スタディサプリには,TOEIC攻略に必要な英語技能をバランスよく伸ばすことができる「TOEIC対策コース」がありますが,今回はその無料特典とされている「(旧)日常英会話コース」に注目してみました。
かつて本コースは単体で有料提供されていたアプリだったこともあり,無料だからと使わないままでおくにはもったいないほどの実力を秘めています。
TOEICのスコアアップにももちろん有効で,実際,(旧)日常英会話コースだけを使ってTOEIC600点以上のスコアをたたき出した会員の方も過去にいたくらいです。
是非,本記事を読んでその魅力に気づいていただけたらと思います。
(旧)日常英会話コースの魅力
- 名称:スタディサプリ(旧)日常英会話コース
- 提供:リクルート
- 料金:無料(ただし有料コースの利用が前提)
- 内容:圧倒的なボリュームを誇るドラマ仕立てのレッスンを通し,英語4技能をバランスよく養成できる。汎用性があるため,英会話の力を上げる以外に,TOEIC対策や英検対策に役立てることが可能
(旧)日常英会話コースには難易度の異なる全7コースが用意されており,英検で言えば5級から準1級レベルは,TOEICスコアに換算すると500点から780点を目標としている方に対応しています。
この範囲に該当しない方となれば,だいぶ人数が限られてくるわけで,実質誰もに利用価値があると言えるでしょう。
先述しましたが,本コースは人気英会話アプリだった過去があり,かつては月額1078円で単体利用ができたほどです。
その証拠に1つのコースにつき240ものレッスンが用意され,全部で7つあるコースのレッスン内容は全て異なっているので,それらを全部受けたとすると240レッスン×7コース=1680レッスンにもなります。
これは,毎日1レッスンやっても4年以上かかるという膨大な量です。
さらに実際のレッスン内容ですが,登場人物の日常をそのまま切り取ったドラマ仕立てとなっており,学校の教科書で学ぶような退屈な内容ではありません↓
それもそのはず。
実は(旧)日常英会話コースのシナリオは,モンスト,FF,逆転裁判などのゲームシナリオを手掛けた「ジンテーゼ」という会社が作成したもので,ユーザーが飽きずに長く続けられるための工夫が随所に施されているからです。
なお,主人公の年齢層もレベルによって,中学生や高校生,さらには大学生から社会人までと幅広く,場面も学校や職場であったりと,学習者が身に付けたいシーンに対応したストーリーにきっと出会えることと思います。
さて,そんな(旧)日常英会話コースをTOEIC勉強の一環として使うことを考えた場合,一体どのような使い方ができるでしょう。
実際,「TOEIC L&R TEST対策コース」という,まさにそれ専用のコースがあるわけですから,本コースの出番はないように思われます。
しかし,それと併用できるトレーニングや機能がこの日常英会話コースには備わっているわけで,相乗効果でさらなるスコアアップが可能だというのが私の主張です。
最近では,別にアプリをダウンロードすることなく,TOEIC対策コースのアプリから直接使えるようになりました。
詳しくは次章以降で紹介していくことにしましょう!
TOEIC対策コースと併用できる
(旧)日常英会話コースのメインはデイリーレッスンと呼ばれますが,そこに含まれるトレーニングはTOEIC対策コースのものと被らないものが多いです。
もちろん,ディクテーションやシャドーイングのように近いトレーニングもありますが,文章内容の理解が求められる「会話理解クイズ」の他,「リード&ルックアップ」は普段とは変わったトレーニングで練習可能です。
逆に,ビジネス英語コースや新日常英会話コースを普段使っている方にとっては内容が近いので,あえて別に使う魅力は減少してしまうとも言えます。
以下でそれぞれ説明していきましょう!
会話理解クイズ
会話理解クイズは,ある程度の長さの物語を聞き取って,その内容を最もよく表した選択肢を選ぶトレーニングになります。
問題は全部で3問あり,どんな質問がされるのかは最初にはわからないです。
登場人物の会話を聞きながら全体的に内容を理解していきますが,一度で聞き取れなければ何度も聴いて構いません。
ただし,TOEICを受ける方であれば,どんな英語音声であっても,5W1Hに注意して聞くのが基本姿勢だということを覚えておきましょう。
中でも,Who(登場人物)とWhere(場面)とWhat(トピック)についてはしっかりと答えられるようにしてください。
実際,会話理解クイズにおいてもこれらが質問になっていることが多いです↓
終わるとすぐに解答と解説が発表されますが,文章を隅々まで理解したい場合は,後で「会話文チェック」というトレーニングがあるのでやってみてください↓
発音のちょっとしたコツも学べるので良い気分転換になると思います。
リード&ルックアップ
上で登場してきた英語表現のうち,特に重要なものをスピーキング練習しましょう。
読んで(リードして)から,目線を文字から離して(ルックアップ)音読するというトレーニングですが,頭に浮かべた日本語をすぐに英語に変えられるようになります。
外では口パクで取り組むようにしますが,実際に声を出す方が良いでしょう。
まずはキーフレーズと和訳をセットにして覚えていきますが,スピーキング練習をしたら,英文のみが非表示な状態で自分の声を録音します↓
このとき面白いのが,自分の発音が自動で英文に直されるところです。
「解答する」のボタンを押すと,正解かどうかが表示されます。
私のようにパソコンに接続するマイクを持っていない方は,毎回スマホを使ってやるようにしましょう。
長時間のリスニングができる
日常英会話コースを使ったTOEIC対策としてもう1つ有効なのが,「オートリスニング」機能を利用した長時間のリスニング(流し聞き)です(写真と異なり,現在の画面は青色ベースに変わっています)。
オートリスニングでは,デイリーレッスンで扱った会話を聞き流す練習ができます。
リピート再生を行うことで,指定した範囲を延々とリスニングできる機能はTOEIC対策コースでは見られないものです。
TOEIC対策コースのリスニングパートの問題は確かに特殊な出題ではありますが,普段からリスニングで耳を英語の音に慣らしておくことが無駄かと言えばそんなことはないでしょう。
あえて速度を速くして聴いたり,初見のレッスン内容を正確に聞き取る練習をしておけば,本番のスコアにも影響してくるはずです。
ただし,聞き流す場合でも内容をしっかり追えることが大切で,全く理解できない英語をただ聞き流すだけでは意味がないので注意してください。
その良い例が,洋画や英語のニュース番組で,ただぼんやり海外のラジオを流していても英語ができるようにはならないわけです。
逆に一度スタディサプリで学習した範囲の聞き流しは一定の効果がありますので,気にせずガンガン聞きましょう。
もしくはレベルを低めの簡単な会話に変えて,無理なく理解できる内容であれば未習範囲を聴き流しても構いません。
長時間聴けるに越したことはありませんが,難しい場合は聴く頻度を増やすことを重視してください。
毎日数分でも1年続ければ大きな力が付きます。
詳しい使い方については以下の記事をどうぞ↓
まとめ
ここまで,スタディサプリENGLISHの(旧)日常英会話コースがTOEIC対策に役立つ理由についてみてきました。
無料特典だからと言ってなめてかからず,TOEIC対策コースと併用することでさらに多様な英語力を身に付けられることがわかっていただけたかと思います。
メインではTOEIC対策コースで学びつつも,デイリーレッスンで内容理解クイズやリード&ルックアップに挑戦し,オートリスニングで聴く量を増やすことで,間接的にリスニングパートのスコアアップを狙ってみてください!
なお,TOEIC対策として使うことを考えると,やはり場面はビジネス的なものがいいでしょう。
(旧)日常英会話コースのレベル6以上ともなると,会社内ではないものの,カフェのマスターと仕事の話題をすることが多くなるのでより役立つシーンが増えてきます。
もっとも,先述したように,未習範囲を流し聞きする場合は,自分の実力より1つか2つ下のレベルのコースで練習する方が無理なくトレーニングできることと思います。
オートリスニングではこれまたTOEIC対策コースではやりにくかった長時間のリスニングができますので,未知の音源を聴く練習として使用することが可能です。
シナリオも楽しいですし,スピーキング練習も刺激になるので,単に気分転換として本コースを利用してもまったく問題ありません。
実際にTOEIC600点以上を取得した方もいましたし,Lv.7のレッスンの目標レベルはTOEIC750点ですから。
まだスタディサプリを使ったことがない方は以下の口コミも参考に,スタディサプリでのTOEIC対策を是非検討してみてください↓
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