当記事では,「Santaアルク」で行える実力分析からデメリットまでを機能別に見ていきます。
最初にレベルテストを受けて実力を分析されますが,その後も問題を解いているうちに予測スコアがAIによって計測され,おすすめされる問題セットを解くだけで効率的に学べる仕様が魅力です。
実際に使って感じたポイント
- AIが問題を選ぶ「おすすめ学習」が中心
- 予測スコアや弱点分析は1問単位でも更新される
- 600点未満向けの初級文法&単語コースもある
- 問題・講義・単語・模試・アルク書籍まで収録
- 学習開始直後は予測スコアが大きく変動することもある
実力分析と学習状況について
実力分析
Santaアルクでは,最初にレベルテストを受けると,学習開始時の実力が可視化されます(1アカウント1回です)。

私が解いたときは12問で推奨4分26秒に対して実際は7分弱かかりましたが,その後の学習において実力に変化があったと判定されると内容が即時更新され,分析はより正確になっていくとされます。
このときの分析に用いられる指標は5つです。
- リスニング:Part1~4のスコアに主に関わる
- 読解:Part6~7のスコアに主に関わる
- 文法:Part5のスコア以外に実力にも関わる
- 文構造:Part5~7の英文を正確に読むのに必要
- 単語:文法と並び,英語の実力に関わる
分析結果は開始時に設定した目標スコアとも比較され,どの力がどれだけ必要かわかります。
例えば,以下の比較では単語力やPart4を解く力はあともう少しですが,リスニング力が大きく不足していることがわかるでしょう。

※単語は4%,Part4は1%不足しているのに対して,リスニングは19%不足していることがわかりました。
この分析結果をもとにすれば,選択学習でPart1~3だけ念入りに学ぶことが考えられますし,市販のパート別対策の教材も買いやすくなるはずです。
このほか,実力分析のタブではアメリカ・イギリス・オーストラリア英語別の正答率,Santaで扱う59種類のTOEIC項目(問題パターンのようなもの)における実力分析なども確認できます。
後者の項目に関しては,後述している「選択学習」の項目のところで一部確認することも可能です。
学習状況
学習状況では,進捗状況を見られます。

日・週・月ごとの総学習時間や目標達成率のほか,上部にはカレンダーも表示されます。
おすすめ学習や選択学習の結果をもとに,解いた問題数や学んだ単語の数なども計測されるので,多くの方の要望に応えられる内容です。
習慣化するためには,自分で決めた学習目標を達成することが重要となってきます。
学習状況を定期的に見直し,計画的に進めていきましょう。
変更したい場合は人型のアイコンのところから可能です↓

コンテンツごとの詳細は,以降の章の冒頭にある表と公式のFAQをご確認ください。
おすすめ学習について
| コンテンツ | 無料会員 | 1週間プラン | 3ヶ月プラン以上 |
| おすすめ学習 | △※ | ○ | ○ |
※おすすめ学習は会員登録から24時間以内は無制限に利用できますが,それ以降は1日1個(カード)までです。
2つあるコースは随時変更可能ですが,基本はスコアに従って選択してください。
- 問題演習コース:600点以上対象,苦手克服
- 初級文法&単語コース:600点未満対象,700点目標
メニューは同じですが,学習内容に違いがあり,必要とされる問題(本番と同一形式のもの)だけがピックアップされる前者に対して,後者は単語や文法学習もおすすめされるのが特徴です。
以下で,ある日のおすすめ学習内容を個別にみてみましょう。
問題演習コース
初級文法&単語コースに終わりはありますが,こちらに関してはゴールがありません。
試験日までおすすめ問題を解き続けましょう。

※全部で13分の目安時間でしたが,実際にかかったのは40分(問題を解くのに20分,解答・解説を読むのに20分)でした。
学習目安時間が表示されているところが使いやすいですが,実戦問題だけでなく,復習テストも含まれているのが特徴です。
5問で1分というのが目安ですが,リスニング問題など,先読みが必要なものやリスニング音源を聴いたり長い文章を読まされたりする問題は5分以上の目安時間が設定される傾向にあります。
Part1
本番と同じ白黒写真付きで問題を解くことができます。
3秒経つと音声が流れるので,正しいと思われる選択肢にマークします。
写真によっては縦に長いものがあり,PCブラウザだと表示を整える必要がありますが,そこまで正答率を左右することはありません。
Part2
音声が流れるので,それを聞いてから正しい返答を選びます。
音源のスピードを変えることもできるため,特に復習する際に遅くしたり早くしてみたりして聴いてみてください。
Part3
30秒で問題の先読みを行ってから,音源が流れ,問題を1分程度で解く形式です。
解説のほか,全文と全訳,米国男性といった話者の情報や,語彙リストもあります。
Part4
Part3同様,与えられた30秒で先読みを行い,一連の問題セットを解いていきます。
中には図表がある問題もあり,先読みした内容に合う答えが出るたびにマークをしていき,音源が終了する際に答案もできているのが理想です。
Part5
長文を読む必要がないぶん,解答時間は短くなります。
ただし,語彙が難しくなっているか,文構造が複雑,文脈が取りづらいなどがあるため,文章が短いからといって簡単に正解できるわけではありません。
Part6
文法や語彙的な出題に加えて,文脈にあう文を入れる問題もあります。
Part7
TOEICの中で最も長文になりやすいパートです。
Santaでは1つの問題に質問が5つ付いているような複数文書を読んで答えさせる問題も見られ,難易度も高く,演習量としては満足できる内容です。
小テスト
おすすめ学習の実戦問題をすべて終えると,小テストを行えるようになります↓

なお,「復習」と書いてあるからといって,すぐ直前に解いた問題をやり直すわけではありません。
そのため,わざと時間を空けることなく,実戦問題に続けて取り組むことができます。
これまでに解いた問題をもとに,同じ考え方で解ける問題だとは思いますが,「おかわり」と呼ぶほうが近いかもしれません。
この日は全部で5題を解き,Part7→Part3→Part7→Part3→Part6のようにリーディングとリスニングセクションがバランスよく登場してきました。
単語
毎回ではありませんが,単語問題がおすすめ学習に表示されることもあります。
単語ごとに「700+」「900+」などの数字が書かれていて,保有スコアに応じて選ばれてくる単語は変わってくる仕組みです。
手順はウォームアップで10語の単語の意味を一覧したあと,2択の問題に挑戦します。
短時間で終わる上に,正答率が毎回良いので正直楽なのですが,予測スコアに影響することは今のところありません。
初級文法&単語コース
学べる内容は,今日の単語・文法ノート・例文演習・AIおすすめ問題です。
今日の単語
今日の単語ではLumi(SantaのAI)が選んできた必須単語を学びます。
私の場合,「TOEIC700点達成に必要な単語」が5問出題されました。
ウォームアップでは単語が5つ表示され,その意味部分が隠されているので,それを答えます。
例えば,respective→それぞれの,といった感じです。
その後,各単語の発音を聞き覚えているかを個別に確認できます。
単語カード形式で,「まだです」を押すと繰り返し表示されるので,本当に覚えるまで何度も繰り返しましょう(○×がつくわけではありません)。
ブックマークを押すと,個別に分類できるほか,例文をクリックすると全文を読み上げてくれます。
設定の欄からは表示順を「単語から」「意味から」を切り替えられ,単語の発音を自動で再生させるかどうか,単語カードの順番をランダム表示するかどうかを変更可能です。
意味をカードで覚えたら,今度は2択形式で単語クイズがあります。
例えば,respectiveなら「所有者」「それぞれの」のどちらかといった具合です。
なお,この単語クイズは10問で,新しく学んだ単語以外も出てきます。
この次にスペルテストが開始されます。
例えば,「それぞれの」に対して,respectiveを入力する形です。
1回の学習はスキマ時間を利用した数分で終わります。
文法ノート
これはまさに文法書に書いてあるような内容です。
例えば,複数名詞がテーマなら,まずはその概念について説明(-sをつける,不規則名詞の活用など)。
続いて,規則変化や不規則変化の例が示され,例文や会話文での使い方を確認します。
例文演習
例文演習は独立した学習項目ですが,実質は文法ノートの理解を問題形式で確認できるものです。
全部で5つの問題があり,空所に適切な語を入れていきます。
形式的にPart5に似ていて,内部では目安解答時間(推奨時間から察するに20秒程度だと思われます)が設けられているほか,解答後には正誤と解説が表示されます。
特徴として解説が詳しく,例えばresidentsを1つ答える問題に対して,10個もの関連語彙が示されることもありました。
AIおすすめ問題
Lumiが類似した文法テーマにおける実戦的な問題を提示してくれます。
全部で10問です。
難易度はユーザーの予測スコアに合ったものとなり,解説では解き方に関する示唆(語彙問題は全文を読んでから解くようにするなど)が多くなったように感じました。
構文も気にしないといけない問題が増え,例文演習よりも難しいです。
とはいえ,充実した解説に加えて,SantaのLumiに質問もできるため,解説だけで理解しづらい部分を補いやすくなっています。
選択学習について
以下のレッスン数や語彙数,利用条件は2026年9月4日時点のものです。
| コンテンツ | 無料会員 | 1週間プラン | 3ヶ月プラン以上 |
| 問題・単語 | △※ | ○ | ○ |
| 書籍 | △※ | ○ | ○ |
| 講義 | × | × | ○ |
| 実戦模擬試験 | × | × | ○ |
※問題・単語・書籍は会員登録から24時間以内は無制限に利用できますが,それ以降は利用できません。
選択学習の項目では,問題・講義・単語・実戦模擬試験・書籍のコンテンツを利用できます↓

なお,上部には特に集中的に学ぶべき弱点が9つ表示され,クリックすると直接その対策に進むことが可能です。
問題
弱点の出典はこの問題のコンテンツから選出されています。
基礎のほか,各パートが個別にまとまっています。
問題数にはバラつきがありますが,基礎だけでも700問以上,パート別問題は7つあわせると4,800問以上となります。
基礎は文章完成・品詞の位置・文法からなり,初級文法&単語コースの問題はここからの出題が多いです。
パート別問題の詳細は問題演習コースのところですでに述べました。
ただし,リスニングでは普段速度を変えて練習することも少ないと思うので,早くして負荷を上げたり,遅くしてしっかり聴き取ってみたり,シャドーイングを取り入れたりするなどしてみてください。
講義
講義は中級と実戦完全対策というコンテンツからなります。
中級は650~850点程度の方におすすめで,リスニングとリーディング用の動画がそれぞれ26講義と48講義あります。
実戦完全対策はPart1・Part2・Part3&4・Part5&6の4種類があり頻出問題や攻略法を紹介しています。
どれもYouTubeの限定動画を使って学ぶ講義形式です。
動画内で問題を解くこともありますが,結果が予測スコアを左右したり,アプリで答えを選ぶことを求められたりもしないため,気楽に視聴できてよい気分転換にもなります。
視聴している間,タイマーが作動し,学習終了時に学習時間や講義数に反映されます。
単語
コンテンツは基礎完成(969語彙)・必須リスニング(100語彙)・必須リーディング(100語彙)・必須Part1(50語彙)・700点完成(265語彙)・800点完成(215語彙)・900点完成(216語彙)です。
10~30個ほどのチャプターに分けられ,ウォームアップ→単語カード→2択問題の流れはおすすめ学習のそれと同じです。
実戦模擬試験
実戦模擬試験はAI予測模擬試験(30問)・実戦模擬試験Half(100問)・実戦模擬試験Full(200問)の3つからなり,それぞれ1度だけ解くことができます。
アプリで回答しますが,通しで問題を解けるのが魅力です。
ただし,使用できる人は3ヶ月プラン以上の契約者に限られ,登録から24時間の無料体験や1週間プランなどでは使えません。
書籍
こちらは市販本をデジタル教材で利用できます。
ただし,閲覧できるのは有料プランの契約者と,登録から24時間以内の無料会員に限られます。
無料体験中に中身を確認したい方は,登録直後に目を通しておきましょう。
現在選べるのは以下の5冊です。
- キクタンSCORE(500・600・800・990の4種類)
- 文法・語彙・語法 あがる1000問
キクタンはSCORE 500が448語,600・800・990がそれぞれ1,120語で,4冊合計3,808語を収録しています。
あがる1000問もPart5対策を中心に役立ちます。
復習について
| コンテンツ | 無料会員 | 1週間プラン | 3ヶ月プラン以上 |
| 復習クイズ | △※ | ○ | ○ |
| 単語帳・ハイライト | ○ | ○ | ○ |
※復習クイズは会員登録から24時間以内は無制限に利用できますが,その後,無料プランでは使えません。

復習の項目には復習クイズ・単語帳・ハイライトが含まれます。
復習クイズ
これまでに学習したものをクイズ形式で復習できます。
ただし,学習を継続していると膨大な数になるため,フィルタリングをかけて行うようにしてください。
フィルター設定できる項目は以下の通りです。
- ブックマークのみ
- 正解・不正解
- すべての学習・講義・問題・レベルテスト・実戦模擬試験
- 全てのパート・Part1・Part2・Part3・Part4・Part5・Part6・Part7
復習クイズは新しい問題から・古い問題から・ランダムで解くから選ぶことができます。
単語帳
普段学習していると,ブックマークできることがありますが,単語のスペルと意味のセットを収録したものはここに移されます。
クイズ形式ではありませんが,ふとしたタイミングで見直すのに適したコンテンツです。
ハイライト
ハイライトは学習中にハイライト(色を付ける)作業を行ったものに適用されます。
とはいえ,復習ばかりに時間を使って進捗が遅れている場合は,新しい内容とのバランスも取るようにしてください。
平日は先に進めることを優先し,週末を予備日として用い,復習にあてることをおすすめします。
実際に使って気になった点・デメリット
予測スコアの変動が大きい
Santaアルクは予測スコアに基づいた出題になるため,気を抜けば間違える問題が多く,難問も頻繁に登場します。
私の場合,おすすめ学習で15問中6問しか正解できなかったとき,一気に140点ほど予測スコアが落ちて685点になったことがあり,学習意欲が大きく削がれました。
このように,1回あたりの学習のハードルが高く,間違えて落ち込みやすい方の場合,私のように今後学習するのが嫌になってしまう可能性があります。
リスニングに関しても,解説を読めば音源を聴き取れる前提になっていることが多いため,基礎力は地道に問題を解いて養うしかありません。
無料体験の段階で,例えばおすすめ学習にPart4やPart7対策が複数並んでも無理なく学べそうか見極めておくのがおすすめです↓
目安時間と実際の学習時間に差がある
学習時間ですが,問題を解いている時間がカウントされ,解答や解説を読んだり,AIに質問したりする時間は計測されません。
アプリに表示される目安時間と,私が実際に復習まで含めて費やした時間にはかなりの差があり,前述したおすすめ学習では目安13分に対して約40分かかっています。
なので,1日の目標勉強時間を決めている方は独自に時間を計測し,別アプリにて管理する必要があります。
出題の難易度調整と日本語表示に粗さがある
3問連続で正解すると問題の難易度が高まる仕様でしたが,最終的に900点ユーザーの100%が正解する問題が表示されたので,問題によっては難しくしようがないものも存在します。
900点帯で出題された問題では,複数名詞という文法テーマでありながら,選択肢がすべて複数形で,実質的には語彙力で正解を選ぶ問題もありました。
高スコア帯では,同じ文法テーマでも語彙知識の比重を高めて難易度を調整しているケースがあるようです。
逆に簡単だとされる問題を落とすと,しっかり注意されます。
なお,リリースから数年経っていますが,一部には不自然な日本語表示も残っていました。
例えば,「session」が「研究回送」,「Study Type」が「研究部門」と表示される箇所があり,機械翻訳のような不自然さを感じます↓

まとめ
Santaアルクは,AIが現在の実力を分析し,その時点で必要な問題を自動で提示してくれる点が最大の強みです。
問題・講義・単語・模試・市販書籍まで揃っているため,TOEIC対策の多くをアプリ内で完結できます。
一方,予測スコアは学習結果によって大きく動くことがあり,難しい問題が連続すると心理的な負担も感じました。
また,表示される目安時間と,解説を読み込むところまで含めた実際の学習時間には差があります。
そのため,無料体験では機能を眺めるだけでなく,実際に「おすすめ学習」を1~2セットこなし,この学習サイクルを数ヶ月続けられそうか確認するのがおすすめです。
紙のマークシート形式に慣れるための模試は別に用意したいところですが,アプリ中心で継続してTOEIC対策を進めたい方にとって,必要な教材はかなり広く揃っています。
現在実施中のキャンペーンについてはSantaキャンペーンの記事を確認してください。
