スタディサプリENGLISHの基礎リスニングとは?音声変化の内容と使い方

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東大院修了(農学修士)×指導歴20年|教育・Web運営専門家 さんくす

さんくす

東大院修了(農学修士)×指導歴20年|教育・Web運営専門家 さんくす。かつては英語に挫折しかけた私が,L&R 915点,S&W 340点(IIBC AWARD受賞)に至った20余年の軌跡を論理的に分析。100以上の教材を身銭を切って検証した一次情報を生かし,理系研究者ならではの誰もが実践できる最短攻略ルートをご提案します。詳しいプロフィールは運営者情報をご覧ください。

スタディサプリENGLISHでは,どの有料コースに申し込んだかに関係なく「基礎講座」という学習コンテンツを利用できます。

これは中学レベルの内容を一から学べる複数の講座から成りますが,その中にある「基礎リスニング」は英語の発音や音声変化について学べる貴重な講座です。

なお,基礎リスニングは母音や子音を1つずつ練習する講座というより,英語を文として読んだときに起こる連結・脱落・短縮・弱形などを扱う講座です。

また,TOEIC対策コースに限っては基礎発音が利用できないため,音声面の基礎をまとめて確認できる講座としても重要になります。

「基礎英単語」や「基礎発音」などを含む基礎講座全体のラインナップについては,私が運営する別サイト『スタディサイト』のこちらの記事をご覧ください。

これまで,単語ごとにはっきり読まれた英語学習者向けの音源しか聴いたことがない方は,本講座の最初の講義を受講するだけでも,英語の聞こえ方に対する前提が変わるはずです。

「基礎」と付いているのでついつい侮ってしまいますが,「初学者向けだから大したことないだろう」などと無視してしまうのは実にもったいないことです。

当記事をお読みになり,その学習内容の素晴らしさとTOEICへの生かし方について知ってください。

基礎リスニングについて

スタディサプリの基礎講座と基礎リスニング

「基礎リスニング」は,基礎英文法や基礎英単語と並び,基礎講座の中に用意されています。

普段,有料コースのメインレッスンで学んでいれば,そちらでたくさんリスニングを行うことになるため,さらに基礎レベルの練習まで行う気力はないと思うかもしれません。

しかし,本講座が主に扱うのは英語の音声変化です。

実際にやってみるとすぐにわかりますが,基礎講座の中でこの基礎リスニングの難しさ(=ためになる度)は群を抜いています。

専門的には英語音声学の分野で学ぶ内容になるのですが,TOEICやビジネス英語の理解に必要なルールやコツを中心に,わずか数時間の講義で学び終えることができます。

さんくす
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時間を確保できる週末であれば,1日でひと通り学び終えることも可能です。

この講座を受けておくと,メインレッスンで聞き取りを行う際にも,音のつながりや省略に気づきやすくなります。

実際,TOEIC対策コースにおいて関正生先生が解説する内容につながる話が出てくることも少なくありません。

あ,あの話だな!

と反応できるようになれば,メインレッスンの理解も深まりやすくなります。

さんくす
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リスニングを得意にするためのコツとして,「自分で発音できるからこそ,その音を聞き取ることができる」というのが定説となっていることも覚えておきましょう。

 

 

基礎リスニングの使い方

基礎リスニングのトレーニング内容

基礎リスニングの実際の使い方ですが,基本的には以下の4つのトレーニングからなります↓

  1. チェック問題
  2. 講義動画
  3. ディクテーション
  4. リピーティング

以下で1つずつみていきましょう。

チェック問題

チェック問題では,事前知識なしに英文を書き取ることになるため,現時点でのリスニング力をチェックするのに最適です。

1~2問を制限時間内に解くようにしますが,書き取る音声部分には何らかの音声変化が起こっていることに注意してください↓

基礎リスニングのチェック問題の例

warm upは単独でそれぞれ発音すると/wɔrm(ウォーム)/と/ʌp(アプ)/ですが,これを連続で言うと,wɔr mʌp(ウォーマプ)のようにつながって聞こえるのです。

さんくす
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豆知識として,英語に日本語の「ッ」に当たる発音はないので,くれぐれも「アップ」と発音しないように注意しましょう。

これがいわゆる「連結」という現象なのですが,こうした内容について,直後に表示される解説や動画で詳しく学んでいくことになります。

 

講義動画

講義動画では聞き取りのポイントが複数個提示されるので,どういった場合にこのような変化が起こるのかを学んでいきましょう(簡易化するために「ッ」が書かれていますが,実際は聞こえないはずです)↓

基礎リスニングの講義動画

単語で説明されることもありますが,今回のレッスンの場合だと,9つの例文を通して4つのポイントを学ぶことができました。

本講座を担当するのはサマー・レイン先生です。

彼女の教え方が気に入った際には公式サイトを訪れて,さらに学習を進めてみるのも良いでしょう。

 

ディクテーション

ディクテーションはスタディサプリでもおなじみのトレーニングです。

内容的にはチェック問題のときと同じになりますが,問題数は全部で6問となり,講義動画で紹介された以外の文も登場してきます。

ただ正解するだけで満足しないようにしてください。

あくまで目的は,どの部分で音が変化し,どのように聞こえるのかを実体験することです。

「こう聞こえるのか」という感覚がつかめるまでは,解答解説ページも使って何度も聴き直すようにしましょう↓

基礎リスニングにあるディクテーションの解説

最初から通常速度で聞き取れない場合は,速度を落として聴き直して構いません。

ゆっくり再生して音のつながりを確認し,最後に通常速度で聞き直すと,音声変化の感覚がつかみやすくなります。

 

リピーティング

ここまでの練習内容がぬるいと感じても,このリピーティングのトレーニングでは手を焼くことになるはずです。

手順として,まずはお手本を聴き,自分の声を録音することになりますが,答え合わせのページでそれらが並べて表示されるので,解説通りに発音できているかを聞き比べます↓

基礎リスニングにあるリピーティングの解答解説例

カタカナでのルビ振りはあくまで参考に利用しますが,英語の音こそが大切です。

なお,このときに行える工夫としては,あえてお手本を聴かずに自分の声を先に録音し,後で聞き比べるようにすることで,より難易度を高くすることができます。

 

確認テスト

また,本講座には講義の区切りごとに「確認テスト」が用意されています。

先のディクテーションと同じ形式で,それまでに学んだ音声変化をまとめて確認できる内容です。

単発のレッスンでは聞き取れたつもりでも,複数の音声変化が混ざると一気に難しくなるため,ここで取りこぼしがないか確認しておきましょう。

 

 

学べる音声変化について

実際の発音を耳にしない限り,音声変化を本当に理解したとは言えませんが,ここで基礎リスニングで学べる代表的な音声変化について簡単にみておくことにしましょう。

つながる音(連結)

つながる音は,横にある単語の音が繋がってしまうことです。

前章の使い方で示したような子音と母音がくっつく例の他,Have you~(ハヴュ)などもこれに当たります。

 

落ちる音(脱落)

落ちる音は,単語の一部の音が聞こえなくなる現象を指します。

「Please sit down at your desk.」という文では2つの脱落ポイント(赤字部分)を確認できます。

 

短くなる音(短縮)

短縮形の聞き取りポイント

よく使われる単語が短くなって前の単語とつながることです。

同じWhere’sという見た目をしていても,'sが「is・has・does」のどれを示しているのかは,続く動詞の形を見ない限りは判断できません。

 

弱くなる音(弱形)

冠詞や前置詞の音が聞こえなくなることです。

例えば,in ( ) morningが速く短く読まれることによって「イナモーニン」のように聞こえるため,音で判断してaと答えてしまう方が多いのも無理はありません(正解はthe)。

 

よく使う表現の音声変化・英米の発音の違い

アメリカ英語とイギリス英語の説明動画

what do youがwhaddayaとなったり,gonnaやwannaなど決まった形に音が変化する表現のほか,アメリカ英語とイギリス英語の発音の違い(例えばcanの発音がキャンのようになるかカンのようになるか)についても学ぶことができます。

 

 

まとめ

以上,スタディサプリENGLISHの基礎リスニングについてまとめてきました。

本講座で扱う連結・脱落・短縮・弱形といった音声変化は,昔ながらの学校英語ではあまり詳しく扱われなかった内容です。

しかし,TOEICやビジネス英語の音声では,単語が辞書通りにはっきり読まれるとは限りません。

知識として持っているだけでも,聞き取れない理由を冷静に分析しやすくなります。

それぞれのトレーニングにかかる時間や問題数は以下の通りです↓

  • チェック問題(10問)
  • 講義動画(7本,合計約35分)
  • ディクテーション(30問)
  • リピーティング(30問)
  • 確認テスト(30問)

全体でも1〜2時間ほどで学べる内容でした↓

基礎リスニングを終えるのにかかった時間

TOEIC本番で聞き慣れない音が出てきたときも,「連結が起きているのかもしれない」「弱く読まれている前置詞があるのかもしれない」と考えられるだけで,聞き取りの粘りが変わります。

基礎と名前は付いていますが,内容は決して軽くありません。

スタディサプリENGLISHを使っている方は,メインレッスンに入る前,またはリスニングで伸び悩んだタイミングで,一度まとめて受講しておくとよいでしょう。

今回紹介しませんでしたが,基礎講座に含まれる基礎英文法や,TOEIC向けの英単語学習については以下の記事で触れています↓

スタディサプリには想像以上に多種多様な講座が含まれるので,ぜひ,余すことなく色々と使って,学びを深めてください。

最後までお読みいただき,ありがとうございました。

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