英字新聞でTOEIC800点・900点を目指す!速読と音読筆写の勉強法

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東大院修了(農学修士)×指導歴20年|教育・Web運営専門家 さんくす

さんくす

東大院修了(農学修士)×指導歴20年|教育・Web運営専門家 さんくす。かつては英語に挫折しかけた私が,L&R 915点,S&W 340点(IIBC AWARD受賞)に至った20余年の軌跡を論理的に分析。100以上の教材を身銭を切って検証した一次情報を生かし,理系研究者ならではの誰もが実践できる最短攻略ルートをご提案します。詳しいプロフィールは運営者情報をご覧ください。

TOEICのリーディングセクションでスコアが頭打ちになり,壁を感じていませんか。

700点台までは単語・文法・公式問題集の反復でも伸ばしやすいですが,800点・900点を狙う段階になると,英文を前から素早く処理する力や,未知の表現を正確に吸収する力がより重要になります。

そこで役立つのが,「英字新聞を使った速読と音読筆写」です。

「聞く」「読む」が中心のTOEICにおいて,あえて書くトレーニングを取り入れるのは遠回りに感じるかもしれません。

しかし,負荷の高いトレーニングを取り入れることで,リーディングの処理速度と正確性を底上げしやすくなります。

当記事では,英字新聞特有のルールを確認した上で,800点目標と900点目標に分けた具体的な学習ステップを紹介します。

英字新聞の特徴と読むためのルール

英字新聞を読む男性

英字新聞は,多様な背景を持つ読者に向けて書かれるため,事実関係を整理しながら,比較的読みやすい英語で構成されている記事が多くあります。

日本で最も有名なものは「The Japan Times」ですが,記事をスムーズに読むためには見出し(Headline)特有のルールを知っておきましょう↓

英字新聞の見出しルール

  • 現在形は「過去の出来事」を表す
  • 名詞の後に置かれた過去分詞は「受動態」を表すことがある(例:wife arrested = wife was arrested)
  • to不定詞は「未来の出来事」を表す(be going toの意味)
  • be動詞,冠詞,代名詞は省略される
  • andはカンマ(,)やセミコロン(;)で代用される
  • said・according toはコロン(:)で代用される

また,記事の構成として,内容の要点を示す段落は「nut graf(ナットグラフ)」と呼ばれ,通常2~5段落目あたりに置かれることがあります。

これらの基本ルールを押さえるだけで,英字新聞はずっと読みやすくなります。

なお,TOEIC学習者が利用する場合は,英語学習者向けに特別編集された「The Japan Times Alpha」が圧倒的に使いやすくおすすめです。

日本語の注釈が付いているため,辞書を引く手間を省いて学習に集中できます↓

The Japan Times Alphaと旧STの様子
The Japan Times AlphaでTOEIC対策!幅広い内容で読みやすい

日本に現存する英字新聞としては,最古の歴史と最多の発行部数を誇る「The Japan Times」がとりわけ有名で,駅の売店や書店で売られているのをこれまでに見かけた方は少なくないでしょう。 発行元は ...

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【目標スコア別】英字新聞を使ったTOEIC学習法

TOEIC英字新聞学習のルート分岐図。800点目標は和訳確認から速読へ進み,900点目標は未知表現の定着トレーニングへ進む流れを示した図

英字新聞を使った学習は,目指すスコアによってアプローチを変える必要があります。

ご自身の目標に合わせて,以下のステップを実践してください。

【800点目標】和訳を読んでから英字新聞を速読する

800点を目指す段階では,英文を日本語に訳さず,イメージのまま前から処理していく「直読直解」の感覚を養うことが最優先です。

そのためには,先に日本語で記事の内容を頭に入れてから,英語を読むという手法を取ります。

英字新聞の記事例

The Japan Times Alphaであれば,記事の最後に「和訳を見る」ボタンがあるため,まずそこを読んで内容を完全に把握しましょう。

さんくす
さんくす
日本語訳が付いていない記事でも,現在は生成AIを使って大意を確認しやすくなっています。ただし,細かなニュアンスや固有名詞の確認は自分でも行うようにしましょう。

ストーリーが分かっている状態で英字新聞を速読すると,未知の単語があっても情景が浮かび,英語を英語のまま処理する回路が脳内に作られます。

このとき,1分間に250語以上のスピードで読むことを目標にしてください。

読む速さを測りたい場合は,記事の語数を数え,語数×0.24秒を目安にすると,毎分250語ペースになります。

例えば100語の記事なら24秒,200語の記事なら48秒が目標です。

 

【900点目標】未知の表現を「音読筆写」する

900点を超えるためには,ただ読めるだけでなく,細かい文法やコロケーション(単語の自然な結びつき)を正確に把握する力が必要です。

ここで取り入れるのが,非常にハードな「音読筆写」のトレーニングです↓

英字新聞を使った音読筆写の4ステップ図。英文を選ぶ,意味を確認する,音読しながら筆写する,見ずに再現する流れを示した図

まずは英字新聞の記事を速読し,自分がこれまで知らなかった,あるいは使えなかった表現を含む文を2〜3個ピックアップします↓

The number of global infections continues to rise at a rate of around 1%-2% a day since the beginning of June, even as many countries are taking steps to ease lockdown measures.

例えば上記の赤字部分を未知の表現として選んだとしましょう。

次に和訳を確認し,「1日に1〜2%の割合で増える」「都市封鎖の措置の段階的な緩和を進める」という文法と意味を完全に理解します。

通常であればここで満足してしまいがちですが,それではスコアは伸びません。

内容を理解した英文を,声に出しながら素早く5回以上ノートに書き写してください

音読筆写を5回したノート

1回目は単語のスペルを確認しながらになるので,たどたどしくなるはずです。

しかし,3回目あたりから構造が頭に入り,5回目には原文を一度も見ずに,意味を噛み締めながらスラスラと書ける状態になります。

これが,未知の英語表現が自分の「発信できる力」に変わった瞬間です。

1つの文を声に出して5回書き写すのは,時間もかかり手も疲れる厳しい作業です。

しかし,この「No pain, no gain(労力なくして得るものなし)」のトレーニングを数ヶ月継続すれば,リーディングの処理速度や表現理解の精度はかなり変わってくるはずです。

余裕があれば,記事の内容を自分なりの英語で要約する練習を取り入れると,さらに完璧です。

さんくす
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とはいえ,キーボード入力やフリック入力でもそれなりに効果はあるので,少し負荷を下げたい場合はその方法を採用してみてください。

 

 

まとめ

TOEICの上級スコアを獲得するための,英字新聞を使ったリーディング強化法を解説しました。

スコアに応じた学習手順は以下の通りです↓

スコア別トレーニング手順

【800点目標】直読直解トレーニング

  1. 和訳を読み,記事のストーリーを完全に頭に入れる
  2. 英字新聞を速読し,英語を英語のままイメージする

【900点目標】音読筆写トレーニング

  1. 英字新聞を速読し,未知の表現を含む文を選ぶ
  2. 和訳で文法と意味を完璧に理解する
  3. 声に出しながら5回以上書き写し,最終的に原文を見ずに再現できる状態を目指す

英字新聞を用いた学習,特に音読筆写は決して楽な方法ではありません。

1回の学習に30分近くかかることもあります。

しかし,そこまでやり遂げた暁には,英語力が根本から底上げされている確かな成長を実感できるはずです。

TOEICでリーディングのスコアが伸び悩んでいる方は,普段の学習サイクルにぜひ英字新聞でのトレーニングを取り入れてみてください。

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