金のフレーズのレビュー!幅広いスコアを狙えるTOEIC単語帳

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今回は,TOEICで高スコアを狙う方に人気の単語帳である「出る単特急 金のフレーズ」についてレビューしていきたいと思います。

改訂する以前から,大学の生協などで売り上げNo.1を記録していた本書です(2015年など)が,一体何がそれほどに優れているのでしょう。

当記事では,そんな本書ならではの強みに迫ります。

金のフレーズの特徴

金のフレーズの表紙

通称「金フレ」と呼ばれる本書は,目標スコアが600点以上の学習者を対象とした単語帳です。

著者は,TOEICで990点満点取得者のTEX加藤氏で,2017年に出版された本書は,2012年に出版された前作を新形式に対応させた改訂版となっており,累計数は210万部を突破しています。

ところで,金から銀が連想されるように,このシリーズの姉妹書には「銀のフレーズ」というタイトルの単語帳もあるので,保有スコアが500点以下の方は,まずは銀から利用するのが良いでしょう。

というのも,銀フレの方がTOEICで目にする単語が多く,そうした頻出語句は高スコアを目指す上の基盤になりますし,そもそも,単語の意味が分かるだけでは不十分だからです。

これはつまり,「単語への反応速度を高め,目に入ると同時に素早く意味が浮かぶ状態にまで達していることがスコアアップに必要」であることを意味し,意外な盲点になりがちだと思っています。

なお,2019年になると「金のセンテンス」という姉妹書が登場し,例文を使って金フレの単語を学べるようになりました。

続いて,2020年の2月には「金の熟語」,そして9月には満点を狙うための「黒のフレーズ」が出版されたので,本書で学び終えた後はそれらに進むのもありです。

その後も,

  • 金の文法(2022年2月発売)
  • 金の1000問(単語用問題集。2023年2月発売)
  • 金のパッケージ(総合対策本。2024年1月発売)
  • 金の読解(Part7対策。2024年9月発売)

と益々充実してきています。

 

 

金のフレーズの学び方

やや導入部分が長くなりましたが,本書のもくじをみてみましょう↓

金のフレーズのもくじ

全部で288ページある本書ですが,そのほとんどは見出し語の解説に割かれていることがわかります。

収録語数はキリよく1000語です。

その内訳としては,600点用の単語が400語,730点レベルが300語,860点レベルが200語,満点用の100語が用意されています。

その他におまけとして,リスニングによく出る単語や部署・職業名,さらには熟語やイディオムなどもまとめられているので,そういったものも合わせると計1300語程度になり,マスターした暁にはかなりの達成感に満たされるでしょう。

冒頭で,2012年に発売された「新TOEIC TEST出る単特急 金のフレーズ」の話をしましたが,タイトルの下線部分が本作とは異なります。

その旧版も40万部超えの売れ行きを誇ったベストセラーでしたが,今回の改訂版はさらにその内容をパワーアップしたものです。

まずは近年の出題内容に合わせて,見出し語を200個以上差し替えて,用いられるフレーズや並び順が大きく変更されました。

とはいえ,「TOEICに出る単語だけをフレーズを使って効果的に覚える」という特徴は,本書においても依然貫かれている基本方針で変わりありません。

金のフレーズでは,上記以外にも新形式に対応させるための工夫がみられ,Part7で問われることが多くなった同義語問題の対策として,多義語(複数の意味がある単語)に重きが置かれるようになり,数的には従来の2倍に増えました。

また,発音記号も追記され,ダウンロードできるスマホ音声アプリやパソコン用の音源の使い勝手が改善されています↓

金のフレーズの音声ダウンロードページ

ミリオンセラーになったということで,音声はいろいろなバリエーションが追加されて豪華になっていますが,個人的にはPC用の音源を愛用しています。

日本語入りの音声セット(上記画像にある「1冊まるごと音声ダウンロード」)を使えば,クイックリスポンス的な練習(日本語を聞いて英文を思い浮かべる練習)もできるでしょう。

聴いてみると,

  1. 見出し語
  2. 日本語
  3. 英語のフレーズ(2回)

の順で音声が流れてきます。

ペース的に5分で30語程度進むので,毎日の通勤時間などを使って30分程度聴くようにすれば,1週間で1周終えられてしまう計算です。

なお,スマホで聴く場合はabceedのアプリを利用します。

 

 

金のフレーズの中身をチェック

金のフレーズのレイアウト

ここからは,金のフレーズの中身についてレビューしていきましょう!

上の画像が本書の基本レイアウトになりますが,左ページに本書がウリとする例のフレーズが10個ほど載っています。

使い方は,付属の赤シートで右ページの正解を隠し,左ページの英単語を答えてみるといったものです。

単語が左に載っていてその意味を答えるタイプの単語帳は多いですが,このように,日本語から英語を答えられるようになることで,応用が利く単語力が身に付きやすいという効果があります

とはいえ,その分,負荷が高く難しくなってしまうのも事実なので,最初に学習するときには答えを先に見てしまい,フレーズや単語に慣れ親しむところから始めるなどと工夫しましょう。

なお,フレーズの長さは,短期記憶の限界である7語以下に調節されています。

見出し語の頭文字をヒントとして利用できますが,続くハイフンの数は必ず7つで,単語のアルファベット数とは必ずしも一致していないことに注意してください。

著者はかつてTOEIC予備校の講師をしており,各見出し語の解説は短いながらも的を得たものとなっています。

赤シートの消え方は以下を参照してください↓

金のフレーズと赤シート

ちゃんと消えています。

各章の合間には,レイアウトを変えた「補強ページ」があり,これまた役立つ語句がまとめられていました。

おまけ扱いではなく,しっかりと音声まで付いているので,リスニング対策も兼ねて聴いておくのが吉でしょう↓

金フレに収録された部署・職業名の英単語

多義語は以下のようなレイアウトをしており,88語を深く学ぶことができます↓

金フレに収録された多義語

990点レベルを目指す人は,難しい単語にも挑戦してみましょう!

金フレに収録された990点レベルの単語

 

 

まとめ

金のフレーズの裏表紙

以上,金のフレーズの収録語や使い勝手を中心にレビューしてきました。

単語を見て意味を答えるのではなく,短めのフレーズから単語がすぐに浮かぶ状態を目指すことで,TOEICの高スコアを目指す学習者に相応しい「応用力」が身に付くところが魅力です。

単語レベルが幅広いので,多くの受験者に対応でき,各人の希望次第では銀や黒のフレーズに進んだり,問題集で練習したりもできます。

シリーズは多くの学習者から支持され,本書も改訂を経たことでさらに内容がパワーアップしました。

とはいえ,TOEICの単語帳は良書が数多く存在するので,あとは自分の好みによります。

最後になりましたが,本書の基本情報をまとめておきましょう↓

基本情報

名称:TOEIC L&R TEST出る単特急 金のフレーズ

著者:TEX加藤

出版:朝日新聞出版

ページ数:288ページ

収録語数:1000語+α(全部で1300語程度)

対象レベル:TOEIC500点レベルの方

目標レベル:600点以上

価格:979円

音声:ダウンロード

購入は以下のページから可能です↓

最後までお読みいただきありがとうございました。

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スタディTOEIC®の管理人

TOEICの受験歴は20年以上となり,これまでに100以上の教材を試してきました。ベストスコアはL460 R455 S170 W170で,IIBC AWARD OF EXCELLENCE 2022を受賞しています。

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