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English Upgraderのレビュー!使い方と評判について

TOEIC対策ができるスマホアプリとして,日本でTOEICテストを運営する団体が提供している「English Upgrader」が知られています。

ところで,ストアで検索をかけてみるとわかるのですが,あまりに多くのTOEICアプリが提示されてくるため,何を使って学習すれば良いのかがわからなくなってしまうでしょう。

その点,こちらのアプリは正真正銘の本物で,しかも無料で使えるとあって,積極的に試してみたいアプリの1つとなっています。

ただし,現在のところ,このアプリは単体では存在しておらず,内容は「TOEIC公式コンテンツ」というアプリに移植されたことにご注意ください↓

「エピソード」のところから利用できますが,使い方自体は,単独アプリだったときと変わりありません。

なので,かつてのEnglish Upgraderの評判や使い勝手をまとめた当記事であっても,TOEIC公式アプリを使用する際の参考にしていただけるかと思います。

English Upgraderとは

English UpgraderのかつてのDLページ

概要

名称:English Upgrader

提供:国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)

内容:数分程度の長さのスキットが63個(2025年6月時点では83個)あり,英文と日本語訳の両方を確認できる。さらに,内容理解に関する質問や出てきた表現の意味,発音,例文をチェックすることが可能。

先述したように,TOEICの運営が提供する英語学習アプリとなっています。

ところで,「Upgrader」という英単語はありません。

つまりは造語であるわけですが,TOEICの力を向上させてくれる存在くらいに考えておきましょう。

本アプリが登場した経緯ですが,かつて放送されたことがあるポッドキャストの内容を学習用にアレンジしたのがきっかけで,TOEICテストに完全対応した形式ではないことに注意が必要です。

本アプリで学ぶことでTOEICのスコアが上がることは確かですが,本番に沿った出題形式ではありません。

なお,当時のアプリの更新は数年に1回あるかどうかのペースで,Android版の場合,4年以上更新がなかったのですが,公式アプリに移植されてから,エピソードが追加されています。

次章では,かつての評判についてみてみましょう!

 

 

English Upgraderの評判

2021年のEnglish Upgraderのレビュー

まず最初にEnglish Upgraderの良い口コミを紹介し,次に悪い口コミをまとめていきます。

良い口コミ

良い口コミを寄せている人のコメントでは,

  • すべてのコンテンツが無料で使える
  • TOEICの運営が提供している
  • 解説が丁寧で充実している

ところが評価されていました。

2021年の3月にチェックした際の星の数は3.9個でしたので,合格点と言えるでしょう。

元は公式が提供していたポッドキャストですから,出演や教材の作成は実力者が担当しているわけで,学べば学んだ分だけ,リスニングセクションのスコアアップに繋がることは確かです。

補足
補足
現代においてどれだけ多くの人がポッドキャストを利用しているかわかりませんが,15年くらい前に無料で英語を勉強するとなれば,真っ先に浮かぶ選択肢だったように思います。

 

悪い口コミ

  • 宣伝が多い
  • 教材の質に不満
  • 操作上の不具合が多い

続けて,悪い口コミについてですが,予想通り,無料アプリによくある内容となっていました。

まずは宣伝的なものについてですが,やや公式サイトへの誘導を促す働きかけが気になります。

起動時に毎回TOEICの公式サイトが強制的に開かれてしまうのは古典的な宣伝方法の1種で,特にそれを便利だと思う人はいないでしょう。

加えて,教材の質に対する低評価として,アメリカ英語しか聞けないことや話し手の声質が良くないなどの不満が述べられていました。

星1個という低評価は,アプリが起動しないときに付けられることが多く,操作上の不具合も含めて,多少の不便は覚悟すべきというのが使用するにあたっての注意点です。

 

管理人が使ってみた感想

私自身も使ってみましたが,別段,マイナスに感じるところはありませんでした。

ただし,3年間にわたって見守ってきて,その間にレビュー数が1559件→1615件へと50件ちょっとしか増えなかったことを考えると,あまり人気はなさそうです。

学習者の傾向としては,TOEIC対策に使うのであれば,お金を多少支払ってでも完全に対応した教材を求めたがるのでしょう。

リスニング対策にアプリを使うとしても,「別にわざわざEnglish Upgraderを使わなくても良いかな」と感じている方が少なくないように思われます。

とはいえ,ボリューム的には10時間くらいで学習できますし,音声スピードは速くて骨のある問題が並ぶので,徹底的にやりこめば30点くらいのスコアアップは見込めるように感じました。

 

 

English Upgraderの学習コンテンツ

English Upgraderをインストールすると,早速,使い方をみることができました↓

English Upgraderの使い方について

とはいえ,使う前に読んだところでピンと来ないでしょう。

逆に,ある程度学習を進めてから見直してみると,「こういう使い方もできるんだな」と役立つ場面もあるかと思います。

ちなみに学習コンテンツは「Episodes(エピソード)」と「Phrases(フレーズ)」の2つで,現行版でもそれは変わりません。

1つ1つ紹介していきましょう!

エピソード

先に触れた数十個のスキットが収録されているのが「エピソード」です。

量的にみても,これがメインコンテンツであることは明らかでしょう↓

エピソードの中身

会話表現に特化した内容で,1つのスキットは1分程度の長さですが,読まれるスピードがとにかく速いので最初は驚くことと思います。

まずはダウンロードをするのですが,しないことには使えません。

このアプリで面白いところは「モード」が選べるところでしょう。

「リスニングモード」と「クイズモード」の2つがあります↓

English Upgraderの2つのモードについて

まずは前者の「リスニングモード」から使っていきましょう!

最初のレッスンは8分14秒の長さでしたが,その細かい進行については以下の通りです↓

  • 0:00~ 挨拶と場面設定について
  • 0:27~ スキットを英語で読む
  • 1:15~ フレーズ解説を日本語で行う
  • 6:02~ フレーズの復習をする
  • 6:54~ スキットを日本語で読む
  • 7:57~ 終わりの挨拶

ポッドキャストをご存じない方は,ラジオ英会話を聞いているような感じと言えば伝わるでしょうか。

時間が来るとコーナーが切り替わるのでテンポが良いです。

なお,「先に進む」や「後に戻る」のボタンを押すことで,コーナーをスキップすることができます。

補足
補足
現行版では再生速度を半分から倍速までに変更することもできるようになりました。

英語でスキットを聴く以外に,番組を担当する白石ミホさんによる解説や,スキットを日本語で読み上げる時間までが用意されているところが特徴です。

リスニングしながら「英語・日本語・フレーズ一覧」を表示切替できるので,自分なりの使い方ができるでしょう。

スキットの英文を確認してみるとこのような感じです↓

English Upgraderの英文

速度調節機能を利用すれば,音読練習もできるでしょう。

日本語訳に切り替えると以下のような画面になります↓

English Upgraderのスキットの和訳

わからなかった英語の意味を確認する他にも,上級者の方であれば,この日本語のみを頼りに英語に直してみる練習もできるでしょう。

フレーズ一覧はこのような感じです↓

English Upgraderのフレーズ一覧

これらはスキット内からピックアップされたフレーズとなり,ナビゲーターの白石さんが解説を加えてくれます。

約8分間のレッスンのうち,スキットを英語で聴いている時間自体は1分弱です(今回のエピソードは8分でしたが多くは10分程度で,20分近くあるものもあります)。

ですが,解説があるおかげでより親しみやすくなっているので,是非1度聞いてみてください。

続けて,今度は「クイズモード」について説明しますが,このモードで流れるのは英語のスキットのみです。

ただし,リスニングモードにはなかった,スキットの内容理解に関する問題や出てきたフレーズの意味を答える問題が3択で出題されてきます。

学習要素が強いので,問題を解きたい実践志向の方も満足いただける内容です。

例えば,理解度チェックテストは,このような感じで3題出題されます↓

English Upgraderの理解度チェッククイズ

次に,フレーズ3択クイズですが,以下のような出題形式となり,問題数は11問と多めでした↓

English Upgraderのフレーズ3択クイズ

すべて解き終えると,正解数が表示され学習終了となります↓

English Upgraderの結果表示

補足
補足
「あなたにオススメのテスト」以下に見えているものはすべて広告ですが,後継となる公式コンテンツの方では広告表示はありません。

 

フレーズ

学習コンテンツの2つ目は「フレーズ」と呼ばれるものです。

上で紹介したエピソードで紹介された重要フレーズを一気にまとめて確認できるもので,いわゆる単語帳のように使える機能になります↓

English Upgraderのフレーズ例

お気に入りマーク(左端にある☆マーク)を付けて整理ができたり,色々と並び替えて簡単なチェックテストとして使えたりするところが便利です↓

フレーズの並び替えの種類

重要フレーズには,それぞれの出典についても書かれているため,復習しようと思った際に聴くべきスキットを簡単に探し出すことができます。

学習したものをしっかり学び直せるため,無料にしておくには勿体ない良質なコンテンツに仕上がっているように思いました。

 

 

おすすめの使い方

最後におすすめの使い方についてまとめておきますが,TOEIC800点以上の方は,まず最初にEpisodesにある「クイズモード」に挑戦してみてはいかがでしょう。

聴いてみるとわかりますが,スキットのスピードが本番並みに速い上,音質の粗さも伴って,さらに聴き取りづらくなっています。

意識を集中して聴くようにしないと,理解度チェッククイズに正解することはできません(なお,番組内でも同じ出題があります)。

間違えた問題があった場合,英語の原稿であればこのモードでも確認できるので,それを見直してどうしてできなかったのかを分析します。

フレーズ3択クイズで間違えてしまったものはお気に入りに登録しておき,週末にでもまとめて一気に復習し直すのが良いでしょう。

時間にして10時間ほどのボリュームを誇るEnglish Upgraderではありますが,1日15分頑張ることができれば2ヶ月で終えられます

TOEICの保有スコアがもう少し低い方の場合,スキットの内容がいまいち理解できないことが多くなるように思うので,「リスニングモード」を使って1つ1つしっかり理解していく勉強法がおすすめです。

最初はわからなくても,英文や日本語訳のどちらもあるので,何度も読むようにすれば必ず聞き取れるようになります。

できなかったものができるようになるということは,つまり,自分の実力がアップしたことを意味するので,期待しておきましょう!

以上,English Upgraderのレビューでした。

現行版と少しレイアウトが異なるところがありますが,基本的には同じように使うことができます。

是非,みなさんの実力アップに役立ててみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

明るく開けた勉強空間のイメージ
スタディTOEIC®の管理人のアイコン

スタディTOEIC®の管理人

TOEICの受験歴は20年以上となり,これまでに100以上の教材を試してきました。ベストスコアはL460 R455 S170 W170で,IIBC AWARD OF EXCELLENCE 2022を受賞しています。

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