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なぜTOEIC?学習を成功させる4つのコツ

TOEICを受けるにあたっては,まず第一に,学習を成功させるためのコツについて知っておきましょう。

教材を何にするのか,どんな勉強を行う必要があるかは,二の次です。

英語の資格・検定試験はかなりの数がありますが,なぜ自分はTOEICを選ぶのかを明らかにした上で,現時点での実力を知り,目標スコアを何点に設定するのかを決定します。

さらには,具体的な勉強を開始した後においても,定期的に振り返る時間を大切にしましょう。

TOEICをなぜ受けるのか考える

山頂にそびえたつ旗と険しい山道

まずはどうしてTOEICを学習するのか,その目的をはっきりさせてください。

このとき,英語を使う目的に限定するのが重要です。

「昇進や海外出張に600点必要だから」であったり,「なんとなく良い点が取りたいから」といった答えでは失敗に終わる可能性が高いとされます。

目標スコアを決めたり,ぼんやりとしたものは目的とは呼べません。

具体的には,以下のようなものが目的となります↓

  • 外国人と直接話ができるようになりたい
  • 海外に行ったとき困らないようになりたい
  • 自分の仕事に生かしたい
  • 将来できる仕事の幅を広げたい
  • 幅広い文献から情報収集したい
  • 英語力を武器に転職をしたい

英語が話せると格好良いからでも,報奨金や資格手当を手にしたいからであっても,心の底から願うのであれば十分に目的となるのが面白いところで,最新のヒットチャートを賑わすアーティストも,音楽を始めたきっかけが「文化祭でモテたい」だったことも多いのです。

ここでのポイントは,組織ではなく自分のために勉強するという,自己投資の意識を持つことだと思います。

なお,目的意識が弱いままTOEIC学習を始めてしまうと,日課の辛さに耐えられなくなるはずです。

10年くらい昔のTOEICであれば,テクニックを身に付けるだけで一気にスコアを上げることもできたのですが,現在のTOEICでは,特に650点以上を狙うとなると,根本となる英語力を上げない限りスコアアップは期待できません。

そのためには,かなりの勉強時間をTOEICに割かなければならないのですが,そういった日々を乗り切るためには,結果が自分のためになっているという意識が必要なのです。

また,目的は複数あっても構いませんが,とりあえず思いつくままに書き出してみて,その中で最も具体的かつ真っ先に達成したいものを1つ設定するのがおすすめです。

ここで,なぜこれほどまでにTOEICが社会的に活用されているかについてもまとめておきますが,

  • 認知度が高い
  • 実施しやすい
  • 採点基準がわかりやすい
  • 教材が豊富で情報が得られやすい
  • 努力が結果に結びつきやすい
  • 必要な英語力を適切に測ることができる

ことなどが挙げられています。

 

 

現時点での実力を確認する

模試を解く男性

前章の最後にも挙げましたが,TOEICの大きな魅力は,同じ実力のまま何回受けても大体同じスコアが出るということです。

これはつまり,具体的かつ客観的に自分の実力がわかってしまうことを意味します。

人は誰しも傷つきたくないので,特に勉強を始めたばかりの頃にTOEICテストを受けようとはしないものですが,あえて真っ先に受験してみましょう。

理想としてはL&RだけでなくS&Wも受け,聴く・読む・話す・書くの4技能の実力を知ることです。

とはいえ,思い立ってからすぐ行動したとしても,今から申し込める公開テストは1ヶ月以上先になってしまうので,ここではすぐに手に入るTOEIC模試を解いてみるでも構いません。

もちろん,どこかの組織に属している方でIPテストが利用できる方であれば,そこまで長く待つことなく受験できるでしょう(企業の規模が大きくなるほど,年間の実施回数が増える傾向にあります)。

ところで,どうして開始時の英語力について知る必要があるのでしょうか。

それは次章の話とも関係してくるのですが,例えば,調子が悪いからと病院に行っても,病状がわからなければ治療のしようがないはずです。

喉が腫れているのに点鼻薬を渡しても治らないように,現状に対して適切な対処法が存在するというのはTOEICの世界においても変わりありません。

特に男性に多いのですが,高いスコアが取れれば良いに決まっているなどと,いきなり最高難度の教材を選びがちです。

本屋さんのランキング上位に800点や900点目標の参考書が並ぶのはこれが主な原因なのですが,現実問題,TOEIC受験者の半数近くは600点のスコアにすら届きません。

ゆえに,正常な状態であれば初心者向けの参考書が上位に来るはずなのですが,現実はそうなっておいないのです。

多くが自分の実力を正しく認識できていないことの動かぬ証拠とも言えます。

筋トレの例で考えれば,本来ベンチプレスが50kgしか上げられない人が,100kgのバーベルを買ってきてトレーニングしたらどうなるでしょうか。

その場合,まったく上がらないものを上げようとするだけでトレーニングが終わってしまうことになり,習慣化して長続きするとは到底考えられません。

是非とも,まずは自分の実力について知るところから始めるようにしてください。

 

 

目標となるTOEICスコアを設定する

目標を達成して喜ぶ女性

自分の実力を把握することができたら,いよいよ目標スコアを決めましょう!

TOEICのスコアとできることの間には,大体以下のような関係があります(出典:英語活用実態調査2019)↓

現在の英語スキルとTOEICスコアの関係を表した図

TOEICスコアとできること

470点:英会話ができるレベル

600点:海外に出張できるレベル

730点:海外に駐在できるレベル

860点:英語の職業でのセミプロレベル

950点:討論や翻訳のできるプロレベル

目標スコアを設定するときのコツは,最終的なものと短期的なものの2つを設定することです

もし今500点の実力がある人が海外に駐在したいと思えば,800点くらいが最終目標となります。

ですが,TOEICスコアは伸びるときは100点くらい急上昇し,その後またしばらく停滞するの繰り返しとなるのが普通で,かけた勉強時間に比例して直線的に伸びていくことはありません。

100時間勉強して100点伸びたからといって,200時間かけたら200点伸びるわけではないのです。

そこで,採用すべき勉強法としては1段階上のステージを目指すこと,つまり今の実力の100点上を目指すことを短期目標として設定するべきで,上の例ではひとまず600点目標の教材を選ぶようにします。

具体的な方法については目標スコア別のTOEIC勉強法の記事を参考にしてください。

 

 

定期的に自己分析する

自己分析する社会人

勉強を始めたら,週ごとや月ごとに勉強の進捗状況を振り返りましょう

これはメタ認知と呼ばれる行動にあたり,自分の思考や行動を客観的に捉えて評価しては制御する力が鍛えられます。

このとき,何が目的で,何を習得するためにどういった練習を行っているかを説明できることが大切です。

勉強時間についても分析しましょう。

TOEICのスコアアップと必要な勉強時間についてで語ったように,独学で100点上げるためには500~700時間が必要です。

かけた勉強時間は絶対的なもので,どのくらいのスコアアップが期待できるのかが簡単にわかります。

もし,かけた時間ほどに対してスコアがいまいち上がっていなければ,勉強の取り組み方や教材との相性を疑ってみてください。

基本的には取り組み方に問題があることが多く,特に週末だけ勉強するであったり,だらたらと長期間に勉強がわたっている場合などに時間対効果が落ちます。

加えて,取り組む際の本気度であったり集中力も影響し,その源にあるモチベーションに問題があることが判明した場合は,公開テストを受けたり,学んでいて楽しいと思える教材(洋楽や海外ドラマなど)も取り入れるようにしましょう。

TOEICは半年に1回は受けるようにしてください。

実際に試験会場に出向いて,他人の目がある中で緊張感のあるテストを受けると精神力も鍛えられます。

そして,アウトプット(スピーキングやライティング)を行うことで,英語本来のコミュニケーションの楽しさを再確認でき,停滞期を抜け出すきっかけとなるのです。

 

 

まとめ

成功と計画の重要性を示した図

以上,TOEIC学習を成功させるための4つのコツについてまとめてきました。

まとめると,目的をはっきりさせ,自分の英語力を最初に確認し,スコアの目標は短期的なものと長期的なものの2つを設定することが重要でした。

そして定期的に自分の学習効果を分析し,やる気維持のために公開テストも積極的に利用して行きましょう!

TOEICの目標点は誰にとっても高いものとなるのが普通で,そのために辛い努力を強いられることは避けられません。

だからこそ,途中で心が折れないよう,目標を再確認してはやる気をチャージする必要があります

会社でTOEICを受けるように言われたくらいでは,学習のモチベーションは続かないものですし,義務感からではなく,自らが英語をできるようになりたいと思って初めてTOEICの学習がスタートすることになるわけです。

どうしても学習が続かない方であれば,コーチングを受けて第三者に予定を管理してもらうこともできます。

ある程度の出費は覚悟する必要がありますが,ほぼ毎日コーチへの報告が義務付けられ,言われたことだけやっていれば何とか形になるだけのスコアアップを果たすことができるので,とりあえず自分の力でやってみて,上手くいかなかった方はスタディサプリなどのサービスも検討してみてください。

管理人のイチ推し!おすすめ対策

スタディサプリENGLISH

1つであらゆるTOEIC対策が可能になるおすすめのスマホアプリです。

単語帳や模試がある他,パート別に攻略法を詳しく学べるので,1人である程度しっかりと勉強できる方であれば,スタディサプリの通常プランを選んでおけば間違いありません。

ダラダラと続けず集中して取り組めば十分に元は取れますが,継続できるか心配な方はコーチ付きのプランをおすすめします。両者とも7日間の無料期間(申込日を1日目とします)があるので,まずは気軽に試してみてください!

booco

TOEIC学習でアルクの書籍にお世話にならない方は少ないでしょう。

当サイトでも結構な数をこれまでレビューしてきました。

予算が1万円用意できればboocoの有料プランを3ヶ月利用でき,スマホで100を超える名著を題材に,ディクテーションやシャドーイングまでを簡単に行うことができます。

2021年の登場から数年が経過しアプリとしての使い勝手も良好です。

Asteria for business

大学受験用のイメージが強いZ会ですが,社会人向けの教材の方も定評があります。

このAsteriaですが,ビジネス英語を学ぶことで総合的な実力アップを図り,結果的にTOEICスコアをアップさせるといった実用性に重きを置いた教材です(S&Wの対策にもなります)。

加えてZ会にはL&Rに的を絞ったAdaptieという講座もあるので,純粋な試験対策をお望みの方はそちらを選択するようにしましょう。

-TOEIC基礎知識