文法問題でる1000問のレビュー!Part5はこれで満点

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東大院修了(農学修士)×指導歴20年|教育・Web運営専門家 さんくす

さんくす

東大院修了(農学修士)×指導歴20年|教育・Web運営専門家 さんくす。かつては英語に挫折しかけた私が,L&R 915点,S&W 340点(IIBC AWARD受賞)に至った20余年の軌跡を論理的に分析。100以上の教材を身銭を切って検証した一次情報を生かし,理系研究者ならではの誰もが実践できる最短攻略ルートをご提案します。詳しいプロフィールは運営者情報をご覧ください。

今回は,TOEICの文法問題を得意にしたい人で,とかく演習量を積みたい方におすすめの問題集である「文法問題でる1000問」をレビューしていきたいと思います。

文法ができるようになると,Part5でより多くの問題に正解できるだけでなく,リスニングやリーディングの理解力が総合的に高まることで,あらゆるパートのスコアが上がることにも繋がるわけです。

ただし,でる1000問を1冊やり遂げるためにはかなりの労力を必要とします。

もっとも,高校時代にNext StageやForestのような分厚い文法問題集をやり遂げた経験のある方であればきっとできるはずですので,ぜひ本レビューを参考に,本書の購入を検討してみてください!

でる1000問の特徴

でる1000問の外観

基本情報

書名:TOEIC L&Rテスト文法問題でる1000問

著者:TEX加藤

出版:株式会社アスク出版

対応スコア:500~900点

ページ数:656ページ

定価:2530円

音声:ダウンロード(PC・スマホ)

「でる1000」という愛称で親しまれる本書ですが,実際は2015年に刊行されたものを改訂・増補したものとなっていて,スマホアプリのabceedにも対応しています。

旧版から受け継がれている本書の特徴は,何と言っても圧巻の問題数です。

文法問題だけが全1049問も収録されているわけですから,本自体は大変分厚い仕様になっています↓

でる1000問の分厚さ

しかし,ここで学んだ多くの問題が実際のTOEICテストでも出てくるわけで,何度も繰り返して全問正解できるようになった暁には,Part5で満点を取れることも夢ではないでしょう。

努力に見合うだけの見返りはあると考えるようにしてください。

とはいえ,本書で学ぶ上で1つ注意があり,中学内容に加えて高1レベルの文法知識がある程度ないと,本書のレベルは高すぎるように思います。

TOEICで500点以上を取れる方が本書の読者として想定されていることを忘れないようにしましょう。

加えて,大学受験英語で用いるような分厚い問題集を解いた経験がないようだと,途中で挫折してしまう可能性があります。

そのような心配がある方は「スタディサプリの英文法講座」の動画で学ぶか,本書の姉妹書で易しめの内容である「はじめの400問」を先に使うようにしてください↓

参考までに,姉妹本の紹介をしておくと以下のようになります↓

  • 応答問題でる600問(Part2の内容に特化した問題集)
  • でる模試600問(模試3回分を収録。全パートを通しで解きたい方向け)
  • でる模試リスニング700問(より難しいPart1~4の問題に挑戦したい中上級者向け)
  • でる模試リーディング700問(より難しいPart5~7の問題に挑戦したい中上級者向け)

それでは,でる1000問の目次をみてみましょう↓

でる1000問の目次

第1章から7章までは文法項目別にまとまった数の問題を解いていき(659問),その後の「文法模試」において各30問の13セット(390問)を行って総仕上げをする構成です。

さんくす
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単元別から総合問題へという流れは,知識の完成を目的とする際に教育界でよく使われる手法とされます。

なお,実際の公開テストでもPart5は30問から成りますから,後者は本番と同じ問題数です。

制限時間も同じように設定し,さらに付属のマークシートを使って解くようにすれば,Part5に特化した模試へと早変わりします。

その他,本書で学ぶ1049問をランダムな順序で学び直せる別冊付録も付いてくるのですが,これらについて次章で詳しくみていくことにしましょう!

 

 

でる1000問のレビュー

前半部分

まずは単元別に学習していく前半部分(第1章~第7章)ですが,文法項目別に解き方の解説が最初に来ています↓

TOEICの品詞問題の解き方

高校の授業のような解説ではなく,TOEICを意識して,本番と同じ形式の問題を用いた実践的な内容です。

適宜以下のようなまとめもあるので,しっかり知識を整理しましょう↓

品詞の語尾のまとめ

その後,「トレーニング」と呼ばれるコーナーで厳選された問題を解くことになります↓

でる1000のトレーニングのレイアウト

先の基礎知識を思い出しながら解いて,理解を深める段階です。

左ページに問題,右ページでは解説のように見開きの形でレイアウトされていて,TOEICの公式問題集以上の詳しい解説が用意されています。

よくみてみると,多くの問題で,間違いの選択肢にも解説が入っている(間違えの理由がわかる)他,全訳はもちろん,語注に文中の語句が抜粋されてもいました

語注や詳しい解説の様子

本によっては文法理解こそがTOEIC攻略の第一歩と書いているものもありますし,単語と文法は実力を底上げしてくれることは常識とされています。

どれもTOEICでよく狙われる内容なので,しっかり覚えましょう!

さんくす
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本書の文法問題では純粋な語彙問題(語句の意味を知っていないと解けない問題)は収録されていませんが,注にある語句や後述の別冊を使って学習すれば,その対策も可能です。

ところで,ほとんどの問題集はここまでで終わりとなってしまうでしょう。

しかし,でる1000問ではここからが本番とさえ言えます。

まず,「実戦問題」を使ってさらに多くの問題を解くようにしますが,1章はとりわけ量が多く,全部で300問もありました(通常は数十問程度です)↓

でる1000問に収録された3種類の実戦問題

中にはかなり取り組みがいのある問題も含まれており,比較的文法には自信がある私ですが,以下の問題では心を折られてしまったものです↓

問題:以下の空欄に入る語句を選べ。

Residents were concerned about increased traffic and(  )so, considering the size of the housing project approved for their suburb.

(A) understood,(B) understandable,(C) understandably,(D) understanding

正解はCですが,結果はいかがだったでしょうか。

 

後半部分

1日50問などと決めて第7章までやり終えたら,最後の仕上げとなるのが後半部分に当たる「文法模試セット」です。

制限時間は10分,問題数は本番さながらの30問となります↓

文法模試の問題例

こちらは問題の後にまとめて解説が為される模試スタイルで,マークシートも巻末に用意されているため,本番に近い環境で練習を積むことが可能です↓

TOEIC Part5専用のマークシート

さんくす
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本番では書き込みはできず,また,マークシートを塗る作業に時間が取られることに注意してください。

 

別冊

忘れてはならないのが別冊の存在でしたが,特別な名前が与えられていて「文法問題1000本ノック!」と言います↓

文法問題1000本ノック

似たタイトルの問題集に炎の千本ノックがあり,そちらも名著となっていますが,名前の一致は偶然なのでしょうか。

いずれにしても,この別冊においては,本書ですでに解いた1049問をランダムな順番で解くことが可能です。

解答は下に小さく出ていて,本書の何ページで学んだかがわかるので,必要に応じて戻って復習することが簡単にできます↓

でる1000問の別冊の内容

別冊の巻末には,解説の語注で学んだ語句リストまでもが付いていて,単語帳のように使うことも可能です↓

文法問題1000本ノックの語句リスト

もはや,

本体は別冊部分ではないだろうか。

と思えてしまうくらい,使い勝手の良さを誇ります。

 

 

まとめ

以上,Part5の文法問題を完璧に対策できる,TOEIC L&Rテスト文法問題でる1000問のレビューでした。

今回紹介した特徴をまとめると,

  • 1049問もある圧倒的なボリューム
  • 語彙や間違えた理由がわかる詳しい解説
  • 本番と同じ形式で学べるミニ模試を13回分収録
  • 別冊で総復習や単語学習が可能

となります。

TOEICの文法問題を素早く突破できれば,残ったPart6や7に,より多くの時間を費やすことができ,結果としてそれらの正答率が上がるはずです。

もちろん,文法的に正しく英文を捉えられるようになれば,リスニングも正確に聞き取ることができるでしょう。

その意味では,Part5の攻略が高スコア取得の鍵になっていると言っても過言ではありません。

本書を読みこなすにあたってはTOEIC500点以上のスコアが必要ですが,易しめの教材をその前に挟むことでスムーズに導入できるでしょう。

後は努力した分だけスコアが上がっていきます。

人気の理由がわかる良書ですので,是非,文法に弱点がある方は使ってみてください!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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