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ELSA Speakでスピーキング!不意の質問にも答えられる

今回ですが,「ELSA Speak」というスマホアプリを使って,英語のスピーキング能力をどのように伸ばすかについてみていきましょう。

英会話では,簡単な挨拶程度であればまだしも,こちらが予想をしていない質問が飛んでくることが数多く,その際に落ち着いて対応できることが重要です。

となると,相応の練習量が必要になりますが,このELSA SpeakではAIが相手となるために,変にしり込みせず,自分の気が済むまで学ぶことができます。

もっとも,制限なしの状態にするためには課金が必須です。

当記事では,学習コンテンツの紹介をメインに,有料版と無料版の違いについてもまとめていきましょう。

ELSA Speakとは

ELSA Speakのトップページ

ELSA Speakは,英語の正しい発音やアクセント,そしてイントネーションに文法や語彙など,スピーキングに役立つ内容を幅広く学べるアプリです↓

公式サイト

正しい発音ができるようになると,リスニングで聞こえてくる音の幅が広がる他,TOEIC S&Wテストや英語検定にみられるような,アクセントやイントネーションの項目部分での評価が高まります。

機能としては

  • AI英会話
  • AI発音矯正
  • AIスピーチ分析

の3つがあり,機械相手に英会話の練習を行っていると,徐々に話せるようになっていくという仕組みです。

創設者はVu Vanというベトナム人の方で,スタンフォード大学で経営学と教育学の修士号を取っている優秀な方ですが,留学した際に上手く英語が伝わらなかった経験が,本アプリ開発のきっかけとなっています。

第1言語が英語でない日本人の多くも,きっと彼女と同じような問題を抱えていることでしょう。

そんな彼女が,Xavier Anguera博士の協力を仰いで2015年に立ち上げたのが,今回レビューするELSA Speakとなります。

その2年後にはAIアプリのTop15に選ばれたり,スタートアップのために3億円以上の活動資金を得るなどの実績を残しており,日本支部が2020年に設立されました(本部はサンフランシスコにあります)。

2025年6月時点で,100ヶ国以上に5200万人のユーザーがいるそうですが,2022年の4月では1300万人だったので,この3年間で4倍と,順調に支持者の輪を広げているようです。

日本だけでもユーザー数が100万人以上いる他,App Storeの評価をみてみると星の数は4.6個(5.9万件のレビュー)となっていて,Google Play Storeでは星4.2個(90万件のレビュー)を獲得しています。

ELSA Speakの大きな特徴は,

  • 自分の発音がAIに自動判定される
  • 英会話に役立つ表現を学べる
  • カリキュラムが自動で組まれる
  • 学習時間は最低10分からで継続しやすい
  • 勉強記録が残る

点が挙げられますが,詳しい使い方については次章で紹介することにして,ここでは判定の精度や学習効果についてみてみましょう。

肝心の判定はAIが自動で行いますが,かなり正確です。

/s/と/z/や/l/と/r/の区別はもちろん,あいまい母音(アクセントを置かないときの母音)までもが区別されます↓

ELSA Speakの発音レッスンの分析例

もっとも,次の単語を言うまでの時間が空きすぎたり,Uhなどの余計な言葉を入れてしまうと,1文として認識されなくなり,スピーキングが苦手な人ほど上手く認識されないリスクが高まるのですが,AIの方でも,こちらが言いたいことを予測してくれるので,意思疎通を妨げるほどではありません。

また,AIは同じ質問に固執することなく,ダメそうであればすぐに見切りをつけて別の問題に移ってくれるので,テンポ良く学習することができます。

結果は「ダメ(Incorrect)・ほとんど正しい(Almost correct)・正しい(Correct)」の3段階で表示されるのですが,自分の録音したものとお手本を聞き比べることができ,納得がいく結果になるまでやり直すことが可能です(以下は,ロールプレイにある学習セットをやってみたときの様子です)↓

ロールプレイにある学習セットの例

ネイティブ度がパーセントで表示されており,赤→黄→緑の順で評価が高くなります。

ただし,数値が100%になることはないので,すべてが緑(80%以上)になることを目指しましょう。

「この音はこのように発音すべき」などの指導が見られない他(一部レッスンにはあります),スマホマイクやネット回線の状況によっては上手く録音されないことがあるものの,しばらく使っていると,正しく採点されるコツが掴めてくるはずです。

私の場合,ボタンを押してから少し経ってから吹き込みを開始して,アクセントの置かれる音節や子音を気持ち強めに発音するようにすると上手く行きました。

その他,スマホマイクとの距離や声色の高低に気を配ると,良い結果に繋がりやすいように思います。

 

 

ELSA Speakの使い方

前章では,いくつかの機能やら特徴やらを挙げましたが,結局のところ,ELSA Speakにおける学習コンテンツは以下の2つです↓

  • 通常レッスン(学ぶ)
  • ロールプレイ(探す)

ホームのところでAIコーチも選択できますが,してくれることと言えば,上のいずれかへの振り分けが主なので,実際,あまり利用することはありません。

もっとも,上の2つの中身は多岐に渡るため,ボリューム的には十分な内容です。

通常レッスン

いわゆる「学習パス」と呼ばれるもので,アプリインストール時に申告したレベルに沿った難易度となります。

何十ものユニットからなり,各ユニットには10レッスン程度が用意されているわけですが,その内容は文法や会話,そして語彙に発音などと幅広いです↓

学習パスの例

10分あれば2~3つのレッスンを進められますが,より多くを一気にまとめてやるような場合でも,トレーニングが単調なものとはならないので取り組みやすいと感じます。

補足
補足
トピックはユニットごとに変わり,フィットネスやショッピングのように,最初は自分の興味がある領域のものから始めると話しやすいでしょう。

例えば,文法ではある一定の単元を習得させるために,典型的な表現(比較のところでmore thanなど)を使った英文を作らされますし,語彙では提示されたもの(例:efficient)を用いることを強いられ,リスニングでは,似ている発音を聞き分けるためのクイズを解くことになりました。

1つの単語に対して2つの音声が提示され,正しい方を選ぶ問題の他,聞いた音を示す単語を選ぶ出題形式もあり,アクセントの位置が違う問題であればまだしも,あいまい母音と通常の母音の区別をしないと正解できないような問題だと,結構難しいと感じるはずです。

これ以外に,アクセントを教えるような問題もあります。

文字が強調されている箇所を強く読むようにしますが,ネイティブの発音に続けて自分で言うので,難易度はそれほど高くないかと思いきや,そんなことはありません。

実際,以下の問題は最初58%の出来で,5回やり直してようやく合格点です↓

強勢を置く問題の例

なお,このような単語問題では,定義や例文を確認できる以外に,自分だけの問題集を作ることもできます。

これは「学習セット」と呼ばれ,他人に公開することもできますが,上記画像のカタツムリマークの右にあるアイコンをクリックすることで追加が可能です。

基本的にはELSA Speakが提示するカリキュラムに乗っ取って進めていくだけで,自然と発音能力が改善され,会話能力が高まっていくことになりますが,次に何を学ぶのかを迷わずに済むところが楽です

同じアプリを使っていても,本人の理解度によっては,まったく別のレッスンを行うこともあるため,個別最適化学習に通じるものがあるでしょう。

設定欄からは,1日の学習目標を10分・15分・20分の間から選択でき,1日のノルマレッスンの数を変更できます。

補足
補足
参考までに,毎日10分の学習で年間1100個ほどのフレーズが習得可能で,20分学べば1年で3500フレーズに触れられるとのことです。

 

ロールプレイ

メニューの「探す」を押すか,ホームで「ロールプレイ」を選択すると,それ用の画面に移行します。

そこには

  • ロールプレイ
  • コース
  • トピック

の3つが用意され,それぞれで異なるレッスンを行うことが可能です。

1つ1つ簡単に見ていきましょう。

まずロールプレイですが,思い出や旅行のような場面で英語を話す他,AIに設定を考えて貰ったり,自分で作成したりもできます。

既製の約5分のシナリオには難易度(Easy・Medium・Hard)が設定されており,会話内でこちらが行うべきタスクが存在するのが特徴です↓

ELSA Speakにあるロールプレイのタスク例

最初に取り組んだ際は面食らいましたが,実際はこのような状況で英会話を続けられることが重要で,スピーキングテストの問題でも意表を突く質問は多くみられるでしょう。

なので,ELSA Speakで,質問内容に動じない精神力を鍛えることは重要です。

もっとも,時間がしばらく経過すると解答例が表示されてくるので,それを参考に応えても構いません↓

ロールプレイ中に出てくるヒント

とはいえ,全部をそうしていると単に音読練習と変わらなくなってしまうので,できるだけヒントに頼らないようにするのが一番です。

最終的に,以下のようなフィードバックが得られますが,これは一般的なオンライン英会話の授業を受けた時に行われるものと同等の内容になります↓

AIによるフィードバックの例

この他,発音や文法力などについても,詳しい評価が見られるところが気に入りました。

続けて,先に挙げた「コース」を選択した場合の話をしますが,ここからは各種資格・検定試験の対策ができ,TOEIC S&Wのものも用意があります↓

ELSA Speakにある,TOEICコースの例

もっとも,予想問題を数多く解けるようなことはなく,本番に使えるであろう有用なフレーズを音読することが中心だったので,模試は別に用意する必要があるように感じました。

場合によっては,ELSA Speakで学んだ内容を自在に使えるように,後で個人練習しておくことも必要でしょう。

TOEIC以外に,TOEFLやIELTS,英検やビジネス英語の対策が確認できました。

最後に「トピック」ですが,こちらにも沢山のレッスンがあり,例えば,似た音の聞き取りや早口言葉的な発音練習はここで主に行うことができます。

ロールプレイと異なり,AIとの会話内でこちらが話す内容は決められているので,ある意味,音読練習になってしまいますが,その分,難易度が低くなっているので,「ロールプレイが難しすぎて苦手」だという方はトピックのところで練習を積むようにしましょう。

 

 

ELSA Speakの有料版と無料版の比較

有料版と無料版の違い

ELSA Speakを無料で使うことができないわけではありませんが,機能が制限されてしまうことを考えると,有料版を使うのが必須級です。

料金体系が「PRO」と「PREMIUM」の2つにさらに分かれますが,PREMIUMが上位版で,

  • ロールプレイに制限(PROだと3回まで)がなくなる
  • コースのコンテンツが利用できる

ところに魅力を感じる方は,後者を選びましょう。

補足
補足
Premiumの利用料金ですが,2025年6月時点では年間22400円となっていた他,7日間の無料体験がありました。

普段は通常レッスンを,自分で決めた数だけ行い,残った時間はロールプレイでの会話に専念するのが良いでしょう。

ちなみに無料版では,通常レッスンすら,全部で25個しか利用できません。

ELSA Speakの使い勝手を確認する程度であれば無料版を使うで構いませんが,フィードバックの質は有料版に劣るときました。

さて,有料版で学び続けていると,ELSAスコアが安定していきます↓

ELSA Speakにある学習者の熟練度を示すグラフ

これはペンタゴンチャートになっていて,学習者の「発音・流暢さ・イントネーション・文法・語彙」の5つのスキルを示してくれているものです。

英語をスマホで学習する際の弱みは,自分の努力が目に見えづらいことで,それにより,自分の成長を実感できる工夫が必要となるわけですが,ELSA Speakでは進捗状況がこのように可視化されるため,やる気のアップに繋がります。

 

 

まとめ

以上,ELSA Speakについての概要と使い方を中心にまとめてきました。

最後には無料版との比較もしましたが,本腰を入れて学ぶのであればPremium版に契約しましょう。

英語の学習をする際,あまり声を出す練習をしていないのであれば,本アプリが良い気分転換になるはずで,1回のレッスン時間が短いことを考えると,普段行っている教材に追加することは,それほど難しくないでしょう。

なお,ELSA Speakを使うにあたって,中学レベルの文法は身につけておく必要があるように思います。

難しい質問の和訳であればDeepLのような翻訳アプリに任せられるものの,文法事項については,「あ,あのことかな?どとピンとくる状態になっていないと厳しいです。

以上をまとめると,ELSA Speakの対象者は,リスニング対策を行いたいTOEIC300~400点台の方から,スピーキングを学ぶべきスコア700点の方と言えるでしょう。

単語は高校レベルのものを学べる他,文章内容は外国人が作成しているとあって,日本で学ばない内容の会話も体験できて勉強になるはずです。

例えば,ホテルでシナモン味の歯磨き粉をリクエストすることや,「peas in a pod(瓜二つ)」のような表現を,日本の中学校や高等学校で習うことはないでしょう。

ELSA Speakを使って一味違ったスピーキング練習を楽しんでください!

最後までお読みいただきありがとうございました。

明るく開けた勉強空間のイメージ
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スタディTOEIC®の管理人

TOEICの受験歴は20年以上となり,これまでに100以上の教材を試してきました。ベストスコアはL460 R455 S170 W170で,IIBC AWARD OF EXCELLENCE 2022を受賞しています。

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