TOEIC Bridge Testsは,通常のTOEICよりも取り組みやすい形式で,英語の基礎力を測れるテストです。
その中でもTOEIC Bridge L&Rは,「聞く・読む」力を測るテストで,通常のTOEIC L&Rに挑戦する前の力試しとしても使いやすい内容になっています。
ただし,Bridgeといっても単なる簡易版ではありません。
リスニングでは音声を1度だけ聞いて答える必要があり,リーディングでは限られた時間内に英文を読み進める力が求められます。
当記事では,TOEIC Bridge L&Rの問題構成,通常のTOEICとの違い,各パートの解き方,おすすめの時間配分を整理します。
英語学習を始めたばかりの方や,通常のTOEICを受ける前に試験形式へ慣れておきたい方は,ぜひ参考にしてください。
なお,スピーキングとライティングを測る「TOEIC Bridge S&W」については,以下の記事でまとめています↓
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TOEIC Bridge S&Wの問題形式と解き方!スピーキング・ライティング対策
TOEIC Bridge Testsには,「聞く・読む」力を測るL&Rだけでなく,「話す・書く」力を測るS&Wも用意されています。 TOEIC Bridge S&Wは,通常のTOEIC S&Wよりも取 ...
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TOEIC Bridge L&Rの問題構成と特徴

TOEIC Bridge L&Rは,すべてマークシート方式で行われます。
問題数はListeningが50問,Readingが50問の合計100問です。
試験時間はListeningが約25分,Readingが35分で,合計すると約1時間になります↓
TOEIC Bridge L&Rの基本構成
- Listening:50問・約25分
- Reading:50問・35分
- 合計:100問・約1時間
- スコア:Listening 15〜50点,Reading 15〜50点,合計30〜100点(1点刻み)
通常のTOEIC L&Rが200問・約2時間であることを考えると,Bridgeは問題数も試験時間もおよそ半分です。
そのため,英語学習を始めたばかりの方でも,最後まで集中力を保ちやすいテストです。
また,出題される題材にも違いがあります。
通常のTOEIC L&Rはビジネス場面が多く,会社内の会議,出張,請求書,求人,顧客対応などの話題が頻出します。
一方,TOEIC Bridge L&Rでは,日常生活に近い場面が中心です。
買い物,学校,家族,交通機関,友人とのやり取りなど,初心者でも状況をイメージしやすい題材が多くなっています。
問題の形式は通常のTOEICと似ているため,Bridgeでリスニングやリーディングの基本動作を身に付けておくと,通常のTOEICへ移行する際にも役立ちます。
いきなり通常のTOEICを受けて「量が多すぎる」「最後まで読めない」「音声についていけない」と感じるよりも,まずBridgeで試験形式に慣れておく方が,学習の足場を作りやすいはずです。
なお,当記事では出題イメージを掴むために,TOEIC公式サイトのサンプル問題を一部紹介しながら解説します。
より多くの問題で練習したい方は,公式ワークブックや公式ガイドブックも参考にしてください↓
TOEIC Bridgeのリスニング問題の内容と解き方
まずは,TOEIC Bridge L&RのListeningセクションから見ていきます。
リスニングは全部で4つのパートに分かれ,50問を約25分で解きます↓
リスニングセクションの構成(約25分・50問)
- Part1:画像選択問題(6問)
- Part2:応答問題(20問)
- Part3:会話問題(10問 / 5題)
- Part4:説明文問題(14問 / 7題)
Part1:画像選択問題

Part1は「画像選択問題」です。
問題用紙には4つの画像が示されます↓

その後,1つの音声が流れるので,内容に最も合う画像を4つの中から選びます。
通常のTOEIC L&RのPart1は,「1枚の写真を見て,4つの説明文の中から正しいものを選ぶ」形式です。
それに対し,TOEIC Bridge L&RのPart1は,「1つの説明文を聞いて,4枚の画像から正しいものを選ぶ」形式になっています。
似ているようで,画像と音声の関係が逆になっている点に注意してください。
Part1の解き方
- 音声が流れる前に4つの画像を見る
- 画像に写っている人物・物・動作を確認する
- 関係しそうな英単語を頭の中で準備する
- 音声を聞き,最も近い画像を選ぶ
たとえば,画像に男性,女性,電話,帽子,ヘッドホンなどが写っていれば,「man」「woman」「phone」「hat」「headphones」といった単語が聞こえるかもしれないと予想できます。
あらかじめ画像を見ておくことで,音声をただ待つのではなく,聞き取るべきポイントに意識を向けやすくなります。
ただし,予想した単語がそのまま流れるとは限りません。
「音楽を聴いている」と予想していても,実際には「ヘッドホンを着けている」という説明になることもあります。
予想に引っ張られすぎず,聞こえた内容と画像を柔軟に照らし合わせましょう。
Part2:応答問題

Part2は「応答問題」です。
最初に短い質問や発言が流れ,続けて4つの応答が読み上げられます。
その中から,会話として最も自然なものを選びます。
問題用紙には,質問文も選択肢も印刷されていません。
目で見て判断する材料がないため,音声に集中することが最優先です。
Part2の解き方
- 最初の質問・発言を集中して聞く
- 文頭の疑問詞やキーワードをつかむ
- 続く4つの応答を聞く
- 会話として自然なものを選ぶ
特に重要なのは,文頭の疑問詞です。
「What」「When」「Where」「Who」「How」「Why」などを聞き取れるだけで,答えの方向性がかなり絞れます。
たとえば「What color ~」で始まる質問なら,色に関する応答を待てばよいとわかります。
一方で,すべての問題が素直な疑問文とは限りません。
「そろそろ帰ります」のような発言に対し,「私も一緒に出ます」のような応答が正解になることもあります。
このタイプは,単語の聞き取りだけでなく,会話の流れを読む力が必要です。
また,Part2は20問続くため,1問にこだわりすぎると連続ミスにつながります。
わからない問題は早めに見切りをつけ,次の音声に意識を戻しましょう。
Part3:会話問題

Part3は「会話問題」です。
2人の人物による会話を聞き,その内容に関する設問に答えます。
全部で5つの会話があり,1つの会話につき2問,合計10問が出題されます。
通常のTOEIC L&Rでは3人の会話が出ることもありますが,TOEIC Bridge L&Rでは2人の会話です。
また,5つの会話のうち,一部には図表を見ながら答える問題が含まれます。
このパートで重要になるのが「先読み」です。
Part3では設問文が問題用紙に印刷されているため,音声が流れる前に「何を聞かれるのか」を確認できます。

Part3の解き方
- 音声が流れる前に設問文を読む
- 何を聞き取ればよいかを確認する
- 会話を聞きながら答えのヒントを探す
- 選択肢を読んで正解を選ぶ
たとえば設問文に「男性は誰ですか」とあれば,職業や立場に関する情報を聞き取る必要があります。
「どこで会話していますか」とあれば,場所を示す語句や状況説明が重要になります。
ただし,初心者の段階で設問文と選択肢の両方を先読みしようとすると,音声を聞く前に頭がいっぱいになりがちです。
最初は選択肢まで欲張らず,設問文だけを先読みするくらいで十分です。
先読みが間に合わない場合は,無理に読もうとせず,音声に集中してください。
先読みはあくまで聞き取りを助けるための準備であり,音声そのものを聞き逃してしまっては逆効果です。
Part4:説明文問題

Part4は「説明文問題」です。
Part3が2人の会話であるのに対し,Part4では1人の人物による説明やアナウンスを聞きます。
内容としては,施設案内,電話メッセージ,お知らせ,短い説明などが中心です。
全部で7つのトークがあり,1つのトークにつき2問,合計14問が出題されます。
一部には,図表を見ながら答える問題も含まれます。
Part4の解き方
- 設問文や図表を先読みする
- 何を聞き取るべきかを確認する
- トークを聞く
- 選択肢を読んで解答する
基本的な解き方はPart3と同じです。
設問文が印刷されているので,音声が始まる前に「場所を聞かれるのか」「理由を聞かれるのか」「次に何をするのかを聞かれるのか」を確認しておきましょう。
なお,Part3とPart4では,会話やトークと設問文は音声で流れますが,選択肢は読み上げられません。
選択肢は自分で読む必要があるため,短い英文を素早く読む力も求められます。
TOEIC Bridgeのリーディング問題の内容と解き方
続いて,Readingセクションの内容を見ていきましょう。
リーディングは50問を35分で解きます。
リスニングのように音声に合わせて進むわけではないため,時間配分を自分で管理しなければなりません↓
リーディングセクションの構成(35分・50問)
- Part1:短文穴埋め問題(15問)
- Part2:長文穴埋め問題(15問 / 5文書)
- Part3:読解問題(20問 / 8文書)
通常のTOEIC L&RではReadingがPart5〜7に分かれていますが,TOEIC Bridge L&RではPart1〜3という構成です。
形式は似ていますが,問題数や文章量はBridgeの方が軽めになっています。
ただし,35分は決して長くありません。
わからない問題に時間をかけすぎると,後半の読解問題に十分な時間を残せなくなります。
そのため,迷った問題は一度マークして先に進む判断も必要です。
Part1:短文穴埋め問題

Reading Part1は,短い英文の一部が空欄になっており,4つの選択肢から適切な語句を選ぶ問題です。
通常のTOEIC L&RでいうPart5に近い形式です。
問われる内容は,大きく分けると語彙と文法です。
単語の意味を知らないと解けない問題もあれば,品詞,時制,前置詞,接続詞などの文法知識が必要な問題もあります。
Part1の解き方
- 英文を最初から最後まで読む
- 選択肢を見て,語彙問題か文法問題かを判断する
- 知識で解けるものは素早く解く
- わからなければ時間をかけすぎず次へ進む
Part1で大切なのは,時間を使いすぎないことです。
知識が必要な問題は,悩み続けても正解にたどり着けないことがあります。
その場合は,いったん選んで先に進み,後半の長文問題に時間を残しましょう。
Part2:長文穴埋め問題

Reading Part2は,手紙やEメールなどの文章中にある空所を埋める問題です。
通常のTOEIC L&RでいうPart6に近い形式です。
5つの文書があり,それぞれ3問ずつ,合計15問が出題されます。
短文穴埋めと同じように語彙や文法が問われますが,前後の文脈を読まないと解けない問題も含まれます。
Part2の解き方
- まず文章全体の内容をつかむ
- 空所の前後を丁寧に読む
- 語彙・文法・文脈のどれが問われているかを判断する
- 文脈問題には少し時間をかけて正解を狙う
Part2では,空所だけを見て答えようとすると失敗しやすくなります。
特に文脈問題では,前の文や次の文とのつながりが正解の根拠になります。
一方で,純粋な語彙問題や文法問題は,知識がないと時間をかけても解きにくいです。
その場合は,無理に粘らず,読解問題に時間を残す意識を持ちましょう。
Part3:読解問題

Reading Part3は,8つの文書を読んで設問に答える読解問題です。
通常のTOEIC L&RでいうPart7に近い形式です。
文書の種類には,お知らせ,Eメール,手紙,メッセージ,短い案内文などがあります。
文書ごとに2〜3問の設問があり,合計20問を解きます。
通常のTOEIC L&Rに比べると文章量は少なめですが,後半に進むにつれて読む量は増えていくことに注意してください。
また,テキストメッセージ形式の問題では,「この発言に対してどう返答するのが自然か」といった文脈理解が求められることもあります。
Part3の解き方
- 文書を最初から最後まで読む
- 全体の内容や目的をつかむ
- 設問を読む
- 本文と照らし合わせて正解を選ぶ
通常のTOEIC L&RのPart7では,時間節約のために設問を先に読む方法もよく使われます。
ただし,TOEIC Bridge L&Rの文書は比較的短いため,最初に本文を読んで全体像をつかんでから設問に進む方法でも対応しやすいです。
Part3は,丁寧に読めば正解できる問題が多いパートです。
そのため,Part1とPart2で時間を使いすぎず,Part3にできるだけ多くの時間を残すことが重要になります。
単語の復習と,返り読みを減らす練習を日々の学習に取り入れてください。
TOEIC Bridge L&Rのおすすめ時間配分


リスニングは音声に合わせて進むため,自分で大きく時間配分を変えることはできません。
一方,リーディングは35分をどう使うかによって,得点が大きく変わります。
おすすめの時間配分は以下の通りです↓
リーディングの理想的な時間配分
- Part1(15問):5分以下(1問20秒ペース)
- Part2(15問):9分以下(1問約35秒ペース)
- Part3(20問):21分以上(残り時間を読解に使う)
Part1とPart2で時間をかけすぎると,Part3の読解問題で焦ることになります。
特にPart1の短文穴埋めは,知識で素早く解ける問題を拾い,わからない問題は早めに見切る意識が必要です。
Bridgeは通常のTOEICよりも負担が軽いとはいえ,リーディングでは時間管理が欠かせません。
模試や公式ワークブックを使う際も,必ず時間を測って練習しておきましょう。
まとめ
今回は,TOEIC Bridge L&Rの出題内容と,各パートの解き方についてまとめました。
TOEIC Bridge L&Rは,通常のTOEIC L&Rよりも問題数と試験時間が少なく,題材も日常生活に近いものが中心です。
そのため,英語学習の初心者や,通常のTOEICを受ける前に形式へ慣れておきたい方に向いています。
ただし,試験としての基本動作は通常のTOEICと共通しています。
- リスニング音声は1度だけ流れる
- 設問の先読みが役立つパートがある
- リーディングでは時間配分が重要になる
- 語彙・文法・文脈把握の基礎力が問われる
このように,Bridgeで身に付けた解き方や時間感覚は,通常のTOEIC L&Rにもつながります。
いきなり通常のTOEICを受けて挫折するよりも,まずBridgeで「聞けた」「読めた」「最後まで解けた」という感覚をつかむ方が,学習を続けやすくなるはずです。
通常のTOEICを目指す前のウォーミングアップとして,また英語の基礎力を測るテストとして,TOEIC Bridge L&Rをうまく活用してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。