BEYOND990超上級問題のレビュー!満点を超える実力を身に付けよう!

今回は,TOEIC満点を目指すための極意が詰まった「BEYOND990超上級問題」のレビューをしてみようと思います。

2015年に出版されたということで,新形式に完全対応した参考書ではないのですが,内容は当初からTOEICにあえて形を合わせず,内容だけをTOEIC満点用に合わせて書かれたものです。

これについては,後でレビューする「トレーニング」の内容をみればすぐに明らかになります。

そもそも,過去のTOEICで990点取れた人というのは,新形式に変わったばかりのテストでも満点を取れることがほとんどです。

一度そこまでの実力を付けてしまうと,TOEICで測れるメーターはすでに振り切れてしまっているということなのでしょう。

本番よりも負荷を高めた本書独自のトレーニングで,公開テストが簡単に見えてしまうほどの実力を身に付けてみてはいかがですか。

本書の特徴と使い方

  • 名前:TOEICテスト BEYOND990 超上級問題+プロの極意
  • 著者:ヒロ前田,TEX加藤,ロス・タロック
  • 定価:2,200円+税
  • 出版社:アルク
  • 対象レベル:800点から
  • 目標:990点
  • 音声:CD-ROM or ALCO(ALCOの記事

目標スコアが600点や700点程度であれば,TOEICの解き方のコツを学ぶだけでかなりのスコアアップに繋がることもありますが,満点狙いともなると,王道を行く勉強法を積み重ねていくしかありません

そのため,インパクトや気楽さがウリの参考書業界では,満点狙いの本が少ないわけです(900点に関しては,背伸びをして狙う人がいまだ多いので,種類は多く出ているようです)。

しかし本書は,あえてその王道について詳しく書いている点がユニークであり,満点取得のための戦略と正しい考え方について学ぶことができます。

聞けば不思議と正答率が上がる,魔法のような技は出てきませんし,収録されている問題も手ごたえ十分の問題ばかりが故意的に選ばれてきていて,最初から最後までまったく苦行の連続です。

ですが,それしか他に方法がないのであればやるしかないのも事実であり,本書で身に付けた実力は王道ゆえに廃れにくく,TOEICの形式が今後さらに変わろうとも,決して自分を裏切らない,ある意味一生ものです。

周りにTOEIC満点ホルダーがいらっしゃる方は是非確認していただきたいのですが,新形式に変わったばかりのテストであっても満点を取れていたのではないでしょうか。

必死の努力を経て彼らの境地に達すると,そこから見える眺めというのは,どんな形式のテストであってもきっと変わらないことでしょう。

さて,以下にあるのが本書の目次となるわけですが,各パートごとに必要な知識を確認した後で,「練習問題・トレーニング・実戦問題」という3種類の問題を解いていく構成です↓↓

BEYOND990の目次

このうち「トレーニング」はTOEIC本番のものとやや異なる形式になっていて,難易度が特に高められています。

詳しくは後のレビューで確認していただきたいと思いますが,著者曰く,「TOEICで1,200点取るための問題になっている」とのことです。

それゆえ,本書で学ぶことで,通常のTOEICが簡単に思えてくるレベルに少しずつ変わっていき,安定して990点を狙える実力がつくのでしょう。

これは,強豪校の運動部がその辺の大会の優勝などではなく,全国制覇を掲げて練習するのと同様の効果があるわけです(いわゆる,目標は高く)。

受験勉強においても,MARCHに合格したければ早慶を,早慶に受かりたければ東大を目標に頑張るのが王道となっています。

話を本書の説明に戻しますが,その他,ちょっとしたコラムや使い方のヒントも充実し,学習法について考えさせられるものもいくつか見受けられました。

ダメ押しで,巻末にはミニ模試も収録されているので,本番の4分の1の問題数ではあるものの,これまでの総まとめをすることが可能です。

それでは次章でパートごとに見ていくことにしましょう!

 

トレーニング内容についてのレビュー

Part1 写真描写問題

パート1の解き方

Part1に限りませんが,本書におけるリスニング音源はイギリスとオーストラリアの話者によるものが多くなっています

普通の参考書で勉強していると,リスニングで耳にするのはそれ以外のアメリカやカナダの英語が多いわけですから,もうこの時点から,本書のこだわりについて感じ取ることができるでしょう。

なお,本書では満点取得者であっても本番で間違えてしまう可能性のある問題のみを扱い,実際のテストではわずか2,3問しか出題されないタイプの問題に全力を注げ特徴があります。

以下は練習問題のものですが,あらゆる問題に全訳や間違いの根拠が提示されていて,非常に丁寧な作りです↓↓

練習問題の解答解説

続けて,先ほど述べた「トレーニング」に移りますが,こちらは通常4つであるはずの選択肢が6つに増えており,その中から適切な問題をすべて選ぶという変わった形式になっています↓↓

パート1のトレーニング

これはつまりすべての選択肢が正解になる可能性があるわけですから,集中力を切らさず,しかも完璧に理解していないと解けません。

仕上げの実践問題では,先の練習問題と同じ形式(本番と同じもの)となりますが,上のトレーニングを十分にやり遂げてから取り組むと,最初よりもずっと理解できている感じがして,一段上のレベルに達した感覚に浸れます↓↓

Part1の実践問題

Part2 応答問題

パート2の解き方

続けてPart2ですが,こちらは全問正解狙いで行くべきパートだと言われます。

ここで間違えやすい問題は,WH問題(Who, Whereなど)を除く問題で,かつ質問に間接的に答えるようなものが挙げられますが,もちろん本書ではそういった難しい問題のみを扱います。

レイアウトとしてはPart1と同じで詳しい解説付きですが,トレーニングは選択肢が4問と1つ増え,さらに答えも1つとは限らないという高負荷なものに仕上がっていました↓↓

パート2のトレーニング

付属の音声データには,通しでちゃんとした会話を聴けるものが収録されているので,ストーリーに注意して聴くことで,予想しにくい展開のある会話に慣れることもできます。

Part3 会話問題

パート3の解き方

Part3の攻略ではそもそものリスニング力強化が必須ですが,それは時間をかけて毎日やっていくこととして,本書ではそれ以外の「速読力・集中力・記憶力」について集中的にトレーニングします。

すばやく質問文を読み,リスニングした内容と照らし合わせて即座に正誤判断する。

そのためにも,ここでは設問から正解の流れる位置を予測する練習や,難易度が高いとされる設問パターンを持つ問題を扱います。

解答解説では,全訳がある以外に,意識を向けるべきポイントまでもが書かれていて,これを知っているといないとではテスト本番での落ち着き度合いが全く異なります↓↓

パート3の解説

なお,トレーニングでは,通常よりも設問間の空白時間が短くなっています。

満足に先読みができない状態ですと正答率がどうしても落ちてしまうところを,本書のスピードで速読できるようになっておけば,通常の8秒間を余裕と感じられることでしょう↓↓

パート3のトレーニング

トレーニングは1種類とは限りません。

扱うテーマや,問題形式がまたまた異なるものもあります。

本パートに出てくるもう1つのトレーニングでは設問が1つ増えているので,先読みした質問をより長く記憶し,かつ集中力も問われる出題です。

さらに,CD-ROMにはネイティブが高速で読み上げた音源も収録されているので,この速さに慣れてから普通の速さのものを聞くと,自身のリスニング力の明らかな変化に気づくでしょう。

このように,本書は復習についてもよく考えられていて大変親切な作りになっているように感じます。

Part4 説明文問題

パート4の解き方

パート3以上に集中力と記憶力が物を言うパート4ですが,同義語や言い換え表現が鍵となる問題や,選択肢が長いものになっている問題などを扱います。

予測の仕方についても練習問題を通してしっかり学びましょう!

なお,こちらのトレーニングでも設問間のポーズ時間が半分に減らされているものや,設問が4問に増えている素材を使って各種能力を鍛えていきます。

詳しい手順についても本書に記載がありますが,まずは普通のスピードで内容を完全に理解してから,高速版を用います↓↓

スピード・リスニング

  1. 何も見ずに通常スピードの音声で内容を確認
  2. 聴き取れないところは英文を確認する
  3. 何も見ずに高速音声を聞いて内容を理解する
  4. 不明部分は高速音声を聞きながら英文を確認する
  5. 発音が原因の場合はオーバーラッピングする
  6. 何も見ずに理解できるようになるまで繰り返し聞く

移動中や,余裕がなくても高速音声を使うことが大切です。

Part5 短文穴埋め問題

パート5の解き方

TOEIC満点を取るためには,リーディングセクションはほぼノーミスで解かなければなりません。

ですが,各人の背景知識によってミスする傾向も様々なので,特に難しいと思われるものをタイプ別に選んでいるとのことです。

このように,解答解説のページに問題文が再掲されているところが取り組みやすいです↓↓

パート5の解説

トレーニングには,2006年以前の形式のものを採用し,より深く文法を理解していないと解けません↓↓

パート5のトレーニング

今のTOEICを受けている方にはなじみがないでしょうが,昔はこのような問題が実際に出ていたのです。

Part6 長文穴埋め問題

パート6の解き方

Part6で難しいとされる問題は,何と言っても「文脈理解が問われる出題」です。

加えて,「広い範囲を読まないと正解できない問題」も含まれている上,「1つの文書は2分以内に解くように」との指示まであります。

確かに,時間がないから解けないということもTOEICでは多々ありますからね。

解くスピードについては,たえず意識しておかなければなりません。

負荷を高めたトレーニングでは空所が6か所もあり,集中力がより問われる仕様です↓↓

パート6のトレーニング

さらにCD-ROMには,Part6の文章を読み上げたものが3種類収録されています

「スリーステップ・リスニング」と言う名前で呼ばれていますが,返り読み(後ろから前に戻って読み直すこと)をせず,英語を英語の語順のまま理解していくトレーニングができるということです↓↓

スリーステップ・リスニング

スリーステップ・リスニング

  1. ポーズありの音源で,意味のまとまりごとに2秒間のポーズが入った音声が流れるので,意味のまとまりごとに理解し,次に流れる英文構造を予測しながら読み進める
  2. ポーズ無しの通常音声を聞くが,不明部分は英文で確認する
  3. 高速の音源を聴きながらテキストを目で追い,自分がそのスピードで読んで理解できるのか確認する

Part7 読解問題

パート7の解き方

Part7では「情報処理能力」と「推測する力」の2つが求められま。

そこで,一定の時間内により多くの情報を処理できるように練習しましょう

問題ごとに,制限時間と,音声の収録されているCD-ROMのトラックなどが表示されています↓↓

制限時間とトランスクリプト

解答解説には,正解の根拠と問題のタイプが書かれているので,論理的な考え方を身に付けたり,弱点分析の際に役立てることが可能です。

トレーニングともなると,ただでさえ短い制限時間はさらに短くなり,音声トラックを再生しながら取り組むことで,読み終わりの時間や解答終了時間をビープ音で教えてくれます↓↓

パート7のトレーニング

ミニ模試

模擬試験

本書の最後にはミニサイズの模試も収録。

問題数としては51問を計28分で取り組みます。

解答解説もメインページと同様に詳しいものが収録されていました。

難易度に関してはこの本の方針通りで,言うまでもありませんね(笑)

 

まとめ

BEYOND990超上級問題の外観

以上,BEYOND990超上級問題+プロの極意のレビューでした。

今回まとめてきた本書の特徴について書きだしてみると,以下のようなものがありました↓↓

  • TOEIC満点のための王道となる勉強法を紹介
  • リスニングでは英・豪のナレーターが頻繁に登場
  • 解説解答は丁寧
  • 問題は900点以上の人が間違いやすいものがほとんど
  • 復習用の音声も多数収録(高速版やポーズ入りのもの)
  • トレーニングは形式を大きく変えて難易度が高い
  • ミニ模試で総復習も可能

TOEICの参考書としては定番の公式問題集であっても,スコアが800点以上の人が使うとほとんどが正解となってしまい,時間をかけた割に得られる知識が少ないです。

そこで,990点と900点を分けるような超難問のみを扱うことに本書の価値があります。

確かに出版は最新ではありませんが,本書で養成できる力は応用が利きますし,学んだ方法論を今後の学習に活かすことができるでしょう。

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