マンガで攻略!はじめてのTOEICテスト全パート対策のレビュー

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東大院修了(農学修士)×指導歴20年|教育・Web運営専門家 さんくす

さんくす

東大院修了(農学修士)×指導歴20年|教育・Web運営専門家 さんくす。かつては英語に挫折しかけた私が,L&R 915点,S&W 340点(IIBC AWARD受賞)に至った20余年の軌跡を論理的に分析。100以上の教材を身銭を切って検証した一次情報を生かし,理系研究者ならではの誰もが実践できる最短攻略ルートをご提案します。詳しいプロフィールは運営者情報をご覧ください。

今回は,初めてTOEICを受ける方でスコア600点を目標とされている方におすすめの「マンガで攻略!はじめてのTOEICテスト全パート対策」という参考書についてレビューしたいと思います。

タイトルから大変読みやすそうな印象を受けますが,かといって,全ページがマンガ形式で書かれているわけではありません。

パートごとに解説があって練習問題も用意されている,いたって真面目な参考書です。

とはいえ,他の本と比べると本書ならではの特徴が見受けられます。

読み終わった際にどのような感想を持ったかも併せてみていきましょう!

はじめてのTOEICテスト全パート対策とは

はじめてのTOEICテスト全パート対策の表紙

基本情報

書名:マンガで攻略!はじめてのTOEICテスト全パート対策

ページ数:320ページ

著者:濱崎潤之輔

出版社:西東社

発売日:2016年11月

目標スコア:600~730点

価格:1760円

書籍版には80分のCDも付いていて,分厚いですがソフトカバーで読みやすいサイズです。

TOEIC受験者の需要が最も多い600点が目標に掲げられていて,総合対策ができるので,最初の1冊に向いています。

TOEICの形式についての説明から始まり,Part1~7までの解き方をマンガと練習問題を通して学んでいきますが,現行のTOEICテストに対応していることは言うまでもありません↓

はじめのTOEICテスト全パート対策のもくじ

目次

  • 本書の特長と使い方
  • TOEICはどんなテスト?
  • Part1を攻略!
  • Part2を攻略!
  • Part3&4を攻略!
  • Part5を攻略!
  • Part6を攻略!
  • Part7を攻略!
  • エピローグ

目次を見ると網羅性があることが伝わってきますが,ベストセラーの本だけあって,この本独自の魅力も有しています。

これについては,次章以降で詳しくみていくことにしましょう。

なお,Kindleのような電子書籍版ではCDが付いていない廉価版が売られているので,目的に応じてそちらを選ぶようにしてください(例えば,TOEICのコツだけをこの本で学び,音声対策は別の教材を用いる予定の方)。

 

 

はじめてのTOEICテスト全パート対策の特徴

TOEICのPart1についてのマンガ

本書の大きな特徴は,

  • マンガを取り入れたこと
  • 3ステップで学んでいくわかりやすさ

の2つだと思います。

上に示した画像のようなマンガから大体の章が始まるので,最初に読むことで解き方の概要を簡単に把握することが可能です。

毎回10ページくらいはあるでしょうか。

読み終わると,次ページから問題形式の説明と特徴について文字でまとめられることになるので,いきなり読むのに比べて,抵抗がより少なくなって内容が頭に入ってきやすいと感じるはずです↓

TOEICのPart1についての概要

ちなみに,上のページだけ見るとどうしても勉強している感が出てきてしまいますが,続く「攻略のコツ」というコンテンツに進むと再び安心できるでしょう。

というのも,そちらはデザインが秀逸で大変にわかりやすく,読み進めるための精神的なプレッシャーが少ないからです↓

Part1の攻略のコツ

わくわくするといいますか,まるでゲームの攻略本を読んでいるような感覚が芽生えてくるでしょう。

ちなみに,攻略のコツは各パートに4~8個ほど用意されています。

コツを理解したら練習問題を使って実際に問題を解くようにし,「わかった」を「できる」に変える体験をしましょう↓

Part1の練習問題

上の写真はPart1における「正解と解説(左ページ)」と「練習問題(右ページ)」の例ですが,動きがあるレイアウトなので,見た目に柔らかい印象を受けるのではないでしょうか。

このページからは他に「全訳・丁寧な解説・重要語句リスト・話者の国籍」を確認することができました。

最後の項目については,特定の国の訛りに苦手意識がある方はもちろん,そもそも話者の国籍が異なるだけでどれほど音が聴き取れなくなるのか経験したことがないTOEICビギナーの方には,大変な衝撃となるかもしれません。

ここまでに見てきたのはPart1における練習問題のページですが,参考までに残りパートについても,どのような解説が施されているのか簡単に確認してみましょう!

Part2のものはこのような感じになります↓

Part2にある練習問題の様子

「冒頭の疑問詞をキャッチしてから要約リテンションする」というのが本書の教えで,それに従って解説が書かれていました。

続くPart3と4のコツは同じであるため,ひとまとめにして扱います↓

Part3と4の練習問題の様子

先読みする場合に,どの部分に注目するのかまで書かれている類書はほとんど見かけません

なので,本書の作りは初心者にとって親切です。

続けて,リーディングセクションの解説に移りますが,Part5の解説は以下のようになります↓

Part5の練習問題の正解と解説

問題と解説が一目で確認できるので便利です。

なお,注意すべきポイントはそこまで多く指示されるわけではないので,初心者の方でも,早い段階から頭をTOEICモードに切り替えることができるでしょう。

Part6では,まず正解と解説があり(右ぺージ)↓

Part6の練習問題の正解と解説

続けて,各設問についての解説が続き↓

Part6の練習問題の設問の解き方

さらに,この次のページに全訳まで用意されています(これについては,2つ前の画像左のような感じです)。

最後に,Part7についてみていきましょう!

ここでは,本文中のどこを根拠にして問題を解いていけばよいのかが,色でわかりやすく表示されています↓

Part7の練習問題のレイアウト

問題を解いていて自信がなかったものがあれば,ここで再考してから答えをみるのがよいでしょう。

続くページには軽いヒントが用意されているので,そちらも参考にしてみてください↓

Part7の練習問題にあるヒント

Part6のときと同様,最後に詳しい解説があります↓

Part7の練習問題の解説

くどくなるので画像の掲載は省略しますが,全訳も当然ありました。

 

 

読み終えてみての感想

大変わかりやすい本書でしたが,読み終えてみて,惜しむらくは演習問題の少なさでしょうか。

パートごとに5問前後しかありませんでした。

本書で学んだ攻略のコツをさらに定着させるためにも,他の問題集の助けが必要です。

また,2時間かけて模試を解くことも別に行わなければならないでしょう。

もっとも,「こういったことに注意すればいいんだよ」という方針を示すまでが本書の目的ですので,量としてはむしろこのくらいが丁度よいと言えるかもしれません。

問題集ではなく,あくまで参考書の扱いです。

少なくとも,練習問題には詳しい解説が付けられていて,大変丁寧なので理解できない人はいないでしょうし,この1冊を読むだけでTOEIC試験についての理解が確実に深まります。

まとめると,初めてTOEICを受ける方で,時間が本番まであまり残されていない方が読むのにおすすめできる内容でした。

著者の濱崎潤之輔氏によれば,

何回か受験したけれど,思うような結果がなかなか出ない方向けに書いた。

とのことです。

私は150分ほどで通読できたので,30分弱で大体一つのパートを終わらせられる計算になります(ただし,復習時間はこれに含めていません)。

すぐに読めるとはいえ,練習問題を解き終わるとさすがに疲れを感じます。

しかし,そんな時でも,次のパートがマンガで始まるところがかなりの救いになりました

CDについてですが,コツを説明する際,英文に続けて日本語訳が流れるトラックがあるので,便利に感じる反面,わかりきっている場合にはやや邪魔だと感じる時がありました。

そういうものはたいてい1回聞けば十分で,同じものを何度も練習するときは使いづらいかもしれません。

逆に,ところどころで解説される練習法には有意義なものが数多くあったように感じます。

マークシートの塗り方はおろか,呼吸の仕方についてまで大真面目に解説されていたところなど,クスッと笑えるコツが散見されました。

また,「Part3と4のマーク69個を,リスニング終わりに一気に塗るのは正答率をぐっと上げる」というコツがあり,次の模試で試してみたところ早速効果が出たので本番でも採用予定です。

さらにはTOEICで頻出の表現がよくまとめられていたので,受験英語しか入っていない方であっても,この本に出てくる単語を覚えるだけで,結構TOEICに対応できるようになるように感じました。

「オーバーラッピング・ディクテーション・シャドーイング・スラッシュリーディング」といったトレーニング方法について初めて聞いた方であれば,こんな練習方法もあるものかと,目から鱗状態になること間違いなしです。

当サイトでもテクニックをまとめているので参考にしてください↓

 

 

まとめ

はじめてのTOEICテスト全パート対策の裏表紙

以上,マンガで攻略!はじめてのTOEICテスト全パート対策のレビューでした。

私が本書を誰かに薦めるとしたら,

  • 目標スコアが600~730点
  • TOEICの初心者かブランクがある
  • リスニングやリーディングに関してある程度の実力がある

という条件に当てはまる方になるでしょう。

また,

  • マンガなので非常に読みやすい
  • 様々なトレーニング方法が学べる

特徴は,飽きが来ない英語学習をしていく上で特に役立つように思いました。

TOEICの対策本を数冊やってみるとわかりますが,スコア満点の取得者ともなると,その人なりに決めた解き方があり,結局のところ,自分の好み次第です。

こうした本は,あくまで「私はこうやっているけど,君はどう?」と問いかけているにすぎず,実際にそのやり方を採用するかどうかの判断は,こちら側に決定権があることを忘れないようにしましょう。

例えば,Part3において問題文に限らず選択肢まで先読みするかどうかといった,解き方についての細かい議論は満点取得者の間でも意見が分かれます。

最後に,リスニングセクションの音声をそもそも聞き取れるようになるためには,本書で紹介されているシャドーイングやディクテーションの練習を相当数積まなければいけません。

本書を読んだだけでできるようにはならないことに注意してください。

リーディングにおいても,一文一文が精読できるレベルになって初めて文脈を意識した読みができるようになるわけです。

つまり,英語の実力を高めていくという努力を別でしつつ,さらにこの本で教わったコツを併せて使うことでスコアがアップしやすくなるというのが,当サイトの結論になります。

なお,本書の姉妹書として,マンガで攻略!TOEIC L&Rテスト文法対策という本も発売されているので,続けてそちらで学ぶことができます。

いずれにせよ,本書に興味を持たれた方は,是非購入してみてください↓

最後までお読みいただきありがとうございました!

管理人のイチオシ!おすすめ対策

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