TOEICのリスニング対策をしていると,「音声が速すぎてついていけない」「知らない単語が出た瞬間に頭が真っ白になる」といった壁にぶつかることがあります。
そんなリスニング特有の悩みを打ち破るのに最適なのが,海外ニュースを使って,短時間でも集中して聴くトレーニングです。
私はTOEIC L&RとS&Wで一定以上のスコアを取得した人に贈られる「IIBC AWARD OF EXCELLENCE」を受賞していますが,スコアアップの過程で海外ニュースのリスニングは非常に大きな役割を果たしてくれました。
昔は録音したラジオやCD教材に頼るしかありませんでしたが,今はスマートフォン1つで世界中の最新ニュースを無料で,しかもLIVEで聴ける恵まれた環境があります。
当記事では,海外ニュースがTOEIC対策に効く理由と,私が実際に活用しているおすすめのニュースサイト(アプリ)5選,そして挫折しないための勉強法を紹介します。
海外ニュースをTOEIC対策に使う3つの魅力

公式問題集ではなく,あえて海外ニュースをリスニング素材として活用することには,TOEIC本番で生きる明確なメリットがあります。
1. 本番の音声が「遅く」感じるようになる
海外ニュース最大のメリットは,圧倒的なナチュラルスピードに耳が慣れることです。
TOEICのリスニング音声は,海外ニュースのような実際の放送英語に比べると,聞き取りやすいスピードと発音で作られています。
普段から海外ニュースの容赦ないスピードと情報量に脳を慣らしておくと,TOEIC本番の音声が驚くほどゆっくり聞こえ,心に余裕を持って解答できるようになります。
2. 固有名詞や「知らない単語」への耐性がつく
TOEIC本番で多くの人がつまずくのが,聞き慣れない会社名や人名(固有名詞)が出現した瞬間に思考が停止してしまうことです。
固有名詞に意識を奪われて失点するのは,対策が立てにくい分だけ非常にもったいないことです。
海外ニュースでは,未知の地名や人物名,専門用語が次から次へと飛び込んできます。
分からない単語があっても立ち止まらず,前後の文脈から話の筋(大意)を掴む力が強制的に鍛えられます。
この「推測しながら聴き続ける力」は,TOEICのPart3やPart4でスコアを取りこぼさないための強力な武器になります。
3. 多様な国のアクセントに強くなる
TOEICのリスニングには,アメリカ,イギリス,カナダ,オーストラリアなど様々な国のスピーカーが登場します。
ニュースサイトを使い分けることで,アメリカ英語特有のリエゾン(音の繋がり)や,イギリス英語特有の硬いイントネーションなど,多様な英語に無料で触れることが可能です。
同じナレーターが読み上げる教材とは違い,話し方のクセや声質の違いにも慣れられるため,本番で話者との相性に左右されにくくなります。
TOEIC対策におすすめの海外ニュースサイト5選

ここからは,私が実際にリスニング学習に活用しているおすすめの海外ニュースサイト(アプリ)を5つ紹介します。
ご自身のレベルや,伸ばしたいアクセントに合わせて選んでみてください。
1. NHK World-Japan

海外ニュースはハードルが高すぎると感じる方への入門編として最適なのが,NHK World-Japanです。
日本のニュースを英語で放送しているため,地名や事件の概要といった背景知識がすでに頭に入っており,英語のリスニングに集中しやすいという大きなメリットがあります。
Watch Liveでリアルタイム視聴するだけでなく,録画されたVideoを使えば聞き直しもできます。
英語字幕が表示される動画もありますが,音声より少し遅れて出ることがあるため,最初から頼るというより確認用として使うのがよいでしょう。
また,NHKの素材を活用した語学番組など,学習者向けのコンテンツも豊富です。
詳しくは以下の記事を参考にしてください↓
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2. NPR(National Public Radio):アメリカ英語の標準練習

アメリカ英語のリスニング教材として最も使い勝手が良いのがNPRです。
アメリカの公共ラジオ放送ですが,Webサイト上のプレイヤーが非常に優秀で,15秒の巻き戻し・早送りが直感的に操作できます。
「HOURLY NEWS(1時間ごとのニュース)」は数分程度にまとまっており,CONTINUOUS PLAY(連続再生)をオンにしておけば,おすすめのニュースが次々と流れるため,通勤中に短時間だけ集中して聴く素材としても使いやすいです。
一部のニュースには「Read Story」というテキスト(スクリプト)が用意されており,聞き取れなかった箇所を文字で確認する答え合わせも簡単に行えます。
3. BBC World Service / BBC Learning English:イギリス英語対策

イギリス英語の対策をしたい方に必須なのが,英国の公共放送であるBBC World Service / BBC Learning Englishです。
TOEIC本番で「イギリス人スピーカーの音声だけ聞き取りにくい」と悩んでいる方は,BBCの音声を浴びることで独特のイントネーションに耳をチューニングできます。
「BBC Sounds」というアプリを使えば,「World Service」などのLIVE放送をいつでも聴くことが可能です。
また,YouTubeの「BBC Learning English」チャンネルには学習者向けのコンテンツも豊富に揃っており,視覚情報と合わせて理解を深めることができます。
4. CNN

アメリカの24時間ニュース専門チャンネルCNNも,英語上級者には定番の教材です。
オーディオ版の他に,動画付きのニュースであれば英語字幕を表示しながら視聴することも可能です。
スピードが速く,政治や経済の専門用語も飛び交うためハードルは高めですが,「ジムで運動しながらCNNを聴く」といった習慣が身につけば,TOEICのリスニング音声が非常にゆっくりと感じられるでしょう。
5. AFN(American Forces Network)

AFNは,海外駐留のアメリカ軍向けに提供されている放送です。
手加減なしの「生の英語」が超高速で流れてくるため,リスニング上級者向けのトレーニング素材となります。
専用のスマホアプリ(AFN go)を使うと電波も安定しており,「NEWS & SPORTS」チャンネルでAP通信やFOXニュースの音源を聴くことができます。
音楽チャンネルも充実しているため,気分転換にも使いやすいです。
AFNを素材として使用する参考書も出ており,以下の記事で詳しくレビューしています↓
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AFN最強の生英語リスニング!TOEIC対策にも使えます
今回はアルク社の「AFN最強の生英語リスニング」をレビューしてみたいと思います。 この本は,私が購入してから15年以上経った今でもたまに開くようにしていて,1日10分程度のリスニングで約1ヶ月で終わる ...
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海外ニュースを使って勉強するときのコツ

最後に,海外ニュースをTOEICスコアアップに直結させるための「付き合い方のコツ」をまとめます。
興味のある分野だけをつまみ食いする
海外ニュースはあくまで補助教材です。
聴いていて「辛い」「つまらない」と感じる政治や経済の難しいニュースを無理に聞く必要はありません。
スポーツ,エンタメ,医療など,自分が純粋に興味を持てる分野のニュースを選びましょう。
「大まかな内容が分かればいい」というスタンスで,リラックスして聴くことが継続の秘訣です。
「ながら聴き」ではなく「集中聴き」をする
海外ニュースの速い英語をBGM代わりに流しているだけでは,右から左へ抜けていくだけでリスニング力は上がりません。
分からない単語があっても話の筋を掴むトレーニングにするためには,意識を100%耳に傾けられる環境を作ることが重要です。
私が最も集中できるのは「通勤中の電車内」です。
静止した状態で目的地まで運ばれる時間は,イヤホンからの音声に没頭するのに最適な環境になります。
まとめ
海外ニュースを使ったリスニング対策の魅力と,おすすめのサイト5選を紹介しました。
おすすめサイトのおさらい
- NHK World-Japan: 入門編。背景知識があるため理解しやすい。
- NPR: アメリカ英語。操作性が良く連続再生に便利。
- BBC NEWS: イギリス英語。TOEICの英国アクセント対策に必須。
- CNN: 上級者向け。映像や字幕と合わせて学びやすい。
- AFN: 超上級者向け。手加減なしの生英語。
現代は,自分のレベルや目的に合わせて,最高の英語教材(ニュース)を無料で自由に選び取れる時代です。
アメリカ英語とイギリス英語の番組を日替わりで聴いてみたり,休日はCNNの動画を流しながら過ごしてみたりと,日本にいながら「英語漬け」の環境を作ることは十分に可能です↓
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毎日の通勤時間などを活用して,海外ニュースに触れる習慣を作ってみてください。
TOEIC本番のリスニング音声が,以前よりもずっとクリアに聞こえる日がやってくるはずです。
