TOEICテスト書き込みドリルは1ヶ月頑張れる初~中級者向け

今回レビューするのは「TOEICテスト書き込みドリル」です。

ところで,中学や高校の勉強では,未習範囲を初めて学ぶ際に書き込み式のドリルを使って進めていくことがありますが,この方法をTOEICの学習に用いているところが,本書の大きな特徴の1つとなっています。

本番での書き込みが禁止されているTOEICですが,模試を解くのでなければ,準備段階においてまで書き込みを禁ずる理由はありません。

特に復習においては,たとえ模試を使った場合であっても,スラッシュを入れながら読んだり,知らなかった単語の意味を書いておくなどの工夫はしたいところです。

もちろん,本書の特徴は1つではありません。

以下で詳しくみていきましょう!

TOEICテスト書き込みドリルとは

2017年以降に発売されたTOEIC書き込みドリル7種

TOEICテストの書き込みドリルですが,これまでにいくつかの種類が出版されてきました。

古くは,2007年8月に発売された「新TOEICテスト書き込みドリル(文法編・リーディング編)」にまで遡ることができますが,TOEICの形式が変更された2017年以降に発売されたものは以下の7種類となっています↓

  1. スコア500 リスニング編
  2. スコア500 フレーズ言い回し編
  3. スコア500 文法編
  4. スコア500 ボキャブラリー編
  5. スコア500 リーディング編
  6. スコア500 全パート入門編
  7. スコア650 全パート標準編

このうち4と5を除く著書は,いずれも早川幸治氏の手によるものです。

彼はラーニングコネクションズの代表取締役として,大学や高校で教鞭をとりつつ企業研修も行う英語のスペシャリストですが,高校2年生のときには英検4級に不合格となるなど,英語が苦手だった時代を経験しています。

「苦手は憧れの裏返し」を座右の銘とする早川氏だからこそ,英語が苦手な人の気持ちがよくわかり,並々ならぬ情熱を捧げることができるわけです。

一方,4と6に関しては武藤克彦氏が手掛けており,彼は上智大学院で言語学を修了後,英語が苦手な大学生にTOEIC対策講座を教える仕事をしています。

そういった視線からこの書き込みドリルを眺めると,スコア目標が500点または650点となっているあたり,TOEICの初中級者に向けた内容になっていることがわかりますし,出版社は受験参考書で御用達の桐原書店です。

今,学生の方や大学受験の経験者であれば,特に親しみを感じながら使えるのではないでしょうか。

なお,本書を実際に購入するにあたっては,「何編であるか」に注意するようにしてください。

特に,入門編と標準編は同じ赤い色の表紙をしているので,見た目にも誤解しやすいように思われます↓

また,早川氏と桐原書店がタッグを組んだオンラインスクールが2021年に開講され,そちらでも本書を使って学習していくことが可能です(期間の目安は2ヶ月で,zoomでの個別指導を含みます)。

興味がある方はサイトを覗いてみてください↓

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次章からは,TOEICテスト書き込みドリルの一例として,650点向けの「全パート標準編」を用いながら,内容についてみていくことにしましょう!

 

 

TOEICテスト書き込みドリルの外観と付属品

TOEICテスト書き込みドリルの外観

「ドリル」と言う割には分厚い見た目をしていますが,TOEIC本番の問題用紙はこのくらい大きいものですし,手を動かして書きこむタイプの参考書である以上,ペンを持って机で勉強することが前提となっています

CD-ROMも付いてくるあたり,パソコンで再生して音声を流すことを想定してのことでしょう。

音声は4ヶ国語(米,加,豪,英)の訛りありの発音なので,新形式に沿ったものとなっています。

なお,解答・解説は別冊になっていて取り外しができ,本体の傍に置きながら丸付けができるので,使い勝手は良いです↓

TOEIC書き込みドリルの別冊とCD-ROM

その他,本題に入る前には,各パートごとの解き方のコツや公式認定証のスコアシートの見方がまとめられていました↓

TOEICのパート3に対する解き方

前者で語られる内容については,本書を使った日々の学習の中でも登場してくるものではありますが,TOEIC自体をまだ受けたことがない人にとっては,問題のイメージを頭に入れておくためにも,各パートを学習する前に読んでおくのが良いでしょう。

 

 

TOEICテスト書き込みドリルの使い方

TOEIC書き込みドリルの目次兼日課

TOEICテスト書き込みドリルの特徴として,24日(全パート標準編のみ30日)という短期間で,1冊すべて終えられてしまう点も特筆すべきところです。

基本的には,1日に4ページをノルマとして進めていくことになります(22~27日目と30日目のみ6ページです)。

さらには,解くパートの順番も学習効率を考えた独自のものとなっており,

1→2→5→3→4→7→6

のように,短めの問題から長文の問題へと移っていく構成です。

また,上記画像のDay6やDay11をみるとわかるように,ある程度区切りが良くなったタイミングで,それまでの復習ができてしまうところも見逃せません。

なお,復習回の問題には目標時間が設定され,解答解説を読むと,間違えた場合は何日目の内容に戻ればよいかまで記載されています。

ただし,すべてやり終えたタイミングで総合的に復習するような時間は取られていないので,本番まで30日以上ある方は,最初から後述するテクニックを利用して見直してみるか,または公式問題集に取り掛かるようにしてください。

本書を使った1日の過ごし方ですが,前半で英語の知識とTOEICの問題を解く技術について学び,後半では実際と同じ形式の問題を解くことで,本番での対策力を上げていく流れです。

具体的に,テキストを使って説明しましょう!

構成としては,

  • Brush up
  • Exercise
  • Let’s try!

の3つがあり,前2つが前半部にあたります。

1つ目のBrush upでは,リスニングではカギとなる表現の書き取りを行い,リーディングではテクニック的な知識を身に付けるものです↓

リスニングとリーディングパートのBrush Upの内容

このとき,音源を止めずに書き取るのは無理ですので,満足いくまで繰り返しましょう。

Brush upが終わったらその時点で答え合わせをします。

というのも,ここでの重要表現が次のExerciseでは出てくるからであり,しっかり聴き取れるようにしておかないと,次でも同じミスをすることになるでしょう。

なお,間違えた問題があった際,赤ペンで正しい答えを書き込むようなことはしません

その代わりに,消しゴムで答えを消して付箋を挟み,後で一気に復習する方がずっと役に立ちます。

リーディングパートのBrush upは,読んで確認するだけなので,問題ないでしょう。

次にExerciseに移りますが,Exercise1や4といった複数個からなります。

リーディングパートもここからは手を動かすことになりますが,形式は本番の問題的なものを解いたり,書き取り練習や正誤問題など,多種多様な出題がありました。

例えば,書き取り練習と正しい選択肢を選ぶ問題が複合したものや,文に線を引いたり同義語を書くような問題もあります↓

書き取りと問題からなるExerciseの例

解答解説は,訳や語注はもちろん,答えの根拠も書かれており,必要な情報が揃っている印象です↓

Exerciseに対する解答解説の例

ただし,ぎっちりつめて似た調子で書かれているので,慣れないうちはどこを読んでいるのかわからなくなることがありました。

学習時間ですが,毎日1時間はみましょう。

余ることもありますが,その時間は音源を聴き直したり,これまでの復習に充てる感じです。

赤で書き込まないこともそうでしたが,「どれだけその人ができるようになろうとしているか」が後で確かな差となって表れてくるように思っています。

日付もしっかり書き込み,1日のノルマを終えるまでは寝ないなどと決めて取り組みましょう(ただし,できれば朝の早いうちに終えてしまう方が気持ち的には楽です)!

 

 

スコア650全パート標準編を終えたら

TOEICテスト書き込みドリルにある,学習法の説明ページ

ところで,本書には,1冊やり終えた後の復習に使えるテクニックの紹介もあります。

実際,書き込みドリルに収録されている問題は,難易度を特定のスコアに向けて調節しているようなものではありません。

つまり,本番と同じ難易度でありながら,目標スコアを取得するために正解したい問題を集めたものとなっています。

そのため,骨のある問題が多く,しかもただマークシートを塗ればよい問題ではないですから,結構な数をミスしてしまうはずです。

なので,復習する余地(=伸びしろ)は約1ヶ月のトレーニングを終えた後も残っている状態なので,上の学習法のページに従って,発展学習をすることをおすすめします。

このようなページが最初の方で紹介されているというのも,なんだか趣深いですね。

ゆえに,最短で1ヶ月,できれば2ヶ月くらいみておくと十分なトレーニングができます。

 

 

まとめ

ストップウォッチを使いTOEICテスト書き込みドリルで復習したときの様子

以上,桐原書店から出ているTOEICテスト書き込みドリルのレビューでした。

一般的にTOEICのスコアが低い人ほど,同じ時間学習したときの得点が伸びやすいとされるため,最近受けたTOEICが400点や500点だった方も,本書を大いに役立ててください。

今回,具体的にレビューしたのは30日で650点突破を目指す「全パート標準編」でしたが,最後に紹介した復習トレーニングを行うことで700点以上にも届く内容でした↓

本シリーズは,学校の授業における副読本として使われることも多いと聞きます。

その理由は,1冊最初から最後までやり遂げたときの達成感が得られやすいドリル形式だからでしょう。

個人的には,復習のタイミングが的確だったのが高評価です。

本番までの残り時間次第で,本書の他に模試を解いてみたり,単語帳を並行して使うことも十分に考えられます。

やることが明確で,立ち止まることなく学習していけるTOEICテスト書き込みドリルを是非使ってみてくださいね。

それについては当サイトの1ヶ月勉強法の記事も参考にしてみてください↓

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