TOEIC S&Wテスト総合対策をレビュー!設問別攻略と5日間トレーニング

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執筆・運営者:さんくす
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さんくす
TOEIC L&R 425点から915点,S&W 340点に到達。IIBC AWARD OF EXCELLENCE 2022受賞。100以上の教材を実際に使い,独学でも続けやすいTOEIC対策を整理しています。詳しいプロフィール

今回は,初めてTOEIC S&Wテストの対策を行う方に最適な「TOEIC S&Wテスト総合対策」のレビューをお届けします。

本書の最大の価値は,1冊に必要な情報が過不足なく収められた「コンパクトな網羅性」です。

全体のボリュームは比較的薄めでありながら,試験の全体像や各設問の攻略ポイントが非常に手際よく整理されています。

途中で挫折しにくく,最後まで取り組みやすい構成で,何度も繰り返し復習して重要表現をストックしていく学習に向いた1冊です。

本書の具体的な構成と,スコアアップに直結する効果的な使い方をまとめました。

TOEIC S&Wテスト総合対策の概要

TOEIC S&Wテスト総合対策の表紙

基本情報

  • 書名:TOEIC S&Wテスト総合対策[改訂版]
  • ページ数:224ページ
  • 著者:浅場眞紀子,トニー・クック
  • 出版社:旺文社
  • 発売日:2022年9月(改訂版)
  • 定価:2,310円(税込)
  • 音声対応:ダウンロード対応(アプリ「英語の友」も可)

L&Rテストと比較すると受験者数はまだ少ないものの,英語4技能の重要性が高まるにつれて,S&Wテストの存在はビジネスパーソンの間でより身近なものになっています。

近年のトレンドとして,試験形式にいくつかの変更がありましたが,問題数の微調整や制限時間の変更などが主であり,出題される本質的なテーマに大きな変化はありません。

本書は,2016年刊行の旧版をベースに,2022年までの問題形式変更・運用変更に合わせて再編集された改訂版です。

2021年7月と2022年6月のSpeaking Testの変更にも対応しているため,これからTOEIC S&W対策を始める方は,基本的にこの改訂版を選ぶとよいでしょう。

旧版からの主な変更点は以下の2点に集約されます↓

【改訂版での主な変更点】

  • 2021年7月の変更(写真描写1→2問・解決策提案の廃止)と,2022年6月の変更(図表問題の音声2回読み上げなど)の両方に対応
  • スピーキング最難所のQ11(意見を述べる問題)において,ノートテイキングの技術に関する解説コラムが追加。

最新の試験形式の全体像や時間配分について詳しく確認したい方は,こちらの記事も併せて参考にしてください↓

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本書の著者である浅場眞紀子先生とトニー・クック先生は,S&W対策や企業研修の分野で実績のある講師です。

浅場先生はTOEIC L&R 990点,TOEIC S&W 400点を取得されており,企業研修や教材制作にも携わっています。

定期的に自らテストを受験して出題傾向を分析されているため,提示される解法アプローチには信頼がおけます。

私自身,本書を含む良書で徹底的に正しい型を学んだ結果,S&Wテストで330点以上(340点)を取ることができました↓

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共同著者のトニー・クック先生の他の名著としては「頂上制覇 TOEICテスト スピーキング/ライティング 究極の技術」(研究社)も有名ですので,自身のレベルや好みに応じて比較検討してみるのもありです。

本書のリスニング音声および浅場先生によるミニ講義(約15分)は,旺文社の公式サイトからMP3形式でスムーズにダウンロードできるほか,公式アプリ「英語の友」からの再生にも対応しています↓

TOEIC S&Wテスト総合対策の音声ダウンロードページ

 

 

TOEIC S&Wテスト総合対策の教材構成と学習プラン

本書が学習者にとって非常に親切である理由を,構成と具体的な使い方から紐解きます。

まず目次の全体像を確認してみましょう↓

TOEIC S&Wテスト総合対策の目次

本編の直前には,「本書の使い方」に加えて「セルフチェックシート」や「各種学習法」のガイダンスが用意されています。

このセルフチェックシートは,現在の自分のスピーキング・ライティング能力の課題を客観的にあぶり出し,学習の目的意識を明確にするための優れたツールです↓

TOEIC S&Wテスト総合対策にあるセルフチェックの例

チェックを進めることで,自分が今どのパートの対策にエネルギーを注ぐべきかが論理的に判定されます。

また,巻末のまとめ部分にも詳細な「評価指標」が掲載されています↓

TOEIC S&Wテスト総合対策にある評価の指標

この評価指標を模試や日々の練習問題を解く際に手元に置き,自分の解答を客観的に照らし合わせる習慣をつけることで,出題者が求める要件を満たした論理的な答案を自然に作成できるようになるわけです。

本書は,大きく以下の3つのセクションに分かれています。

  1. S&Wテストの設問別攻略法
  2. 本番仕様の模擬テスト(1回分)
  3. 発信力強化トレーニング(5日間の短期集中)

「設問別攻略法」では,スピーキングとライティングが基礎からスモールステップで解説されているため,初受験の方でも無理なく解法ロジックを吸収できます。

さんくす
さんくす
なお,解説の密度が高いため,一定の語彙力や文法力があることが前提です。目安として,L&Rテストで600点以上のスコアを確保してから本書に取り組むと,学習効果が最大化されます。

さらに,本番までの残り期間(1週間前ルート,または1ヶ月前ルート)に合わせた具体的な学習スケジュールが巻頭で提示されています↓

TOEIC S&Wテスト総合対策で行える2つの学習法

どちらのスケジュールであっても実戦模試の消化は必須ですが,残された時間に応じて設問解説や発信力トレーニングにかける比重を変えるわけです。

全コンテンツを丁寧に消化するのに必要な所要時間は約15〜20時間ですので,1ヶ月の猶予がある場合は,2周目の復習まで視野に入れた確実な定着計画を立てることができます。

 

 

各章の具体的な内容と使用レビュー

実際に各章をやり切ることで得られる学習効果を詳しく記述します。

1.設問別攻略法:段階的なアプローチで解答作成の型を身につける

TOEIC S&Wテスト総合対策の設問別攻略法

紙面配分はスピーキングに94ページ,ライティングに56ページが充てられており,アウトプットに必要なスキルをバランスよく配置しています。

スピーキングの「写真描写問題」のパートを例に挙げると,最初に標準的な例題が示され,それが実際のビジネス現場でどのように役立つ能力なのか,そしてスコアを伸ばすための本質的なヒントが丁寧に解説されます↓

写真描写問題の攻略法

TOEIC S&Wテストのための学習は,そのまま実務における明快なコミュニケーション能力の向上に直結します。

なお,視覚素材となる写真類は本番同様にカラーで印刷されており,視認性は非常に良好です。

解説部分では,正確な対訳や解答例だけでなく,本番のタイムプレッシャーの中でどのような優先順位を持って描写を組み立てるべきか,具体的な思考手順を学べます↓

TOEICスピーキングテストの攻略法

上記の解説からは,「情報・動作・様子」という3つの軸を基点に解答を組み立てるのが合理的であることが理解できます。

続いて用意されている3つの実践的なトレーニングを通じて,習得したロジックを類問へ適用する訓練を行います↓

TOEICスピーキングテストのトレーニング内容

「背景に」や「中央に」といった,とっさに出てきにくい位置表現や構文パターンも,本書のトレーニングを反復することで確実に定着します。

単に試験形式をなぞるだけでなく,制限時間内に提示されたドキュメントの要点を正確に記憶する訓練や,ライティングの校正を想定した文法エラーの検出など,英語の発信力を根本から支える基礎的なエクササイズが組み込まれている点が非常に優秀です。

最終ステップとして,本番に即した練習問題に取り組むことで,各パートの対策を強固に仕上げることができます↓

TOEIC S&Wテスト総合対策の練習問題

ライティングの攻略法においても同様に,短文の記述から段階的に積み上げていき,最終的には300語以上の実戦的なオピニオンエッセイを論理的に書き上げる型が自然に身につきます。

 

2.模擬テスト:80分間の実戦シミュレーション

攻略法をマスターした後は,本番仕様の模擬テストに挑戦します。

スピーキングセクションに取り組む際は,必ず自分の解答音声をスマホの録音アプリなどで記録してください。

自分の発話を客観的に聞き直す作業こそが,発音の明瞭さや文法のミスを改善する最も確実な復習法となります。

模試を解く際は途中で止めず,本番と同じ約80分間の制限時間を厳守してぶっ通しで取り組みましょう↓

模擬テストにあるライティング問題の例

スピーキングセクションでアウトプットを終えて適度に疲労した脳の状態で,後半のライティングセクションの長文記述に臨むという,特有のスタミナ配分をリアルに体感しておくことが大切です。

試験時間の長いL&Rテストに比べると80分という時間は短く感じられますが,集中度の密度が異なるため,事前の実戦練習の有無が本番のパフォーマンスに大きく影響します。

解答解説には高品質な音声サンプルが用意されており,さらに浅場先生による15分弱の解説ミニ講義を視聴することで,満点ホルダーの思考の組み立て方を直接インプットすることができます↓

ライティングの模擬試験の解答解説

 

3.発信力強化トレーニング:スコアの土台を強固にする5日間のメニュー

試験日までにまだスケジュールに余裕がある場合は,第3章の「発信力強化トレーニング」をスケジュールに組み込みましょう。

日ごとに明確にターゲットが分かれており,非常に密度の高い補強が行えます↓

発信力強化トレーニング

初日に取り組む英文法チェックでは,基本文型や時制といったコアな文法事項を再確認します。

これらはスピーキングやライティングにおいて不注意による減点を防ぐことに繋がります。

また,3日目に用意されている「タイピング速度向上」のメニューも非常に実戦的です↓

タイピング速度を上げる方法

単にキーボードを叩くスピードを競うのではなく,英文の意味のまとまりを頭の中で処理しながら高速でタイピングする訓練になっており,ライティングセクションにおける実質的な記述時間の創出に大きく貢献してくれます。

 

 

まとめ:確実な発信力を手にするための最初のステップ

以上,TOEIC S&Wテスト総合対策のレビューでした。

各設問へのきめ細かなアプローチから模擬試験,そして弱点を補強する発信力トレーニングにいたるまで,1冊のパッケージとして非常に高い完成度を誇る参考書です。

本書の指示通りに型を身につけ,セルフチェックシートで自分の解答を磨いていけば,独学であっても迷うことなく本番への準備を整えることができます。

本書では,ビジネスパーソンと学生では,S&Wでつまずきやすいポイントが異なることも指摘されています。

社会経験のあるビジネスパーソンは内容面のアイデアを持っていても,英語で論理的に展開する部分で苦戦しやすい。

一方,学生は英語の瞬発力があっても,意見の中身を組み立てる段階で止まりやすい,という見方です。

このように,本書は単なる問題解説にとどまらず,受験者の属性ごとの弱点にも目を向けています。

万が一,本番で質問を正確に聞き取れなかった際の「実戦的な切り返し表現(ごまかしフレーズ)」なども掲載されており,受験者の精神的な支えになってくれます。

まずは本書を使い,正しい「型」を習得することからS&W対策をスタートさせましょう。

そこで自分の弱点やさらに伸ばすべきポイントを発見したら,それに応じて単語帳やより高度な問題集を買い足していくと無駄がありません。

ここで磨いた論理的な発信力は,試験のスコアアップにとどまらず,実務における英文ビジネスメールの作成やプレゼンテーションなど,実際のビジネスシーンでもそのまま強力な武器として機能します。

確固たる発信力の土台を築く最初の1冊として,ぜひ活用してみてください↓

なお,S&Wの対策に入る前に,オンライン教材「スタディサプリENGLISH」などで英語の基礎体力を高めておくと,本書の内容を吸収しやすくなります。

まずは本書でS&Wの全体像と解答の型をつかみ,必要に応じて他教材で弱点を補っていきましょう。

管理人のイチオシ!おすすめ対策

スタディサプリENGLISH

私自身が独学の限界に直面した際,900点の壁を越える大きな支えになったアプリです。単語帳,実戦問題集,パート別攻略法までそろっており,TOEIC対策を1つのアプリで進められます。1人で続けるのが不安な方は,生成AIをコーチ役にする運用法もあわせて試してみてください。

Asteria for Business

S&Wの対策ができる教材は少ないですが,ビジネス英語を学ぶことで間接的にスコアアップが狙えます。Z会のAsteriaは十八番の添削課題に加え,オンライン英会話も利用できます。一方,L&R対策用にAdaptieが用意され,AI演習で弱点をピンポイントで潰していけます。質問サポートも利用可能です。

  • この記事を書いた人
東大院修了(農学修士)・指導歴20年の教育メディア運営者 さんくす

さんくす

東大院修了(農学修士)・指導歴20年の教育メディア運営者 さんくす。英語に苦手意識があったところから,TOEIC L&R 425点を経て915点,S&W 340点に到達し,IIBC AWARD OF EXCELLENCE 2022を受賞しました。20年以上の英語学習経験と,100以上の教材を実際に検証してきた一次情報をもとに,TOEIC対策を発信しています。

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