに済ます
- 試験中の飲食は原則禁止(夏の特例などは指示に従う)
- 当日の流れを事前にイメージしておくと,パニックにならず落ち着いて受験できる
TOEIC公開テストには,就職・転職・昇進・単位認定など,明確な目的を持った受験者が多く集まるため,会場にはほどよい緊張感と熱気があります。
雰囲気にのまれないためにも,持ち物の準備と当日の流れをしっかり把握しておけば,余計な心配をせず,目の前の問題に100%集中しやすくなります。
テスト後の結果確認の方法やスコアの見方については,以下の記事もご覧ください↓
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本番で持てる実力を100%出し切るためにも,前日までに持ち物の準備と当日のシミュレーションを済ませ,余裕を持って会場に向かいましょう。
最後までお読みいただき,ありがとうございました。